これはDxDですか?〜いいえ、ゾンビです   作:絆蛙

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第二話 俺、焼かれました

「アユムさん、今日はいい天気ですね。今日は体育でソフトボールをやるんです。初めてなので少し楽しみなんですよ」

 

学校へと向かう道、流石に引き受けたからにはアーシア一人で登校させるわけにも先に行く訳にも行かず、一緒に通学路を歩いていた。

アーシア・・・ごめんよ。いい天気だとは思うんだけどさ、ゾンビである俺からしたらクソッタレな天気なんだよね。でも人間であるアーシアには太陽は必要---くっ!今までは天照様を怨んでたけど、もう怨むことは出来ねぇ!でも太陽憎いわ・・・。

 

「怪我しないようにね。痛いし」

 

「はい!無理しないよう、頑張りますね」

 

そんなこんなでアーシアと他愛もない会話をしていると、ガヤガヤと騒がしい。

うるさいなぁ、と思いながらも無視する。だって、朝弱いもん。

それにアーシアは初日で話題騒然になるほどだったしね。寝てたから気がつかなかったがな!

あとアーシアは既に告白されたこともあるらしい。『神谷で行けるなら俺でも!』みたいな感じで告白して撃沈したとか。お陰でたまに憎悪をぶつけられるが、勿論無視。

とまあ、彼女と毎日登校してると流石に騒がしくなるだろう。ホームステイしてること話しちゃったらしいし。

だけど俺だってユーと会う前だったら学校の人たちと同じく何か言ってたと思う。たぶん、しらんけど。

ただ女の子に興味なかったらユーに話しかけたりしなかった・・・と思うし。

 

「そういや、友達は出来たの?」

 

「はい。皆さんとても良くしてくださっていろんなことを教えてくれてます。今度お買い物に行こうって誘われもしたんですよ」

 

「そっか。じゃあお金は自由に使っていいからな」

 

別に食費とユーのため以外に使わんしな。趣味といったものはドキドキノコさんを育てたり他のキノコさんを育てるくらいだもん。たまに商人から珍しいのは買うけど。

 

「す、すみません」

 

「いーよいーよ。必要経費ってやつ。アーシアが元気で居られるなら好きにしてさ」

 

何かと理由付けなければ遠慮しそうなアーシアの頭をぽんぽんと軽く撫でる。

しかしだんだんとしてる余裕すらなくなってるのを実感する。

や、やばい・・・熱い!太陽が!太陽があぁああああ!

 

「さ、早く行こうか」

 

アーシアも太陽が暑いのか顔を赤いように見えるし、俺はピンチであることを心の内に潜めつつアーシアにそう声を掛けた。

 

「そ、そうですね」

 

ということで、なんとか学校に着いた俺は---寝た。

おやすみなさーい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、午後の授業もすやぁと眠った俺はユーと二人きりだった家の空間にアーシアという天使が追加された家内で飯を食い、特にやることもないので夜遅くまでドキドキノコさんの観察やら他のキノコシリーズの観察をして時間を潰し、忌々しい朝を再び迎えた。

 

「じゃあ、行ってくるわ」

 

「行ってきますね、ヘルサイズさん」

 

『行ってらっしゃい。気をつけて』

 

朝食を作って食べると、今日も今日とて学校へ向かう。

今のは変換するのであれば---

 

『お兄ちゃん、今日も暑いから気をつけて。事故に合わないようにね?』

 

みたいな感じだろう。

 

「うんうん。分かってるよユー」

 

自分でも顔が綻ぶ感覚に陥っていると、横腹に痛みが!

むっ、何奴!?

 

「アーシア?」

 

「なんでもないです」

 

拗ねたように顔を逸らしたアーシアに首を傾げるが、分からないのでしっかりと鍵を閉めたか確認して学校に向かうことに。

学校に着くと---

 

「イッセェェェェェッ!!」

 

「死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

松田と元浜が憤怒の形相を浮かべながら一誠にラリアットをかましていた。

 

「アーシア、見ちゃダメだ。行こう」

 

「え?で、ですけど・・・」

 

「たぶん、自業自得だから」

 

それだけ言い、アーシアを教室に連れていった俺は再び寝た。

あぁ---朝は眠い。

 

 

 

 

 

 

おっはよー!

目が覚めると、体が縮んでいた!なんてことは無く、キノコを貪る。

ふと見てみると、下校中・・・あれ?いつホームルーム終わりました?

 

「おーい、アユム〜」

 

「アユムさん」

 

きょろきょろと理解出来ずに見回していると、一誠とアーシアが話しかけてきた。

あ、キノコうめぇ。なにキノコだっけ?ニトロタケだったかな。なんかこう、力湧いてくるわ。

 

「どちた?」

 

「行こうぜ」

 

「はいはーい」

 

一誠の言葉は部活行こうということだと理解すると、鞄を手にして旧校舎に行く道を歩いていく。

あっ、途中でイケメンと合流した。

 

「最近、部長が心あらずって感じだけどさ。なんか知ってるか?」

 

「知らん」

 

「確かに思い詰めた表情をしてるように見えました・・・」

 

「たぶん、グレモリー家に関わってることじゃないかな」

 

一誠が聞いてきたことに素直に答えると、イケメンがなにやら言っていた。

グレモリー家ってなんです?なんか言ってたっけ?

 

「朱乃さんなら知ってるよな?」

 

「知ってるだろうね。朱乃さんは部長の懐刀だから」

 

置いていきぼりにされてる感に苛まれたから諦めて太陽を睨んでいると、イケメンに少しぶつかる。

何止まってんだ!?ああん!?ひえ、す、すみませんっ!

 

内心で一人演技していたら、イケメンが目を細めて顔を強張らせていたのか見えた。

それでもイケメンとか流石イケメンだぜ。

 

「僕がここまで来て初めて気配に気づくなんて・・・」

 

あー嫌な予感してきた。帰りたいなぁ・・・と思っていると、一誠が扉を開けていた。

扉が開けられると室内が見えるわけで、先輩と姫島先輩、小猫ちゃん---そしてリアルメイドさんが居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

俺が扉を開けると、機嫌の悪い面持ちの部長。いつも通りニコニコ顔のどこか冷たいオーラを漂わせている朱乃さん。関わりたくないと言った感じで静かに部屋の隅に座っている小猫ちゃん。銀髪のメイドで昨日の夜と同じくクールな様相なグレイフィアさんが居た。

それを見たからか俺の後ろで木場が『まいったね』と呟いた。

とりあえず、俺たち四人は部室に入るが、いつもみたいにメンバーから声がかけられない。

それだけこの空気に気圧されているってことかもな。

あのアユムですら、一言も発しちゃいない。

すると部長がメンバーの一人一人を確認して口を開いた。

 

「全員揃ったわね。では、部活を始める前に少し話があるの」

 

「お嬢様、私がお話しましょうか?」

 

部長の気持ちを察してか、グレイフィアさんは申し出を出すが、部長はいらないと手を振っていなす。

 

「実はね---」

 

そして部長が口を開いた瞬間だった。

部室の床に描かれた魔法陣が光り出す。

転移現象・・・?グレモリー眷属は全員ここに居る。ということはグレイフィアさん見たくグレモリー家に従える悪魔?

 

俺がそんなことを考えてる合間にも魔法陣に描かれていたグレモリーの紋様は変化し、知らぬ形へと姿を変えた。

 

「---フェニックス」

 

近くにいた木場の声がスっと入ってきた。

フェニックス?じゃあ、やっぱりグレモリーじゃないのか!?

 

室内を眩い光が覆い、魔法陣から人影が姿を現す。

魔法陣から炎が巻き起こり、室内を熱気が包み込んでいた。炎の中で佇む男性のシルエットが腕を横に薙ぐと炎が振り払われ、そこにいるのは赤いスーツを着た一人の男。

整った顔立ちだが、どこか悪ガキっぽい影がある。ポケットに手を突っ込んでいた。

ソイツは部屋を見渡し、部長を捉えると口元をにやけさせた。

そして---

 

「人間界は久しぶりだな。会いに来たぜ。愛しのリ---「ギャアアァアアアアアア!!アツイイイイイイイイ!!死ぬ!死ぬぅぅううううう!」アス・・・ッ!?」

 

いつの間にかホストっぽい悪魔の傍に居たアユムが体を燃やされながらのたうち回り、そんな友人の悲鳴で見事なまでに言葉を遮られていた。

 

「なにやってんだあぁああああ!?」

 

こんな空気の中、思わずそう叫んだ俺はきっと悪くないと思うんだ---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

「あ、アユムさん大丈夫ですか・・・?」

 

「死ぬかと、おもた・・・」

 

どうも俺ゾンビっす。今、燃やされて死にかけました。消化器の粉が着いてて気持ち悪いっす。

だってしょうがないじゃん!お腹空いたもん!メイドさんいたけど初対面の人に言うのもどうかと思って何かないかなーって見に行ったら突然炎が襲ってきて燃やされたもん!

あっ、ちなみに消化器の粉末A(普通火災)B(油火災)C(電気火災)の消火薬剤の主成分は、96%が第一リン酸アンモニウム、硫酸アンモニウムで人体には影響ないらしいよ!良かったね、俺!

いやぁ、でもほんっと酷いよ。俺じゃなかったら死んでましたけど?普通こんな燃える可能性がある部室で炎なんて出します?火事なったらどうしてくれたんですか!?燃えましたけど?人が一人燃えましたけどー!?これ訴えてもいいんじゃないでしょうかっ!

放火及び失火の罪で訴えてやろうか!?

 

「アーシアにマジ感謝・・・天使・・・」

 

「ふふ。私、天使ではありませんよ?」

 

本音が出てしまっていると、冗談と思われたのかアーシアがクスリと笑っていた。

現在、流石に燃やされてしまえばゾンビである俺は再生能力が落ちるので、アーシアに治療されている。

いや、今動けないんですけど?アーシアに膝枕されちゃってますもん!柔らかい・・・。あと撫でられて気持ちいいんですよね・・・寝ちゃいそう!

 

「おい、あんた。部長に失礼だろ!」

 

「あ?誰だ、おまえ?」

 

そうだ!そうだ!よく分からんけど俺にも失礼だろ!端っこに追いやられてんだぞ!アーシアが可哀想じゃねぇか!てめぇ、ドキドキノコさん燃えてたらぶっ飛ばすからな!

 

「俺はリアス・グレモリーさまの眷属悪魔!『兵士(ポーン)』の兵藤一誠だ!」

 

「ふーん。あっそ」

 

「んなっ・・・!つ、つーかあんたは誰だよ!」

 

「ん?リアス、俺のことを下僕に話していないのか?つーか俺のことを知らないって転生者でも少ないと思うんだがな」

 

「必要ないから話してないだけよ」

 

あぁ・・・ちょっとずつ治ってきてるぜ。少なくとも髪の毛だけは無事で助かった。ハゲてたら泣いてたわ。服は・・・うん、真っ黒だね。炭でも塗ったのかな?ってか何の話してんの?俺が燃やされた件は無視?蒸しただけにな!・・・やめておこう。

 

「兵藤一誠さま。この方はライザー・フェニックスさまで居られます。純血の上級悪魔であり、古い家柄を持つフェニックス家のご三男であらせられます。将来を有望視されていて、冥界でも屈指の知名度を誇っており、同時に---」

 

なにやら先ほどのメイドさんが一誠に紹介しているが、俺も聞きたい。

えーっとライダー・ふぇ、ふぉ・・・フォックス?フォックス家?

あぁ、知ってる知ってる。フルネームはフォックス・マクラウドだろ?狐じゃなかったっけ?スターフォックス懐かしいよな。ファミコン版やってた記憶がちょっとあるわ。

 

「グレモリー家の次期当主であるリアスお嬢様のご婚約者様でもあります」

 

「ええええええええぇぇぇッッ!!」

 

うるさっ!?思い出に浸かってんだから静かにしなさい!あと怪我人だぞ!燃やされたんだぞ!分かれよなッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやーリアスの『女王(クイーン)』が淹れてくれたお茶は美味しいものだな」

 

「痛み入りますわ」

 

再生が終わって全然動けるようにはなったが、怠くて心地よくて動きたくねぇなぁ・・・と思いつつ申し訳ない気持ちでいっぱいになってきた。

既に治療もされておらず、ただただ膝枕されている状態だ。

 

「アーシア。足大丈夫?痛くない?ってか、地面に放り投げてくれてもいいんだよ?」

 

あー床つめてぇ・・・って言うだけだし。と思っていると、アーシアが首を振る。

 

「平気です。私がやりたくでやってますから。アユムさんはちゃんとお体をお休めになってくださいね」

 

やだ・・・マジいい子。天使かな?天使だな、うん。

俺の中ではユーが一番の天使だけどねっ!安心してくれ、ユー。

 

「イッセーくん。とりあえず涎を拭いた方がいいよ」

 

「よ、余計なお世話だ!」

 

端っこなのでソファーが見えないが、少し離れた席にいる一誠たちは見える。

うわ、マジで垂れてんじゃん。袖口で拭ってたけど何か卑猥なことでも考えていたんだろうな・・・俺を見習えよ。動けるくせに膝枕が思うより気持ちよくて離れたくない欲に従ってる俺の姿をな!

って、全然ダメじゃねーか!もうちょっと・・・もうちょっとしたら離れるから!

 

「いい加減にしてちょうだい!」

 

俺が欲と戦っていると、激昂した先輩の声が響き渡った。

そこに視線を向けるとソファーから立ち上がったお陰で見えるようになっており、先輩がライダーさんを鋭く睨んでいる姿があった。

 

「以前にも言ったはずよ!私はあなたと結婚なんてしないわ!」

 

「それは前にも聞いたがな。キミのところの御家事情は意外に切羽詰まっていると思うんだが?」

 

「余計なお世話だわ!私が時期当主である以上、婿の相手ぐらい自分で決めるつもりよ!父も兄も話が急すぎるのよ!私が人間界の大学を出るまでは自由にさせてくれるはずだったでしょう!」

 

「その通りだ。でもキミのお父さまもサーゼクスさまも心配なんだよ。先の戦争で純血悪魔の大勢が亡くなった。戦争を脱したとはいえ、堕天使、神陣営ともに拮抗状態。くだらない小競り合いで跡取りが殺されて御家断絶がないって話がないわけじゃない。今純血悪魔同士の家がくっつくのはこれからの悪魔情勢を思えば当然だろう?」

 

ライダーさんの真面目そうな話に先輩が黙り込んでいるが、正直よく分からないので一から説明して欲しいです。

一つだけ分かることはさ・・・眠いわ。

 

「人間や他種族転生させることで悪魔を増やそうとしているのはいいが、本音を言うなら純血の悪魔を増やしたい。それに選ばれたのが俺とリアスだ」

 

折角のアーシアの膝枕が名残しいが、申し訳ないし寝そうだし見にくいから感謝だけ言っておいて起き上がる。

ってか、もしかして分かってないの俺だけ説・・・?ば、馬鹿なっ!この最上最強最高最大史上無敵級のIQを持つ俺が分からないだと・・・!

 

「俺の方は兄たちがいるから問題ない。しかし、キミのところは兄妹二人だけ。しかもキミの兄は家を出られたお方なのだから婿を得なければグレモリー家を継ぐ者がいなくなり、キミの代で潰えるかもしれない。先の戦争で『七十二柱』と称された悪魔が半数も残ってない今、この縁談は悪魔の未来がかかっているんだ」

 

あーそれは知ってる。ソロモン七十二柱だっけ?悪魔やらなんやら。有名だもんね。で、それが滅びかけてるの?マジか・・・こわっ。悪魔社会こわっ!ってか帰っていい?

 

「私は家を潰さないわ。婿養子だって迎え入れるつもりよ。でも、あなたとは結婚しないわ。結婚する相手は私が本気で好きになった人と結婚する。古い家柄の悪魔にだって、それぐらいの権利はあるわ」

 

「・・・俺もな、リアス。フェニックス家の看板を背負ってるんだよ。この名前に泥をかけられるわけにもいかないんだ。もしお前が俺との結婚を拒否するというのなら、俺はお前の眷属全員を消し炭になるまで燃やし尽くして強引に冥界に連れて行く事だって出来るんだぜ?」

 

話についていけずにぼーっとしていると、突如炎が再びライダーさんの周囲を駆け巡る。

 

「うわ、あぶなーいっ!」

 

流石に燃やされる感覚をもう一度味わいたくない俺は断熱シートバリアを貼った!

ってなにやら腕に柔らかい感触がっ!ええい、知るか!一緒に守ってやるっ・・・!いけっ、百均の力を見せつけてやれ!

 

「お嬢さま、ライザーさま、落ち着いてください。これ以上やるのでしたら、私も黙って見てるわけにはいかなくなります。サーゼクスさまの名誉のため、遠慮などしないつもりです」

 

「・・・最強の『女王(クイーン)』と称されるあなたにそんなことを言われたら、流石の俺も怖い」

 

あ、終わった?うわ、断熱シートなのに燃えてんじゃん。マシュマロ焼こう。

それでくっついてきたのはアーシアだったのね。良かった・・・一誠ならぶっ飛ばしてたところだった。一誠は震えてたけど。

 

「こうなることは、旦那さまもサーゼクスさまもフェニックス家の方々も重々承知でした。よって決裂した場合の最終手段も仰せつかっております」

 

「最終手段?」

 

「お嬢さま、あくまでもご自分の意思を貫きたいと仰るのでしたら、レーティングゲームで決着をお付けください」

 

れ、レーティングゲームだと!?知らねぇ!

そんなことよりマシュマロ美味いなぁ。キノコも焼けるかな?なんか炎消えそうにない。

 

『お嬢さまもご存じの通り、『レーティングゲーム』は成熟した悪魔しか参加できません。しかし、非公式の純血悪魔同士のゲームならば、半人前の悪魔でも参加できます。この場合の多くは---」

 

「身内同士、または御家同士のいがみ合いよね。いいわ、こんな好機なチャンス、二度となさそうだもの」

 

「へー俺は構わない。だがな、俺は既に成熟しているし、幾つもの公式ゲームに参加している。今のところは勝ち星の方が多い。それに対してお前はまだ未成年だから参加したことがない。それでもやるのか?」

 

「やるわ。あなたを消し飛ばしてあげる!」

 

「いいだろう。そちらが勝てば好きにすればいい。俺が勝てば即結婚してもらうぞ」

 

睨み合う先輩とライダーさん。

なにやら決まった様子。そうだ、アーシアもマシュマロ食べる?あっ、今は食べれそうにない?そっか。

 

「承知いたしました。お二人のご意思は私グレイフィアが確認させていただきました。ご両家の立会人として、私がこのゲームの指揮を執らせてもらいます。よろしいですね?」

 

「ええ」

 

「ああ」

 

リアルメイドさんの問いに先輩もライダーさんも了承していた。

あと、めっちゃ小猫ちゃんがチラチラ見てくるんだけど食べたいならあげるよ?

 

「わかりました。ご両家の皆さんには私からお伝えします」

 

ぺこりと頭を下げるリアルメイドさん。

すると、ライダーさんが一誠・・・というか俺たちを見て嘲笑の笑みを浮かべていた。

 

「ところでリアス。まさか、何かを食べている変な人間と傍にいる人間を除いてここにいる面子がキミの下僕なのか?」

 

「おい変な人間って言われてるぞ、一誠」

 

「いや、お前だからな!?」

 

「・・・だとしたらなにかしら?」

 

まったく、失礼する。俺のどこか変なんだよ?マシュマロ食ってるだけじゃん。あと俺人間じゃないから多分別人じゃないかな、ライダーさんが言ってるの。ただアーシアのこと言ってるんだったらぶっ飛ばすぞ。

 

「話にならんな。せいぜい、キミの『女王(クイーン)』である『(いかづち)の巫女』ぐらいしか俺の可愛い下僕に対抗出来そうにないじゃないか」

 

俺が心の中で愚痴っていると、ライダーさんが指をパチンと鳴らす。

するとライダーさんと同じような感じで人影が---

 

「よいしょ」

 

同じ過ちを繰り返さないのが俺なのである。

気づいた瞬間には、焼いていたマシュマロを口に咥えて再び断熱バリアッ!お口が熱いけど熱気だけで済みました。

 

「とまあ、これが俺のかわいい下僕たちだ」

 

断熱シートを地面に置いてライダーさんを見つめる。なんとそこには、堂々と宣言するライダーさんの傍に十五人名の全員女の子だった。

あー、ほら一誠涙流しちゃってるよ。ハーレム王目指してるもんね。

 

「お、おいリアス。そこの小僧、俺を見て大号泣しているんだが・・・」

 

「その子の夢がハーレムを築くことなのよ」

 

「なるほどな・・・おい下級悪魔。お前じゃこんなことは出来ないだろう?」

 

そう言うと、ライダーさんは一誠に見せ付けるように女性とディープな方のキスをしていた。

が、俺はマシュマロの片付けで忙しいので構う時間がなかった。いい加減いちいち炎出すのやめてくれない?来るなら大人しく来て欲しい。

 

「はぅはぅ・・・」

 

そんなこと思いつつ片付けしていると、アーシアが顔を真っ赤にしていた。

しまった!教育に悪すぎるっ!我が家のもう一人の天使に余計なこと教えるのはやめて欲しいんですけど〜!

それに心の中とはいえ言ったそばから二戦目行くのもやめてくれない?アーシアは汚れきってるあんたとは別で綺麗なの!真っ白なの!

あーもういいや、マシュマロの残りでも食べよう。

 

「おまえじゃ、こんなこと一生できまい。下級悪魔くん」

 

「ぐっ・・・うるせぇ!そんな調子じゃ、部長と結婚した後も他の女の子とイチャイチャするんだろ!この種まき焼き鳥野郎ッ!」

 

「下級悪魔の分際でこの俺を焼き鳥だと!?貴様、自分の立場を弁えて物を言っているのか?」

 

「知るか!俺の立場はな!」

 

「一誠、やめなさ---」

 

「部長の下僕ってだけだ!それ以上でもそれ以下でもねぇ!」

 

あれれ?マシュマロどこ行った?あ、袋で地面に落ちてるわ。こっそり行ったらバレないかな・・・?

 

「ゲームなんて必要ねぇ!この場で全員ぶっ飛ばしてやる!赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!」

 

『Boost!』

 

「ミラ、やれ」

 

俺がマシュマロを取りに行こうと匍匐前進していると、突如一誠と小柄で堂顔な女の子に囲まれた!

え?なになに?怖いんですけど!?

 

「はい、ライザーさま」

 

すると、長い棍を持つ少女が一誠に突き出し、一誠の腹に---って一誠!そこにはマシュマロがああぁああああ!!

 

「邪魔だ!」

 

マシュマロの袋が踏み潰させる前に俺は一誠を30%の力で蹴り飛ばした。

 

「なっ、お前っ!?後ろ!」

 

「うええっ!?」

 

瞬間、俺の体に棍が叩きつけられる---のは困るので200%で半身を逸らすことで避けた。

 

「何!?こいつ、いつの間に・・・!?」

 

ライダーさんが何やら驚いているが、止めて!止めてー!さっきから棍を持つ女の子がめっちゃ突こうとしてくるんだよ!?

嫌だよ、避けるよ!ゾンビだけど痛覚あるもん!

 

「当たらない!?」

 

「やめた方がいい」

 

俺が怪我する前にな!!

 

「このっ!」

 

そんなこと言っても聞いてくれず、助けを求めたいなと思ってたらリアルメイドさんはまさかの黙認!

あなた、さっき止めてましたよね!

 

「仕方がない---終わらせる」

 

割とマジでマシュマロ踏みそうになっててやばいので、俺はさらに力を引き出すことにした。

300%。

 

「きゃっ!?」

 

拳を正面から棍に叩きつけ、女の子の手を掴んで離させた。

そして反転させてライダーさんのとこに押す。返品します!

 

「ミラ!?ちっ、人間にしてはなかなかやるようだな・・・。凶悪にして最強と謳われる赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を持つ小僧が反応出来なかったのにも関わらず、反応してみせるとは」

 

ふぅ・・・マシュマロは無事だった。米粒一粒ですら無駄にしたらもったいないお化けが出るって言われてるんだぞ!踏んだりしたら幽霊出ちゃうぞ!というか腕痛っ!真正面から殴ったら衝撃そのままなのに!馬鹿か!?

 

「だが、下級悪魔の小僧は少しでも使いこなせることが出来たらおもしろい戦いが出来そうだ」

 

俺がしゃがんで無事な様子のマシュマロの袋に安心していると、なんかライダーさんが言っている。

悪魔関係は俺には関係ないから全く聞いてなかったんだけど、燃やしたことについて謝ってくれない?

 

「リアス。ゲームは十日後でどうだ?そこの人間に鍛えることでもしてもらえば、初心者でもおもしろい戦いが出来そうだからな」

 

「・・・ハンデでも与える気?」

 

「個の感情だけで勝てるほど『レーティングゲーム』は甘くないぞ。いくら強かろうと、才能があろうとも初戦で思う存分に力を出せなかった者たちを俺は幾度も見てきた」

 

先輩が無言となり、何故か俺を見ていたリアルメイドさんがやっと口を開いた。

 

「話は纏まったようですね。十日後の今日がレーティングゲームの決着と致します。ハンデということもあり、ライザー様は本格的に修行をするのはお控え願います」

 

「分かっていますよ。じゃあな、リアス。レーティングゲームで会おう」

 

すると、魔法陣の光の中にライダーさんと眷属らしい人たちは一緒に消えていき、炎が---

 

「いやあああああああ!!アヅィイイイイイイイィイイィィ!!」

 

再び燃え盛ったので、近くにいた俺は焼かれた。ついでに持っていたマシュマロも真っ黒に焼かれた。

焼きマシュマロだけに焼きゾンビの完成だ。

 

「あ、アユムさんっ!」

 

「あぁ、アーシア。またごめんね、治療させちゃって」

 

姫島先輩に水を掛けられて炎を消化して貰った俺は壁にもたれながらアーシアにもう一度治療されることになった。

ユーが気をつけてって言ったのはもしかして、これのことなのかもしれないね・・・あの焼き鳥野郎めッ!次会ったら謝らせてやるっ!

 

 

 

 

 





この主人公マジで自由すぎるから書いてると楽しいわ。シリアスに行ける気がしねぇ・・・。
なんかこう、消化器でやられるライザーの小説ありましたよね。書いてて思い出しました。

ちなみにこれ、神谷くん視点だからギャグですけど他者視点だと中々にやべーことしてます。グレイフィアさんには匍匐前進してるのはバレバレでしたけど()
でも神谷くん視点を纏めるとマシュマロ美味い、ユーとアーシア天使、イチャイチャ(無自覚)、名前間違ってる、一誠のせいでマシュマロが潰されそうだった、焼かれたくらいしかねぇ!

ってかなんか連載(完結)になってたようで。申し訳ありません。知らぬ間に手が当たってたか・・・?それとも最初から・・・?どちらにせよ、まだまだ終わりません。ウロボロスまでは間違いなく続くと思います。その後は・・・ExEのフラグ潰しかな?作者11巻までしか知らないんですけど()

ヒロイン数

  • ユーとアーシアのみ
  • うるせぇ!増やすんだよあくしろよ
  • 投稿日数増やせ、ハゲ
  • 戦闘シーンはやく♡
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