ウマ娘2X21 【王の銘は唯一人】取得√実況プレイ───があったなら 作:一般へっぽこヒト息子
ヤッベヤッベヤッベ…ドウスレバエ?…ドウスレバエドウスレバエ……?
もうifでもなんでも書くしかねぇ!かっとビングだ俺ェ!!
のメンタルで初投稿です。誕生日に15時間メンテってなんやいね…
相変わらず後の事なんて知らない。ノリと勢いだけでこれを書いてるんだ。悔しいだろうが仕方ないんだ。どうせ失踪するしでぇじょぶだぁ。
(2021/05/14 誤字修正済 幻燈河貴 様 有難う御座いました!)
そこは、荒涼とした不毛の地。
芝も砂も無ければ照らす光も無い。偶に風でも吹いてくれればいいのだが、それすらない全くの静寂。
あったのは、そう、無数の投げ捨てられた服。
然もどれも同じデザインだ。
緑を基調とした過美になりすぎない色合い、だが肩を露出させて艶やかな意匠に仕上げてある。これならばターフの緑に深みを与えながらも自身を示せるという、正に一流の服…勝負服である。
その勝負服が、キングヘイローの勝負服が、棄てられている。
ある1つは未だ袖を通してなかったのだろう、形を崩さないままに。
またある1つはしわくちゃになり、何度共に闘ったのかも窺い知れない。
またある1つ、これは雨に濡れたのかぐっしょりしている。ああこっちは土塗れ。
ある1つには……魂も燃やし尽くした、盛大な、吐血の跡も。
そんなよりどりみどりの、棄てられた…全て投げ打った、夢の跡。
「………そう。そうなのね」
漸く解った。
私の立つ此処は、墓標だ。
何度だって挑み続けた、私でない《キングヘイロー》達の。
理解した時、ふわり、と。見渡す限り全ての服が浮き上がる。それらを支えたのは十字架の群れ。光源はないはずなのに、周りが少し暗くなった様に思う。
マネキンに服を着せる様にピンと張られた服が、その通りだ。と次々に叫んでいる。
私は終わったんだ。
夢を果たせずに、散っただけなんだ。
一流への道なんて、無謀だったんだ。
聞こえてくるのは、怨嗟?憤怒?悲哀?いや違う。
諦観だ。
このキングヘイローの群れは、諦めの大衆だ。
誰も彼もがあの日の私に捻じ込まれた記憶の主人達。彼女達も声に導かれて闘ったのだろうか。
実のところ、分かっている事がある。
あの声を注意深く聴こうとしてうっすら聴こえた情報と、数々の記憶の戦績。
それらを擦り合わせた結果…私は【英国三冠】と【欧州三冠】、そして【秋のシニア三冠】に挑もうとしている。なんなら途中には短距離のGⅠすら挑み、そこに敗れたが故に諦めた記憶もあったりした。
勝手に決めるな、と文句が出て来るが。残念な事にその理由と思惑は記憶を体験させられた私には理解し得てしまう。
一流を目指す為。そして才覚溢れる
体育の時間に見たエルコンドルパサーさんとグラスワンダーさんの走り。小学生の時点で贔屓目無しでもう、ああこれは幾らでも伸びるな、と思わされたそれには、成程記憶で立ち塞がる訳だと痛感した。
ついこの間、3年生の夏休み。偶々河川敷で遭遇したセイウンスカイさん。彼女とも何度も対戦したと囁く記憶達。国内クラシックで闘ったという私達の一部が、絶対の警戒を忘れるなと吠えていたのには驚いたものだ。
そして今はまだ知らない、スペシャルウィークさん。どんな記憶でもコロコロと表情を変えていた愉快な娘であり、同時に絶対の闘志を燃やしていたウマ娘。
断言出来る。間違いなく彼女達は才覚豊富。その上一切の努力を惜しまないからタチが悪い。誰一人とっても信じられない強さを持っていて、なんなら上や下にだってこのクラスの存在がもう沢山沢山。
…勝てるのか、こんな、ウマ娘に。私が…?
そんな恐れと慄きが過ぎると、墓標から手招きが不可視の刃になって私に向けられた。
そうだ。そうだ。
私には無理だった。お前も無理だ。
諦めろ。それが楽だ。
諦めろ。声なんて関係ない。
諦めろ。知らぬ存ぜぬでいればいい。
諦めろ。諦めろ。諦めろ。
キングヘイロー。
お前は諦め───
「うっさいわね!!」
手近にあった墓標を1つ、蹴り砕く。
何故か長くなった足で破壊した墓標は、掛けてあった勝負服ごと緑の焔に変わる。
「諦めろ?私には無理だった?それは貴女の話であって、このキングの話じゃないのよ!」
力強く握る。
すらりと伸びた指が作った拳は、今迄より大きい。
「第一ね!何よ諦めろって!そんなの…そんなの全く!まっっっったく!!一流じゃないわ!」
発破をかける様に今度は別の墓標を殴り壊す。
また産まれた焔。それらは共鳴する様に振動し、次々に十字架へ引火していく。
キングヘイローの声は、もうしない。
「いいこと!?確かにこの道は果てしなく厳しい!誰も成した事はないし、待っている壁の高さなんて知らない!」
少しキーの落ちた声で叫べば、もう半数程の十字架が焔へ代わり、辺りは緑の焔と十字架が荒れ狂う幻想的で苛烈という奇妙な空間になっていた。
「大方私もこの道を辿るのでしょうね!何時途切れてもおかしくない様なこの無謀を!!そして待っているでしょう!不倶戴天だとすら感じてしまうほどの大敵、友達や先輩後輩が!」
溶け落ち、燃え尽きた十字架の塵。
それらが集まってゆく。
「そんな中で定めた標的を獲り、圧倒的な実力を示す?ええ、ええ!私には厳しいでしょう!才能なんか無い。敗北者にしかなれなかった貴女達がその証左!」
焔は更に煌々と盛る。
「でもね…!やるったら、やるの。だってそうでしょう?貴女達にもある筈よ。勝利の記憶が!」
塵は焔を閉じ込める様に形を成していく。
「2000ギニーを勝った私!ダービーを勝った私!キングジョージを勝った私!セントレジャーを勝った私!凱旋門を勝った私!何よ!ちゃんと勝ってる私もいるじゃない!!」
圧縮される毎に、焔は益々激しい光を放つ。
最早それは、手のひらサイズの太陽の様で。
「日本のGⅠだって勝ってるじゃない!他の海外GⅠもそうよ!私はちゃんと勝っているわ!だったら…諦めろだなんていう前にね!」
眼前のそれを、ぐわしっ。ぐぐーっ、と。
しっかり握りしめる。
熱い。
恐ろしい程の熱量が、この手を焼き焦がさんと暴れている。私を塗り潰そうとしているのか。
だけど、侮らないで。
今この心に燃える焔はそんなものじゃないの。
ええ、もううんざりなのよ。
あのぶつくさ話す棒読みな声も。
勝手にやってきてネガティブな未来を見せる私とは違うキングヘイロー達も。
なら良いわよ。目指してあげる。
英国三冠も、欧州三冠も、秋のシニア三冠も。なんなら短距離GⅠも合わせて全距離制覇してあげる。その譲歩はしてあげるわ。
だから全員、
「全員一回黙って!このキングと一緒に勝ってみせろ!!」
私に、従え。
「───それとも」
「出来ないのかしら。よりにもよって、キングヘイローが」
幼女ならぬ少女の手のひらには、小さなエメラルドをあしらった緑色のリボン。
焔はもう、見えなかった。
◆◆◆◆◆◆◆
「んんっ…」
身じろぎ。やけに凝り固まった、小さな幼い体をよく伸ばす。光が差し込んだ其処はなんて事はない。見慣れた自室だった。
導かれた真実は、1つ。
「そう…夢、だったのかしらね………いや」
少し、念じる。
頭に浮かぶ、条件とやら。
続けざまにパラメータだの適正だのスキルだの、謎の単語の羅列までやってきた。
…へぇ。思ったよりも便利じゃない。
自分を数値化されるのはどうかとも思うが、客観的な資料とする分にはこれ程役立つ物も無いだろう。
さて、学校だ。身支度には、そう。これを。
「…絶対、やってみせるんだから」
ああ、今日もいい天気。
(《Obey the KING》のヒントレベルが上がりました)
(ERROR!:このスキルの取得には《Pride of KING》の成長が必要です)
(以降、取得可能圏までマスクデータとして扱います)
その煌めきは、燃え盛る焔の如し。
麗しき君よ。翡翠より尚鮮やかであれ。
ところでこのSS擬きって何が望まれてるんですかね(市場調査)
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もうちょいゲームっぽく淡々とIKEA
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互いに話せるなら方針とかは2人で立てろ
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薄味でも大事なのは超スピード!?(レ)
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え!?また6k字越えの閑話を?
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