ウマ娘2X21 【王の銘は唯一人】取得√実況プレイ───があったなら 作:一般へっぽこヒト息子
現状では完全に妄言でしかないのですが既にやりたいエピソードは2つほど考えてあります。
キーワードは大戦と喧嘩。共通項は、走者という存在に人の心は無いという事です。
お嬢のトレーナーも構想だけはあるんで頑張ってさくっとトレセン学園編という名のほんへまで進めて行きたいですね。
まあそう言ってる割に何時迄も進まないし第一その前に失踪しちゃうんですけどねェ〜(CV:一般大蛇◯)
会話苦手部だから会話できねンだわ
一歩目。
強く、踏み込む。
重く踏み込んだその点に、ぐっと体重をかける。
二歩目。
踏み込んだ脚で強く、蹴り込む。
ぐわ、と顔に風を受けた。
脚を回して、三歩目。
蹴り込んだ脚を急いで戻し、次に備える。
まだ加速は保てているか。
四歩目───精彩を欠いた。
踏み込んだパワー、脚を持ってくる回転、慣性で前に出る上半身。それらが噛み合わない。
五歩目。このままでは転倒する。
すかさず歩調を元に戻す。六・七・八・九・十、もっと。
漸く普通の走りに戻った所で、ゆっくりとスピードを落として停止する。
《『#ウマ細胞#トップギア!』のヒントレベルは上がりませんでした…》
またも流れた失敗を告げるアナウンス。まあそうだろう、あの崩れ方で走法を掴んだとは言えまい。だがそうは言っても中々ままならないなぁと感じ入ってしまうのは仕方のない事なのか。
『ダメみたいですね…ま、此処で急く程ではないです』
『まだ小学生の時期ですから。引き続き身体を作っていくのとスピード・スタミナでの特訓を重ねていきましょう』
…ちょっとくらい励ましなさいよ、とは思う。
『申し訳ナス!お嬢がんばえー!』
雑!恐ろしく雑なのよ会話が!
……それはそれとしてこの声の主、指導に関しては至極真っ当なのが何とも言い難い。トレーニングの質も上がったのは紛れもなくあれのお陰なのだ。
『そりゃあまぁ。育成そのものは結構してきた訳ですし。そこいらの有象無象とは違いますって』
…ええ本当に、有象無象どころじゃない異質でしょうね。普通に心まで読んでくるあたり。
息を整えつつ目を閉じて、脳に意識を集中する。
脳の、その奥。私に継承されたと言う
早めでも最後の200mでも、それがバ群に包まれていようとも、文字通り何処からでもどんな状況からでも抜け出して差し切る走り。あれこそ差しの理想の勝ち方だろうと、今尚思う。これまでの私達と彼女の走り、何が違うかはすぐに解った。
加速だ。加速力と、それを可能にする力強さ。
ここで差しという戦術について考えよう。
私が最も得意とする(らしい。これまでのキングヘイローの大半はこの走りをしていた)この走りは、簡単に言えば力を温存して最後に出し切ると言ったもの。
逃げや先行といった先団につけるウマ娘は、どうしても体力を使う。中盤までは中程につけて、終わり際には彼女達のガス欠を横目に溜めた脚を使い切るのがこの差しという走り方だ。
メリットは、体力を残せる事、展開を図りながら大概大きくは離されない事。
デメリットは、バ群に包まれやすい事とレースの展開によってその場での対応力を強く求められる事。
体力を途中まで使わないにしたって、それが余ってしまう様では何の意味もない。上手く使い切ってスパートをかけたい所。だが前に行こうにも包まれてしまえば、ウマ娘としての本能が密な閉所で脚を竦ませる。
或いは差しに行こうとしても、逃げウマ娘が不在の場合や差しウマ娘が多い時の様にスローペースの展開となれば、それだけで後続になる私達は不利になる。反対に大逃げをされてもペースが崩されやすい。ぬかるんだ不良馬場でダッシュがつかないなんて事例もある。
全く、突き詰めれば突き詰める程難しい走りだ…この年齢で戦術なんて考えて走るウマ娘などいないのだが。
『はぇ^〜すっごい考察…これは賢さ盛ってんねぇ!』
…なんか言ってる声は無視するとして。
ではシーザスターズのそれは?
三歩。たった三歩で最高速に至る末脚。
並ばせる事を許さない爆発力は、地を抉る程の強く鋭い踏み込みが産んでいた。数年間を重ねて何度も見たがきっと相違ない。
そら、今だって芝を抉って巨星は駆ける。
4コーナーで爆発した脚が後続を完璧に千切った所で脳裏の映像を切る。
然し難儀なものだ。誰かがその生涯を賭して身につけた武器を小さいこの身で得ようとするのはやはり贅沢で難しいかもしれない。
『それでもその走りはお嬢の武器になるし何の問題ですか?ちゃんとできる様になるから焦らないでくださいねー』
やっぱり思うのだけれど無責任すぎない?
『なんでぇ…?悲しい哉…』
いや、だって自分から薦めておいて物凄い楽観的じゃない…失敗続きなのに…まぁ、この特訓自体は何かに活かせそうだから今は許すけど。
そうだ。今更失敗の1つや2つがなんだ。過去の私達が積み上げたものに比べればなんて事はないだろう。弱気になるな、キングヘイロー。
頬を叩いて喝を入れる。そうだそうだ、この失敗は絶対に成功に変えてこそ一流なんだ。ただでさえ他のウマ娘よりも有利な身。やってみせなければ何だと言う。
気合を入れ直しもう一本───
「ねーキングー」
「走るのはいいけどさー、魚がにげちゃうから地しんはやめといてねー」
───と構えた所で、不意に耳に声が届く。
振り向けば、川に向かって垂らされた釣り竿とバケツ。そしてそれを気にする素振りもないで寝そべる芦毛のウマ娘。
「……なら、少しでも釣る気を見せてはどうかしら?スカイさん」
「にゃはは、バレた?」
「見れば分かるでしょう…というより!誰の走りが地震ですって!?」
「おーこわい、じゃこの辺でたいさーん!」
セイウンスカイ。
飄々としていて掴み所のない、名前の通りに空の様なウマ娘にして───ライバルの一角。
ついこの前出逢ったこの子はなんというか、昔から変わらないんだなぁといった印象だ。無論それは記憶から知った限りの話で、実際今此処にいる彼女はまだほんわかしたウマ娘だとしか分かり様がないという奇妙な状態であるが。
「はぁ…全く……っとと」
気が抜けてしまい、へたりと座り込んでしまう。そういえばここまで…朝方からこの中天過ぎまで休憩を取ってなかった。今になって思い出したあたり熱中し過ぎたらしい。
「お?追ってこないとは…さてはおつかれ?」
「そうね、確かに少し根を詰めたかしら」
「ずいぶんがんばるんだねぇ」
どっこらしょ、なんて態とらしく言いながら近くに座ってくるスカイさんは水筒を取り出すと喉を鳴らして飲み出した。
…喉が渇いた。当てつけのように飲むんですもの。そりゃあ飲みたくもなる。
此方も水筒を取り出して一気に呷る。余程身体が欲していたのか、止まる事なく喉を通っていった。
「おぉー、いい飲みっぷり。つっついていい?」
「んくっ、んくっ…ぷはーっ。やめなさい、ダメに決まってるでしょう」
「だよねぇ」
「……それで?スカイさんは何で此処に?」
「?見てのとーり、つりですよーっと」
いやそれは見て分かるけれど。
「…この川、魚なんて居たかしら…?」
「私は見た事ないねぇ」
「じゃあ釣れないじゃないの…」
「いーのいーの、そんな時もあるって」
そんな時ってどんな時だ。魚がいないのに釣りをする意味はないだろうに…だったら折角だし併せにでも付き合って欲しいが…生憎とそれで動く様な子でもないのは分かっている。
「そんで、そっちはどうなのさ?」
「ふん、このキングですもの。特訓は…順調に進んでいるわ」
「おぉーさすがはキング。下々な私とはちがいますなぁ」
「ふふっ、もっと褒め称えなさい!」
「いやーほんとにすごいなぁ…こーんないい天気の休みの日にまで走りまくるなんてさ。やっぱり一流を名のるだけはあるって感じ?」
……一流、ね…
私は、私が目指す地平へ、果たして辿り着けるのか。それよりもよっぽど…
「…………スカイさんだって一流じゃない」
「えぇ〜なんで?」
「な、なんでもなっ!あっ…そう!キングの友達だもの!寧ろ一流でないと困るからよ!」
「…へぇ〜、ほうほう、ほうほうほう友だちとな。これはめずらしいのを聞いた気がしますなぁ」
「ぐっ……むぅ…」
ああもう、これだ。やはりこの子にペースを握らせるとこうなる。不意に溢れた一言でさえこうなのだから。
「……まーでもさ、気楽にいけばいいんじゃないの?」
「な、何がよ?」
「キングがだよー。よく分からないけど、なんかがんばってるし」
そして、きっと誰よりも目敏くて。
「そのうちいい事あるんじゃない?きっとさ、この川で何かつれるよりはあると思うよ?」
優しい子だな、と。
何だかんだいって、この子に励まされた記憶は相当に多かった訳で。それはきっと御多分に洩れず私もそうなのだろう。
「スカイさん…そうね。そうよね…きっと、この特訓も無駄なんかじゃ………ん?」
「ん、どうし………あっ、うそ!引いてる!?」
「ちょっ、早く!釣り上げるチャンスよ!」
「分かってる!ほっ……おっ…とぁーっ!!」
まさかの引き、まさかの釣果。
魚は居ないと思っていたこの川から釣れたのは2匹の……名前は知らないけど、多分川魚。
「釣れた…わね」
「……つれちゃったねー」
「いや、え?本当に?ここ本当に魚釣れたの…?」
「んまぁ、つれたはつれたし…」
「えぇ…」
困惑する私に向き直り、スカイさんは一拍おいて笑顔を覗かせた。
「……やっぱさ、きっといい事あるよ。だってこうしてつれたしさ!」
…はぁ。全く。
「……ありがとう、スカイさん」
「あ。でもキングのいい事の分、この魚で使い切っちゃったかもなぁ…いやぁざんねん」
「そこは嘘でも撤回しないで欲しいのだけれど!?」
「にゃはは!それにげ……」
「そこにいましたか、キングゥー!」
スカイさんがくるりと身を翻そうとしたその瞬間、響き渡る声。川の土手の上の方から聞こえてきたこの元気な声には当然覚えがある。
「ターフに、ダート!いずれも〜最ッ強!!」
「エルコンドル〜〜〜ッ!パ……サー!!!」
「エル?大声を出しちゃダメですよ〜?」
「ひゃあぅ!?しっぽはノゥですヨグラスゥー!?」
「…キング、あそこでまんざいしてるの知り合い?」
…愉快な友人達よね。本当に。
「エルコンドルパサーさんとグラスワンダーさん。私の同級生で親友よ」
「そちらの方は初めましてですね。私はグラスワンダーと言います」
「エルはエルコンドルパサー!よろしくデース!」
「おぉーこりゃどうも。セイウンスカイだよ。キングと同じなら私も同じ学年だね」
「エルさん、グラスさん。確か今日は買い物に行くって言ってなかったかしら?」
そうだ。今週末は買い物に行くけど私には内緒だとか言っていた気がする。内緒だと言ったのがエルさん本人だったのは、あえてなのか素なのか判断が付かなかったが…
「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました!ジャーン!」
そう言って膝を上げると、ふと目に付いたのはまだ汚れのない…
「成る程。新しい靴を下ろしたのね」
「あっ、それ今CMとかでやってるやつじゃん」
「コレクタ!コーナーで差をつけるニューモデルデス!」
「エルったらまたくつをダメにしちゃいましたからね…大事に使いなさいってあれほど言ったのに」
「フッフーン、エルの走りについてこれないのがいけないんデスヨー!」
「え?そんなにダメになるもんかなぁくつって」
「…都合12足。小1からの3年間でこれだから相当ね」
「何したらそうなるのさ!?」
「もっちろん、キングたちとの走りこみデース!」
えっ。いやエルさんやグラスさんと走ってるのは事実だけれど。
「エル〜?私もキングちゃんもそんなに買いかえたりしませんからね?」
「……ふぅん?つまり私はエルさんの靴の買い替えのダシに使われていると?」
「おっ、キングやりますか?あわせやりますか!?コイツのデビュー戦やりましょうか!!」
「上等よ!今日こそキングの力を思い知らせてあげるんだから!」
「ブエノ!ついて来れるならいつだって!!」
「あっ、待ちなさいエルさん!」
煽られる様に駆け出せば、そのままいつもの様に併せ───という形の鬼ごっこが始まった。
「……ほぇ〜、はく力まんタンってやつ?」
「もう、2人はいつもこうなんですから」
「ありゃ、学校でもああなんだ?」
「ええ。エルがせっついてキングちゃんが応えて…でも仲は良いんですよ?」
「まぁそれは……見れば分かるかな?」
「そうですね。本当に…みんなの中心にいる子です」
「…グラスちゃん、だっけ?学校でのキング、もっと教えてよ?」
「もちろん、いいですよ。あの子は………」
───こうして、急に騒がしくなった1日は過ぎていく。
私達が鎬を削る前の、ほんの1ページ。
他の人からすれば他愛のない戯れでも、きっと大切な一瞬なのだ。
因みにスカイさんが釣った魚をあの声に聞いたら、どうやらそれは
あとあの併せは私が勝った。私が、ちゃんと、勝ったんだから!
しかし投稿者…よく育成未実装のウマ娘を出そうと思ったな…
いや、実はウンスのキャラはまださっぱり掴めてないんだ。
は?では何故エミュを試みた?
?そんな事すぐに分かるだろ…?
何故なら俺はウンス実装を信じている!俺達は選ばれし芦毛スキーの子!
ウマーマンの民だ!!!
ところでこのSS擬きって何が望まれてるんですかね(市場調査)
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もうちょいゲームっぽく淡々とIKEA
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互いに話せるなら方針とかは2人で立てろ
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薄味でも大事なのは超スピード!?(レ)
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え!?また6k字越えの閑話を?
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君もう帰っていいよ!(失踪)