「じゃあ、ユー。俺は学校行ってくるよ」
『気をつけて』
「おう」
朝食を作り、ユーと一緒に食べた俺は学校があるため、向かう。と言っても、学校も大して変わらない何時もの日常だった。
---そう、天使・・・間違えた。アーシアと出会ってから数日---学校を終えた俺は、そろそろ教会へ遊びに行くべきだろうかと考えていた。
因みにだが、ゾンビであることをバラした件についてはユーに怒られました。いや、無表情だから分からないけどね?ただこう、何年も一緒に居るから気合いで判断した。
もちろん、許して貰えたと思う。最終奥義のひとつ、DO☆GE☆ZAを披露したからな・・・。ふっ、あの土下座はきっとみんなを魅力するレベルだろう。嘲笑されること間違いなしである。悲しい。
話した件については、聞いてみると知られると色々と危険らしい。
うーむ、ユーは謎が多い。だが、お兄ちゃんとしてしっかりと聞くのが務めだ。
あゆむ は ちりょく が 1 あがった !
大して上がってないじゃん・・・。いやいや、パラメーター的には多分---
真名:神谷アユム
身長:172cm
スキル:・キノコ大好き(MAX)・限界突破・自己再生・力の解放・聴力、視力常時強化・言語理解・毒無効化・回避性能:Ⅱ・ブレイクダンス:A・土下座:EX・家事:B・料理:A・妄想:EX・バカ・調合:A
弱点:・ユークリウッド・ヘルサイズ・太陽・数学・炎・聖なる力・ちゅうにび---(読めなくなっている)
くらいだろう。雑魚じゃん!多分レベル50くらいだな・・・。知力なんて無さすぎるだろ。そんな馬鹿ですか?馬鹿ですね、はい。
でも、なんで弱点も表示されてんの!?誰だ、こんなステータス画面出したヤツ。明らか可笑しいだろ!絶対嘘情報だな!?それに弱点だけは正確に出してくるのはやめてくれない?もし紙があったら破ってるね、間違いなく。
「ん?」
ふと自分でも馬鹿らしくなってきたイメージを打ち消して見上げると、ウザったらしい太陽はともかく黒い羽を生やした人が女の子を抱き抱えながら教会へ向かってるのが見えた。
アレ、誘拐じゃね?ってか目立ってね?なんで見えてないの?はっ!?やはり俺には特別な力が・・・?まさかこれが『真実の魔眼』・・・?うっ、頭が・・・。
「まぁ、いいや」
教会の方へって行っても教会とは限らないし・・・そうだ、アーシアは女の子で外国人だ。日本のスイーツは食べたことがないのでは?世界の中でも日本の食べ物はかなり評価されている。
辛い食べ物が好きな国は日本の辛さのやつは薄いらしいが、欧州らしいし問題ないだろう。
偏見だが、女の子は大抵スイーツが好きと思っている。冥界のネクロマンサーであるユーでさえプリンが好きなんだ。嫌いなら俺が食えばいいし・・・あっ、プリンは補充しとかないとね。ユーのデザート忘れたら俺が絶望するぜ・・・我が家の天使にプリンをあげなくてはッ!
「れっつ---ぐおぉぉおおお!?」
ゴー!とテンションを上げようとした瞬間、視界が突如として防がれ、俺は躓いて地面とキスをしてしまった。そして、地面とぶつかった際の痛みで転がり回る。
や、やだ。ファーストキス取られちゃった・・・?なわけないだろ。地面とキスでファーストキスに入ってたまるか!
太陽の下とはいえ、ゾンビの再生力で痛みが消えた俺は心の中で叫びながら即座に立ち上がる。
周囲に人は居なかった!高校二年で
「ありゃ?」
ふと、足元に落ちているモノが目に入った。
蟻とか缶じゃないよ?見覚えのある・・・そう、アレだ。数日前に見たことある、ヴェールだ。今年の流行りはヴェールなのだろうか?アーシアはシスターだからともかく、普通は日常的に使わないだろう。
シスターのようなヴェールだし・・・ってかまんまアーシアと一緒だし。アーシアが落としたのかな?ちょうど教会行く予定だから、持っていこう。もし違ったら警察のところに届ければいい話。
そう結論を立てた俺は、ヴェールを手に持って傷つけないようにカバンに入れておく。
ちょっとはみ出してるが、そこはもう仕方がない。手に持ってたら通報される可能性があるし。流石に被る趣味もないしね。女装趣味とかではなく、ノーマルですから、私。
---数時間経つと、すっかりと太陽は沈みかけていた。
俺は長い間、行列の中で限定スイーツを待ち続け、無事に買うことに成功したのだ。とても長く、辛い時間だったぜ・・・。ってかほぼほぼ奇跡的だった。三箱の饅頭、GETだぜ!ピッピ○ッチュウ!
そして今!やっと!やっと教会の前に着いた!まさかヴェールが警察の前で落っこちるとは思わず、警察に怪しまれるという不幸が起きたけど、知り合いが家に置いて行ったから届けに行く最中(あながち間違ってはない)で乗り越えられた。
ふぅ・・・ほんっと、『趣味です』なんて口が滑りそうになって危うい場面があったからな。仮に言ってたら社会的に自滅するとこだった・・・そんな趣味は断じてありません。
しかし、それにしても---
「本当に教会?」
ぜんっぜん神聖さを感じない教会を見て、間違えたんじゃないかとすら思う。でも、アーシアを案内したところと一緒なんだよね・・・。まあ、時間が時間だしアーシアとちょっと話して饅頭渡して帰ろう。
・・・入っていいよね?だって、ここにピンポーン!ってなるやつないもん。子供の頃はピンポンダッシュやってる人が多かったけど、迷惑にしかならないからやめようね!
じゃあ、お邪魔しマース!
「すみませーん。饅頭屋ですけどー!」
静かに両引きの扉を開けると、アーシアの場所を知るためにも誰か居ないかなーと思って饅頭屋を装う。
返事がないために不思議に思いながら聖堂まで行けば、聖堂の中には長椅子と祭壇。ロウソクの灯りと電気の灯りで照らされており、一人だけ神父の格好をした一人の男性・・・少年?が立っていた。
アーシアの恋人かな?そうだとしたら1000本ノックした後に太平洋に沈めてやろう。
「んー?おいおい、てっきりあのクソ悪魔君達がやって来ると思ったんですけどねぇ。つーか誰ですかアンタ?」
神父の癖してちょっと言葉遣いが悪い気がするが、格好的には教会関係者であることに偽りはないだろう。
愉悦部の人すら、神父らしいことはしてたのに。とりあえず、聞いてみるとしよう。
「饅頭屋ですけど、アーシア居ます?」
「おやおやぁ、アーシアたんを知ってるって事は、アンタもしかしてあのクソ悪魔君達のお仲間ですかぁ?悲しいねぇ。人間のくせに悪魔と仲良くするなんて。そんな哀れなアンタには救済を与えなくちゃ!僕ちんってばやさしっ☆だから、大人しく死ねやぁぁあぁあああ!」
「ファッ!?」
何か勝手に決めつけられたことに困惑しながらも、体が勝手に動いて後ろに下がっていた。
その刹那、近づいてきた神父が柄だけの剣から光の刀身を作り出し、先程まで俺の体があった場所を薙ぎ払っていた。
ハァアアア!?話通じてないと思ったら斬られそうになったんですけど!?クレイジーだよ!クレイジー神父だよ!名前知らないけどクレイジー神父って呼ぶことにした!
それに、アレは間違いない!まさか本当に実在してたなんて・・・!アレは、アレは誰もが憧れる伝説の武器!ビーム○ーベルだ!ビームサ○ベルかっこいい!ダンガムみたいな武器があるなんて知らなかった!世界は広いんだ!ってか饅頭が危ないでしょ!ユーの饅頭でもあるんだからな!?ぶっ飛ばすぞ!
「ああ!?よけんじゃねーですよ!大人しくしてくれねぇとザクッといけないでしょうが!」
「いや、避けるでしょ!突然なに?デリバリーの苦情でもそんなことしないよね!?」
苦情したことないから知らないけど!
ってか、そもそも避けないと死んじゃうからね!それに俺は既に死んでるのにこれ以上どう死ねばいいんだよ!
饅頭でも詰まらせて死ねってか!?それならドキドキノコさんを詰まらせるわ!
「だから殺しますって言ってんだよ、頭に蛆虫でも湧いてんのかテメェ!それとも、お子様には理解出来ないんですかねぇ?今度こそ避けんじゃねーぞ!」
あの、ブーメランって知ってます?もうあれよ、物凄い速度で返って来てるよ?
そんな俺の心の内を知らず、忌々し気に叫びながらクレイジー神父が懐から拳銃を取り出す---って拳銃!?お、お巡りさーん!この人!この人完全に銃刀法違反です!知ってる!?日本にはね、
「はい、ドーン!」
法律なんて関係ないと言わんばかりに、一切の躊躇無く引き金を引くクレイジー神父。
そして、銃弾は一直線に俺の胸に---
「ごぺんなさい!?」
突き刺さることなく、DO☆GE☆ZAで回避して転がる。
だって、変な感じしたもん!あれ絶対聖なる力込められてるよね!絶対痛いだろ!
「おいおいおい!銃弾を避けるとか本当に人間ですかぁ!?いいや、まさかあんたも
いや、持ってませんけど?アレだよね、アーシアが持つ力だよね。DO☆GE☆ZA回避は銃弾が見えてなかったら間に合わずに死んでましたけど!?
ええい!今はふざけてる場合じゃない!流石にこれはふざけないぞ!まずはクレイジー過ぎる神父をどうにかして抑えないと・・・饅頭が危ないッ!
色々な危機に珍しく考えを巡らそうとした俺に向かって、クレイジー神父は素早い動きでこちらに接近してきた。
そして、再度剣を振り降ろしてくる。
その瞬間、思いつきの行動に俺は出た!
「ここだ!」
迫り来る刀身に対し、俺は両手で挟みこむようにして受け止める---真剣白刃取りだ!
ゾンビの動体視力を持ってすれば、これくらいの速度は容易かったりする。
「んなっ!?」
成功率が極めて低いことで有名な真剣白刃取りを成功させたからか、驚愕した様子でクレイジー神父は固まる。
しかし、俺はと言うとそんな神父を気にする時間が無かった。なぜなら---
あっつぅ!?え、熱いんですけど!これアッツゥイ!それにめっちゃ痛い!あれじゃん!聖なる力込められてるじゃん!ほら、心無しか受け止めてる手から煙出てるよ!?たくさん上手に、焼けましたー!になるよ!?
と、とにかく長くいたらやばい!武器取り上げたら大人しくなるよね?アーシアに会いに来ただけなんだから大人しくしてくれっ!
「100%!」
得物が無くなれば、終わると思った俺は力を解放することにした。すると、挟む両手に力を入れただけで呆気なく砕け散る---光なのに。
「なぁ!?・・・テメェ。マジで何者だ?あの剣をただの人間が砕けるはずがねぇ・・・」
ゾンビですけど・・・違った。饅頭屋ですけど?と真顔で言いたいのだが・・・待てよ?確かに人間にはリミッターが掛かっている。
皆は人間は力を100%使えないっていう話を聞いたことがないだろうか? 100%の力を出してしまうと体が耐えられなくなるので、脳が勝手に力をセーブするんだとか。本当の危機が迫ると、稀にその力を使うことがあるらしい。火事場のなんとかだ。
なら、俺はどうなのかだって?俺は常時100%を出すことが可能だ。100%の力に耐えられる体となった俺にとって、100%以上を出すことも出来る。もちろん、それ未満に調整することだって可能。
はぐれ悪魔やら色んなやつに追われたり襲われたりしても死ななかった理由はこれが大きい。・・・再生力にもお世話になったけど。
結論を言うと、これはチャンス!実力差が圧倒的にあると思わせたら戦うのはやめてくれるはずだ!
「その程度の
嘘です。めっちゃ熱かったです。出来れば直接触るのは二度としたくないです。お願いだから退いてッ!
「鈍ら!? それも筋肉でだなんて……ははは! 言うに事欠いてこの剣を鈍ら呼ばわりか!あーやめやめ。俺はまだ死にたくないので、この辺りでドロンさせて頂きますわ」
「へ?」
「アンタの愛しいアーシアたんは、祭壇の下にある隠し階段んとこ。祭儀場へと行けるから助けるならどうぞご自由に。俺にはもう関係がないし、ばいちゃ!
あぁ、それと行くなら早く行ってやった方がいいかも知れませんよー!」
参ったと言わんばかりに、両手を挙げる神父の姿に俺が混乱していると、ペラペラと喋ってそそくさと聖堂から出ていくクレイジー神父。
それに困惑して見つめることしか出来なかった俺。
一体なんなんだったんだ・・・?あ、もしかして何らかの撮影だったとか!?悪いことしたかなぁ?エキストラ出演OKかな?勝手に入っちゃったけど・・・うん、下に監督居たら謝るか。
それにしても、撮影ならクレイジー神父の演技力凄まじいな・・・本当は良い人だったんじゃないか?最後の最後でアーシアの場所教えてくれたし・・・でも銃刀法違反は取り締まられるから二度としちゃダメだぞ!撮影でも本物を使うのはダメに決まってるからね!・・・それって、結局悪い人なのでは?
「あー!よく分からん!行こう!」
結局、あの神父のことは忘れることにした。
しかし、先ほど神父が最後に呟いた言葉が気になった俺は、アーシアが心配になってきたため、饅頭と鞄はその場に残し、神父が言っていた場所を見てみる。
そこには
それを見た俺は、早速階段を下りる。階段がなくなれば奥へと続く道が一本だけ存在していた。電気も通っているのか目で見える。
とりあえず歩きながら周囲を見渡すと、両脇の壁には時折扉があるしかなりの人数が生活出来そうだ、と思った。
だが、一々見てても時間が掛かるため、RPGの基本に沿って一番奥まで行けば、大きな扉がある。まさに如何にもといった扉。
ボス部屋見たいな雰囲気を纏ってる扉を、力を込めて開けようとし---
「た、助けて下さい!アユムさん!」
間違いなく、アーシアの声が聞こえた。異常じゃない声音に映画の撮影でそこまでやるのか!?と思った俺は瞬時に100%を使って勢いよく開ける。
しかし、そのまま中へと入った俺は、衝撃的過ぎる光景を、目にしてしまったんだ---
◆◆
「さて、アーシア。覚悟は決まったかしら?」
何もすることの出来ない私に向かって、レイナーレ様が微笑んでくる。
だけど今の私にはわかる。その笑みに優しさや慈しみは一切込められていない事を。
私がここに送られた理由。私がこれから何をされるのか。そして、何が待ち受けているのか。レイナーレ様はその全てを私に話した。
「あなたの神器・・・『
そう、私がこの街に呼ばれた理由は、私が持つ
抜き取られた後の結果は、簡単でした。
「ふふ、ようやく・・・ようやくなの。さあ、儀式を始めましょう?受け入れなさい、アーシア。これもまたあなたの言う主の与えた試練なのだから」
そう言って、レイナーレ様が近づいて来る。
これが試練?『死』を受け入れる事が試練?それは確かに、それは確かに、ここに来たばかりの私なら受け入れてたかもしれない。
でも、今は違う---
『俺と友達になってくれ』
『俺とアーシアは、本当の友達になるんだ!』
だって、今の私には『人間』ではないけれど、ずっと欲しかった素敵なお友達が二人も出来たのですから。
だけど、私の想いは関係なく、少しずつ、少しずつ“死”が近付いて来る。大切なお友達である二人のことを考えてしまったせいか、今になって恐怖が湧きあがって来た。
助けて欲しい。誰か、私を“死”から救って欲しい。届かないって分かっていても、誰も来なくて、誰も間に合わないってことは分かってる。だって、あと数分もすれば私は間違いなく、『死』を迎えてしまうから。
『さっきも言ったけど、もし困った時、助けて欲しいことがあったら俺を呼んでくれ。すぐに駆け付けてやるからな』
そんな時、ふと思い出したのが、自分自身怖いという思いはあったはずなのに、私に『ゾンビ』であることを明かしてくれたお友達---『神谷アユム』さんのお言葉でした。
彼にとって、軽い口約束だったかもしれない。でも、世界中が、宇宙中が敵に回っても私の味方をしてくれると。私が心の底から望んでいた言葉を、たくさん言ってくれた人。
私がこんなことになってるなんて彼が知る筈もない。それでも、あの時の優しい表情を思い出すと、私は神様ではなく、誰かを思いやることの出来る一人の優しい男の人に助けて欲しいと祈りを込めて叫んでしまった---
「た、助けてください!アユムさん!」
届くはずがない。自分ですら、理解は出来ている。それでも、やっと出来たお友達と何もしてないのに死ぬなんて嫌で、縋るような気持ちで叫んだ。分かっているのに、叫ばずには居られなかった。
「ん?誰だが知らないけど、ここに助けなんて来るはずが---」
そんな時、レイナーレ様の言葉を遮るように大きな音を立てて開かれた扉。
そこには、私が祈り、願った彼が立っていた。
「アユム・・・さん?」
届くはずのなかった、私の声。軽い口約束だと思っていたのが申し訳なるくらい、彼は約束を守ってくれた。
信じられない。信じられなくても、目の前の光景は嘘じゃなくて、偽りじゃなくて、幻想なんかではなくて、現実。全て、本物。
それを頭が理解した瞬間、頬に何かが伝る。次々と止まらずに伝っていき、それが涙だと理解する。
「何やってんだよ・・・」
私が涙を流していると、アユムさんが声を発した。
瞬間、周囲の温度が急激に下がった錯覚に陥り、私以外の人は戦闘態勢となっていた。
何故なら、この場の誰もが理解したから。
彼は間違いなく、怒っている。声も、表情も、明らかに怒っていた。
以前お会いした時には見せることのなかった表情と様子。知らない姿に少しの恐怖心が胸の内を占めるが、すぐに温かいものが込み上げてきて塗り替えられる。
だって、彼が怒っているのは私の為。誰も守ってくれなくて、誰も庇ってくれなかったのに、アユムさんだけは違った。私のことを間違ってないと言ってくれて、今も私のために怒ってくれている。
今まで、誰も
そんな状況じゃないのに、とても嬉しくて、なんだが幸せで、ドクン、と今までにない高鳴りを覚えた。
その時、ふと彼と目が合うと、彼は優しく微笑んでくれ、顔に熱が溜まって高鳴りが収まらなくなる。
そして、彼は告げる。
「アーシア。約束を果たしに来たよ」
その言葉だけで、私は頼もしく思い、凄く安心した。
まるで、女の子なら誰しもが憧れる御伽話に登場する、王子様のように---。
◆◆
「アユム・・・さん?」
俺の目に飛び込んできた、衝撃的過ぎた光景。
一般人ならば、間違いなく衝撃的。いや、ゾンビである俺ですら衝撃だった。
まずは、大勢の人間。全員がさっきのクレイジー神父と同じ光る剣、つまりはビームサ○ベルを握っていた。そこは衝撃的でもなかったが、羨ましい。一つくらいは、くれても良くない?
そんな羨ましい奴らの奥に
だがなによりも、衝撃的だったのは露出の高い服装で十字架に張り付けにされているアーシアだった。
「何やってんだよ・・・」
あぁ、本当に何やってんだよ。アーシアを、アーシアをこの街にわざわざ招いておいて、目的の撮影がこんなことだと!?
あの優しくて、純粋で、天使のように無垢なアーシアを・・・十字架プレイするために呼んだというのか!?
しかも、なんだあの格好!?映画の撮影にしてはおかしいだろ!さては映画の撮影ではないな?(名推理)
というか服装は一枚しかないと思うくらい薄着だから白のキャミソールだと思うのだが---両手足を鎖で縛られてるせいで、ちょっとエロく見えるんだけどっ! ダメー! 健全にしなさーい! 子供が見れないでしょ! 健全で通すと決めてるのに!
それに! それに、だ! ちょっとユーに今アーシアが着ている服を着せてみたいとか考えた俺の責任も取って貰いたいんだが!?
あ、違う、そんなこと考えてないよホントダヨ・・・。
そ、そんなことより・・・そもそも十字架プレイってなんだよ!マニアック過ぎて中々そんな性癖の持ち主居ねーよ! 俺もねぇし、見たこともねぇ! あの変態共でも流石にないだろ!
そんなふうに俺がこの状況で滅茶苦茶突っ込んでいると、ふとアーシアと目が合った。少し遠いが、間違いなくアーシアは涙を流しているのが見える。
怒ってるのか、それとも恥ずかしいのか、顔も赤い。
当然だよな。多分後者だと思うけど、
でも、もう大丈夫だ。ユーなら妄想した後に・・・いや、妄想しながらこんなことをした奴らを記憶が無くなるまで殴ってたが、今から助けてやるからな・・・!
アーシアが俺を呼んだのは、困ってるから。助けて欲しいからなんだろ?当たり前だ、これある意味誘拐だろ。
アーシアは優しいからきっと流されたに過ぎない。ぶっちゃけ誘ったらついて行きそう。純粋だし。
なら、こっからは路線変更だ!
「アーシア。約束を果たしに来たよ」
とりあえず、路線を変更して、
これで面倒事にはならないな!
さーて、ここからは俺のステージ、友情パワーは鉄をも砕くぜッ!
・・・俺って、そんなキャラだっけ? いやいや、絶対違うわ。あとビームサーベル欲しいな・・・
主人公の勘違いと虚勢のせいでシリアスがシリアルと化した件について。
ちなみに(スキルはあながち)間違ってないです。元ネタは大半がモンハン。
ダンガムはハイスクールDxD原作にも出てくるガンダムに似たやつですね。
そして!皆様!評価あと少しで、バーに色が付きます!是非とも私にお恵みを〜あ、感想とお気に入りも是非ともお願いします!やる気的に本っ当に違うので!
最後に余談ですけど、これゾン残り二巻で終わりなんですが、長いような短いような感覚に陥るのって不思議ですよね。アニメといい、ゲームやら漫画、小説といい、ね。
ヒロイン数
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ユーとアーシアのみ
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うるせぇ!増やすんだよあくしろよ
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投稿日数増やせ、ハゲ
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戦闘シーンはやく♡