屑が行くダンジョン物語   作:仁611

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俺はこんなに穏やかな性格では無かった…。

 

俺の前世はとても善人と呼べるものでは無かった…。

 

来世が存在するのなら、自分が誇れる存在になりたい…。

 

 

 

 

俺が気を失っていたのはほんの僅かな時間だったらしく、ヘスティアによって強制的に意識は現実へと引き戻された。ヘスティア曰く、眩い光は俺の刺青に吸い込まれて行ったらしい…。

 

一応恩恵を授かる事が出来たのだが、『人神レガリア』とまで言われたこの肉体は、通常どんな子供でもステータス値はゼロから始まるらしいが、恐らく普通の枠を超えた古代の英雄に分類される俺は、人として器が昇華している可能性が大きいとか…。

 

 


 

レガリア・リヨス・アールヴ

Lv.10

 

 

《基礎アビリティ》

力:S991

耐:A834

器:S920

俊:SSS1277

魔:Ex7208

 

 

《発展アビリティ》

神秘:S

魔導:S

精癒:S

剣神:S

魔神:S

始祖:S

神聖:S

冷静:S

加護:S

 

 

《魔法スロット》

【古代魔法】(レガリア)

原始的で、魔力に心象を乗せる事で森羅万象に干渉する。詠唱も無ければ発動トリガーの無い、使用者本人の精神性に依存する魔法。

 

 

《スキルスロット》

【森羅万象】

常に自然を感じ心穏やかになる。外部からの干渉を受け付けず、魔力を常に高速回復し続ける。魔力がある限り、肉体は再生を繰り返し続ける。

 

【原初の水】

神威や神の力を受け付けない、見えないベールに護られた存在であり神に嘘が分からない。明鏡止水を体現して心と魂を守る、原始的で純粋なとある神の愛。

 

 


 

 

 

俺自身では、恩恵を刻む時に流れ込んだ知識の濁流からある程度自分がどう言った存在なのか理解している。

 

レガリアは言うならば精霊王の様な存在であり、世界に溢れる魂魄(エネルギー)に原初の神が器を与えた、最も神に近い純粋な存在だったのだろう。

 

魂魄とは、星や宇宙などどこにでも存在するエネルギーの様なモノらしく、それらは人々が誕生する際に使われ死後に返還すると言うサイクルを繰り返している。

 

自然や動物、怪物ですらこの魂魄が含まれ始めて何かになれる。当然だが星もこれらに含まれているのだが、神は魂魄を集め集合体をいくつか作った…。

 

これを人々は精霊と呼ばれ、レガリア以外は天界に居る神が水精霊・火精霊・風精霊・土精霊・雷精霊・闇精霊・光精霊を放った。それ以外にも、神が下界で死んだ場合何故送還と言う形になるのかも、魂魄と言う下界にしか存在しない器を失い、人の魂とは違う神魂が昇天するからなのだ…。

 

ある意味、神は天界で記憶を消さない魂と言うだけで人と何も変わらないとも言える。これに含まれない神は、原初の神だけだと言えるだろう…。

 

神がレガリアと言う存在を正しく理解出来ない理由は、原初と言う上位の神がなした奇跡だからなのかも知れない…。

 

 

 

 

 

ヘスティアが思考に耽る俺を呼び戻し、ステータスの件を話し合う運びとなった。ヘスティアとしては、他の神から干渉を受ける可能性が高い為、秘匿をしたらどうかと言う提案だったが、俺はあえて『レガリア・リヨス・アールヴ』である事を告げ、ステータスが俺なら当然

だと思わせたら良いのではと提案した。

 

エルフ達も、流石に始祖である俺に無駄に絡んでこなくなるだろうから、これが最も最適解では無いだろうか…。結果、ヘスティアは俺が持つ【ウラノス】宛ての手紙を持って相談しに行こうとなった。

 

ギルドの地下に存在するらしい祈祷室と呼ばれる神ウラノスの居室、そこへ通されウラノスが俺を見た瞬間目を見開いていたが、横に控える黒ローブの者が視線を向け、我に返りどうにか話が出来る状態になった。

 

 

「久し振りだねウラノス」

 

「久しいのヘスティア…先程もらった手紙は読ませてもらったが、本当に『人神レガリア』なのだな。その方と会ったのは1000年振りだが、記憶が無いのだったな…それで儂に何を望んでいる」

 

「レガリア君の正体と言って良いのか分からないけど、人神レガリアである事を公表しようかと思ってるんだ…レベル10と言うのは過去に一人も居なかったけど、レガリア君なら納得出来るからね」

 

「と言う事は、儂にはそれらを告知し人神レガリア本人だと儂が認めたと言う言質が欲しいのだな?」

 

「大まかにはそうだね。それにそんな事を勝手に流したらどこかしらでギルドを困らせるかも知れないだろ?」

 

「良かろう…フェルズ魔道具を彼等に一つ渡しておいてくれ」

 

「ああ。分かったよウラノス…これは【眼晶】(オルクス)、通信用の魔道具で思い描いた相手の眼晶同士でやり取りが出来る。今後何かあればこれで連絡を頼むよ」

 

「感謝するよウラノス、フェルズ君」

 

「感謝します」

 

 

 

 

どうにか『竃の教会』へと帰って来ると、教会の入り口には森の様な翠色のローブを着た女性ハイエルフと、可愛いらしいイメージが強い年若いエルフがそこにいた…。

 

俺達に気付くなり、少女エルフは片膝をつき敬意を示した上ハイエルフの女性も深々と頭を下げ挨拶して来た。その状況にヘスティアだけワタワタと混乱を表面に表していたが、俺も内心では何事なのかと若干引いていた。

 

 

「お初にお目にかかりますレガリア様。私はリヴェリア・リヨス・アールヴと申します…ご挨拶が遅れた事を深くお詫び申し上げます」

 

「わっ私は!ウィッ…ウィーシェの森の末裔、レフィーヤ・ウィリディスです。レガリア様にご挨拶申し上げます」

 

 

この挨拶に引かない者など、唯我独尊で厚顔無恥な暴君ぐらいだろうと俺が思ってしまうのは最早必然だな…。その証拠にヘスティアの頬がピクピクと釣り上がり、エルフと言う種族の堅物具合を眼下に納め始めて生エルフ対応を味わっていた。

 

しかもこの二人は、エルフの中でもかなり柔軟な思考を持つ人物だと聞いているのだから、他のエルフなどどの様な対応をするか恐怖でしか無い。

 

 

「そこまで畏まらないで欲しい…私には知識はあれどレガリアとして過ごした記憶が数ヶ月分しか無いのですから」

 

「ありがとうございますレガリア様。本当ならオラリオに来られた翌日にはご挨拶すべきだったのですが…」

 

「聞いていた以上に生真面目なのですね…貴女もハイエルフだと言うのなら、そこまで畏まらないでも良いのでは?」

 

「我々とレガリア様では「聞いていたのはリヴェリアさんが畏まられるのが余り好きでは無い、そう聞いていたのですが…」申し訳ありません…レガリア様は我々にとって『神聖な存在』と言う認識がどうしても抜け切らないのです」

 

「困ってしまうね…レフィーヤさんもそうなのですか?」

 

「ふぇっ!?ひゃっひゃい…」

 

 

この時のレフィーヤには本当に感謝した、ヘスティアがこの素っ頓狂な返事で空気が緩急した事を読み取り、ホームの中へと案内した事でかなり和んだと思う。ヘスティアが街中でマスコットの様な親しみ易い神である事を再認識した。

 

話しが進むと、どうやら他のエルフも道々しようと大騒ぎだった様なのだが、リヴェリアさんがそれを威厳のある言葉で阻止したらしい…。

 

何を言ったのかは精神衛生上聞かない事が得策だと思い触れて居ないが、エルフの常識を考えたら溜息しか出ないのだ。今日は挨拶と、今後何かあれば派閥としてでは無く個人的に力を貸してくれると言う話しをしに来たそうだ。

 

本当はもう一人、付いて来たがったヒューマンの少女が居るらしいのだが、俺の了承を得ぬまま勝手に連れて来るのを憚ったとか。人物像は余り聞いて居ないが、【剣姫】と言う二つ名で呼ばれる少女…本名はアイズ・ヴァレンシュタイン言うとか、とある人物を探しているみたいだが知恵を貸して欲しいそうだ。

 

力になれる保証は無いが、7歳の頃からずっと探しているが16歳になった今でも見つかっていないのだとか…。そんな健気な子なら、少しは力になれたら良いと思い歓迎する事にした。

 

ヘスティアは神ロキと不仲だが、眷属(子供)だからと言う理由だけで彼女達を締め出す程狭量では無かった。彼女達が訪れる事に難色は示さず、エルフが押し寄せるので無ければ止めはしないと言っていた。

 

 

 

 

エルフ達は、白エルフと黒エルフと呼ばれる二つの種に分かれているのだが、黒エルフと呼ばれる種にも当然ハイエルフが存在しているし、どのハイエルフもレガリアの血縁者であるらしい。

 

まあ、どうやってレガリアが子を持ったのかは言いたく無いが、両性と呼ばれる特殊な存在であるレガリアは、独りで子を成せるお陰で多くのハイエルフを残している…。

 

黒エルフに関しては、只々環境が違う地域に適応する為枝分かれした種の為、実際は別種では無く同一種の突然変異の様なものだ。ハイエルフがエルフの上に位置する由縁は、エルフと殆ど変わらない見た目なのに強大な力や神聖視したが故にである。

 

ハイエルフが森のエルフを導き、エルフよりも長命な種であるハイエルフが知識を伝承して来た。そうやって出来上がったエルフは特別な種族だと言う偏った思想が今のエルフ達の文化だった…。

 

レガリアが誰とも子を成していないが為、ハイエルフとは高貴で神聖な存在だと思われたのだろう。俺では無いが罪悪感がふつふつと湧き上がって来てしまう。

 

女性器まで有する特殊な肉体にも既に慣れたが、排泄自体は男性器だからか然程気にならない。女性とも男性とも言えるレガリアの肉体はやたら綺麗なのが考え物なのは正直複雑だが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

リヴェリアさんと会った翌日から、ヘスティアファミリアの為に俺はダンジョンへと潜っていた。エルフの冒険者がローテーションを組んでサポーターをしてくれると言うオマケ付きで。

 

神ウラノスに話した午後には『レガリア・リヨス・アールヴ』の存在とレベルが公開され、畏怖と羨望の眼差しを向けられていたが、その前から見た目が理由で眼差しは向けられていたから変化は無かった。

 

リヴェリアさんによってエルフネットワークに俺に対して過度な干渉を厳格に規制したのだが、直接俺に2名だけ帯同を許して欲しいと言うお願いをして来た。

 

・決して膝をついた挨拶をしない

・過度な(レガリア基準)接触をしない

※応相談

・ダンジョン内での収益は貢献度に見合った金額を必ず受ける

・冒険者同士として接する事

 

これらが、ダンジョンへの帯同を許可する最低限の約束として了承出来る者だけ許す事になった。帯同するエルフのレベルが最低3以上と言う狭き門だったが、尋常では無い抽選結果でローテーションが組まれているのは当然俺は知らなかった。

 

 

 

「「「「終わりましたレガリア様」」」

 

「ありがとうございます。では次は51階層の強竜(カドモス)からのドロップを期待しましょうか?」

 

「少しだけ不安ですが頑張りますレガリア様!」

 

「わっ私も精一杯頑張ります」

 

「「私達も!」」

 

 

今回は深層へと向かう為4名のエルフが帯同している。中規模ファミリアの全員団長と言う、それで良いのか分からないが本人達は帯同する方が収益も気持ちも満たされるらしい…。

 

現在バロールとフォモールの大群を相手にしながら考えていた、彼女達は一応全員レベル4だから自身を守るだけならどうにかなるし、俺がフォローさえすれば何とかトドメを何体かは可能な様だ。

 

フォモール達の周りには青白い炎の壁を全周囲へ張り巡らせ、数体だけそこから溢れてやって来るが、数が少ない分には放置しても彼女達自身の経験値へと変わって行く…。

 

俺はそんな炎の真ん中に居るバロールと戦闘をしながら、フォモールの横槍をいなしたり反撃を繰り返している。推奨レベル7のバロールだが、周囲のフォモールがいる為容易に戦闘が終わる事は無い。

 

偶然が重なり過ぎたのか、ギルド職員から聞いてたよりフォモールの数が多いのも原因の一つだろう。周囲には150体程の大群を部下に持つバロールは正直面倒だ。

 

バロールの怪我はどんどん増えて行くが、野生の勘なのかヤバイ時だか周囲のフォモールを盾にしてくる。レベル差があるが故に死にはしないだろうが、全滅させる大魔法を容易に撃つといざという時に困るのは俺だ。

 

斬って斬って斬りまくっていたが、バロールも健を斬られた故に動きがにぶくなりトドメの斬撃によって首は地面にへと落ちた。フォモールを後回しにしていたのにも関わらず、残数は50体程しか残っていなかった。

 

数体ずつを同行者の彼女達に倒させてあげながら、休憩を挟んでいるところ変な気配を下層から感じた。彼女達に了承をもらい残りのフォモールを殲滅すると、彼女達のハイスピードに合わせ49階層から50階層へと向かった。

 

 

 

 

 

51階層まで来た俺達は、荷物の配分からカドモスの泉水はそこまで確保出来ず、強竜(カドモス)の殲滅を行なっていた。カドモス自体は然程掛からず倒したが、3箇所存在するカドモスの泉には2体しかカドモスがおらず、3箇所目では【カドモスの被膜】だけが灰の山に残されていた…。

 

俺は彼女達の安全を最優先して撤退を指示すると、物陰で蠢く芋虫型モンスターを発見した。ギルドの情報に記載が無いモンスターだった為に、新種か異常(イレギュラー)だと直ぐに判断して、モンスターの攻撃方法も特性も知らない為、近接戦を避けて足元の拳大の石を投擲した。

 

爆散した1体のモンスターから飛び散る体液が周囲を溶かす光景が目に移り、全員に決して近づかない様に釘を刺した。50階層に撤退しながら残り数体の観察をしていると、周囲にいる別種のモンスターに腐食液らしき体液を吐きかけ食している姿が目に写った。

 

通常のモンスターでも稀に【強化種】と呼ばれる魔石を捕食するモンスターはいるが、モンスターを食すモンスターの情報は無かった…。カドモスをやったのは恐らくこの芋虫型モンスターだと断定し、2つの仮定を想像した。

 

1つは、魔石を欲して特殊な種である故にモンスターごと食した

 

もう1つは、只々食す過程で魔石を取り込んでいる特殊な種

 

俺は一先ず距離も離れたからと魔法を展開した瞬間、芋虫型は一斉にこちらの標的順位を上げた。向かって来る芋虫を風刃で刻んで行く最中、目が別方向を向いていたモンスターが即座にこちらに進路を向けた事から、芋虫型モンスターは魔力を最上位目標にしている様だ。

 

 

 

50階層に辿り着くと、少し高い位置に存在する広場になった場所から大人数の気配と声が聞こえて来る。そこには道化を意味するエンブレムが刺繍された旗が見え、その旗が意味する事を把握して、一応注意喚起が必要だろうと思い接触する事にした。

 

 

「何奴だ!」

 

「だっ誰っすか!?」

 

 

そこには周囲を警戒する為に立っていただろう猫人(キャットピープル)の女性とヒューマンの男性がいた。レフィーヤさんが言っていた【貴猫】と【超凡夫】だろう特徴で直ぐに分かり、彼等に事情を説明した。

 

彼等の反応はダンジョン内では当たり前だが、注意喚起をせずに彼等に被害が出るのを知らん振り出来るほど人間が腐って居ない。彼等も俺が噂の『人神レガリア』だと知ると、ラウル・ノールドと名乗った彼が団長達に説明に向かった。

 

一方でアナキティ・オータムと名乗った猫人の彼女は、我々への態度を謝罪して来たが、こちらとしては場所が場所だけに理解出来る旨を伝えて互いに水に流す様にした。

 

数分をどすると、こちらに向かって来る仰々しい一行が見えて来たので、何と無くだが俺がロキファミリアでどの様に見られているかが直ぐに分かった…。

 

 

「初めまして。ロキファミリア団長のフィン・ディムナと申します…リヴェリアから話は伺っているのですが、この様な形で挨拶する事になり申し訳ありません」

 

 

俺が聞いてたフィン・ディムナと違い、生意気小人族(パルゥム)では無く丁寧な対応だった。リヴェリアさんは若干苦笑いを浮かべるのは、初めは仕方ないと言う意味が見えたので俺からフランクな対応を許可するしかないな。

 

 

「初めましてフィンさん。レガリア・リヨス・アールヴです」

 

「あ”ぁ“?こいつはあれか、クソババァの弟かなんかか?」

 

 

この後起きた事を説明するのは何というか憚られるが、リヴェリアさんの杖でフルスイング打撃を受けて60M程離れた壁にめり込んでいたのだ【凶狼】ベート・ローガが。

 

少し変な空気になったが、順番に自己紹介をして行くメンバーに俺は一言ずつ相槌を打っていた。

 

 

【勇者】フィン・ディムナ

 

【重傑】ガレス・ガンドロック

「初めでじゃが、儂はこう言う性格じゃ」

 

【大切断】ティオナ・ヒリュテ

「うわぁ〜ティオネ〜本物だよぉ〜」

 

【怒蛇】ティオネ・ヒリュテ

「ごめんなさい…妹が」

 

【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタイン

「あの…宜しく、お願いします」

 

 

てな感じだったのだが、ベート・ローガに関してはティオネさんが説明してくれた。その張本人はラウルさんがポーションを掛けている様だが、ダンジョンの深層で仲間をボコるリヴェリアさんに本気で戦慄したのは恐らく本人以外全員だろう。

 

その後何とか51階層で見たモンスターの説明をしたが、やはり探索ファミリアですら知らないモンスターの為、異常(イレギュラー)だと言う事が判明した事で、彼等は予定していた別働隊での泉水確保をどうするか相談していた。

 

その時だった…。

 

51階層と49階層の入り口付近から轟音が鳴り響いたのだ。話し合いの場として使っていたテントから全員が外に出ると、壁から大量の芋虫型モンスターが這い出て来ていたのだ。

 

そこからの展開は流石都市最強派閥の片割れだと思う迅速さ、全員に優先すべき物資を指示し即撤退を言い渡した。どこまで溶かすか分からないながら、もし全ての武具が溶けたら最悪全滅もあり得るからこそ即時撤退なのだ。

 

俺自身も即刻フィンさんに帯同者を護衛してくれるなら殿は請け負う事を伝え、フィンさんの了承が即決で返って来たと同時に砲弾の様に天井へと飛び上がった。

 

レイピアを天井深くに突き刺し、レイピアを足に絡めて重力無視で天井を床にした。出し惜しみ無しの無詠唱による魔法の嵐を天井から撃ちまくり、膨大な魔力を求め芋虫型モンスターは壁を登ってやって来ようとしている…。

 

虐殺に近い蹂躙劇を目の当たりにして、ロキファミリアの団員達は皆揃えて口にした『あれが古代の英雄』だと。

 

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