歌を奏でる装者と無限を操りし少年   作:アユムーン

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スーパーヒーロー戦記・・・リバイスのバイスがめっちゃ好きなキャラでした


再び交わす「約束」

翼と響と未来とのデートを途中で帰って、それから数日して、翼が復帰するステージに招待してくれた。

 

弧仁には行きたい気持ちしかなかったが、流石に最近二課を離れすぎだったので断った。(翼は驚きのあまり「なん・・・だとっ?」と溢した)

 

『本当によかったの?』

 

「俺の、役目、ちゃんと、やらなきゃ」

 

ライブ当日、弧仁の戦闘員以外の役割、守りの要としての役割を果たすためにライブ会場周辺のモニタリングを行う。 

 

『それにしてもライブ会場がこの場所とは・・・なんの因果かねぇ』

 

「・・・」

 

今回のライブ会場はあのツヴァイウィングのライブ会場なのだ。

 

それについてなにも思うことがなかった・・・と言えば嘘になるが、同じくライブに誘ってもらったという響が楽しみにしているのを見て、自分が特別気負う必要はないと思ったのだ。

 

そしてやはりライブのことへの後悔はある(響は弧仁が行かないと聞くとかなりショックを受けていた)が、それでもそれが今の自分のやらなきゃいけないことであり、やりたいこと

 

翼のライブがなんの問題もなく行えるように、弧仁は今回のライブへの参加を見送ったのだ

 

『ふーん、少し大人になったんじゃない?』

 

「そう?」

 

『心境の変化があったっぽいね』

 

「・・・うん」

 

あれから色々考えて、自分なりに考えが纏まった

 

次に未来に会うことができた時・・・ではなく、色々と落ち着いたら自分から会いに行こうと思っている。

 

『それでどうするの?』

 

「それは・・・」

 

擬きの言葉に答えようとしたその時

 

ウゥー!!ウゥー!!

 

「ノイズの反応を検知!」

 

「!、響君に繋げ!」

 

二課内を鳴り響くノイズの出現を知らせるサイレン

 

すぐに弦十朗が響に連絡を繋ぎ、ノイズの出現を知らせた。

 

「翼にもこれから連絡を「師匠!」どうした?」

 

「現場には私一人でお願いします。今日の翼さんは自分の戦いに挑んでほしいんです。あの会場で最後まで歌いきってほしいんです。お願いします!」

 

響の言葉に少し考える弦十朗をまっすぐと見つめる弧仁

 

「・・・」

 

「・・・弧仁を向かわせる、それなら問題はない」

 

「!、ありがとうございます!」

 

「ただし気を付けろ、今回のノイズの反応は大きい」

 

「了解!」「了、解っ!」

 

・・・ノイズ発生場所

 

そこでは既にクリスが戦闘を行っていたが、その数から苦戦を強いられていた。

 

「ぐあぁっ!」

 

ノイズの大群の中心にいる黄色の巨大な砲台と装甲を持った巨大ノイズによる攻撃により、倒れる。

 

ノイズがそれを逃さんと砲台から雑魚ノイズを発射、クリスに迫る。

 

「っ!」

 

そこに

 

「てやぁっ!!」

「!!」

 

ゴッ!!!

 

クリスの窮地を響が救い、巨大ノイズに弧仁が呪力を込めた拳を叩き込む・・・しかし

 

「!?」

 

『砕けない、っていうより効いてないね』

 

巨大ノイズはびくともせず、その砲台を今度は弧仁に向けるが・・・シュンッ!!

 

「!、わぁっ!?ビックリした!!なにそれ!?瞬間移動!?」

 

「似た、様な、もの」

 

響の隣に、呪術による瞬間移動で移動し、砲撃を逃れた

 

二人でクリスを守るように並び立つ

 

「!、お前っそれに、弧仁っ!」

 

「立て、る?」

 

倒れたままのクリスに手を差しのべる

 

「!、問題ねぇ!」

 

手は借りずに立ち上がったクリス、それを見て

 

「よし、それじゃあいくよ!弧仁っ!クリスちゃんっ!」

 

「はぁっ!?っていうか、お前が仕切んなよ!」

 

「ケンカ、しないで、いくよっ!」

 

散会して中央の巨大ノイズに注意しながら周辺の雑魚ノイズを倒していく。

 

ゴンッ!バキッ!ズズンッ!!

 

建物が密集し、なにより大量のノイズと響とクリスがいる戦場のため術式"蒼"が使えないので、徒手空拳で雑魚を散らしていく

 

戦いながら二人の様子を確認、問題はなく、むしろ響の動きが以前より洗練されたものになっており、弧仁が雑魚を倒す速度を大きく上回って倒している。

 

『!やるね、響』

 

「・・・うん」

 

バキャッ!!

 

『蒼が使えないこの状態で、弧仁ができることはなんだと思う?』

 

生半可な攻撃が通じない巨大ノイズ、蒼が使えるなら速攻で決められる・・・が今は使えない

 

呪力による徒手空拳が効かなかったのは、さっき証明されている

 

『黒閃でも出せれば話は違ってくるけど、あれは狙って出せるものじゃない、となると?』

 

「この、場で、一番、威力を、出せる、人の、援護」

 

『その通り、そしてそれは誰?』

 

「・・・クリスっ!」

 

少し離れた位置にいたクリスに声をかける。

 

瞳を見つめただけで意図が分かったのか・・・

 

「ちっ!わぁーったよっ!」

 

「あり、がと!」

 

ババババババッッ!!

ボグッ!ゴンッ!バキッ!

 

クリスのガトリングの銃撃と、弧仁の徒手空拳による攻撃で巨大ノイズまでの道を作る。

 

そしてその道を行くのは・・・

 

「響ぃッ!!」

 

ダンッッ!!!

 

「やぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ズンッ!・・・ガンッ!!!

 

響の渾身の一撃により、遂に巨大ノイズを倒すことができた。

 

・・・

「ハァ、ハァ・・・やった」

 

「うん、お疲れ、様」

 

響に駆け寄る弧仁

 

「援護ありがとう。おかげで一直線にあのノイズに近づけたよ」

 

「クリスの、おかげ」

 

「そうだね、ってあれ?クリスちゃんは?」

 

辺りを見回すが、クリスの姿がどこにもない

 

「逃げ、ちゃった」

 

「えぇっ!?いいのっ!?」

 

「大、丈夫、会いた、くなったら、会える」

 

「!、そっか・・・なら、大丈夫かな」

 

この後、弦十朗に「せめて探す素振りはみせろ」と、叱られました。

 

「・・・あのね弧仁、未来のことなんだけど」

 

「!」

 

「未来から聞いた、弧仁に酷いこと言ってしまったって、泣いてたんだ。私なにも言えなかった」

 

「・・・」

 

「きっと弧仁ならもう仲直りしようと考えてると思う。だから、私なにも言わない」

 

「!」

 

「本当はすごく心配だよ。二人がケンカしてほしくないし、もしもそうなったらすっごく嫌だ・・・だけどこれは二人の問題だと思う」

 

「・・・うん」

 

「私、待ってるから」

 

「ありがとう。いつか、三人、で、翼、ちゃんの、ライブに、行こう」

 

「!うん、今度こそ三人一緒に行こうね!」

 

それから二人は手を繋いで帰投した。

 

その後・・・弦十朗の家

 

色々あった日、ようやく解放されて一休みしていると・・・

 

「帰ったぞ」

「お、お邪魔します」

 

「!」

 

いつもの弦十朗の帰宅の声ともう一人の声

 

聞き覚えのあるこの声は・・・

 

「おかえり、父、さん・・・翼、ちゃん」

 

「・・・ただいま、弧仁」

 

今日無事にライブを終えることができた翼だ

 

・・・

 

「普通の、ご飯で、ごめんね」

 

いつかまた使うかもしれないと残しておいた翼用のお茶碗にご飯をよそって渡す

 

色々あったので遅めの晩御飯、メニューだっていつもと変わらないものだ

 

「気にしなくていい、急に来たのは私だもの」

 

「あ、でも、もう、九時、過ぎ、ちゃった・・・」

 

「!、ここまできておあずけする気!?」

 

騒がしく、楽しい会話・・・そんな二人を見て

 

「久しい光景だな」

 

「「!」」

 

「翼、今日はただ晩飯を食いにきた訳じゃないだろう、長くなる話でもない、飯の前に話しておけ」

 

「!はい、弧仁、話したいことがあるの」

 

「?」

 

「以前から海外進出の話をいただいていた、そして今日その話を正式に受けた」

 

「!」

 

「一先ず装者としての活動が一段落した後の話だけど、私の歌をこれからは世界中に届けたい、そしてなにより私自身のために、これからも歌い続けたいの」

 

「そう、なんだ」

 

初めて聞いた翼の夢、それを語る翼は生き生きとしている。

 

きっと沢山悩んで、考えて見つけた道

 

それを見つけたこと、そして進むことを決めた翼をすごいと思った。

 

「だから、これからも弧仁に応援してほしい」

 

「!」

 

そんなこと言われなくても

 

「応援、するよ。」

 

「!、ありがとう!」

 

ずっと応援し続ける、そう翼と新たに約束した。

奏もきっと喜んでいると、三人で笑いあった。

 

・・・

 

「この部屋に来るのも久しぶり

 

食後になにか観るか、ということで久々に二人できた弦十朗のシアタールーム

 

どの映画にしようかと選んでいる最中、あるDVDを見つける。

 

「!、懐かしい」

 

「?・・・!」

 

翼と出会った時に見たヒーロー番組のDVD

 

「そういえばこれ途中で観るのやめたのよね」

 

「うん」

 

途中から翼の歌が聴きたいとせがむ弧仁に負けて、翼がここで歌ってくれたのだ

 

「・・・あの日が初めてのライブだった」

 

「!」

 

「だからツヴァイウィング、それから風鳴翼としてもファン一号は弧仁ね」

 

「!」

 

幼き日の約束が甦る、あの頃は今こんなことになるなんて思っていなかった。

 

皆で笑って過ごせると、信じて疑わなかったあの頃

 

「・・・少し、見ない間に本当に大きくなった」

 

翼より少し高くなった身長、手を伸ばして弧仁の頭を撫でる。

 

「でも当然か、二年経ったもの・・・奏も今の弧仁を見たら喜ぶでしょうね」

 

「!」

 

「弧仁、いつか必ず奏を救いましょう。前に約束した通り、私の力がなにに必要なのかは分からない・・・だけど、必ず弧仁の力になるから」

 

「うん」

 

晩御飯の一時、その間二人は何度も奏のことをあんなことがあった、こんなこともあったと沢山思い出を語り合った。

 

昔を懐かしみながら、楽しい時間を過ごした。

 

だけどもう過去に囚われるつもりはない

 

しっかりと前を見て、その上で奏を祓って救うと心に決めた。

 

これまで出会ったかけがえのない仲間達と未来に進むために

 

「ねぇ、少し歌ってみない?」

 

「!?、もう、夜」

 

「大丈夫、ここ防音・・・でしょ?」

 

「!、うん」

 

「最初に歌うのはやっぱりこれかしら・・・それじゃあ始めましょう」

 

「!!」イエーイ!

 

誰にも教えない、二人だけの秘密を抱えて、二人だけのライブが行われていったのだった

 

翼は弧仁の好きな歌を歌い、弧仁は翼の歌に合わせて踊って、楽しそうな表情を浮かべ、楽しむ

 

今度は三人で、とそう誓い合って

 




シンフォギアさんぽ

Q、どんな女が好み(タイプ)だ?

弧「んー・・・」
擬『慎重に答えないと、めんどくさいことになるよ』

響「(やっぱり未来みたいな家庭的で陽だまりみたいな女の子かなぁ・・・!、も、もしかして・・・いやいや!私と弧仁はあくまでも幼なじみだから!)」

翼「(奏のような姉御肌のような女性だろうな。まぁ誰がこようと私は認めんっ!)」

ク「(ママみたいな包容力のある人だろうな・・・アタシとは違う・・・って!?アタシはなにショックをうけてんだ?)」

未「(響だろうなぁ・・・まぁ二人とも私が幸せにするけど)」

擬『こんな時は困った時の魔法の言葉!』
弧「タッパ、と、ケツの、デカイ、女が、タイプ、です」マイブラザァァ・・・

「「「「えぇっ!?」」」」

・・・

後に仲間になるタッパとケツのデカイ歌姫「くしゅんっ!」

・・・

『んで?結局のところは?』
「仕事に、理解の、ある人」
『現実的~』


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