本編でもちょっと触れるけど現在の弧仁ができる戦闘スキル
片眼の六眼(呪力がよく見える、消費呪力の半分のフィードバック)
呪力、術式を使った徒手空拳
反転術式
無下限術式(無限バリア、蒼、赫)
ただし周囲への被害を考えるとできない時もある、術式の指向性やらを設定する場合は何秒か必要
できないこと
無限バリアと反転術式の常時展開
周囲への被害を完全に抑えた術式使用(五条悟のように一般の人を巻き込んだ領域展開とかの考えは思い付かないし、呪術を見られても別によくね?という考えにも至らない)
虚式、領域展開もできない・・・かも
後、非情になりきれない部分もある
「な、なんで奏が・・・」
「気になるだろうけど話は後だ。下がってろ」
「おやおや、最近元気になった聞いていたツヴァイウィングの片割れ様ではないですか。なぜこちらに?」
「あ?槍みたら分かるだろ、助太刀だよ」
「貴女のシンフォギアは既に砕けたと聞いています。もう貴方にはなんの力もない、もう一度聞きます。なぜこちらに?」
「!、奏さん・・・」
ウェルの言う通り奏のガングニールは既に壊れており、その一部は現在響の胸にある。
「安っぽい正義感で来られては困りますねぇ。ここをどこだと思っているんですか?貴方がいたステージと「少なくともお前よりかは知ってるよ」!」
「ここは戦場(いくさば)、お前が出したのはノイズ・・・この世でアタシが一番憎んで、憎んで、憎んで仕方ない存在だよ。」
ゆっくりと槍を向ける
「そいつの危険性、知能があるのかないか知らないけど残虐性もよく知ってる。お前こそそいつらがどれだけの命を奪ってきたと思っている」
「えぇ、このソロモンの杖を扱うにあたってノイズの習性やこの杖の操作方法の研究データも「そういうこと言ってるんじゃねぇよ」?」
「その力を振るうことにどれだけの覚悟と責任があるのか、分かってるのかって聞いてるんだ」
「・・・詭弁は結構、もういいですよ」
ソロモンの杖を振るうウェル、それを合図にノイズ達が迫ってくる・・・それに対して奏は
「それからな・・・なんの力を持たない苦しみも地獄も、よく知ってるんだよ・・・♪~」
そう言って、『歌い』始める
「奏ぇ!!」
ズバンッ!!
槍の一振で、ノイズが炭素化する。
「何っ!?」
ザンッ!ザンッ!!
一体も残すことなく全てを凪払う
たったの数振りで、襲いかかるノイズは全て消え去った
「♪~・・・もう歌う必要はないんだけどな」
「こ、この感じ、弧仁と同じ・・・?」
「な、なんなんだその力は!?」
情報に無かった奏の力に動揺するウェル
「お、やっと慌てた顔になったな・・・つーか今更だけど」
ガチャ、槍を肩にかつぎなおし、ウェルの顔を見て一言
「お前、誰だよ」
「「「(ほ、ほんとに今更ーっ!!?)」」」
「っ!このっ!!」
更にノイズを呼び出し、謎の生物が入ったカゴを持ってウェルは逃走
「あっ、逃げた!?」
「響!翼!クリス!アイツを追え!」
「そんな!奏さんは!「ここはアタシが引き受ける!」でもっ!」
「今のアタシにはまだ守りながら戦える程の余裕はない!それから外に出れば今のお前らの不調もマシになるっていうのが、藤尭さんとあおいさんの見解だ!それならお前らは先に進め!」
そう言って槍を突き出し、放たれた呪力が道を作る
「行けっ!」
「そんな「行くぞ、立花」翼さん!?」
「奏なら心配ない、力を振るうに私達が足枷になるのなら先に進もう」
「チッ!しょうがねぇか、無事でいろよなっ!」
先に進む翼に続きクリスもウェルを追う
「翼さん!クリスちゃん!「響!」!」
「大丈夫、お前らの背中はアタシが守る。だからお前らは進め!!」
歌を奏でなくとも、胸に響く言葉
「!、はいっ!!」
その言葉を受けて、響も先に進む
その後ろ姿見送り、奏はノイズに視線を移す
「さて・・・歌は歌ってやれないけど、楽しいパーティー始めようじゃないか!!」
振るう槍はノイズを切り裂き、貫いていく
・・・
逃げたウェルを追い、外に出てきたが未だにギアとの融合係数の低下による体力の消耗と技によるアームドギア使用時のバックファイアがあった
ウェルも無能ではない逃げつつも雑魚ノイズを散らしながら逃走していた
その結果、追いながらの戦闘を強いられた為より消耗してしまった
「貴女達ギア装者達だけなら好都合です。」
「随分な強がりじゃねーか、まさかこの状況ならなんとかできるとでもいいてぇのか?」
「いえいえ、そんなことは思っていませんよ」
そう言って手を上げる・・・片手にはソロモンの杖、そしてなにも持っていないもう片手を上げる
いくらノイズを呼び出せるソロモンの杖を持っており、更に疲弊した装者三人が相手といえどもウェルを抑えることくらいなら、造作もない
しかし、今この現状においてウェルにとって一番の不安定要素は奏であり・・・装者しかいないこの状況なら想定通り
「!ノイズがさっきのゲージを!?」
想定通り、飛行型のノイズにもって逃げていた檻(ゲージ)を運ばせることに成功
既に上空、更に海に面した立地のため下は海・・・いくらギアを纏っているとはいえ追い付くのは容易くはない
「("ネフィリム"は逃がした。天羽奏の力は確かに予想外でしたが"本命の彼"についての対策もある・・・これは好機)」
「立花、雪音!その男の確保を!」
そう言った翼は空に飛んだゲージを追うために走り出し、飛ぶ
飛び出した位置からでは飛距離が足りず、更に下は海、このままでは落ちると思われていたが、海から浮上した潜水艦・・・二課の『仮設本部』が浮上
その仮設本部を足場に翼は更に飛翔、遂に飛行型ノイズに届き、撃破
運んでいたゲージが落ちる、確保のためそのままゲージに手を伸ばすが・・・
「うぁぁ!!?」
「翼さんっ!!」
突如飛来した槍・・・ガングニールの槍が翼を阻む
その槍を放ったのはもちろん
「!、アイツは!」
黒きガングニールを纏ったマリア、ゲージを手に水面に浮かぶ槍の上に立っていた
弾き飛ばされ、海面に叩きつけられそうになった翼は・・・
「っ!「セーフ」!!?」
なにかに抱き締められ、そのまま浮遊している
顔の横に優しく当たる白い髪、この髪は・・・
「!、弧仁っ!!?」
「ごめん、遅く、なった」
翼を抱え直し、無限で浮遊する弧仁、その姿を見たマリアは・・・
「来たか呪術師「弧仁」?」
「弧仁、だよ」
「そうね、来たということは貴方の答えを聞けるのかしら弧仁?」
「決めた、つもり、だった。けど、やっぱり、だめ、だった。どう、しても動い、ちゃう」
「そう・・・貴方なら、そうでしょうね」
「昔と、変わって、ない?」
「えぇ、変わってないわ」
旧友と話しているかのような二人
マリアは優しくそう言うと、手に持っていたゲージを上に放り投げる
「消えたっ!?」
「!」
『六眼でも視覚できないとは、すごいね』
「答えが決まっていないとしても私達は本気、そして貴方も腹を決めると言った・・・ここまで言えば分かるわね?」
「・・・うん、翼ちゃん、ごめんね、邪魔、だから」
「?なにを・・・!?」
ギュンッ!
視界が歪む、そして気がつけば先ほどまでいた響達のいる元へと戻っていた
「「弧仁っ!?」」
遠くにいるのを視界に捉えていた弧仁が突如現れ驚く響とクリス
「翼ちゃん、のこと、よろしく」
二人に翼を託して、即座にマリアの元に戻る
依然槍の上に立ち、弧仁を待っていたマリア
「おまたせ」
「いえ、全く・・・それから私は貴方に勝てるとは驕っていない、だが私は全力で戦う、だから貴方も・・・きなさいっ!!」
「分かった」
『今だけは感情を閉ざせ』
見据える相手は敵ではない、だが今は・・・
「少し、痛い目、みてね」
相手の覚悟に応えるために、力を振るうと決めた
・・・
海上、そして浮上した潜水艦で戦うマリアと弧仁
それを遠目ではあるが見ている装者三人と後ろ手を拘束されているウェル
「アイツはなんで戦場に戻ってくるんだよ」
クリスが苦々しい表情でそう呟く
「やっと、アイツの新しい人生が始まったっていうのにっ・・・」
クリスは弧仁に戦場には来てほしくなかった、ライブの時のような非常時以外ではその力を振るうことをしてほしくなかった
「クリスちゃん・・・」
そのためならクリスはどんなことだってしてみせるというのに・・・弧仁は守るためならきっと何度でも舞い戻ってくる
それが、苦しい
「雪音がそう思うように、弧仁もそう思っているのだろう」
「!」
でも、それは弧仁と繋がりのある人なら皆が思っていること
「弧仁だって本当は争い事なんて大嫌いなんだ」
あんなに優しい子が誰かを傷付けるかもしれない力を振るうことが怖いに決まっている
皆もそれを知っている
「だけど、弧仁は雪音や奏のことを通して失う恐怖を知った。」
結果として助け出せた命だとしても、弧仁はその恐怖を知っている
「だから、戦うんだ」
失わないために、自分の大切な人たちを守るために、戦う。それが弧仁の覚悟
それを優しく言い諭す翼の言葉
「っ!・・・分かってるよ。そのくらい」
姉弟の関係を取り戻し、共に戦ったとはいえまだまだ弧仁を守るべき存在として見ているクリス
翼と弧仁の共に戦う者としての繋がりの強さを見せつけられようで、少し悔しい
「なら、いいんだ」
吐き捨てるようなクリスの言葉は気にせず、弧仁との戦闘に目を向ける
「分かってるとは思うが、助太刀は無用だぞ」
「・・・あぁ」
構えた銃をそっと下ろしたクリスだった
その一部始終を黙って見ていたウェルは怪しくほくそ笑んでいた
・・・
「!」
「はぁっ!!」
呪力を込めた拳を振るうも、マントによって防がれる
『フォニックゲイン纏ってるマント、しかも硬質してる癖に伸縮自在だから打撃は効かないか』
「っ!」
いくら強い打撃だとしても、ただぶら下がっている布に当てたところでひらひらと揺れるだけ
「貴方の能力も調べ済み・・・これなら攻め手にかける!!」
ここで弧仁の攻撃方法を振り返ってみると、
一つ、呪力、術式を纏った徒手空拳
二つ、無下限術式の蒼と赫
のみである(黒閃は不確定なので除外)
徒手空拳は今マントによって防がれている
本気で殺すなら、二つ目を使えば一瞬だが
「指向、性、持たせる、暇、ない」
撃破のための蒼や赫なら一瞬でできる
だが、今の目的はマリアの無力化であって倒すことではない
フィーネの時は倒すことが目的でなおかつ、周囲に誰もいない環境を用意できたから躊躇いなく使うことができたのだ
よって今弧仁とマリアの立っている場所である潜水艦が邪魔だ、確実に被害が出る
『無下限術式のここが厄介なんだよね、周囲への被害が酷すぎる』
動きが鈍く、単調なノイズなら多少距離をとれば指向性を持たせた術式を出すための時間ができる
しかしそれでも周囲の建物や人物に対してのどうしても起こってしまう被害から術式の使用を控えたことが何度かある
つまりこの状況でマリアを殺さない程度でなおかつ潜水艦への被害を防ぐ術式を使う方法はないのである
「考え事は舐められたものねっ!!」
ジャキンッ!!
突きつけられた槍、それは無限バリアでガード
相手の攻撃は脅威でない分、改善できない状況に対しての焦りが生まれる
「焦りは動揺を生み、そしてそこに更なる驚愕が来たらどうかしら?」
「?」
「その瞳には置いてきた仲間の事は見えているのかしら?」
「!!」
六眼でなら響達の方の感知はできるが戦闘の際には余計な気を散らさないために見えていなかった
そして思い出す・・・マリアと共にいた切歌と調の存在を
反射的に響達の方を振り返る、しかしなにも起こっていない、変わらずこちらを見ている
そして、その隙を逃されるわけがなく
ザシュッ!!!
「!!!」
「貴方の能力も調べ済・・・あの怪しげなバリアは戦闘とは併用できないことも、ね」
鮮血が舞う、腹部に激しい痛み
「っ!」
ガングニールの槍が弧仁を貫いた
そのまま倒れる弧仁、その弧仁にマリアが言葉を告げた。
「・・・ごめんね」
しかし、その声に応える者は誰もいない
シンフォギアさんぽ
弧仁の生得領域
『おぉ?』
ざばっ!
「いったぁ・・・」
『やぁやぁ、久し振り・・・また来たの?』
「いや来るつもりはなかったんだけど」
『なんで即座にバリア張らなかったの』
「・・・油断してました」
『だろうね、油断しすぎ』
「うっ」
『力を振るうとしても、その力を加減しなきゃいけない時があることは分かるよ』
「はい」
『両方守るって、決めたんでしょ』
「!」
『だったら、ちゃんやりな』
「でも」
『今の弧仁ならできる。できるけど気づいてないだけだよ』
「気づいてない?なにが?」
『なんで弧仁が相手に合わせないといけないんだっつー話だよ』
「・・・」
『ヒントはここまでもう治ってるでしょ。早く行ってきな』
「うん」
そうして弧仁はもう一度潜っていき、戦場へ帰る
・・・
『早く気づくんだよ弧仁、手遅れになる前に』