歌を奏でる装者と無限を操りし少年   作:アユムーン

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純粋無垢の「殺戮者」

校舎の中を走る・・・だが

 

『この学校広すぎっ!』

 

居場所が分かったとしても道順が分からない

 

『もう天井ぶち破っていけば?』

 

「だめ、ここ、響、達の、学校」

 

『だから壊せないって?』

 

「うん」

 

さっきから雑魚ノイズがあっちこっち見られており、見つけ次第蹴散らしているが、校舎の被害は既に大きい

 

『今さらだし言ってる場合じゃないね?』

 

「・・・確か、に」

 

そう言うや否やグッとしゃがんで、ピョイーンと某赤い配管工のようにジャンプ

 

天井をいくつかぶち破って、未来のいた階層に来たが・・・

 

バシュッ!

「あっ」

 

なんかノイズも一緒に倒した。

 

そして目前にはこちらを唖然・・・とした顔で見てくる生徒×3と軍人が一人

 

シュタッ、とかっこよく着地したが気まずい空気

 

「・・・逃げて!、逃が、して!」

 

「!、そうだっ!君たちこっちへ!!」

 

流石軍人、即座に取り直して生徒を避難させ始めた。

 

「未来は・・・「待って!」?」

 

避難に進んだのを確認してから、未来を探そうとした時、髪を二つぐくりにした女子生徒の一人が弧仁を引き止めた。

 

「貴方、ヒナのこと知ってるの!?」

 

一番背の高い女子が誰かを訪ねているが、分からない

 

「?・・・ヒナ?」

 

「小日向さんのことです。私たちのクラスメイトの」

 

金髪の育ちが良さそうな女子が説明してくれた。

 

「!知っ、てる」

 

「逃げ遅れた人がいないかってあっちに走っていったの・・・お願い!あの子のこと助けて!!」

 

「任せて!」

 

託された想いを胸に、未来が進んだ方へ進む

 

・・・そうして進んだ先で、遂に未来を見つけたが・・・

 

「・・・!」

『あ、未来いたね・・・ってあれは』

 

「間一髪でした、次同じこと「えーいっ」ぐはっ!?」

「弧仁っ!?」

 

小型のノイズに襲われそうだった未来を守ったのであろう緒川

 

仕方ないとはいえ成り行きで未来を押し倒しているように見えたので即座にノイズを倒し、緒川に助走をつけたドロップキックをおみまいしました

 

「な、なぜですか弧仁さん「は、やく、避難」は、はい」

 

逃走用の道を指差して、未来を連れていってもらう。ここにいるよりかは遥か地下にある二課の方が安全だろう

 

「未来」

 

行ってしまう前に未来に話しかける

 

「!」

 

「後で、話そう。今は、逃げて」

 

「!・・・うん」

 

避難に向かった二人を確認してから走る。

 

今はまだ振り返らない、学内に残るノイズを全て殲滅するために

 

・・・そうして

 

「ふぅ・・・これで、終わり?」

 

学内のノイズも倒し終わった。辺りの避難も完了しており、ノイズももう見当たらない・・・しかし先ほどから二課と連絡が取れない

 

「まさか、なにか、あった?」

 

『弧仁、僕らも二課に行こう。ここからじゃ地下の様子が分からない』

 

数千キロメートルも下にある二課までは六眼の範囲が及ばず探知ができないのだ

 

だからこそ二課との連携が途絶えたという現在の状態は嫌な予感を走らせた

 

「うん・・・急いで、いこう」

 

そうして足元を見て、それから・・・

 

・・・

 

一方その頃、二課へと急ぐ緒川と未来は途中でフィーネの妨害を受けていた。

 

非常時で弧仁には伝えられていなかったが、クリスの言っていた、カ・ディンギルとは良子の言う通り巨大な塔であることが判明

 

そしてその塔はリディアン音楽院の地下にあり、リディアンから特務二課を繋ぐエレベーターシャフト・・・それこそがカ・ディンギルだったのだ

 

そのことが分かった緒川、弦十朗に伝えようとした時にフィーネによる妨害にあってしまった。

 

クリスが身に付けていた時とは違う金色のネフシュタンの鎧を身に纏い、包帯に巻かれた亡骸?を背負ってきたフィーネ

 

銃で迎撃する緒川を物ともせず、ネフシュタンの鞭で締め付ける。

 

それを見た未来は緒川を助けようと必死の抵抗を見せたがそれに対してフィーネはリディアンの地下に二課がある理由を語る。

 

その理由とは、生徒を被験者として、聖遺物に関する歌や音楽の症例を集めること

 

そのことにショックを受けたが、未来は知っている。

 

「嘘をついても、本当のことが言えなくても!自分の命を危険に晒している人たちがいます!」

 

ここにいた時間は短くても、響や翼、二課の皆、そして弧仁・・・ここにいる全員は命懸けで戦っている。

 

「私はそんな人を、そんな人たちを信じてる!!」

 

響を支えると決めたから、未来は決して折れたりしない

 

「ッ!」

 

バシンッ!!

 

折れない未来に苛立ったフィーネは未来の顔を殴打、未来は倒れた。

 

「まるで興が冷める!」

 

そうして目指す先は、ネフシュタンの鎧と同じ完全聖遺物デュランダルの保管されている場所、扉のロックを解除するために端末を翳そうとするが、その端末が銃で撃たれて破壊された。

 

撃ったのは緒川、傷ついた体に鞭を打ち、デュランダルは渡さないと必死の抵抗を見せた・・・その時

 

「待ちな、了子」

 

ドゴォォォンッ!!

 

天井から轟音が鳴り、穴を空けて落下してきた人影

 

「・・・私をまだその名で呼ぶか」

 

「女に手を上げるのは気が引けるが、二人に手を出すならお前をぶっ倒す!」

 

米国の行動からフィーネの正体が了子であることにはとっくに気づいており、今回大型の飛行ノイズを繰り出した時には、手薄となった二課本部を狙うであろう、と予測を立てていた弦十朗

 

この状況を作り出すためにあえてシンフォギア装者を離れさせる決断をしたのだ

 

その考えに流石のフィーネも舌を巻いた・・・しかし、完全聖遺物を操るフィーネに対して立ち向かうのは唯の人間である弦十朗

 

背負っていた亡骸?をその辺に放り投げ、臨戦態勢に入る。

 

しかし、フィーネを含めこの場にいるものは結果は火を見るよりも明らかと思っていたが・・・

 

ドゴォッ!!

 

「ッ!?完全聖遺物退けるだと?どういうことだ!?」

 

「知らいでか!映画見て飯食って寝る!男の鍛練はそれだけで十分よ!!」

 

驚異的な身体能力でなんと弦十朗がフィーネに対して優勢に立ち回る。

 

フィーネも負けじとノイズを操作するソロモンの杖を取り出すも、発動する前に瓦礫を蹴り飛ばし、手から弾くという離れ業を見せつけた。

 

そして、とどめの一撃をぶつけるその寸前・・・

 

「ノイズさえ出てこないのなら!!「弦十朗君!」!!」

 

フィーネから発せられた声は、例え同じでも違うかけがえのない仲間「櫻井了子」の声

 

その声に思わず攻撃を躊躇した、その隙をフィーネが逃すはずがなく・・・ネフシュタンの鞭が弦十朗を貫く。

 

「グハァッ・・・」

 

吐血し地に伏し、その地におびただしい量の血が広がる

 

「いやぁぁぁぁぁ!!!」

 

その光景に悲鳴をあげたの未来・・・その時、その悲鳴を切り裂くかのように

 

ドゴォォォンッ!!!

 

「・・・」

『一気に到着!・・・ってあれ?天井に穴がもうひとつあいてるけど・・・っ!?弦十朗!?』

 

弦十朗が開けた穴の少し前に、もうひとつ穴が空き、その穴から人影が降りてきた、その影は、

 

「!、弧仁!!」

「来たな呪術師、外のノイズを全て殲滅したか」

 

「・・・姉さん」

 

「貴様もその名で呼ぶのか・・・もうこの身体に櫻井了子の意思はない。そしてお前が今まで姉として接していたのはそれを演じていた私に過ぎない」

 

「・・・分かった」

 

了子には色々と恩があった。

 

まず普段のメディカルチェック、滅多になかった体調不良に気づいてくれていたのは了子だった。

 

そして、風鳴でなくなった時の弧仁に、新たに名をくれたのは一番最初に手を上げてくれたのは了子だった。

 

「貴様の姉になったのはそのほうが貴様の観察がより細かに行えるからだ、結局貴様もまた実験体だったというわけだ」

 

「そう、なんだ。なら、もう、いい」

 

痛む心がないといえば嘘になる。

 

心のどこかではまだどこかで繋がることが出きるのではないかと、思ってしまっていた

 

だけど、もう、無理だ

 

弦十朗に手を当てて、反転術式を施す。

この状況では短時間の応急措置しかできないが、それでも十分だ、弦十朗なら確実に生き残ると判断した。

 

そうして自分の家族を、仲間を、友達を傷つけた諸悪の根元でもあるフィーネを睨む

 

「その目で見るな、不愉快だ」

 

いつかの仇討ちの時と同じ、だがとても静かに感じる自分の感情

 

今まで滅多に表に出ることのなかった感情、その名は

 

「呪い、殺し、てやる・・・」

 

どこまでも肥大化していく純粋な殺意だった




シンフォギアさんぽ

昔のはなし

弦「映画見て飯くって寝る!それが基本だ!!」

弦十朗の指導を聞く弧仁が目を輝せる

幼弧「!!」オー!!

弦十朗のような頼りがいのあるマッスルを夢見る弧仁は大喜び早速行おうとしましたが・・・

擬『張り切ってるところ悪いけど、弧仁はホルモン関係で筋肉がつきにくいと思うよ』

幼弧「!?」ガーンッ!!!?
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