「なにがあったんだろうか」
今日も今日とてユーの朝食を作り、高速で食べた俺は陰に隠れながら学園に向かった。
思ったよりダメージが少なく、学園に来れた俺だったのだが、生徒たちの群れとその中心に学園内でアイドルと言われてるほど有名な『リアス・グレモリー』と、ある意味有名な『兵藤一誠』が何故か一緒に登校しているのが見える。
まぁ、こう言ったらファンクラブとかに殺されそうだから口には出さないけど、実はリアス・グレモリー先輩には一切興味が無い。確かに美人だとは思うけど、俺はどちらかと言われたら貧乳派だし。太もも派だし。大きいのは嫌いではないが。
そんなことよりも興味があるのは一誠だ。なんで変態と有名な一誠がそんな人と歩いてるのだろうか。というか、この前から思ってたのだが、一誠もなんだか変わったように見えなくもない・・・もしかして夕麻ちゃんとのデート失敗して変わったのだろうか?イメチェン?イメチェンするなら学園内のイメージ消し去るくらい見た目も変えた方がいいよ?例えばモヒカン・・・それは数日前に考えてた世紀末な世界だったわ。すまん、モヒカンはやめてくれ。多分というか絶対似合わないよ。
「そんな・・・どうしてリアスお姉様がエロ兵藤と一緒に!?」
「何か弱みでも握られているの!?」
「兵藤×神谷くんはどこ・・・?」
などなど様々な声が聞こえる。ショックで気絶しているやつすら居た。
そこまでなるか!?もう、なんかね、うん。なんかよく分からないけど一誠の評価が酷いということは分かる。
あと最後の人誰よ!?何故俺の名前上げたの!ちょっと怖いからやめてくれませんかね・・・?
とりあえずあれだ、どうせ松田と元浜が何かするだろうから教室行っておこう。仮に口を滑らしてユーと暮らしてることがバレたら俺が殺られる!こういうのは関わらないのが一番。俺は学んだぜ・・・!ゾンビとはいえど身体能力が人間より高いのと不死身の能力があるだけでまじゅじゅち・・・まじゅつち・・・まじゅしゅつみたいな魔法なんて出来ないし知らんし。
だけど魔法って・・・いいよね。俺も使いたいが、火だけは勘弁して欲しい。ゾンビに火は中々に死ねる。そもそもゾンビに魔力ってあるのかな?なさそう。
「どういうことだ、イッセー!!」
「今すぐ説明しろ!!」
「ふっ・・・お前ら、生おっぱいを見たことはあるか?」
「「なっ!?」」
何か騒いでるが、俺は知らない。聞いてもないし見てもない。断じて一誠が殴られたところなんて見てない。べ、別に巻き込まれるのが怖いってわけじゃないんだからね!怠いだけなんだからね!!
「キャー!」
放課後、何やら騒がしくなっていた。すやすや眠ってた俺でも騒がしくなると流石に起きる。こっちは気持ちよく眠ってたのに何起こしてくれてんだ。女子にはやらないが犯人には鞄でもぶん投げてやろうか?
・・・と思ったが、やったら女子からリンチ受けそうな人物が犯人だったのでやめておく。いくら体は治ってもメンタルは再生されないんだぞ。
「相変わらずの人気ねぇ」
「お前も行けば?俺は寝たい」
「・・・あんたも相変わらずね」
背後から近づいてきた気配から察し、言葉を返す。
アンデットを舐めるな。死んでるけど気配ぐらいなら多少は読める。
近づいてきたのは、俺がこの学園でもかなり話す女子とも言うべき相手。名前は桐生藍華。三バカ変態ロリコンバカ野郎共と絡んでたら自然と話すようになっただけで、親しい訳では無い。女子の中でも一誠たちと同レベル・・・といっても場を弁えている点では圧倒的に評価はする。
だが、俺を巻き込むのは勘弁して欲しい。雨の日は良いが、晴れの時はしんどいんだ。何故ゾンビが学園に来ないと行けないのだろう・・・学校も想定してくれたらいいのに。あっ、それは無茶ぶりか。
「木場くんは競争力高いからねーやめておくわ。それにしても、何の用かしらね?」
「俺が知ってるとでも?俺が知ってるのは今日の晩飯だけだぞ。自分のな」
「そこは興味ないから」
「あっ、そう・・・興味持たれても困るけど」
入り口に視線を移すと、居るのはこの学園のイケメン枠---王子様とも呼ばれるほど女子からの人気も高い。木場祐斗という奴だ。ちなみにこの学園には二大お姉様と言われている『リアス・グレモリー』と『姫島朱乃』が有名。
あとは学園のマスコットと言われてる『塔城小猫』。後者はともかく前者組は知らん。後者は前ケーキか羊羹のどっちか忘れたけど影があるとこで食ってたらめっちゃ見てくるから耐えられなかった。仲がいいという訳ではないが、流石にあんな目で見られて無視出来ないよ・・・ユーに似てる部分があったからそれのせいもあるんだろうけどさ。何かとユーには甘いし弱い自覚はあるが、直すつもりはない・・・むしろ、直したら俺の人生真っ黒よ。きっといつか社畜になって最後までボロ雑巾のように使い捨てられて死ぬんだ・・・。
やだ、そんな未来想像出来る自分が怖い!我ながら恐ろしいぜ!
あぁ。そういえば、小猫ちゃんとはたまに一緒に食うことはあったが、最近はあまり食べてないな。忙しいのかな?
木場?もっと知らん。イケメン、一誠が妬んでるってことぐらいか?
「あんた、大丈夫?」
「何を言ってる?俺は癒しの存在を思い浮かべてただけだ」
全然、それはもうバッチリ正常だ。
・・・ん?今心の声と反対だったような?まあ名前は出てないし、いいや。
「癒しって?」
「いや、晩飯のこと。気にするな」
同棲してる人です。なんて言えるわけないだろ!今は木場とやらのお陰で集まってこないが、言った瞬間に群がられそうだ。
そんなのぼくちんこわい・・・。怖すぎてゾンビになっちゃう!
「ふーん?」
「・・・ん?」
無事(?)逸らせたことに安心すると、何やら進展があったようだ。気づいたら木場が一誠の近くに居る。
接点なかったような・・・?寝たいがちょっと気になるな。近いけど女子の声で聞こえにくいから耳を澄ませよう。
「・・・何の用だよ?」
「リアス・グレモリー先輩からの使いって言えば分かるかな?」
「え?お前が!?」
「うん。一緒に来てくれるかい?」
「・・・分かった」
そんな会話して一誠が立ち上がって出口に向かっていった木場についていく。
ふむふむ・・・なるほど、そんな短い会話で分かるわけないじゃん!
「なんかリアス・グレモリー先輩からの使いだってさ」
「あぁ、それで木場くんが兵藤に話しかけたんだ?というか、アユムはやっぱり耳良いわね。こんな騒いでる中聞こえるって」
「別に普通だっての。じゃあ帰るわ」
「はいはい、また明日ね」
手を後ろに振りながら俺も帰ろうと降りる。
そしてそのまま学校を出ようとし、空を見ながら思い出した。
「・・・太陽まだ沈んでないやんけ」
つまり、どういうことかと言うと---
「やだああぁあああ!!」
俺は(人間レベルの)全力疾走で街を走る!走れ!メ〇ス!・・・違う!アユムは激怒した。必ずかの憎々しい太陽の元から逃れなければならぬ、と決意した。走れ!アユム!が正しいと思うんだ・・・やはり太陽なんか眩しくって闇のほうが無限です!太陽は眩しいから闇の方が素敵なんです・・・。
◆◆◆
木場のあとに続きながら向かった先は、校舎の裏手だった。木々に囲まれた場所には旧校舎と呼ばれる、現在使用されていない建物がある。
名前の通り、昔使われていた校舎であったのだが、人気がないからか学園七不思議にでも入ってそうなくらい不気味な佇まいだった。
しかし、外観は木造で古いけどガラス窓とか一枚も割れてないし古いだけで酷くは見えない。
木場について行くと、そのまま二階建て木造校舎を進み、階段を上る。さらに二階の奥まで歩を進めた。
廊下もマメに掃除しているのか、綺麗だ。というか全く汚れを感じさせない。古い建物にはありがちな蜘蛛の糸やら埃だって見えなかった。
そうこうしているうちに、木場の足がとある教室の前で止まる。目的地に着いたらしく、戸にかけられたプレートを見てみると、『オカルト研究部』と書かれていた。
「部長、連れてきました」
俺がリアス・グレモリー先輩がオカルト研究部なんてものに入ってることに驚いていると、木場は中にいるであろう先輩に聞いていた。
すると、すぐに『ええ、入ってちょうだい』という先輩の声が聞こえる。
木場が戸を開け、あとに続いて室内に入ると俺は中の様子に驚いた。
床、壁、天井に至るところまで見たことのない面妖な文字が記されているし、中央の巨大な魔法陣は一番目を引いた。
あとは、ソファーやらデスクなど---うん?そこで気づいた。ソファーに誰か一人座っている。
それも、俺はあの子を知っている!
あのロリ顔!小柄な体!我が高校ならば知るものは居ないと言えるほどの有名人!『塔城小猫』ちゃんだ!一部の男子には人気が高いし、女子の間でも『可愛い』と有名なマスコット的存在だ。
今は黙々と羊羹を食べているらしい。眠たげで無表情だ。
俺が見ていると、視線に気づいたのか目が合った。
「こちら、兵藤一誠くん」
「どうも」
「あっ、どうも」
木場が紹介してくれ、ペコリと頭を下げてくる塔城小猫ちゃんに俺も頭を下げた。
それを確認したからか再び羊羹を食べるのを再開していた。
噂通り、あまり喋らない子なのかもしれない。
そんなことを思っていると、部屋の奥から水が流れる音。
多分シャワーだ。見れば、室内の奥にはシャワーカーテン。
女性の肢体が写っており、女の人がシャワーを浴びている。
って、シャワー!?シャワー付きの部室ってなに!?運動部でもないよな、ここ!
「部長、これを」
「ありがとう、朱乃」
カーテンの奥にもう一人いるのか別の声が聞こえる。そして先輩が奥で着替えているみたいだ。
ふと朝の出来事を思い出してしまう。
素晴らしいお体でした、先輩。
「・・・いやらしい顔」
ぼそりと呟く声。声のした方向には、塔城小猫ちゃんの姿がある。
・・・そうか。いやらしい顔をしていましたか・・・それはごめんよ。
心の中で謝っていると、ジャーという音と一緒にカーテンが開く。
そこにいたのは制服を着込んだ先輩の姿。シャワーを浴びていたからか、紅の髪は濡れている。
先輩はこちらを見かけるなり、微笑んでくる。
「ゴメンなさい。昨夜、イッセーのお家にお泊まりしてシャワーを浴びてなかったものだから、汗を流していたの」
なるほど、確かに朝の騒ぎ的にも無理だったし・・・でも部室にシャワーがあるのは不思議で仕方がないのですが。
ふと、視線が先輩の後方に移る。
あ、あれは!?黒髪のポニーテールだ!絶滅が危惧されているポニーテール!この学園最後のポニーテール所持者といっても過言ではない人じゃないか!いつも笑顔を絶やさないニコニコスマイル!和風感漂う佇まい!大山撫子を体現している二人目の我が学園のアイドル、『姫島朱乃』先輩だ!
リアス先輩と
「あらあら。初めまして、私副部長の姫島朱乃と申します。どうぞ、お見知りおきを」
「ひょ、兵藤一誠です。こちらこそ初めまして」
思わず緊張しながら挨拶を交わすと、『うん』と確認するリアス先輩。
「これで全員揃ったわね。兵藤一誠くん---いえ、イッセー」
「は、はい」
「私たち、オカルト研究部は貴方を歓迎するわ。・・・悪魔としてね」
どうやら、何かが起こるようです。父さん、母さん。
「粗茶です」
「あっ、どうも」
ソファーに座る俺に姫島朱乃先輩がお茶を淹れてくれた。
ずずっと一飲み。
「とても美味いです!」
お世辞抜きで美味かった。
「あらあら、ありがとうございます」
嬉しそうに姫島先輩は笑う。
今、テーブルを囲んでソファーに座っているのは俺、木場、塔城小猫ちゃん、リアス先輩。
「朱乃、あなたもこちらに座ってちょうだい」
「はい、部長」
姫島先輩もリアス先輩の隣に腰をおろし、全員が座ると俺に全員の視線が集まった。
こんな密集して、なにより有名人ばかりに見つめられると緊張してしまう・・・。一切緊張を知らなそうな友と違うんだ。
「単刀直入に言うわ。私たちは悪魔なの」
口を開いたリアス先輩からは、そんな言葉が聞こえる。
それは本当に単刀直入だった。
「信じられないって顔ね。まあ、仕方がないわ。だけど、あなたも昨晩、黒い翼の男を見たでしょう?」
そう、俺はソイツに腹を刺された。刺されたのは二回目だ。あれが本当に夢でないのであれば、確かにそうなのだろう。確か、名前は『ドーナシーク』だったはず。
「あれは堕天使。元々は神に仕えていた天使だったんだけど、邪な感情を持っていたせいで地獄に堕ちてしまった存在。私たち悪魔の敵でもあるわ」
堕天使、ファンタジーではよくある天使が堕天した姿、だよな。
「私たち悪魔は堕天使と太古の昔から争っているわ。冥界---人間界で言うところの『地獄』の覇権を巡ってね。地獄は悪魔と堕天使の領土で二分化しているの。悪魔は人間と契約して代価をもらい、力を蓄える。堕天使は人間を操りながら悪魔を滅ぼそうとする。ここに神の命を受けて悪魔と堕天使を問答無用で倒しに来る天使も含めると三すくみ。それを大昔から繰り広げているのよ」
「いやいや、先輩。いくらなんでもそれはちょっと普通の男子高校生である俺には難易度の高いお話ですよ。え?オカルト研究部ってこういうこと?」
「オカルト研究部は仮の姿よ。私の趣味。本当は私たち悪魔の集まりなの」
そう言われても、ただの高校生に信じろって話は無理があると思いますが・・・。
「---天野夕麻」
その一言を聞いて、目を見開いた。同時に、先ほどの考えなど吹き飛ぶ。
一体どこでそれを知った?
「あの日、あなたは天野夕麻とデートをしていたわね?」
「・・・冗談ならやめてください。正直、その話はこういう雰囲気で話したくないので」
いつの間にか、俺の声には怒気が含まれていた。
なぜなら俺にとって
どこで仕入れてきたか分からないけど、流石の俺もオカルト
「彼女は存在していたわ。確かにね。---まあ、念入りに自分であなたの周囲にいた証拠を消したようだけど」
リアス先輩が指をひと鳴らしすると、姫島先輩が懐から一枚の写真を取り出す。そこに写っていた者を見て、俺は言葉を失った。
「この子よね?天野夕麻ちゃんって」
そう、写真に写っていたのは捜しても捜しても見つからなかった彼女の姿だった。
「そ、そうです。でも、どうやって?」
俺の携帯ですら、残っていなかったのに鮮明に写し出されている。
「この子・・・いえ、これは堕天使。昨夜、あなたを襲った存在と同質のものよ」
リアス先輩が話を続ける。
「この堕天使はとある目的があって、あなたに接触した。そして、その目的を果たしたから自分の記憶と記録を消させたの」
「目的?」
「そう、あなたを殺すこと。あなたのその身に物騒なものを付いてるかどうか確認するため。それが確認されたから、あなたは殺された。光の槍に貫かれてね」
「そういえばあの時、夕麻ちゃんもせいなんとかって」
夕麻ちゃんは確かに、恨むならその身に
それに答えるように、木場が口を開いた。
「
「現在でも体に
木場に続いて姫島先輩も説明してくれる。さらにリアス先輩が続く。
「大半は人間社会規模でしか機能しないものばかり。ところが、中には私たち悪魔や堕天使の存在を脅かすほどの力を持った
「こ、こうですか?」
よく分からないが、従っておいた方が良いと思い、左手を上に翳した。
「目を閉じて、あなたの中で一番強いと感じる何かを心の中で想像してみてちょうだい」
「い、一番強い存在・・・。ド、ドラグ・ソボールの空孫悟かな・・・」
リアス先輩にそう言われ、思いついたのは自分が好きだった作品のキャラクターだ。
「では、それを想像して、その人物が一番強く見える姿を思い浮かべるのよ」
俺は心の中で悟がドラゴン波を撃つ姿を思い浮かべる。って、これでいいのか?
「ゆっくりと腕を下げて、その場で立ち上がって」
言われた通りに腕を下げて、俺はソファーから腰を上げて立ち上がる。
「そして、その人物の一番強く見える姿を真似るの。強くよ?軽くじゃダメ」
なんてこった。周囲に人がいるのに、この歳になってドラゴン波のポーズを取らないといけないのか!?いくらなんでも、恥ずかしすぎるだろう!俺が目を閉じていても誰も笑わない証拠なんてないじゃないか!
「ほら、早くなさい」
リアス先輩が急かしてくる。
えぇ!?本当にやらないといけないんですか!?マジか!マジでか!?く、クソっ!だったら見てろ、兵藤一誠、一世一代のドラゴン波だ!!
「ドラゴン波ッ!」
俺は開いた両手を上下に合わせて前へ突き出す格好のまま、声を張り上げる。これこそ、ドラゴン波のポーズだ。
「さあ、目を開けて。この魔力漂う空間でなら、
先輩の言う通り、目を開ける。すると、突如俺の左腕が光り出した。
え、なに?なにこれ!?俺、撃てちゃうの!?子供の頃、間違いなくみんなの憧れだった空孫悟のドラゴン波が撃てちゃうの!?
少しの期待を胸に待っていると、光は次第に形を成していき、左腕を覆う。そして光が止んだ時には、俺の左腕には赤色の籠手らしきものが装着されていた。
かなり凝った装飾が施されている。見た感じは立派なコスプレアイテムだ。手の甲の部分には丸い宝石みたいなものがはめ込まれている。いや、宝石というよりは
「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!」
周囲に人がいるのが関係なく、驚いて叫ぶ俺。
当たり前だ!憧れのドラゴン波を撃ったと思えば、特撮の変身ヒーローが持つアイテムみたいなのが腕に装着されてるんだぞ!驚かないやつなんて居ないだろ!
「それが
この赤い籠手が俺の
「あなたはその神器を危険視されて、堕天使---天野夕麻に殺されたの」
ということは、
なら、俺が殺されたのも本当のこと?じゃあ、なんで生きてるんだ・・・?
「瀕死のなか、あなたは私を呼んだのよ。この紙から私を召喚してね」
リアス先輩が取り出したのは一枚のチラシ。俺はそのチラシになんとなく記憶があった。
夕麻ちゃんとのデート待ち合わせ中、チラシ配りから貰ったものだ。
『あなたの願いを叶えます!』 そんな
そういや、このチラシの魔方陣は床の巨大な魔方陣と同じ模様に見える。
「これ、私たちが配っているチラシなのよ。魔方陣は、私たち悪魔を召喚するためのもの。最近は魔方陣を描くまでして悪魔を呼び寄せる人はいないから、こうしてチラシとして、悪魔を召喚しそうな人間に配っているのよ。お得な簡易版魔方陣。あの日、たまたま私たちが使役している使い魔が人間に化けて繁華街でチラシを配っていたの。それをイッセーが手にした。そして、堕天使に攻撃されたイッセーは死の間際に私を呼んだの。私を呼ぶほど願いが強かったんでしょうね。普段なら眷属の朱乃たちが呼ばれているはずなんだけれど」
そうだ。あのとき、俺は光の槍に貫かれて・・・強く思った。手が血に塗れたときに、紅を思い浮かべたんだ。リアス・グレモリーという、紅い髪をした女の子を強く欲した。
じゃあ、あの夢---いや、あの出来事の最後に現れた紅い髪の人はやはり先輩だったんだ。
「召喚された私はあなたを見て、すぐに
へ?悪魔?
「イッセー。あなたは私、上級悪魔であるグレモリー公爵家の娘、リアス・グレモリーの眷属として生まれ変わったの。私の下僕悪魔としてね」
その瞬間、俺以外の人間の背中からも黒い翼が生える。堕天使とやらとは違う、蝙蝠のような翼だ。
すると、俺の背中からも何らかの感触を感じた。背中越しに見てみると、俺の背中にも同じようなものが生えている。
どうやら俺、人間やめたみたいらしい---
◆◆
「あー夜はいいなぁ」
ベストプレイスへ行く道、まあ俺の場合はユーに生き返らせて貰えた墓地なんだが、珈琲を飲みながら歩く。
夜は静かだ。ゾンビなどのアンデット類にとっては活動時間ではあるのだが、人間にとっては休む時だからだろう。静かだけど、俺は静かなのは嫌いじゃない。むしろ、好きに入る。
しかし、長く居られないのも事実。明日も学校があるのだから忌々しい太陽の元、行かなきゃならないのだ。もういっそ、このまま夏なんて来ないで欲しいぐらいだ。冬なら太陽もそんな暑くないから活動時間増えるんだけどなぁ
「ん?」
道を歩く中、後ろから自転車の漕ぐ音が聞こえ、後ろを見ると---
「ハーレム王に、俺はなるっ!!!」
なんか言いながら通り過ぎていった。
「え?」
え?
表と心の声が一緒になっちゃったよ!なにあの子、怖い!急にハーレム王ってどうした!?元気なくなったかと思えば、嘘のように元気になってるし!ハーレム王になりたいなら変態要素消せばいいと思うよ!あ、でも一誠が一誠じゃなくなるから困るな・・・俺、変態じゃない一誠とか不気味過ぎて嫌よ。ってかなんで夜に居るの?君もなに、ゾンビになったの?感染するタイプだったのか!?いつかタイ〇ントのような存在すら作られちゃう・・・?やだよ、あいつ強いもん!俺嫌いだわ!ショットガン何十発撃っても死なないしグレランとかの通常兵器でも死なないじゃん!おのれアン〇レラ!なんて生物兵器を作り出しやがったんだ!お陰で幼い頃にやった俺はやられたんだ!
「ま、いっか」
夜に出たくなる気分ってのは人間はあるもんだ。多分ね!
---T-ウイルス、本当に作られてない?大丈夫?
正直、ちょっと心配になった。
原作全巻買った俺にもう隙はありません。任せろ、ばっちこーい!アーシアの出番は残念ながら次。でもヒロインはユーとアーシアだけでいいかもしんないね。一人くらい誤差だから実質純愛になるし、ハーレムにもなる(暴論)
ちなみに次回、ようやく主人公が見てるだけから原作介入します。既に書き終えてるので水曜日投稿しますけど、現地主人公なので自由に動かせられるぜ。この主人公、書くのめっちゃ楽しい()
それにしてもみんな、感想くれても、ええんやで……?是非わたくしにお気に入り登録と感想、評価をください!(欲張り) やる気出るしなんでもしますから!
・・・こっそりアンケ貼っときます
ヒロイン数
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ユーとアーシアのみ
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うるせぇ!増やすんだよあくしろよ
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投稿日数増やせ、ハゲ
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戦闘シーンはやく♡