歌を奏でる装者と無限を操りし少年   作:アユムーン

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にわかな部分もあると思いますが、勉強しながら続けていきたいと思います。

よろしくお願いします!


無印以前
「最強」は語り始める


お?ここにお客さんとは珍しい

 

初めまして、僕は五条悟・・・のようなものかな?

 

知ってる人も多いかもしれないけど僕はとある学校の先生をやっていてね、いろんな生徒見てきた。

 

ほーんと、色んな子がいたよ。死んでしまった好きな子を呪ってまで愛する子や親に売られた子、猛毒ともいえるものを飲み込んじゃう子とかね?

 

けど、若人から青春を取り上げるなんて許されないからね~僕結構頑張ったんだ、大変だったよ。

 

ある生徒が下手をすれば一緒に死ぬ約束したり、

まともに暮らせる金銭援助を取り付けたり、

死刑先延ばしにしてとりあえずの時間を作ったり、

封印されたりね、

 

それからまぁ死んだ。

だけど、後悔はしてない。それなりにいい人生だったよ。どういう人生だったかはまだ明かせないけどね、それは君たち自身で見てほしい。

 

おっと、じゃあ今しゃべってる僕は誰かって?

さて、ここでクイズ!

 

五条悟のトレードマークといえば?・・・はい、その通り!目隠しだよね!

 

長年使ってた目隠し、あれは僕の呪力を浴び続けた結果、呪具・・・いや、もはや呪物と呼べるものになっちゃったんだよね~しかもこれまたあり得ないレベルの特級呪物にね。これは流石の僕も予測できなかったよ。

 

それでこれは危ないって思った僕の生徒の一人が形見として持ってたんだけど、失くした・・・いや、違うな

 

正確にいえば別世界に行ってしまった、だね。

 

突然穴が空いてボッシュート!別世界に行って流れ流れてなんかの研究施設に落ち着いたんだ。確かえふあいえす?かなんか

 

なんかっていうのはこの時まだ僕の意識はなかったから朧気なんだよね。

 

それからまぁ僕はこの世界では聖遺物なんて呼ばれて、いろんな実験されたよ。え?聞きたい?やめといた方がいいよ?結構グロいし

 

簡単に言うと人体実験だね、この聖遺物に適合する人物はいないか~ってね。それから色んな人にフード着けて、失敗して、失敗して、失敗した。

 

けど、ある日とある少年が僕を付けた時、適合した。

 

適合・・・っていうか、受肉だね。

どっかの呪霊を思い出すからあんまり言いたくないけど、それがしっくりくる。

 

僕は呪物に残った五条悟の人格みたいなものでね。

僕が少年の中に入り、その体を乗っ取りそうになったんだよ、いやー危なかったね!

 

まぁ結果、少年の中にもうひとつの魂が混在することになった・・・その混在した魂こそが僕なんだよね~

 

これはその少年・・・今は僕の生徒になったとこの僕特級呪物『五条悟の目隠し』の僕こと五条悟擬きと歌を歌う装者達の物語

 

え?五条悟擬きってどういうことかって?

僕は五条悟であって五条悟ではないからね、この物語の主人公は僕じゃない、だから擬きでも何でもいいさ

 

さて、そろそろ始まりそうだし、静かにしてようかな?また会おうね、それじゃあお疲れサマンサ~

 

・・・とある研究施設

 

「次の被験体、入れ」

 

「・・・」

 

ボロボロの検査衣に手錠、足には鉄球のついた足枷の着けた少年が研究室へと足を踏み入れた。

 

血の水溜まりがあちこちに出来ており、裸足にべとりと付くが気にせず、台の上にある黒い布切れを見る。

 

禍々しい気を纏った布切れ、それを手に取り・・・目隠しするように着ける。

 

「っ!!・・・~~~!!!」

 

着けると同時にガチャガチャと手錠と足枷を鳴らしながら倒れる。

 

割れそうな頭の痛み、ありえない量の情報が廻る。

 

それは空気がパンパンになっている風船に更に空気を送り込んでいるようなもの、そんなことをすれば当然破裂する・・・だが

 

『あれ?もしかして僕受肉しかけてる?』

 

途中で注ぎ込まれる情報が途絶え、声が聞こえる。

 

『!、これはまずい。一旦やめとこうか』

 

「・・・??」

 

頭の痛みが引いた、目隠しを着けたまま、そこにあるのか分かるかのように、迷いなく台に手を置き立ち上がる。

 

「おぉ!成功だ!適合者が現れた!」

 

「?・・・?」

 

少年をこの部屋に連れてきた研究員が喜んでいる。

なにも見えないはずなのに、そこにいることが分かるし、今腕を上げていることも分かる。

 

『やぁ、僕の声聞こえる?』

 

「!?」

 

頭の中に再び響く声、それが語りかけてきた。

 

『流石にあれみたいに口だけだしたりはキモいからやらないよ、だから直接脳内に語りかけてる。そこは気にしないでいい、とにかく今の君の状況について整理しよう。あ、喋れないのは分かってるから思い浮かべるだけでいい、そこから僕が読めるからね・・・さて』

 

頭に響く声は一息ついてから・・・

 

『君の状況、さっきさらーっと見てみたけどかなりヤバイね?両親をよく分からない災害に殺られて、施設じゃなくて明らかな悪の秘密結社に拐われて人体実験の被験体!いやー仮面ライダーみたいだねー・・・あ、分かる?今の子に伝わるのかなこのネタ』

 

「??」

 

矢継ぎ早に話されて混乱するが、悪意を感じない声色

 

『なんで知ってるのかって?簡単にいえば僕は君で君が僕になったからかな、どっちかが消えるとか死ぬんじゃなくて、共存したんだ。とにかく君、このままだったらこれからも実験対象のままね。』

 

「・・・」

 

『別に僕は君が殺されようが、どうなっても構わないさ・・・けど君はどうしたい?生きてみたいかい?今の地獄か外にある地獄か、好きな方選びなよ』

 

今自分の運命の分岐点であることを感じた。

自分はどうしたいのか、それを考えて決める。

 

「・・・!」

 

『!、いいね。それじゃあちょっとだけ力を貸してあげる。とりあえず今できるのはこれだね。想像するんだ、君の体の周りに分厚い壁、どこにでもある無限があると』

 

「・・・」

言われた通り想像する、すると

 

『そう、いい感じ。今の君じゃオートでは無理だからとになくその感覚忘れないでね?今の君に触れられる者はいない、君と君に近づくものには無限の距離がある。』

 

「おい!なにをしている!こっちにこい!」

 

怒号が聞こえたがグイッと肩を引かれ・・・ない

 

「な、なんだこれは!?」

 

「・・・」

 

研究員が肩に触れようとしているが、なにかに阻まれているかのように肩と手に不自然な空間がある。

 

『次、負の感情を捻出し、拳に纏う。』

 

「?」

 

『そうだね、怒りや恐怖みたいな感情だよ・・・君はここに来てなにをされた?思い出してみろ』

 

思い出す理不尽な扱いや、畜生以下の生活環境

 

フツフツと込み上げる怒りの感情

 

『いいね、今はそれをコントロールしろとは言わない・・・ただ目の前の男に向かって放て、それだけでいい』

 

手に青いオーラのようなものが纏わりつく、それが嫌じゃなく、それが自分の力になっているような気がする。

 

力任せに手錠を左右に引っ張る。そうするとおもちゃのように簡単に壊れた。

 

「なんなんだ、お前は!く、来るな!!」

 

バンッ!バンッ!!

研究員が懐に入れていた拳銃を迷いなくこちらに発砲してきた・・・が

 

カラン、カランッ・・・

 

全て少年の体に着弾する前になにかに遮られて、その弾丸が地面を転がる。

 

そのままゆっくり近づき、拳を振り上げて・・・真っ直ぐに震え怯えている研究員に向けてぶつけた。

 

ボギャッ!!

 

「がっ!!?」

 

骨と内蔵が軋む音が鳴り、研究員は吹っ飛び、壁に叩きつけられた。

 

「・・・!・・・!」

 

はぁはぁと荒い息づかい、ろくに食べていないので細い腕で放った弱いはず拳が、大の大人を吹っ飛ばした。

 

『初めはそんなものだよ。これからじっくり調節を覚えていこう。こういう基本のごり押しが重要だったりするからね。じゃあ早速脱出しよう!道は君の方が知ってるかな?』

 

「・・・」コクリ

 

倒れている研究員からカードキーを奪い、走る。

 

『じゃあ走りながら自己紹介しよう。僕は五条悟・・・みたいなものだよ。本人はもう死んじゃってるからね、僕は五条悟の呪力により生まれた人格。そこは別に気にしなくていいし、五条でも悟でも擬きでも好きに呼べばいい。好きなものは甘いもの、ここ出たら食べに行こうね?それで知ってるけど君は?』

 

「・・・」

 

なにも答えない、答えがないのだから答えられない

 

『まぁ名前ないもんね。なら僕がつけようか?』

 

「・・・」コクリ

 

『そうだね、君のこれまでは独りの時間が長かったけど、これからは僕がいる・・・そうだね、孤仁(こうじ)なんてどう?独りから二人になるって意味で』

 

「!!」

 

『おお、そんな喜んでくれるなら嬉しいよ。君顔にはでないけど脳内の感情は結構豊かだね。最も君に自覚ないかもだけど~』

 

ピッ、ドアを開けて進む。

 

『ちなみに仁って文字はね、僕の生徒からもらったんだ。優しいいい子だったからね、そんな子になってほしいって願いを込めてね・・・なーんて、僕の生徒は皆いい子だったけどね!』

 

ピッ・・・キーをタッチしたがドアが空かない、恐らくこれでは無理なのだ、だったら迷いなくさっきの要領で拳を振るい、ドアを壊す。

 

『お?もうコントロールをマスターしてるね、いい感じ!』

 

段々外に近づいてきているのが分かる、少し立ち止まってさっきからうるさかった足枷を引きちぎる。

 

『さぁ、いよいよ外だよ。さっきからなにも言わなかったけど、孤仁撃たれてる自覚ある?後ろの追っ手バンバン撃ってきてるよ。』

 

振り向くと、弾丸の残骸があちらこちらに転がっている

 

『ほら見てみなよ、あんなに弧仁を好き勝手にしてたやつらが怖がって離れた所から拳銃向けてきてる。さぁお別れしてあげな?』

 

言われた通り手を振ってから、最後のドアを思い切り殴り飛ばして、飛び出す。

 

久々の外、ここがどこかは分からないが、とにかく外に出ることができた。

 

『まだ足は止めないで、とにかく走るんだ。』

 

言われた通り、もっともっと走る。

今はとにかく足が軽く、どこまでもいけそうだ。

 

『とりあえず落ち着いたら、ここがどこか分かんないけど、甘いもの食べてゆっくりしようか。あ、弧仁甘いもの食べた記憶ない?とりあえず食べたら幸せになれるよ。今脳内麻薬ドバドバでてるけど、多分収まったら頭疲れると思うからさ』

 

『それからこれからどうするか考えよう。大丈夫、僕最強だったから。だから君一人くらい守るなんてわけないよ。さぁどこにいこうか!』

 

まだ分からないことはたくさんあるが、今頭に響く声の導くままに少年・・・弧仁は走る。

 

ここから始まる、手と手を繋ぐ物語

 

 

 

 

 

 

 

 




詳細な設定のようなもの

どういう世界線?→シンフォギアの無印以前からスタート、呪術廻戦の方は色々終わって五条悟が頑張って変革を達成し、平和になった後に亡くなった・・・という作者が望む世界線の話、今後の展開次第では変更の恐れあり

主人公がいた研究施設→身寄りのない子を研究材料にする悪い連中がいた研究施設(FISが少し関わってる?)

特級呪物『五条悟の目隠』→呪物廻戦の世界より、シンフォギアの世界へと流れ込んだ呪物、最強五条悟の愛用していたものであり、目隠しを装着し、五条悟の全てを受け入れることができると術式、瞳がその人間に刻まれるという、特級に認定された呪物。その危険性から争いが起きると判断した五条の生徒がその存在を隠していたが・・・

五条悟擬き→五条悟の目隠に残留した呪力からなる五条悟の人格を模した存在。擬き本人は自分は五条悟ではない、と言っている。現在は主人公と一心同体となっている(悠仁と宿灘のような状態に近い)

なぜ呪物が別世界に?→しらん、ご都合主義・・・ではなく、ギャラルホルンによるものと仮定されている、ギャラルホルンのアラートから異常なエネルギー反応を確認され、発見された。当初は二課預かりだったがFISに移送されていた。

なぜ主人公は受肉できた?→受肉するには五条悟の人格と能力と言う膨大な情報を脳と精神に受け入れる器が必要があった(伏黒甚爾並みのタフさがないと無理)

器が無い者がそれを装着すると即座に廃人化する

主人公は声がでないという欠陥により脳に言語に使う分の脳の要領が空いていた。さらに家族を失ったトラウマと度重なる人体実験により精神が磨り減るかわりに体は異常に強くなるといった状況が重なり、欠損している部分が五条悟を受け入れる器となりかけた。

しかし、決め手となったのは五条擬きが受肉ではなく共存を選び、五条悟の全てが主人公に注ぎ込まれることがなかったから
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