第一話 はい?同居ですか?
あぁ、眠い。休日の日ってたくさん寝たくなるけどそんなことしたら時間が無くなるとか思いますよね。
特に昼まで寝るとよく寝たとは思うけど休みの時間がほとんどないというね。
え?お前はいつも寝てるだろ?いやいや、俺が寝てるのは朝〜昼までですよ?夜は活動してるし・・・何処にも問題はないな!
「あー・・・めんど」
実は今日、リアス・グレモリー先輩に部室に来るように言われていた。一人で。
そう、一人で!
な、なんだろうか・・・俺、もしかして何かしちゃった?怒らせることした?あの人、絶対怒らせたら怖いタイプじゃん。でも無視したら何か言われそうだし行くしかないよなぁ。
「ユー。ちょっと出掛けてくる」
とりあえず俺は勝手に出ていく訳にも行かないので、声を掛ける。
するとユーの視線が俺に向けられ、顎を引く動作をした後に彼女は再びテレビに視線を戻していた。
今のは多分---
『こんな朝早くから出掛けるの?行ってらっしゃい、お兄ちゃん』
だろう。可愛いヤツめ。
俺の中のユーが勝手に変換してくれるから助かるぜ。
そんなユーの姿を見た俺はニッコニコとした笑顔で玄関を出て鍵を閉める。
外に出る時には既に表情を引き締めた---引き攣った。
「晴れ・・・だと!?」
馬鹿な、予報では確か曇りだったはず、と携帯で確認してみると明日が曇りで今日は思い切り太陽のマークがあった。
次の日だと思ったら明日だったって・・・ありますよね。
「ちくせう」
俺は太陽に照らされながら、とにかく学園へ向かった。
旧校舎へ入ると一直線に部室に向かってノックする。
入るように言われると素直に入ることに。
「こんちは〜」
太陽がある中、ゾンビが部室に来ましたよー!饅頭はないけどな!くっ、饅頭屋を名乗れないっ!
「いらっしゃい。ちゃんと来てくれたわね」
「はい。それで何の用です?」
ぶっちゃけ眠たいので今からでも寝たいんですけど。
「ちょっと待っててくれるかしら?もう少しで来るはずだから」
「はあ・・・じゃあ、コーヒー貰っても?」
「えぇ」
何やら俺以外にも呼ばれているらしいので、コーヒーを自分で作る。
挽くタイプもあったけど面倒なのでお湯を入れて混ぜるだけのインスタントコーヒーにした。
混ぜ混ぜして終わり!なんて早いんだろう。そしてちょっと熱くて苦いのが眠たい体に染みる。
缶コーヒーは今の時期、冷たいのしかないからね。でも熱いから缶コーヒー買ってくるべきだったか・・・?
「失礼します。部長さん、何か---えっ?」
「ふわぁ・・・んん?」
「来たわね」
眠くて欠伸をしていると、何やら可愛らしい声が。
視線を向けてみると、私服姿のアーシアが居た。
あら、可愛いらしい。ってなんで居るの?来たわねって呼んだ?何故?アーシア関連の会話?・・・あっ、やっぱ眠い。
「ど、どうしてアユムさんが・・・!?」
「先輩に呼ばれたんだ。朝に」
皮肉を込めて朝の部分を強調しながら言う。確かに忙しいかもしれないけど!忙しいかもしれないけど俺はアンデットなの!ゾンビなの!朝は子供に負けるレベルで弱くなるの!!
「それじゃあ、本題に入りましょうか」
あっ、スルーされたっ!気づいてない?気づいてないのか!?あまりにもの遠回し過ぎたのか!?
・・・いいです、いいですよ!ここはわたくしが大人の対応とやらで我慢してあげますよ!感謝してよね!!別に先輩の為なんじゃないんだからっ!
「本題、とは?」
「私とアユムさんに関連するお話でしょうか・・・?」
いつの間にか先輩に言われてソファーに座っているアーシアが俺と似たような考えを言っていた。
え?お前は何処にいるんだって?紙コップのコーヒーを片手に壁にもたれてます。クールでしょう?
・・・紙コップだと絶対絵にならねぇ。こういうのはイケメンじゃないとダメだな、うん。
「関連する話ではあるわ。神谷くん。アーシアはね、教会に住めなくなってからずっとここの一室に住んで居たのよ。でも彼女はまだ日本の文化や常識、生活に慣れていないわ」
「え、そうなんですか?マジ?」
「は、はい。旧校舎の一室を間借りさせて頂いてます」
アーシアに聞いてみると、返ってきた言葉に納得した。
なるほど、それは大変だ。でもなんで俺にそんなこと話すの?
「それで生活に慣れるにはやっぱりその土地の者のお家で習うのが一番だと私は思うのよ」
「はあ・・・?」
つまり、どういうことだってばよ?知力18に難しい話は振らないで欲しい。いやいや、違うから!実は知力180くらいあるから!本当の本気は本当にIQ人類史上最高クラスはあるからっ!
「実は以前、アーシアに可能となるなら『部員のなかで一緒に住みたいのは誰?』と聞いてみたの。すると、アーシアは迷いなくあなたを選んだ。だからこれはお願いよ。アーシアをあなたの家で住ませてあげてくれないかしら?」
「・・・はい?」
・・・はい?
・・・・・・・・・・・・え?
一緒に住む?誰と?アーシアと?え?ということは---
『知ってるか?アイツ、アーシアさんを脅して一緒に暮らしているらしいぜ』
『俺はナンパしてお持ち帰りしたって聞いたぞ?』
「私は誘拐したって聞いたけど・・・」
『うわ、前からキモイと思ってたけどやばいじゃん。犯罪者?』
『ないわー。マジないわー。最低』
『ば、馬鹿な・・・あのアユムの野郎がアーシアさんと一緒に暮らしているだと!?』
『裏切り者め!粛清してやるっ!』
『そうだ!そうだ!このロリコン!』
『厨二病ー!』
『バカ!』
『クズ野郎ー!』
『冗談はよしこちゃん』
『ボケナスクソカスゴミミイラゴリララッパパンダダチョウウママキガイイタチチンパン野郎ッ!』
みたいなことを言われるのでは!?くっ、もし言われたら否定出来ねぇ!間違ってないよ!ナンパ紛いのこと既にしてお持ち帰りまでしちゃったもん!
向こうの意思で選んでくれたとはいえ、あながち間違ってないし!
あと厨二病言ったやつは絶対〆てやる。最後の奴に至っては途中からただのしりとりだよね!?それに冗談よしこちゃんとか昭和かッ!死語だよ!もう使われてねぇよ!
「アーシアはどう?神谷くんと一緒に暮らすのは嫌かしら?」
「わ、私は全然構いませんっ。ですけど、アユムさんにとってはご迷惑・・・ですよね」
先輩に聞かれたアーシアは申し訳なさそうな表情でチラチラ、と視線を向けてくる。
申し訳なさそうなだけではなく、アーシアの表情は何処か暗いようにも見える。
では諸君。私は聞きたい---こんなん断れます?いや無理だろ!俺がどう言われようが知るか!ここで断れるやつが居ようものならソイツは俺がぶっ飛ばすよ!
「先輩。その願い、聞き届けましょう。アーシアは預かります」
壁に背を預けるのではなく、しっかりと近づいて言っておく。
なんかこう、雰囲気的にね?
「良いの?」
「まあ、手を出すなんて腐った真似しませんし。ゾンビだけに」
はい、我ながら完璧なギャグだね。座布団三枚くらいは貰えそうだ。
「そう。ならアーシアのことお願いね」
「はーい」
「すみません。ご迷惑を・・・」
「いやいや、迷惑じゃないって。むしろ美少女というか女の子と暮らせるなら男なら誰しも喜ぶって」
立ち上がって頭を下げるアーシアに慌てて顔を上げるように言いつつ両手を振るという手振りをした。
でも俺には既にユーという天使で可愛くて素晴らしい天使が居るんですけどね!自慢ですっ!
「び、美少女だなんて・・・で、でもアユムさんも喜びますかっ?」
「お、おおう・・・俺も男ですし」
そんなこと考えていたら顔を赤めたかと思えば身を乗り出してアーシアが聞いてきた。
やめてー!良い匂いがするから!何の香りだろ・・・花の匂いかな。凄い良い匂い。ユーもだけどなんで女の子は良い匂いがするんだ?
「どうやら話はついたようね。アーシアの荷物は後で神谷くんの家に送るようにしておくから・・・あっ、両親と話はするべきかしら」
ちょっと距離が近くてドギマギしていると、先輩の声が聞こえて内心慌てながら声を出す。
「あー、いや大丈夫です。両親今は居ないですし」
本音を言うとユーが居るから来られると困るっ!いくら先輩でも会わせられないよ!
「そう?だったら後はお願いね」
「ういっす」
良かった良かった。何かと理由付けられて家に入られたりでもしたら大変なことになりそうだ・・・主に噂が。
俺、刑務所の中に入れられちゃう。
「・・・よっこいせ、よっこいせ」
時間は過ぎ、夜になるとアーシアの荷物が届いたので空いてる部屋に運んでいた。
これが最後のひとつらしく、ようやく終えたところだ。
といっても、人間ではない俺にはゾンビパワーがあるので余裕である。どれだけ重くとも300%あればだいたいは行けるからね。
「じゃ、ちょっと紹介したい人がいるから着いてきてくれていい?」
「あっ、はい!ありがとうございます。荷物運んでくださって」
「いーよいーよ。こっちね」
朝じゃなかったら全然良いです!朝は・・・うん、重たいのはやめて欲しいかな。太陽に当たってたら潰されそうだし。
とりあえずアーシアを家の中に案内し、引き戸を開ける。
そこにはプレートアーマーにガントレット。彼女の美しさをより引き出させるドレスに銀色の長髪、我が家の天使ことネクロマンサーのユークリウッド・ヘルサイズだ。
今日も可愛い。
「こっちが同居人のユークリウッド・ヘルサイズさん。冥界のネクロマンサーらしいけど気にしないで仲良くしてやってくれ。ちなみに俺はユーって呼んでる。彼女のことは秘密にして欲しい」
俺が変態というレッテルと最低というレッテルを貼られても良いなら喋っていいけど!
大丈夫だ、俺が泣くだけだから。
「は、はい!アーシア・アルジェントと申します。よろしくお願いします!えっと・・・ヘルサイズ、さん?」
ユーの姿に見とれでもしていたのか、アーシアはユーを見つめて止まった後に慌てるように自己紹介をしていた。
ユーはアーシアに目線を送り、顎を軽く引くだけ。
つまり、構わないってことだろう。もしダメなら俺に対して多分追い出せやらなんやら書いて見せてくるからね。・・・ここの家の主って、誰だったっけ。
別にいいけど!
『飯』=『ユー、そろそろお腹空いちゃった・・・』
「はいよ。ご注文は?」
『クロコダイルの丸焼き』=『えっとね、えっとえっと---』
「無理だ」
二重の意味でな!俺の中のユーですら訳してくれない・・・。
ってかクロコダイルって居るようなもんなの?日本に居るのかな?
「豚肉でもいいか?」
『素敵』
「アーシアは?」
「私も大丈夫です!お手伝い、しますね」
「助かるよ」
別に一人でも出来るけど、手伝って貰ったら助かるからね。
ということで---キッチンに向かった。
キッチンに向かうと、冷蔵庫の中身を見る。
ふむふむ、豚肉はあることは知っていたけど他には・・・味噌汁、シャーマンポテトとポークステーキ、レタスにトマト、きゅうりのサラダで行くか。
「あの・・・」
俺が今日の献立を考えていると、アーシアに声を掛けられた。
なので材料を出しながら返事をする。
「どうかした?」
準備をしながらアーシアの顔が僅かに見えたが、何処か迷うような悩むような様子を見せ、決断したかのように真剣な表情になっていた。
「お聞きしたいことがあるんです」
「ユーのことか?」
「はい・・・」
アーシアが当てられたことにか少し驚いたような表情をしていたが、正直このタイミングで聞くことがそれしかないと思ったから当てずっぽうだったりする。
「それで、何が聞きたいの?」
冷蔵庫を閉め、調味料を出すと火をつけて味噌汁を先に作る。
お肉は時間が過ぎると固くなっちゃうからね。並行して野菜を作って、それからジャーマンポテト、ポークステーキの順番で完璧だろう。
とりあえず味噌汁を作るための鍋に水を貼って火をつけておく。
あと野菜はちゃんと洗わないと。何か体に悪いもんがあればゾンビである俺も流石に腹は下すからな。
そんなもんユーとアーシアに食わせる訳にもいかぬ。
「えっと、これは聞いていいのか分からないのですが・・・どうしてヘルサイズさんはメモで文字を書いてるのでしょうか・・・?」
予想していたことだったが、アーシアの言葉に思わず手が止まってしまった。
しかしそれは一瞬のことで、すぐに調理へと戻る。
これに関しては、どう言えばいいんだろうか。
正直に言うと、俺はユーのことは全く知らない。冥界のネクロマンサーということだったり、命を狙われていること、一度死んだ人間をゾンビに出来るほど強大な魔力があることとか、その辺だけ。
まあ、俺が聞いてないってのもあるけどね。長年一緒に過ごしてきたのもあって、ユーは俺を信頼してくれてるとは思う。だから聞いたら答えてくれるだろう。
でも今まで聞く必要なかったし、俺自身どうでもよかった。
どんな敵が現れても俺は俺らしく居て戦うだけだし、死なないしね。太陽は無理だが!
だけどこれは素直に言うべきかね。じゃ、言おうっと。
「悪いけど、俺も知らないんだ。俺が初めて会ったから感情を出すとこも喋ったところも見た事がない。きっとユーにはユーなりの理由があるんじゃないかな」
「そう・・・ですよね」
「・・・仲良くするのは無理か?」
「いえ、誰であってもアユムさんが信頼してる方ならヘルサイズさんは良い人だと思いますから。私、頑張りますね!」
「そっか」
自分のことじゃないとはいえ、ちょっと不安になっていたが杞憂に終わったようだ。
本当に良い子だなぁ・・・と思いつつ俺はアーシアと一緒に料理をした---
ちなみに、アーシアが何やら落ち込んでいたが、俺の料理は美味しいらしい。やったぜ。
そして---実は以前は普通と言ってたけどユーも心の中では美味しいと思ってくれてるのでは?とちょっとした期待を胸に抱いた。
えっ、なにこの主人公・・・本来ライザー出すつもりだったのになんで一話使ってんの?え?なんで?いや、楽しくて自然と終わってたんだけどね?
ということで、残念ながらライザーは次回かなぁ?ライザー戦、主人公ふざけまく・・・既にずっとふざけてましたね!
ちなみに主人公の料理美味い理由は一人暮らしが長かったからと修行で料理スキルさらっとAクラスあるからです。
描写に関しては作者も料理するので、しても良かったけど資格はないしそれぞれの家庭ってのがあるから割愛。ポークステーキやらジャーマンポテトの想像出来ない人は空腹になった後に深夜限定で調べてください()
ではでは、また次回〜あっ、感想やらお気に入り、評価はいつでもお待ちしております。批判はあまりしないでね!絹豆腐並のゴミメンタルが崩れ去るので
ヒロイン数
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ユーとアーシアのみ
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うるせぇ!増やすんだよあくしろよ
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投稿日数増やせ、ハゲ
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戦闘シーンはやく♡