白い魔法少女と守護輝士   作:狩村 花蓮

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早速なのはの無印へと介入を始めます。


第二話 介入

 

三人称side

 

アークスシップ256番艦「トゥルーデ」改め外宇宙航行艦「コートクラリス」が出港してからすでに一二週間が経過していた。

 

ムツハとマトイは、リュドミラが魔改造した通信端末によりいまだに更新途絶えることなくオラクルと連絡を取り合っている。

 

それにしてもこの船にはやばいくらいの機器が積まれている。細胞レベルでの治療を短時間で行える最新医療器具

 

自動で作物の栽培、収穫をしてくれるオートステーション、そして艦内重力制御装置兼空気生成機や

 

外気変換式大型フォトン生成器などアークスの技術をもってしても驚くほどのとんでもマシーンばかりなのである。

 

そしてこれがすべてAIによる全自動管理で動いているのだからこれまたすごい。しかも、各ブースはアークスシップから切り離し独立運用することも可能である。

 

アークスの技術力の高さはすさまじいと再認識したムツハ達であった。

 

現在ムツハたちはオラクルのいる宙域からおよそ1億8000万光年ほど離れた宙域を航行している。これはひとえにワープ航法のおかげである。フォトンによるゲート式のワープ航法を使用している艦の中では

 

トップレベルの距離を誇り、一回のワープ航行で約600万光年をワープでき、その上某宇宙戦艦のようにエンジンへのダメージやワープするまでのエネルギーチャージなどがないため、実質何度でもワープが可能であり、

 

ワープ直後の数秒間のクールタイムをのぞけば完全無欠と言える。そして、そんな船でムツハたちが向かっているのは、以前惑星オメガでの一件の際、ブラックホールが観測されたと同時にとてもおかしな反応を示した宙域である。

 

しかもその波長が依然アークスシップ内で発生した突発性事象、通称「コラボ」が起こった際に確認された波長と同一であるようなのだ。実際あの一件の際にこの宙域を調べようという声が上がったらしいのだが

 

あまりにも距離がありすぎる上に戦力を割く余裕もなかったために断念したものである。しかし最近になってまたその宙域で頻繁に観測されるようになったので、ムツハの旅のついでに探索をしてもらうという話となったのだ。

 

「ムツハ―、もうすぐウルクに頼まれてた宙域だよ。」

「おー了解。じゃア切り離すね。観測ベース切り離し、分割ユニット用メインエンジン点火、アイジス、発進!」

 

ムツハは観測ベースを切り離し、状況偵察艦アイジスを起動させ、目標宙域へと向かった。

 

「空間座標確認、情報トレース・・・・・・・・完了。過去数時間の空間質量及び各種情報の予測演算準備完了。マトイ、そっちの準備は?」

「えっ?えぇっと・・・・・・・・これがこうでこれが・・・・・・・・よしっ、これでいいはず。ムツハ、やっていいよ。」

「了解。ログサルベージ、スタート!」

 

ムツハがボタンを押すのと同時に、コートクラリス管制室のモニターには、最新式の演算装置からのその宙域の過去データのログの解析画面が表示された。

 

シャオの演算能力のほんのわずかとはいえ、全宇宙の記憶を記録、演算していた全知存在(アカシックレコード)・シオンと同等レベルの演算能力を持っているのだ。

 

その力の数割といっても侮ってはいけない。過去8時間までの記録ならサルベージが可能であり、一時間後の未来までなら予測演算が可能という破格の性能を持っている。

 

なんともまぁ、技術者泣かせの代物である。そんな大掛かりな機械で観測を続けていると、ムツハの方に変化があった。

 

(・・・・・けて!)

「ん?マトイ、何か言った?」

「ううん。何も言ってないよ?」

「じゃあ空耳かな・・・・・・・・ごめん、なんでもなかった。」

(・・・・・・すけて!)

「また聞こえた。今度はなんとなくだけど何言ったか分かる・・・・・・・・」

「助けてっ!?」

「うわぁ!?」

 

ムツハのそばから声が聞こえる。ムツハがおそるおそるそっちを振り向くと、まだ子供だろうか、身長が低く、金色の髪をツインテール状にした少女が立っていた。

 

「あなたは誰?」

「私アリシア!アリシア・テスタロッサ!」

「じゃあアリシアちゃん、どうしてここにいるのかな?ここには私しかいないはずなんだけど?」

「助けてほしいの!お母さんがこのままじゃ死んじゃう!」

「なんだって!?分かった、私はどこに行けばいい?」

「それは私が案内する。だからお願い!早くお母さんを助けてっ!」

「分かった。マトイ、艦の操舵はAIに任せて、医療ベースを下ろして。もしかすると重症かもしれない。このままドッキングする。」

「うん、分かった。」

 

するとコートクラリスの医療ベース、救護艦メルードが切り離された。それはアイジスの後方につくと、メルードはスラスターを止め、待機した。

 

「準備完了だよ、いつでも大丈夫。」

「了解、ドッキング!」

 

アイジスのメインスラスターが格納されそのスペースににメルードが入り込む、するとロックがかかり、二隻は一隻へと変わった。

 

「こっちの準備は完了、アリシアちゃん、あとはお願い。」

「うん!」

 

その瞬間、船は次元跳躍の渦へと呑み込まれた。

 

 

「お姉ちゃん、ここだよ。ここの中にお母さんはいる!」

「分かった、マトイ。船を上部につける、患者の受け入れ準備を!」

「了解、ハッチ解放、いつでも運び込めるよ。」

「了解、アイジス、下部ハッチ解放。」

 

アイジスの格納庫に当たる部分の大きな扉が開き、下が見えるようになった。

 

「アリシアちゃん、お母さんがいる場所は?」

「真ん中のお広間!」

「OK・・・・・・・・座標確認、生体反応確認。なんか得体のしれないエネルギー反応はあるけどこの際無視!」

 

ムツハは両手を広げる、するとその手のひら部分に赤いエネルギーの弾と紫のエネルギーの弾が生成される。ムツハはそれを一つに収束させる。

 

それは瞬間的にエネルギーを増大させ、ムツハはそれを解放する。

 

「フォルメギオン!」

 

赤と紫の螺旋は容易に建物上層部を打ち抜き、大広間へのルートを生成する。

 

「アリシアちゃん、掴まって。飛ぶわよー!」

 

ムツハは下部ハッチから飛び降りた。

 

 

フェイトside

 

私はいま、母さんの目の前にいます。母さんは私の一番好きな人。でも今は私たちの敵。私のことを認めてくれた白い魔法少女とともに私は母さんの前に立っている。

 

私は母さんの子供だと思っていた。でも実際は違う。私は母さんの子供であるアリシアのクローン。要はただの人形だ。

 

それでもこの胸の中にある気持ちはこれっぽっちも変わらない。

 

「母さん、私はそれでもあなたを愛しています。」

 

死者蘇生の秘術を得るため?アルハザードに行くことを望む母さん。しかしその行為は一本の魔力砲によって阻まれるのでした。

 

 

ムツハside

「アリシアちゃん!お母さんはどこ?」

「あそこ!真下にいる紫の服を着た人!」

「了解!」

 

私はいま、アリシアと名乗る少女の願いである場所へと来ています。そしてその目的となる人物、名をプレシア・テスタロッサ。

 

彼女の保護がミッションです。しかし・・・・・・・・

 

「彼女、いったい何をしようとしているの!?」

 

彼女の前に浮遊している青い宝石状の物体、そこから流れるどす黒い何か。私はあれに似たものを知っている。

 

そう、私が惑星オメガにて駆逐したあの徒花。エフィメラと同じ・・・・・・・・同質の何かだ。

 

あんなものを使ったら体の方かい程度じゃすまない。辺り一帯が無に帰る。

 

それを止めない限りこのミッションは完遂できない。ならば私のやることは一つ!

 

「あの結晶を、たたっ切る!」

 

私は愛用の両刃剣”コートタブリス”を装備し、グライダー代わりに使っていた、略式複合テクニック”レ・バーランツィア”を解除し

 

一気に下降した。

 

「サプライズダンクっ!」

 

私は両刃剣用フォトンアーツ(以後PA)サプライズダンクを発動、チャージされたフォトンの刃が、地上に到達と同時に、浮遊していた九つの結晶を切り裂いた。

 

「あなたがアリシアちゃんの言っていたお母さん、プレシア・テスタロッサさんですね。」

「えっ、えぇ。私がプレシア・・・・・・・・って、アリシア!?なぜ無関係で知らないお前がその名前を!?」

「話はあと!・・・・・・・・これは確かにやばいな。すぐに上げないと。マトイ、テレパイプの接続座標を医務室に直結してっ!」

『うん。もう出来てるよ、いつでも飛ばせる!」

「了解、テレパイプ展開!」

 

すると私のそばに円環状のエネルギーラインが形成された。それはプレシアんを飲み込むと、医務室へと飛ばした。私はそれを確認するとテレパイプを閉じた。

 

そして、彼女の前に立っていた少女二人と男一人、そして亜人一人の方へ向いた。

 

 

なのはside

 

私はいま、フェイトちゃんのお母さん、プレシアさんの前にいる・・・・・・・・というかいたはずなんだけど・・・・・・・・

 

「あなたは誰なんですか?」

「私の名前は銀ノ宮六葉。みんなからはムツハって呼ばれてる。」

 

そう名乗る綺麗な銀髪のお姉さんにどこかに転移させられてしまったの。

 

「君はどこから来たんだ?所属は?その感じどこかの組織の人間だろう?」

 

そう聞いたのは時空管理局執務官のクロノ君。

 

「惑星ナベリウス近傍宙域。惑星航行船団オラクル内、惑星調査団アークス所属です。とはいっても元、がつくけどね。」

 

と、ムツハさんは答えます。

 

「アークスにオラクルだって!?」

 

クロノ君は突然驚いた顔をしました。私には何のことかさっぱりなの・・・・・・・・

 

「まぁいい。詳しい話はこちらで聞こう。」

 

こうして、ムツハさんに対する質疑応答が始まるのでした。




今回はここまでです。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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