プレシアside
私の目の前で、私の悲願でもあったアリシアの蘇生、私が何年もかけて研究してもなしえなかったことを、私の目の前にいるこの少女はやり遂げた。
いったいなぜ、この子はここまでしてくれたのか。それは私にもわからない。
「お母さん!」
「アリシア、どうしたの?」
「私、お母さんがずっと苦しんでいたのをそばで見ることしかできなかった。だから、ごめんね?」
「いいのよ。私は、あなたが戻ってきてくれただけでもうれしいの。・・・・・・・・でも、フェイトにはひどくつらい思いをさせちゃったわね。」
「そこは心配ないよ。ほらあそこ、フェイトが羨ましそうにこっちを見てるよ。」
私はアリシアが指をさしたほうを見る。するとそこには腕をおなかのあたりで組み、もじもじしているフェイトがいた。
「フェイト―、早くお母さんのところにきなよー!」
フェイトはアリシアに呼ばれ、私の方に来た。
「あの・・・・・・・・母さん。わ、私も母さんのところにいても、いい?」
「・・・・・・・・えぇ、いいわよ勿論。だってあなたは、私の娘ですもの。」
フェイトは目を輝かせ、アリシアと反対の位置に座った。私は今の状況をよくわからない、それでも私はいま、とっても報われている。
幸せだと感じている。今はただ、それだけでいい。
ムツハside
「良かったね、プレシアさんもアリシアちゃんもフェイトちゃんもうれしそう。」
「えぇ、そうね。まぁ何はともあれこれで一件落着ってことで。」
私はアリシアという少女の助けを聞いた。どうしてだろうか、彼女の助けを求める声を聴いたとき、いてもたってもいられなくなったのだ。
本当であれば介入すべきではなかったのかもしれない。ここは私がいたオラクルとは別次元なのだから。しかし、これでよかったと私は思ってる。
だって、私に助けを求めたあの少女は、無事に母親と妹と再会し、笑顔を浮かべているのだから。でも、私は分かっている。この体にはとても厄介な代物が眠っていることを。
この力は私に超人的な作用をもたらし、シャオにも負けない演算速度を私は手に入れた。しかしこの体はそう長くは持たないことを。直せないことを。そして、彼女たちの世界に
厄災をもたらす可能性があることを。ゆえに私は、これ以上、私の前で不幸になるひとを作らないと心に決めたのだ。
「待て二人とも。まだこちらの話は終わっていない。」
黒服の子に止められた。その子は私と同じ程度の身長だ。年齢もそれほど高くはないだろう。
「あなたは?」
「もう忘れたのか!?・・・・・・・・まぁいい。クロノ・ハラオウンだ。」
「それで、クロノ君はいったい何を聞きたいの?プロフィール?」
「全部だ!君たちのことからここに至るまでの経緯まで全部!」
こうして私はクロノという少年に質問攻めにされることになった。
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ところ変わってここはアースラと呼ばれる船の中だ。私たちで言うアークスシップみたいなものだろう。もっとも、大きさはこちらの方が小さいが。
そこの一室、艦長室と呼ばれる部屋に私とマトイは連れてこられた。
そこには、クロノ、リンディさん、なのはちゃん、フェイトちゃん、アルフさん、アリシアちゃん、プレシアさんがそれぞれの位置で座っていた。
なのはちゃんの近くには何かの小動物がいたが、その小動物がユーノという変化のようなものを使うことのできる人だということが分かったのでそのまま続ける。
「さて、我々のことはもうお話しました。次は、あなた達のことについて教えてもらえる?」
私たちはこの世界についてをリンディさん達に聞いた。私たちで言うフォトンのようなものを魔力と言い、それを扱うもののことを魔導士という。
なのはちゃんとフェイトちゃんは魔力資質?がとても高いそうで、戦力が大幅に上がるらしい。プレシアさんとアリシアちゃんもすごいらしい。
なのはちゃんがいた惑星は地球という場所、でも私たちが知っている地球とはまた違うところらしい。いろいろ聞いてみたがアースガイドもマザークラスタもないらしい。
まぁフォトンに似たものがあるなとは思ったけどマザーは案の定いなかった。まぁそんなこんなでいろいろ教えてもらったのだ。こちらも開示できる情報は開示せねばなるまいよ。
「じゃあ改めて。私は”元”惑星調査団ARKS所属、最高戦力守護輝士・銀ノ宮六葉、六葉って言いずらいだろうからムツハって呼んでね。」
「同じくマトイ。この人の相棒で、伴侶ですっ!」
「ちょっとマトイ・・・・・・・・」
「あ・・・・・・・・ごめんなさい。」
『・・・・・・・・』
多分そこにいるみんなが思っただろう「あ、この子たちやべーやつだ」と。まぁそんなこと考えてもしょうがないので続ける。
「えぇっと・・・・・・・・続けていい?」
「あっ、えぇ、続けて頂戴。」
「アークスについてどれだけ知ってる?」
「惑星調査団ということぐらいしか知らないわね。何度もこちらからコンタクトを取ろうとしたけど失敗してるわ。」
「じゃああんまり教える必要はないかな。」
「あなた達が扱うその魔力の様なものは何なのかしら?」
「これは”フォトン”というものね。私たちはこれを武器にまとわせる・・・・・・・・有り体に言えばフォトンを変化させることで戦闘に起用しているの。
例えばテクニック、フォトンアーツなんかがいい例ね。後、このフォトンがあれば、酸素の代わりにもなるから宇宙での短時間の活動だったら可能よ。」
「・・・・・・・・万能すぎじゃないかしら?」
「そりゃそうよ、私の体に使われてるカーボン製K合金強化骨格内部にはフォトン供給システムが内蔵されていて、それを使えば強度が増すの。
・・・・・・・・正直なところ、まだまだ解明できてない部分は大きいわ。」
「ちょっと待って?今強化骨格って言ったわよね?それはどういうこと?」
「じゃあそれを話すなら私の出自について話さなきゃね。」
「出自?君は何か特別な事情があるのか?」
「まぁそんなところね。・・・・・・・・単刀直入に言うわ、私、あるアークスのクローンなのよ」
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なのはside
「単刀直入に言うわ、私、あるアークスのクローンなのよ」
えぇぇぇぇぇ!?ムツハさんはクローンだったの~!?
なのはは驚きを隠せないです。多分、顔に出てるんじゃないかな?でも、リンディさんとかクロノ君とかもそんな顔してるから問題ないよね?
「いったいどういうことだ?君がクローン?話が全く見えてこない。」
クロノ君が聞きました。
「そりゃそうよね、私も実感あんまりないもの。」
と、ムツハさんが答えます。
「詳しく聞かせてくれ。」
「・・・・・・・・元々アークスにはムツハというアークスがいたの。彼女はとても強かったらしいわ、私でも苦戦するような大型エネミーを単騎で倒すぐらいにはね。」
「そんなに強いのか。」
「だけど彼女はアークスの裏で暗躍していたとある機関の策略で実験に使われ、死んだわ。」
「なにっ!?」
オリジナルのムツハさんは死んだ・・・・・・・・実感がわかないの・・・・・・・・。
「その穴は大きく、その裏の機関もさすがにそれはまずいと思ったのかその実験で得られたデータをもとにクローンアークスを作ったの。それがシルバーリーフモデル。
幾度死んでも記憶と記録を引き継いで復活する少しコストが高めのの駒。私は六の名が示す通り六代目。一葉、二葉、三葉、四葉、五葉はすでに死んでいる。
今の私はその記憶を引き継ぐ六代目。この後のナンバリングはいまはまだ存在してないわ。」
どうやらムツハさんの本当の名前はシルバーリーフモデルって言うらしいです。・・・・・・・・あってる?(間違ってます)
「・・・・・・・・あの。」
フェイトちゃんがムツハさんに問いかけました。
「ん?どうしたの?」
「あなたは・・・・・・・・クローンであることをどう思ってますか?」
「どう思ってるか、ねぇ。さぁ、何とも思ってないんじゃないかしら。この肉体での年齢はまだ、7~8歳だけど、これまでの分を含めたらざっと50年は生きてるだろうし。
もうそういう感覚がないのかもしれないわ。」
とんでもないことを聞いちゃったの。そして、とっても寂しいと思っちゃった。
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ムツハside
「まぁいい、君の出自は分かった。で、君たちはこれからどうする?」
クロノはそう言いました。
「特に決めてはいないですよ。・・・・・・・・でも一つ、心残りというか気になることが。」
「ん?それは何だ?」
「フェイトちゃんに使われた技術の”出どころ”、それを知りたいですね。」
フェイトちゃんとプレシアさんの顔が一気に曇ります。でも私は、この技術を作った輩がロクなことをしないと思いました。だからこそ止める必要がある。
「ごめんなさいフェイトちゃん。そしてプレシアさん。でもね、絶対その技術を作った人は良くないことをしでかそうとしてると思うから。出来れば教えてほしい。」
プレシアさんは私がそう言うと、いやいやながらも口を開いてくれました。
「Dr・Jと名乗っていたわ。」
「Dr・Jね。感謝します。マトイ、次の目的が決まったよ。」
「うん。その人をできれば更生、出来なければ拘束だよね?」
「えぇ、そうと決まればさっさとしなきゃね。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
クロノがそこに割って入ってきました。
「その前に君たちはいま、違法次元渡航者だ。このまま別の次元に行こうとすれば君たちは他の管理局員に狙われることになるぞ!」
「違法次元渡航者?」
「あぁ、君は正式な手順を踏まずにこの次元にやってきただろう?そしてロストロギア相手とはいえ武力を行使した。そんな人物を管理局員が見逃すはずがない。」
なるほど、理屈は分かります。
「じゃあどうするべきなの?」
「管理局員の監視のもと、この船で過ごすか、あるいは管理局の協力者になるかだな。」
「ふーん。どうする?マトイ。」
「私はこの人たちに協力したい、と思う。」
「うん分かった。じゃあクロノ、そういうことだから、よろしく。」
「そういうことって、なぁ。分かった、君は我々の協力者。嘱託魔導士ということにしておく。」
「了解。」
「じゃあテストだな。」
「テスト?」
「君たちの力を図るのさ。魔力資質があるかどうかの確認をしなきゃだからな。訓練ブースへ行くぞ。艦長、よろしいですね?」
「えぇ、許可します。」
「じゃあ二人ともついてこい。」
私とマトイはクロノに連れられて訓練ブースへと向かうのでした。
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「さて、さっそく始めよう。その杖に魔力を込めてくれ。」
「こう・・・・・・・・かな?」
私はいつも武器にフォトンを流す感覚でやってみることにしました。すると辺り一面が白い光に包まれました。
「・・・・・・・・クロノ君、これ見てもらえる?」
とクロノに話しかけたのはエイミィという人、その人のモニターを見ると、そこには信じられない数値が記録されていました。
「なんだこれ!?ただ魔力を込めただけで収束魔法に匹敵する数値だとっ!?どうしてこうとんでもない資質を持ったやつばっかりなんだ・・・・・・・・」
それを聞いた私はただ苦笑いを浮かべることしかできなかった。あと、マトイも同じぐらいだったようだ。
ここまで読んで下さりありがとうございました。ではまた次回お会いしましょう。