あの堕天使と神父との戦いから数日が経った。
いや、まあ戦いと言っても俺たちが向かった時には既に全員気絶してたから戦いとは言い切れないんだけどさ。
この日の放課後、俺はオカルト部の部室にいた。
俺だけじゃない。木場は相変わらずのムカつくイケメンフェイスで俺の隣に座ってるし、小猫ちゃんは黙々と大福食べている。
そんでもって朱乃さんはいつものニコニコ顔でこれから来るお客さんの為にお茶を準備していた。
で、部長はというと静かに待っていた。
そのお客さんっていうのは他の誰でも無く、俺の友人であるアユムとアーシアだ。
何でアーシアが駒王学園にいるのかって?
それは部長の計らいのお陰だ。
教会にいられなくなった彼女を、この学園に迎え入れてくれたんだ。
実質的に学園を支配している部長にかかれば、転入ぐらい朝飯前らしい。権力って凄いな・・・。
そんなわけで、俺とアユムと同い年のアーシアは、俺たちと一緒のクラスに編入してきた。
可愛くて心優しい彼女はあっという間にクラスに馴染んだけれど、その中でアイツら---松田と元浜が当然の如くアーシアに迫ったので全力で二人からアーシアを守った。
理由としては簡単だ。純粋な彼女を穢させる訳には行かないのもあるが、友達だからな。
別に好感度とかそういうのが目当てじゃない。ってか、誰であっても無理なんじゃないか?
なぜならアーシアはアユムのことが好きだからだ。アーシアの口からずっとアユムの事ばかり出てくるから誰でも分かる。だから分かりきってる勝負は挑まない。
まぁ、当の本人はずっと授業中寝てたり保健室行ってたりするし全く気づいてないと思うのだけど。
あぁ、でも数日前に遡る必要があるけど、あの時は凄かったな---
◆◆
---数日前。
堕天使との戦いが終わっても、日常が終わる訳では無い。
あの日から、アユムにずっと何をしてたのか、何を知ってるのか聞きたかったのだが---俺の友人は相変わらず窓側の席にてダウンしていた。多分あれは寝てるんだと思う。
遅く来る日もあるとはいえ、基本的に朝早くから来るくせにずっと寝てるんだよな。
「なぁ、聞いたか?」
「風の噂だけど知ってる。あれだろ?大神の最新作が出るんだろ?」
「え、マジ?」
「嘘だけど」
「殴らせろ」
「二度も殴った!親父にも殴られたことないのに!」
「今日転校生が来るんだってな」
「しかも女の子らしいぞ」
「そうらしいな」
寝ている友人を見ていると、周りが騒がしくなっていた。何人か全く別の話題だったが、俺は転校生が誰なのかは知っているため、松田や元浜の言葉に適当に返していた。
というか、アイツこんなにも騒がしいのによく反応しないよな。ある意味凄いというか肝が据わってるというか・・・。
「えー静かに。今日からこのクラスに編入してくる子がいる」
「女の子ですか!?」
「見れば分かる。じゃあ、入ってきてくれ」
「はい」
担任が静めると、ヒソヒソとした声は聞こえるが扉の奥から可愛いらしい声が耳に届く。
そして扉が開かれ、中に入ってきた人物が目に入った瞬間、まるで教室の時間が止まったのかと錯覚するほど静かになっていた。
何故なら---
「えっと・・・皆さんとご一緒に授業を受けさせて頂くこととなりました。アーシア・アルジェントと申します!日本に来て日が浅いので日本語はまだ不慣れですが・・・皆さんと仲良くしたいです。よろしくお願いします!」
金色の長髪にグリーン色の
ほんの刹那---思わず耳を抑えてしまうほどのとてつもない野太い声が教室に木霊した。
当たり前だ、男からしたら美少女が編入してきたということでチャンスと思うのだからな。・・・まあ、無理だと思うけど。ただ俺だって何も知らなかったら混じってただろう。
すると、元浜がB82W55H81と叫んでいた・・・流石だ。
そんなことを考えてるとアーシアが気づかれないように会釈してきたので、返す。
その時にアユムの姿を捉えたのか、視線を固定したままぱああっとでも擬音が付いててもおかしくないくらい、明るい表情になっていた。
当の本人は寝てるけど。ってか、どうして寝ていられるんだよ!さっきの声で起きても不思議じゃないだろ!
悪魔になってる俺からしたら朝はいつも以上に怠いのは分かるけど!アユムの場合異常過ぎる・・・本当は悪魔か?アイツ。
「じゃあ、そうだな・・・あの席が空いてるからそこに」
「はい!」
アユムを見てたことは気づかれてなかったのか周囲は騒がしいけどアーシアは笑顔で返事し、席に付いていた。
あそこは・・・桐生の近くだな。
「よろしくね、アーシアさん」
「はい、よろしくお願いします!」
まぁ、アーシアならきっと大丈夫だろうと考えていると---
昼休み。アーシアの周りには人だかりが出来ていた。
ついでにアユムものっそりと起き上がったが、何故か気づかずに再び伏せていた。
何やってるんだ、アイツ。
「ちょっと---」
とりあえずアーシアがアユムの元へ行きたそうだったので、周りの女子に話しかけた瞬間、アーシアの周りにいた女子に体を抱いて露骨に離れられた。
「あ、イッセーさん!」
「よ、よう。アーシア」
話しかけただけでそこまで露骨に嫌がるか・・・?と泣きそうになっていると、アーシアが変わらずに笑顔で声をかけてくれた。
「アユムはあそこに居るから、今のうちに話しかけた方がいいんじゃないか?」
「そ、そうですね・・・。皆さん、すみません。少し離れさせて頂きます!」
提案してみると、アーシアは申し訳なさそうに女子に謝りながら頭を下げ、アユムの元へ走っていった。
ふぅ、ひと仕事した・・・と思っていたら右頬に衝撃が!
「どういうことだイッセー!」
「何故お前が彼女と知り合いなのだ!」
どうやら殴ってきたのは松田らしい。
しまった!こいつらのことを忘れていた!
「あの・・・」
「んん・・・ファッ!?アーシア!?ナンデ!?ナンデココニ!?」
俺がファイトに発展しそうになっていたら、何やら大声でおかしくなっていたアユムの声が教室に響いた---というか本当に気づいてなかったのかよ!!
◆◆
とまぁ、そんなこんなで初日は中々にアレだったのだが、アーシアも今は馴染んで来ているようで安心だ。
アシストはしたり守ったりはしてるのだが、本当はアユムが守った方がアーシアは嬉しいのだろうな。でもアイツは病弱体質(?)だから仕方がない。
転校初日のことを思い出していると、複数の足音が聞こえてきて突如ピタリと止まる。
そしてノックする音が二度聞こえた・・・それトイレじゃね?と思ったら気づいたのか遅れてもう一回聞こえる。
「どうぞ、入ってちょうだい」
苦笑いするだけで何も言わないのは流石です。部長。
「しつれ・・・って痛っ!開かない!あ、こっち?こっちねうん。知ってたよ?」
反対の方にでも引っ張ったのか、ぶつけた様子の扉の外。そして誰かに言い訳していた。
何が起こってるのかめっちゃ気になるんですけど・・・アユムの奴マジで何やってるんだ。
「失礼しまーす」
「し、失礼します!」
仕切り直すような緊張感の欠片もない伸び伸びとした声と緊張したような対極な声が部室に聞こえ、二人が入ってきた。
アーシアは声の通りまだ二回目なのもあって緊張した様子だったが、アユムは珍しいものでも見るようにきょろきょろとしている。
アユムは俺と似たような反応だ。魔法陣とか普通はリアルで見ないしな・・・。
「適当に座って構わないわ。今、朱乃がお茶を淹れるから」
二人がソファーに座ると、部長のアイコンタクトで朱乃さんが優雅な手つきでお茶を淹れる。
そして二つのカップがそれぞれアユムとアーシアの前に置かれた。
「ありがとうございます」
「い、頂きます」
二人がお茶を飲むとアーシアは少し落ち着いたようで、アユムに至ってはゆったりとしていた。
・・・緊張感無さすぎだろ。というかなんで初見のやつがそんな落ち着いてるんだよ。
友人の姿に呆れながら見ていると、部長が本題に入る。
「神谷君。あなたのことはアーシアにだいたい聞いたわ。けれど私はあなたに聞きたいことがあるの」
「答えられることなら良いですけど、一年の頃にやったテストの点数は言いませんよ?」
いや、普通テストの点数聞かないだろ!どうやったらそんな思考に至ったんだよ!
「えっと、そうじゃなくてね」
困った表情をする部長。そんなお顔も美しいです。
「じゃあ何ですか?好みですか?それとも好きな食べ物?関係性?一誠がどれだけ変態なのかとか?最後のはだいたい二時間くらいかかりますけど」
「おい!」
アーシアが好みという言葉にぴくりと反応したのが見えたが、最後の言葉で気にならなくなって思わず声を出してしまう。
なんでそこで俺が出てきたんだよ!しかもそんなあるのか!?
「そうじゃなくて、あなたのことよ。・・・一体何の目的であそこに居たのかしら?そしてあなたは何者?悪魔でも堕天使でも、天使でもない。人間という割には
「え、話さなきゃダメです?めんどk・・・あんまり話したくないんですけど」
今絶対面倒臭いと言おうとしたな・・・。
「無理にとは言わないわ。ただ目的など分からないと私も安心が出来ないの」
「はあ、そうっすか。まあ、長くなるのは嫌なので短くていいなら良いですけど」
「ありがとう。助かるわ」
お茶を飲むのをやめ、真剣な表情となるアユム。
正直、コイツがそんな表情をするのは珍しいと思う。
「そうですねぇ・・・まず俺死んでます」
「えっ!?」
「は!?」
俺と部長の声・・・というかアーシアと発したアユム以外が思い切り驚いた。
カミングアウトにも程があるっ!
「どうも、私はゾンビです。それで数日前にアーシアと出会って友達に。そろそろ会いに行こっかなと思ったので饅頭を買って教会に向かえば、へん・・・クレイジー神父に襲われたんですね、はい」
今まで関わってきたのに知らなかった事実に驚いていると、こちらのことを一切気にせずにアユムはペラペラと喋っていく。
しかし、最後の言葉だけは頭に入ってきた。
「その神父って、もしかして若くて白髪で言動が滅茶苦茶なヤツか!?」
「そうそう。ビームサーベル持ってたんだよ。羨ましいよな」
あの野郎---フリード・セルゼンはあの場にいやがったのか!アーシアを殴ったアイツを俺は絶対に許さない。
いつか、絶対にぶん殴ってやる!って待てよ!?こいつ、俺ですら手が負えなかったし木場ですら倒すまで行かなかったのに平気だったのか・・・?
「よく無事だったね・・・神谷君」
木場もびっくりしたのか、いつものイケメンフェイスを驚きで満たしている。
でも木場の言う通り、アイツはやばい。言動の割には実力が悔しいけど高いんだ。
「ゾンビですから。まあ、突然ビームサーベルで斬りかかってきたのは驚いたけどギュッでしたら壊れたしすぐ何処か行ったからな。あっ、でもビームサーベルは多分錆びてたんじゃない?」
コイツ、さらっととんでもないこと言ってるのに気づいてないのだろうか。アーシアを除いたみんなが思い切り驚いてるんだけど。もちろん、俺もだ。フリード達が持つ光の剣は光が苦手な悪魔には相性最悪で、人間ですら斬られたら死ぬ。
それをゾンビであるアユムは壊した?しかも握っただけっておかしいだろ!それに、あれは錆びるということはなさそうなんだが。
「んで、後は・・・言いたくないから言わないけどアーシアを助けた感じ。あとは一誠も分かる通りの展開」
言いたくないっていうのはアーシアを気遣ってのことかもな。そういうのがアーシアが好きになった点のひとつでもあるのかもしれない。
それに、言ったらアーシアは間違いなく思い出す。
「以上です。何か聞きたいことはあります?」
「え、ええ。色々と気になることはあったけど納得はしたわ。つまり・・・あなたは人間じゃなく、
「そうですね。もちろん
「・・・あれ?じゃあ、いつも体育の時倒れたり昼に死にかけたりしてたのって」
「ゾンビだからに決まってるだろ?」
なるほど・・・確かにゾンビってよく炎とかには弱いもんな。ゲームでの弱点は大抵炎とかだし。
でも---
「最近のゾンビって太陽の下でも動けるよな?」
「古いゾンビで悪かったな!俺はどうせ古いよ!」
アニメとかでも問題なかったのを思い出して言ってみれば、アユムが体育座りして顔を埋めていた。
・・・なんか悪かった。
「・・・それは良いとして、話は終わりですか?」
「え?あ、あぁ。そうね・・・じゃあもう一つだけ。どうして初めて会ったはずの彼女を庇ったの?」
「レイナーレってやつですか?」
「そう。あの時は聞きそびれたけど・・・初めての相手にあそこまでやる必要はないでしょう?」
「そうっすねぇ・・・理由なんていりますか?別に俺だってあの人が本当の悪だったならば、文句も何も無かったです。ですけど何やら被害者っぽかったし改心出来そうな人でしたから。あっ、そういえばあの人結局どうなりました?あと俺の制服ありますかね・・・?」
アユムの発言にまたまた皆が驚いた様子を見せるが、それは俺もだった。
・・・最後ので台無しだったが、言ってることは凄いことだと理解出来る。
普通、改心出来そうだったって理由で誰かのために自分を犠牲に出来るか?知り合いなら俺だってそうしたさ。
でもコイツは初めて会ったばかりの堕天使に悪いと思わなかったからという理由で、俺達と敵対する可能性も、殺される可能性もあったのに庇った。
こういうのは優しいっていうのか・・・甘いって言うのか、どっちなんだろうな。いや、もしかしたら自分の力に自信があるからこそ、出来たのかもしれない。
どちらにしてもすげーよ。俺はもしかしたら初めてアユムを尊敬したかもしれない。
「あの、聞いてます?」
「あ・・・ご、ごめんなさい。少し驚いてね」
「えっ、俺の行動でそこまで驚きます?普段はそんなダメそうな人間・・・ゾンビに見えますかね、俺」
ぶっちゃけ俺らのクラス連中が見たら驚くと思う。普段は体育で倒れたり授業中に保健室に搬送されるヤツなんだし。
「こほん。話を戻すけど、約束通り然るべき場所に引き渡したわ。制服については貴方のことを忘れないようにと形見として持ち去っていったの。ごめんなさい。ただ---『どれだけ掛かっても必ず罪を償って、やり直します』という伝言は預かってるわ」
「・・・そうですか」
アユムはそれ以上何も言わず、無言となる。
ただ何処か遠い目をしているように感じることから、コイツの過去にも何かあるのか・・・?
というか、こう考えると俺ってアユムのこと全然知らないんだな。知り合ったのが高校だからってのもあるけど個人的にはもっと長くいたような感覚だった。
「さて、これで私の質問は終わりよ。何か質問はあるかしら?」
「じゃあ、そちらのこと教えて欲しいです」
「そうなるわよね。じゃあ、みんな」
部長の合図で、木場達が一斉に悪魔の翼を出現させた。
何をするつもりだったのかそれで気づくと、俺も慌てて続いた。
「その前に私達の正体を教えてあげないとね。神谷君・・・私達はね、『悪魔』なの」
「あっ、そうですよね」
・・・えっ?それだけ?
◆◆
あぁ、制服買い直さなきゃなぁ・・・と遠い目をしていると、先輩から質問があるか聞かれたから先輩たちについて聞いてみることにした。
悪魔だってことは知ってるけど、なんか聞いておいた方がいい気がしたからね。間違ってたら恥ずいし!
それで、聞いたものを簡単にまとめると『悪魔』に敵対する『堕天使』、そしてその二つを纏めて滅ぼそうとする『天使』。
それぞれが大昔から現状もずっと争い続けている事。
人間だった一誠が『
そうなってしまった理由である『
特に、
一誠のヤツは
しかも、能力は十秒に倍加して二倍→四倍→十六倍---ってなるのだとか。
なにそれ、主人公かよ。ってか乱入してきたドラゴンってなに?伝説上の生物が何やってんだよ!喧嘩?喧嘩でもしてたの?だったら傍迷惑にも程があるだろ!
「だいたいこんな所ね・・・分からなかったことはあったかしら?」
「いえ、特に」
というか、さっきから小猫ちゃんが食べてる大福美味そうなんだけど、俺にもくれないかな・・・流石にここでキノコ食っちゃ怒られそうだし。
俺は腹減った!腹が減ったぞー!さっきまで寝てたからなっ!アーシアが起こしてくれてなかったら夜まで寝てた自信があったわ。
「他に何か聞きたいことは?」
「それも特にないです」
「そう、ならいいわ。それならここから提案なのだけど・・・あなた、悪魔になってみる気は無い?あなたの考え方というか人間性は魅力的だし、実力も申し分ないわ」
「部長!?」
「悪魔に?俺がです?」
何やら目を丸くしながら驚く一誠たちは無視して、首を傾げる。
ゾンビから悪魔にジョブチェンジなんて出来るか?いや無理でしょ。
それとも悪魔ゾンビにでもなるの?ダサい!異常にダサい!正直嫌だ!ゾンビって肩書きの方がまだ良い!悪魔ゾンビ・・・ゾンビ悪魔・・・語彙が酷い!
「あなただけじゃないわ。アーシア---あなたもよ」
「ふえっ!?わ、私もですか!?」
「ええ。あなたの持つ
おぉ、それは確かに!変態連中から助けてくれそう!まあ、俺は嫌だがな!
一応、アーシアに聞いときますかね。俺は断るつもりとはいえ、アーシア自身がどうするかはアーシアが決めるべきだし。
「アーシアはどうする?ぶっちゃけ、あの神父たちのようなのが現れるかもしれないと考えると守ってもらった方が安全だしさ。一人懸念すべきヤツがいるけど信用は一応出来るし」
あ、もちろん一誠だ。覗きするやつを懸念せずして居られると思うか?無理だね、俺も覗きたいという気持ちは男としては理解出来るけど・・・変態呼びわりされるのは嫌だもん。普通に犯罪だし・・・いや、バレなきゃ犯罪じゃ・・・いやいや、そこはどうなんだ?
「わ、私は・・・アユムさんがなるのでしたらご一緒に・・・」
えぇ!?つまり・・・ならなきゃダメ?というか、俺の事なんて気にしなくていいんだよ?中学から既にゾンビになってる俺はアーシアだけが悪魔になっても気にしないよ!だって俺が既に人外だもん!
それになぁ、多分俺を悪魔には・・・いや、仕方がない。アーシアの為にもなってやるか!悪魔とやらによぉ!
「じゃあ、悪魔にしてください」
俺は悩まない男なのだ。
嘘です。めっちゃ悩みます。主に晩飯。
「なら、あなたには『
俺に騎士とか合わなすぎるだろ・・・こんな騎士いたら泣いちゃうね。俺は御伽噺に出てくる騎士様みたいなヤツじゃないぞ!とは思ったが、口には出さずに先輩が胸に駒を当ててきて詠唱していた。
それっぽいなぁ・・・。
動いたらダメそうなので素直に終わるのを待っていると、ようやく詠唱が終わり、『
「ぐはぁ!?」
ることなく、駒が物凄い速度で回転して俺の顎を打ち上げ、俺は天井にぶつかってからソファーの後ろに倒れた。
気分的には
「あ、アユムさん!?」
「アユム!?ぶ、部長!成功なんですか!?」
「せ、成功ではないわ!どういうこと!?駒が弾かれた・・・!?こんなこと前代未聞よ!」
あの駒、絶対俺に恨みあるだろ・・・めっちゃ痛てーよ。紫色になってたらゾンビパワーなしの全力で握って壊してやろうか?・・・ゾンビパワーないと無理そう。
まあ、でも正直に言うと、悪魔になれないのは薄々分かってたけどね!多分これ、弾かれた理由は俺じゃなくてユーのせいだと思う。
俺を生き返らせたのはユークリウッド・ヘルサイズというネクロマンサーだ。
だからこそ、ゾンビである俺にとって主人=ユークリウッド・ヘルサイズ。下僕=俺。という方程式が出来上がっていて、弾かれたんじゃない?知らんけどな!・・・後でユーに聞いとこ。ユーには強大な魔力があるっぽいし。
それよりめっちゃ痛かった!ゾンビじゃなかったら間違いなく吹っ飛んでたぞ!首から上がな!!なんて日だ!
「大丈夫ですか?」
「あぁ〜痛みが消えるぅ・・・」
ゾンビの再生能力でも勝手に治るのだが、アーシアが・・・なんだっけ?名前忘れたけど
ちなみに、結局は俺が悪魔になれなかったのでアーシアも悪魔にならず、代わりにオカルト研究部に入ることとなった。
ただ、悪魔ではないので普段は喋ったり本読んだり飯食ったり自由にして良いらしい。
あと、ただの部員なので帰りたい時に帰ってもいいと言われたので、入った。
セールスある時は太陽があっても帰って買いにいきたいからな・・・。どちらにせよ、太陽が無くなってから帰る俺にとって暇潰しにはなるから入って良かったかもしれない。
す、すごいっ!他者視点でもふざけるくせに他者視点だと何か過去ありそうな演出になってる!ただただ制服買わないとって思ってるだけなのにッ!
まあ、ということで原作一巻完結です。
ここで現在確定、または悩んでる展開を書いときますね。
次→フェニックス編
その次→聖剣
またまた次→ギャスパーと和平、番外編でミルたん
またまたまた次→原作組は修行、主人公はユー編(ここは流石に一部はシリアス殺せない)
またまたまたまた次→主人公が遅れて冥界GO、
またまたまたまたまたまた次→シリアス殺しによるアスタロトボッコボコ編
ここまでは決定と予定しております。
ちなみにユー編以外ははっちゃける予定です。ユー編は主人公が珍しくシリアスになります。
では長くなりましたが、また次回!
ヒロイン数
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ユーとアーシアのみ
-
うるせぇ!増やすんだよあくしろよ
-
投稿日数増やせ、ハゲ
-
戦闘シーンはやく♡