これはDxDですか?〜いいえ、ゾンビです   作:絆蛙

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俺が書く小説がシリアスかヤンデレしかないので初投稿です。本音を言うと過去のD×Dが書ける気がしなくなったので書きたいの書こう!となった結果。もっと分かりやすぐ言うと、ハイスクールDxDにユークリウッド・ヘルサイズをぶっこみました。これゾン見てたから書きたくなったので。んで、ハイスクールDxDも書きたい・・・じゃあ両方書けば良くね?って感じで。
ヒロインは未定です、割とマジで。純愛にするかハーレム(一人〜三人)にするか悩んでます。

※見切り発車なので、この時点ではキャラは定まってません。






駒王学園の不死者(アンデット)
第一話 俺、ゾンビっす


 

皆さんは天気予報というものは信じてますか?

スーパーコンピュータを使ったり、降水量や気温、風向、風速、日照、時間などの観測データなどを元に予測し、発表しているものだと聞いたことがあります。私は天気予報士でもなんでもないただの一般人なので予測したりなど出来ません。せいぜい雨降りそうだな、とかその辺です。

何故そんなことを聞いたのか?簡単な話です。私、『神谷アユム』は信じてないからです。

ええ、そうです。信じてるわけありません。なぜなら---

 

「今日雨だって言ってたでしょうがあぁあああぁぁああああ!!!!!」

 

忌々しくギンギラギンと輝く太陽!鬱陶しいと思えるほどの日差し!まるで人を殺さんと言わんばかりに目の前を照らす光の照射!早朝の暗雲がまるで嘘のように消えている!!

特にギンギラギンと輝くことなどしなくともいいだろ!ギンギラギンにさりげないやり方なんて要らないから!あぁ、ガイアよ・・・何故太陽は輝くのでしょうか・・・?そして何故私の目の前には太陽の光があるのでしょう・・・。

 

「ちくしょぉぉおおおぉぉぉ!!!」

 

しかし、それでも学校に行かねばなるまい、それが学生というもの。俺は忌々しい太陽の下、日傘を差して突っ込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・天照様、少しは優しくしておください・・・!」

 

太陽にやられる前になんとか駒王学園に着くことの出来た俺は、すぐさま学園の日陰に入る。日陰に入ると、もはや相棒といって過言ではない・・・日傘を鞄に入れておく。

すまない、相棒・・・!でも、俺はお前がいなければダメなんだ!お前がいなければ・・・お前がなければ、俺は生きていけないっ!これからもずっと一緒にいるんだから!!

っと、そんな気持ちはどこかに仕舞っておいて、駒王学園というものは幼小中高大一貫の進学校で、元々は女子校だった学園らしい。偏差値が高く、入学も難関といわれているのだが、ギリギリ受かることに成功しているし既に一年は終わってる。といってもギリギリだったのは邪魔されたのだから仕方がないな!決して俺が馬鹿な訳では無い・・・と思う!

 

「よく来たな!アユムよ!」

 

「はっ!?お、お前は・・・!!」

 

誰かに言い訳していると、突如として真横から声が響いた!

すぐに真横を向くと、そこには三人の男子生徒がいる。

一人は髪型は龍を模ったような形をした茶髪が特徴のやつ、一人は丸刈り頭、一人は眼鏡を掛けたやつ。

 

「一誠!松田!元浜!何故ここにッ!?」

 

茶髪が兵藤一誠で変態。丸刈り頭が松田で変態。眼鏡を掛けたやつがロリコン・・・じゃない元浜で変態。

 

「一年前、俺達はここでモテモテスクールライフを誓った仲だろう!?」

 

誓ってません。

 

「そうだ!俺たちとの誓いを忘れたのか!?」

 

誓ってません。

 

「全てはおっぱいのために!今年こそは誓いを果たすぞぉおおおぉぉおおお!!」

 

だから何も誓ってねぇ!!

 

「しかも何がおっぱいだ!こんなところでいうんじゃあねぇ!」

 

常日頃からおっぱいとか聞かされる俺の身にもなれ。

洗脳かよ!

 

「ふっ・・・なに。心配することはないさ」

 

「松田・・・!」

 

「俺達は何度も語り合った中だ・・・お前の趣味嗜好は分かっている。だが、いつか分かる時が来るさ・・・おっぱいがどれだけ広く、寛容かをな」

 

「そうだとも。お前の気持ちは悪くは無い。いや、そもそもおっぱいだけが良いとは我々も思ってなどいないっ!他の部位にだって良いところはたくさんあるのだ!!」

 

「あぁ!お前が同志ってことには変わりねぇ!行こうぜ、俺たちの理想のために!今日もまた戦いが始まるんだ!」

 

「お前たち・・・!そうだな、そうか・・・よし、行くか!」

 

「「「ぉおおおおぉぉおおおお!!」」」

 

・・・あれ、丸込まれてる?

待って、やめて、落ち着いて!ごめんなさい!先輩方、同級生の方、後輩の皆様・・・!このエロバカ三人とはただの腐れ縁なんです。なんでもないんです私は正常なんです。だからやめて!一緒にしないで!俺は流石に覗きまではしないから!こんな学園内で有名な変態三人組とは一緒にしないで!お願い、変質者を見るような目で見るのもやめてえええぇぇええええぇ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ァ゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛・・・」

 

昼休み、窓側(主人公席)にいるせいで常に太陽が俺に襲いかかり、俺は---

 

「いやぁあああああ!!神谷くんが干からびてる!!!」

 

死にかけていた。

あぁ、神様。どうやら私はここまでのようです・・・最後に、最期には一つだけお願いごとを聞いてください・・・私の人生の中で、最も大切なものなんです。

はい・・・私は最期にスーパ〇キノコが食べたかった・・・食べれなかったこと、それが二番目の後悔です・・・。

 

「ちょ、おぉおおおい!?死ぬなぁあぁぁぁぁ!!!」

 

うわぁ・・・どうしてだろう。最期に見る顔が変態(一誠)とは・・・せめて、せめて蒸発する前に今すぐにでも家に帰るべきでした---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

昼休み、一人干からびて死にかけてる親友を慌てて保健室に連れていった俺は授業を受け、放課後になる。

放課後になると、松田と元浜と一緒に帰るために教室を出る。

親友に関しては心配してない・・・というか、この学校に居る人達全員が心配してないと思う。

別にアユムが女子や男子から嫌われてるという訳ではなく、どちらかというと好まれてる方だ。でも既に慣れてしまってるから心配してないのだ。もちろん、初めて見た人はびっくりするけど。

一年の頃はどの生徒も心配してたし先生も心配していた。アユムに聞けば、太陽嫌い。俺の天敵。死すべし、慈悲はない。おのれ天照様とかいう意味の分からない答えが返ってくるから単純に苦手なんだと思う。

だけど俺はアユムと話すのは好きだ。松田と元浜もそうだが、話に乗ってくれる。普段は覗きとかはしない・・・が、鑑賞などする時など普通に乗ってくれるノリの良い奴なのである。

ちなみに学校では俺たちが三バカと呼ばれてるが、アユムの場合は『変人』これに尽きる。

 

「イッセー!今日は昨日偶然見つけたレアモノの秘蔵コレクションを見ようと思うのだが、どうする?」

 

「当然見るよな!」

 

「もちろん!それを聞けば見るしかないっ!」

 

いつものように談話しながら帰路に着く。レアモノと聞けばやはり見るしかないだろう。考えるだけで口元が緩みそうだ!

 

「あ、あの・・・兵藤一誠くんですよね?」

 

「えっ?そ、そうですけど・・・」

 

そんなことを考えてると、突如他校の制服を着た女の子が話しかけてきた。

こんな知り合い居ただろうか?でも黒髪に長髪で顔は整ってるまさに美少女と言える子!なにより胸が大きい!胸が大きい!!大事な事だから二回言ったが、大きいのだ!

 

「あの!わ・・・私、天野夕麻と言います!それで私、今まで下校中に何度か兵藤君を見かけてて・・・い、いつの間にか好きになってたんです!だから、私と付き合ってください!」

 

「「なぁ~にぃ~!!」」

 

傍に居た松田と元浜が絶叫を上げてるのが聞こえ、混乱する。

え?今この子は俺のこと好きって?こんな女の子が俺の事を想ってくれるって本当にいいのか!?

俺みたいなやつでも春が来たということなのか!?男子諸君、俺は聞きたい!

こんな美少女に一世一代と言えるほどの告白され、断れる者が居るだろうか?

いいや、無理だね。当然答えは決まっている!

 

「も、勿論だよ!夕麻ちゃん、よろしく!」

 

「は、はい!こちらこそ・・・!」

 

ちょっと上手く喋れなかったけど、返事を返した時はにかむように微笑んだ笑顔はとっても良いと思った。

 

「そ、そんな・・・あのイッセーに!あのイッセーにこんな美少女の彼女が出来るなんて!!」

 

「嘘だ・・・嘘だろ・・・?夢だ!これは夢だぁああああぁぁあ!!」

 

「「うわぁぁあぁあああん!!」」

 

二人がそのまま走り去って行っていく姿が見えるが、今はどうでもよかった。俺にもようやく彼女が出来たんだ!

そうだ、帰ったら今も寝込んでるであろう親友に連絡しよう!デートのプランとかも一緒に考えて貰わないとな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

目が覚めると、知ってる天井だった。

あぁ、懐かしい。一年生の頃は見知らぬ天井だ・・・とか言ってたっけ?いやぁ、もう家の天井の次に見たことある天井だよ。流石は親の天井よりも見た天井だぜ・・・。

このベッドにもどれだけお世話になったことか。

もうずっとこのベッドだし俺専用と言っても過言ではないのでは?はっ!?そうだ!これはお持ち帰りするべきなのでは!?このベッドは俺を離そうとしない!きっと俺のことが好きなんじゃないか・・・!?やめて!俺には既に彼女(家のベッド)が居るのッ!!

 

「ってか、また誰も居ねーじゃん!」

 

ゴロゴロとベッドを転がりながらどちらを取るべきなのか迷っていると、保健室なのに先生すら見当たらない。というか見たことない・・・俺、嫌われてます?あれか、臭いのか?治療すらしたくないくらいに匂ってたりするのか!?帰ったら聞いてみよう・・・あれ、どうしようかな・・・仮に臭い言われたら死ぬ自信があるよ・・・。

 

「あぁ、ニュクス様、ツクヨミ様・・・私はやはりあなた方が好きです。もう太陽なんて消し去ってください・・・」

 

外を見ると、いつの間にか暗くなっている。そう、かの忌々しき太陽が無くなったのだ!なんて素晴らしいのか!!だけど太陽消えたら消えたらで大変なのがなんとも言えない悲しみ・・・クソ!消えて欲しいけど消えて欲しくない!憎いのに好意を持ってしまう・・・まさか、これが・・・恋?

 

「ん?メール?ほーん、おめっと」

 

帰らないと行けないため、帰るために鞄を持つと何やらメールが。

見てみると、一誠に彼女が出来たらしい。よかったね、しかもおっぱい大きかったんだって。変態だけど、わざわざ俺を運んでくれるくらいの良い奴だから彼女さんも大切にしてあげてね。多分今頃デートプランでも・・・来たじゃん。なにこいつ、当てつけ?デートしたことのない人間に聞く?

 

「知るか。勝手にやれっと」

 

俺にはそんなことよりもやらなければならないことがあるんだ。考えてみろよ、今日卵のセールだよ?98円(税込抜き)で買えちゃうんだよ?行かなきゃ損でしょ損。俺の主食は金かからないけど金はかかるんだよ。

なんてこと考えても伝わるはずもなく、しつこくメールが来る。いや、『エ〇本やるから手伝ってくれ!』って・・・いらないよ?どうしよう、うざい・・・しゃあなし、か。

 

「分かったから卵買いに行かせろ。後で考えてやる」

 

と送る。絶対に考えるとは言ってない。

すると、すぐに『ありがとう!この恩は忘れないからな!』と返ってきた。大袈裟だなぁ。

 

「まあ、根はいい奴だからこそ、友達のまま居るんだろうなぁ」

 

携帯を雑に鞄に入れると、学校を出ていく。

今は特売だ特売。金は節約出来る時に節約しないとサバイバル生活が始まっちゃう!森のくまさんに出会った時は死を覚悟したね。

 

「うーん、綺麗だ・・・」

 

見上げる空は星が煌めき、月が少しの光を発してる。目を潰しに来る太陽とは大違いだ。私はツクヨミ様を信仰し続けます・・・。

 

「よっしゃ!行くぜぇええぇ!!」

 

ツクヨミ様が居る限り今の俺に不可能はねぇ!太陽がないのであれば、特売などよゆ---

 

 

 

 

 

 

 

 

「し、死ぬかと・・・おもた・・・」

 

スーパーから出た俺は、公園にて地面に両手を着いていた。

両手からぶら下げるエコバッグには卵やら肉などが入っている。が、体力的な意味でキツかった。

あれは子供だったら潰されてる、間違いなく。

 

「ん、こんな時間か。早く帰ろ」

 

時計を見る。時刻はもうすぐ七時だ。

夜目が利くけど家でゆっくりしたいのもある。昼飯だってちょっとしか食べれなかったし。

ということで俺は帰るために家の方角へも歩みを進める。もちろん、信号は無視せずに赤信号で止まる。

こういう風に赤信号を無視しようとするからこそ、事故が起きるのだ。みんなも信号無視はやめよう!やるならせめて事故だけは避けてあげて欲しい。轢きたくなかったのに轢いた人が可哀想だ。

だからこそ、待つ!例えば、今向かってきてるトラック。まだ赤信号になったばかりなのに今俺が向かえばどうなる?間違いなく轢かれる。そして相手に迷惑を掛けてしまうのだ。

そうそう、まるで()()のように---アレ?

 

「ダメ、結芽!戻ってきて!」

 

「おかあさん---?」

 

その瞬間、周囲の動きがゆっくりと見えた。錯覚だと分かってるのにゆっくりと感じる。俺の前方には中途半端に止まってる幼い少女。ようやく日本語を喋れるようになったのか発音が少々拙い。そんな少女に迫るのは小さいせいで気づいてないのか、それとも眠ってるのか車のスピードを下げないトラック。

 

「危ないッ!!」

 

迷ってる暇がなかった。即座に突っ込むと、少女の強く腕を引っ張って俺の後ろに行かせた。しかし、そのせいで俺が前に出てしまう羽目になり、振り向いた時には少女が無事なのが見えた。

---あぁ、良かった。お兄さん、目の前で君が死んでたら無力感に支配されて辛い思いするところだったよ・・・。やっぱり未来ある子供には生きてもらわなきゃね。きっと美人になるさ・・・。

そしてようやく気づいたのか、トラックのクラクションの音と共に俺は---

 

 

 

「ぎゃああぁあああぁぁああああ!!!」

 

吹っ飛んだ。それはもう、錐揉み回転しながら盛大に吹っ飛んだ。

 

「うぎゃ!?げふ!?あ、ちょぉ!?やあぁあああ!!!」

 

視界がグラグラと揺れ、まるで世界自体が回ってるかのような錯覚をしながら何処か寒くなってきたというか服の感触が消えたようにも感じ---地面に思い切りぶつけたのだった---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、俺じゃなかったら死んでた・・・」

 

家に帰ると、玄関で倒れる。

因みに服はやはりというべきか落ちてたから慌てて取って着た。これが夜じゃなかったら今頃俺は警察に連れていかれてただろう。露出狂として・・・。

 

「た、ただいま・・・」

 

何とか立ち上がり、引き戸を開けながら俺は声をかけた。

そこに居るのは、銀色で流れるようなストレートの長い髪に透き通るような青い瞳を持ち、貴族が着るようなドレスにプレートアーマーとガントレットを装備している綺麗な少女。紫色のリボンが彼女の可愛らしさをより引き立たせている。

そして正座をしながらお茶を飲んでる姿は一つの美しい絵としても見れるだろう。

美しくないとか言ったやつは俺がぶん殴る。

 

「ユー?ただいま・・・」

 

反応されないため、聞こえてないのかと思った俺は話しかける。

すると、湯呑みを置いたユーはボールペンで机に置いてるメモ帳をトントンと叩く。見ろ、との合図なのだが、何か伝えたいのかと思った俺は視線を向けた。

 

『飯の用意を』

 

と書かれている。

 

「え?」

 

『めし』

 

間違いかと思って聞くと、非常なことに間違いではないらしい。

 

「い、いやごめん。俺今トラックに轢かれてきたばっかりなんだけど・・・」

 

『無問題』

 

『メニューは』

 

『満漢全席』

 

次々と筆談を見せてくるユーを見ながら、俺は俯いた。

 

「くっ・・・これがツンってやつか・・・本当はきっと---」

 

【お兄ちゃん。ユー、お腹空いちゃった。早くお兄ちゃんの手料理が食べたいなぁ】

 

と俺の脳内のユーが訳してくれる。

 

「そうか・・・そうだよな・・・すぐ作るからな!」

 

ユーの為ならば仕方がない。え?トラックに轢かれた?んなの知るか!俺の事よりもユーのご飯の方が大切に決まってんだろ!

 

 

 

 

 

 

ということで、エプロンを付けた俺は割れてる卵にショックを受けつつ無事な卵以外は捨て、白米をしっかりと研ぐ。

そうこうしてる間にふと気配を感じて顔だけ背後に向けると、ユーが胸元で両手を見つめてるのが見えた。

 

「あぁ、その手で手伝おうだなんて思わなくていいから。やりにくいだろうしな」

 

「・・・ん」

 

手伝おうとしてくれる心優しいユーに心が温まるが、やりにくいだろうから断ることにした。するとこくり、と頷くユーが見え、俺は料理を作っていく。

俺には家族は居ない。といっても、死んだ訳では無い。物心付いた前には既に居なかったんだ。その両親は世界一周旅行をしたり外国でなんかやってたりらしいが、よく分からない。

それにお金はちゃんと振り込んでくれてるから不満はないしどうでもよかったりする。

だから家族は実質居ないもんだし、沢山使えるほどのお金もない。何かに打ち込めるほどのこれといった趣味はひとつくらいしかなく、ただただ一人暮らししていた俺だが、今はユーがいる。それだけで俺は満足だ。学校では馬鹿みたいに騒いで普通を過ごす。そんな平和な日常だけで満足しない人間はいないんじゃないか、そう思うほどに満足だ。

 

 

 

 

 

 

 

「美味しいか?」

 

料理を作り終えた俺は、自身のご飯を食べながらユーに聞いてみる。今日の晩飯は肉じゃが、味噌汁、沢庵漬け、鮭、ご飯だ。

 

『普通』

 

「そうか・・・」

 

プロでもなんでもないしな。こればかりは仕方がない・・・。不味いと言われてないだけ良いのだろう。

 

「今日はなにしてたんだ?」

 

気分と一緒に質問を変える。

 

『寝てた』

 

メモをわざわざ見せて会話してくれるユーに有難みを感じる。一人では決して出来ないことだ。

 

【気がついたら 夜まで寝ちゃってた えへへ】

 

「そうかそうか。なら仕方ないなぁ」

 

あぁ、神様。どうしてユーはこんな可愛いのでしょうか。

それに、頬にご飯粒が付いてるところもまた可愛らしい。

 

「ほら、ご飯粒---イギャッ!?」

 

取ろうと手を伸ばした瞬間、物凄い速さと威力で叩かれた俺の腕から骨にヒビが入ったのを感じる。

 

「ごおぉお・・・!ひ、人をゾンビだと思って・・・!」

 

俺じゃなかったら見逃してたね。畜生!ユーの前で痛みで転がるとか情けねぇ・・・けど痛い!ゾンビだって痛いものは痛いんです!無理!やっぱり転がる!我が家の畳は完璧です!

 

『ゾンビじゃなかったから、ここにはいない』

 

「ん?」

 

痛みが収まると、ユーが紙を破って次のページを見せてくれる。

 

『迷惑?』

 

と書かれたメモ帳を。

 

「いや、ユーが生き返らせてくれなかったら俺は死んでたからな。感謝はしても迷惑と思ったことはないよ」

 

そう言うと、再びご飯を食べ始めるユーの姿が見える。

そう、俺は一度死んだ。だからこそ、トラックに轢かれても死ぬことは無い。何故なら一度死んだから。俺はユーの力でゾンビになったんだ。二十歳になるどころか中学生で死ぬなんて思わなかったけどな。

 

 

 

 

 

 

 

ご飯が終わると、湯呑みでお茶を飲むユーの顔を見つめる。

冥界のネクロマンサー、『ユークリウッド・ヘルサイズ』。通称 『ユー』または『ユウ』だ。

それがユーのフルネームであり、正体らしい。俺とユーは既に何年か一緒に暮らしている。けど、俺はユーのことをあまり知らないし目的も知らない。別にそれでも良いじゃないかとは思ってるけど。

ただ分かることは一つ、ユーは無口で無表情だ。いつかユーの笑顔を見てみたいとか思ってるが、今はこんな平和を噛み締めたい。そう思った。

---あぁ・・・でもキノコうんめぇ。あっ、俺ゾンビっす。今、キノコ食べてます。

 





〇神谷アユム
ゾンビ系主人公。
一誠たちとは友人だし一緒にふざけたりはするが、常識はあるので覗きはしてない。でも学園での評価は『変人』。
覗きについては、朝と昼だから止めることを諦めた。晴れだと大抵昼休みか放課後には干からびてる。
容姿は髪の色は抜け落ちており、瞳はだいたい死んでる(ゾンビだから)。
実は元浜を一番警戒してる。

〇ユークリウッド・ヘルサイズ
冥界のネクロマンサー。
これゾン見てたら書きたくなったから書いた。これゾンからはユーしか出さないと思う。
メモ帳で筆談してる時はこれ→『』

〇妄想ユー
主人公が勝手に妄想したユー。本人とは一切関係が無い。

〇ガイア、ツクヨミ、ニュクス、天照大御神
左から順に、大地を象徴する地母神、月の神とされている神、夜の女神、太陽の神。


※続けるかは未定だけど、続けて欲しいやら作品評価、感想、お気に入り登録などで続けるかも知れません。感想恥ずかしい!って人は良ければアンケートでお答えくださいませ。もちろん、他の方もお願い致します

続けるかどうかと純愛(一人)かハーレム(一人〜三人くらい)

  • 続けろ(純愛で)
  • 続けろ(ハーレム)
  • 続けない
  • 続けない
  • (見たいから)続けろ
  • これゾンはいいぞ
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