歌を奏でる装者と無限を操りし少年   作:アユムーン

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主人公、弧仁(こうじ)(孤立から二人になったから)
性別、男
年齢、不明(肉体的に7~9歳?)
特徴、研究所脱獄以前の記憶なし(家族の死は覚えてる)
   声なし(何故かでない、人体実験の影響?)
   特級呪術師五条悟の器になり得る存在
外見特徴、黒髪で片眼が六眼



「先生」との進路相談

ザザーン、ザザーン・・・響く波の音

 

『青い空にきれいな海!やっぱりいいね!めんそーれ沖縄!』

 

サングラス装備し、首には花飾りと目隠しを着けて、アロハシャツを着た弧仁、ビーチチェアに寝転びながら海を見ている。

 

隣の机には果物の沢山乗ったトロピカルジュース

 

見てくれだけは完全にバカンスを楽しんでいた。

 

『どう弧仁?楽しんでる?』

 

「・・・」ニコッ

 

『お、笑顔発見。最近の弧仁って僕程ではないけどグッドルッキングガイ・・・じゃないか、まだまだボーイだけどとにかくいい顔してるよね。さて、それじゃ一夏の思い出作っちゃおう!』

 

チェアから立ち上がり、海へと走る。研究所から飛び出してから、色々あって二人は沖縄にいた。

 

・・・

 

研究所を飛び出したらどこか分からない外国だったので、とりあえず着るものとか色々をなんとかするために色々やった

 

『カツアゲはダメだけど、相手から差し出してくるなら問題ないよね!』

 

ボロボロの検査着に目を付けて絡んできた輩をボコした。そしたら財布を差し出してきたのでありがたくいただき、甘いものを食べながら振り返りと今後の予定を話し合う。

 

『とりあえず脱獄おめでとう!けど、このままだったら捕まるから高跳びしよっか!・・・え?その前に僕は誰かって?だから言ったじゃない、五条悟擬きだって・・・あ、そっか、この世界に呪術師はいないから知られてないのか・・・なんていうか、この目隠しに潜んでた人格みたいなものだね。』

 

「・・・?」

 

『まぁ分からなければいいよ。とにかくその目隠しを着けたことで君と僕は一心同体になったんだ。運がいい』

 

「・・・」

 

『とはいっても、完全に一体化したわけじゃない。あの時君の中には五条悟の一部しか注がれていない。あれ以上やってたら君の頭はパーンしてたよ。

 

五条悟の情報をその身に刻むことができたら、その分だけ君は呪術師に近づいていくってわけ

 

術式は刻めたっぽいけど六眼は片眼だけだね。かなり入った方だと思うけど、徐々に慣らしながら呪術を学んで、五条悟を受け入れる器を目指していこう。』

 

「?」

 

『あ、術式とか呪術も分からないよね。んーめんどくさいからパッと刻むよ』

 

「?・・・!!」ズキッ

 

頭が痛む、それと同時に頭に情報が廻る。

呪術とは、呪術師とは、呪力とは・・・全ての知識が頭に刻まれた。

 

「!」

 

『とりあえず呪術と呪術師に関連するとことを刻ませてもらった。これから徐々に情報を増やしていこう。一気にやりすぎてもまずいからね。ほら、痛んだ分甘いもの食べる。』

 

「・・・」パク

 

パフェを一口、口の中に甘味が広がる・・・美味しい

 

『うん、いい笑顔。これからは君自身で身を守る術を身に付けていこう。まずはもうほぼできてるけど呪術を操るための呪力のコントロール、それから六眼の使い方もね。それをしつつ、日本に行こう。やっぱり沖縄がいいかな~』

 

「・・・」

 

言葉とかは軽く聞こえるが、こちらの身を案じ、的確な指示をくれる。

 

出会った時から弧仁を教え、導いてくれている存在「五条悟擬き」、名前をつけるならこれしかないだろう

 

『!、へぇそう呼んでくれるんだ。ならこちらも君を生徒として受け入れないとね。よろしくね弧仁』

 

「!」

 

こうして一人が二人になり、二人は先生と生徒になった。

 

・・・

 

それからとにかく日本に近づくために色々頑張った。

 

なにせ右も左も分からぬのでとにかくがむしゃらに進む。

 

五条擬きは計画してくれた上に、生活のために必要なことや、お金関連のことを色々と教えてくれた。

 

だけど、どこに向かうかは全て孤仁に一任してくれた。

 

きっと道は間違っていたのだろうけど、始めてみる世界の全てに興味津々で旅を続けた。

 

『僕も楽しいよ。生きてた時は忙しくて旅行なんて滅多に行けなかった・・・こともないな。割りと色んなところ行けてたし。』

 

そんなこんなで旅を続けた途中、南米の紛争に巻き込まれそうになった。もちろん無傷である。

 

その時近くにいたNGOの団体と出会って、そこにいた声楽家の人の家族と仲良くなった。

 

自分を紛争の孤児だと思ったのか保護してくれたあの家族には感謝しかなかった・・・だけど

 

「!?」

 

少し散歩して、ベースキャンプの場所に戻ってきたら、そこは火の海だった

 

お世話になった家族や他にもいた人を必死で探していたら、声楽家の人の娘さん共々お世話になっていたお姉さんを見つけたが・・・

 

「ここも紛争に巻き込まれたの、ソネットさんと雅律さんはもう・・・それからクリスが・・・」

 

「・・・・・・」

 

折角仲良くなれたのに、離ればなれになってしまった。

あんなに優しくしてくれた人達にもう会えない・・・その現実を突き付けられた。

 

『珍しくしょげてるね』

 

「・・・・・・」

 

お姉さんの制止する声も聞かず、とにかく走って・・・それから呆然とふらふら歩いていた

 

旅をしてる間歩くときはずっとワクワクしながら歩いていたのに、こんなことは始めてだった。

 

『いい人たちだったねー、特にあの女の子なんて孤仁のこと弟みたいに思ってたし』

 

「・・・・・・」

 

『けど、これが争いだよ孤仁。自分とは違う意見をもつから相手を力で排除しようとする。分かり合うなんて簡単にできっこないんだ。』

 

「・・・・・・」

 

『それでもさ、あの人たちはなにかを変えようと行動してた。僕正論嫌いだけど、あの人たちは本気だったと思うから嫌いじゃなかったよ。だから僕たちだけはちゃんと覚えてあげようよ。あの人たちがどんな人だったのかを・・・だから下らない仇討ちなんて考えるな』

 

「!」

 

『確かに今の君でも、あの紛争くらいその気になれば簡単に終わらせられる。だけど、そうしたってすぐまた次の争いが始まる。終わらないんだよ。第三者が絶対的な力を振るったところで、なにも変わらない』

 

「・・・」ギリッ

 

『それでもするというのなら止めない、力も貸す・・・だけど争いの火種をなくそうとしていたあの家族の想いを踏みにじるのか?』

 

「・・・・・・」

 

『できないなら惨めったらしく鼻水垂らして泣け。どうせこの先の道はまだまだ長いんだし、そのくらいの時間はある。』

 

「・・・・・・」ポロポロ 

 

寂しい、悔しい、色んな感情が涙と共に流れていく。

 

『そうだ、もっと欲と感情を出せ。そしたら強くなれるよ。』

 

・・・それから更に色んなところに訪れ、様々なものに触れ、少しずつ感情を取り戻していった。

 

五条擬きの熱烈なアピールにより、沖縄にやってきたのだ

 

『そういえばさー、孤仁って今何歳くらい?』

 

「??」

 

『分かんないよねー、僕も分かんないし。けど肉体的には7~9歳くらいじゃないかな?』

 

五条擬きが孤仁のことで分かることは孤仁が知っていることだけである。なので孤仁の記憶にないことは分からないのだ。

 

『そろそろ子どもの一人旅なんて危ない橋から王道の学園ルートにいくべきではないかな、と思って』

 

「?」

 

学園ルート?と首をかしげる

 

『そのためには戸籍とかまた色々やることあるけど、まぁなんとかなるでしょ。それに学校にいけば人体実験とかで消えてしまった記憶と声を取り戻すきっかけになるかもしれない、そう考えたら・・・行くでしょ?青春の本拠地!』 

 

「!」

 

『そういうと思ってたよ!それじゃあ行こう東京!ついでに東京観光にも行っちゃおう!!』

 

・・・そうして沖縄から東京という弾丸ツアーを決行、ここで孤仁はかけがえのない二人の友と出会うこととなる。

 

・・・東京の公園

 

「・・・」ポケー

 

『いやー日本って本当平和だよね、カツアゲしてくるようなやついないから・・・』

 

「・・・」グーキュルルル・・・

 

『持ち金尽きちゃったね、いやー参った参った』

 

お腹を鳴らしながら、ベンチに寝転ぶ。そう持ち金が尽きたのだ

 

これまでは外国ということもあり、そりゃもう多少の悪いこともしつつ、お金をなんとかしていた。

 

でも、流石日本ということもあり、周りの目はあるわ、カツアゲしてくるようなやつはいないわ、そもそも多少の悪いことをするための環境もないわで、持ち金が尽きてしまったのだ。暫くなにも食べておらず、寝る場所もなく、この公園のベンチで過ごしていた。

 

『このままだとの垂れ死ぬかもね』

 

「・・・」シューン

 

『あらら、沈んじゃってるよ』

 

「・・・」ガクッ

 

『あ、空腹のあまり気絶した』

 

・・・キーンコーンカーンコーン

 

「?・・・!」

 

気づけば夕暮れ、公園のチャイムが鳴っている。遊びにきていた子ども達は迎えにきた親に手を引かれて帰っていたり、友達と手を繋いで帰っている。

 

「・・・」

 

その光景を眩しそうに眺める孤仁

 

『羨ましい?』

 

「・・・」コクリ

 

『そうだね、家族とか友達って暖かいもん』

 

「?」コテッ?

 

家族や友達がどういうものか分からなかったから首をかしげた。

 

『・・・そうだね、あの声楽家の人達に囲まれた時に分なにか感じなかった?』

 

「・・・」コクリ

 

優しくしてもらった時、胸の奥が少しくすぐったかったことは覚えている、けど嫌じゃなくて・・・それがよく分からなかったことは覚えている。

 

『あの時の君は自分を受け入れてくれる人達と出会えて幸せを感じてたんだよ。ほーんと惜しい人達亡くしたよね。君のこと正式に面倒みようとまでしてくれてたもん、それならこんなめんどくさいことになんてならなかったのにねぇ・・・』

 

「・・・」シューン

 

あの家族のことを思い出すと気が重くなる

 

『それが落ち込むだ、覚えるんだよー』

 

「・・・」コクリ

 

感情を教え込まれていると、もう公園には誰もいない

 

「・・・」

 

賑やかだった公園が静けさに染まる。

 

「・・・?」

 

『そうそう、それが寂しいだよ。』

 

「・・・」

 

『さて、そろそろ本格的になんとかしないとね・・・?あれ?おーい、孤仁?おーい・・・』

 

五条擬きの声が響くけど、答えられない・・・もう限界だった

 

『んー・・・危険かもだからあんまりやりたくなかったけど仕方ない・・・乱暴しようか』

 

・・・

 

「?・・・!」パチッ・・・ムクッ

 

『あ、起きた?』

 

目を覚ますと、見知らぬ部屋のベッドで寝ていた。

見たところ・・・病室?腕には点滴がつけられている。

 

『いやー、日本って本当平和だよね!行き倒れた孤仁のこと見つけた人がいて、保護してもらったよ!』

 

「!?」

 

『しかもなんとなんと!その保護してくれた人は行政関連のお偉いさん!これはラッキー!今孤仁のこと調べてるっぽいからなにか分かるかも!』

 

「!!」

 

『更に今なら!そこにあるボタンを押せば保護してくれた人が来てくれます!さぁ早速押してみて!』

 

言われた通り、ベッドの元にあったボタンを押すと・・・

 

バァンッ!!

「目が覚めたか!?」 

 

ドアを空ける大きな音ともに、大柄な赤いシャツを着た男性が部屋に入ってきた。

 

「!?」

 

「!、驚かせてすまない。俺は君を保護した風鳴弦十郎だ。」

 

弦十郎と名乗った男性はベットの近くに来て、椅子に座った。

 

「・・・」アワアワ

 

自己紹介されたので慌てて答えようとしたが声が出せないのでどうしようか慌てていると・・・

 

「そこにあるメモを使うといい、字は書けるだろう?」

 

「?・・・!」

 

ベット横にあるメモとペンを手に取り、字を書く。

 

【はじめまして、わたしは孤仁です】

 

文字は五条擬きから習っていたのだ、まだ平仮名が多いが書けている。(自分の名前はいの一番に教えてもらった。)

 

「孤仁君か、君は公園には倒れていたが、ご両親は?」

 

【わかりません】

 

「・・・そうか、実は私は警察・・・のような仕事をしていてな。君の身元を調べさせてもらったんだ。保護させてもらった以上半端なことはしたくなかったのでな」

 

身体的特徴や、顔写真などで調べることは可能らしく、孤仁の身元を調べてくれたようだ

 

「!!」

 

「無理かもしれないが、気を落とさず聞いてほしい。君の両親は・・・ノイズという特異災害に被災し、亡骸も残らず亡くなっているそうだ・・・」

 

「!」

 

唯一覚えている家族の記憶は、特異災害によって死んでしまった姿・・・分かっていたことではあるが、それなりにショックだった。

 

「・・・『本当に聞きたいことはこれからだよ』!・・・」コクリ

 

うつむきかけた顔を上げて、弦十郎の顔を見る。

 

「!、落ち着いたようだな。対した精神力だ・・・そして、もうひとつ分かったことがある。」

 

「?」

【なんですか?】

 

これ以上なにかあるのか?と固唾を飲んで待つ・・・そして

 

「君の両親が亡くなったノイズによる特異災害・・・その際に君も亡くなっているはずなんだ、いったい君は何者なんだ?」

 

告げられたのはまさかの自身の死亡報告だった。




詳細な設定的なの

五条悟の器って?→前回の設定で書いた通り、五条悟の目隠しはつけたものが五条悟の情報を受け入れることができたら、術式や六眼を付与するというとんでもない特級呪具

本来なら付与されるのは術式と六眼のみのはずだった。

しかし、孤仁の場合は情報を受け入れる過程でイレギュラーである五条擬きが注ぎ込まれる情報を途中でストップした。その結果受肉(五条悟擬きをその身に受け入れること)のような形で孤仁の中に五条擬きが混在する状態になってしまった。

このことから五条悟を受け入れることができる存在として、五条悟の器と敬称されている。 

今後は五条擬きの判断で五条悟の情報を追加していき、できることを増やしていく予定

目隠しどうしたんだよ→基本付けてます。けど目につけてたら怪しまれるので首に巻く感じ、そのため片眼だけの六眼が丸見えである。五条擬きはなるべく隠すように言っている。

孤仁の感情→孤仁自身かなり感情豊かではあるが本人はその感情を自覚していない(喜怒哀楽を無意識で行っている感覚)。時々でる笑顔などは条件反射のようなものなので、本人に自覚はない・・・ので、現在勉強中。

ただし、呪力を捻出するマイナスの感情だけは自覚できている様子。

どうやって日本に?→そりゃ密入国、五条先生ならそのくらいやれそう








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