駒王学園一を誇る変態男子兵藤一誠は、今日も癒しを求めて絶賛覗きに励んでいた。
ふふふ………。見える!!見えるぞぉぉぉ!!あともうちょいでリアス先輩と姫島先輩の裸体がぁぁぁぁぁぁぁ!!!
現在時刻10時30分。
三年生の二時間目が、体育の授業だと教えてくれた悪友二人に心の中で感謝しつつ、鼻から赤い液体が出てくるのを必死に抑えながら、桃源郷を堪能している。
学園の美女部門一位二位を争っている帰国子女のリアス・グレモリー先輩と、純大和撫子と呼ばれている姫島朱乃先輩。
なんと俺っち、半年前リアス先輩を痴漢から救ったことで、今では昼食を一緒に食べれるほどに、仲良くなってしまったんだぜ。
そうなると当然、モテない男達から嫉妬の視線を受信しちゃうもんだから、大変な毎日が続いちゃってお疲れ気味な毎日。
そんな時にだ!放課後フラフラと一人でカフェオレを飲みながら歩いていたら、偶然このオアシスを発見してしまったのさ。
男の夢と癒しと潤いと欲望が詰まった体育館の女子更衣室の裏側に、鉛筆が通るぐらいの小さい穴を!!!!!!!!!
神様って本当にいるんだなってこの時初めt………………あれっ?更衣室に誰もいない。
しまったぁぁぁぁぁぁ。覗きに夢中でチャイムなってたの気が付かなかったぁぁぁぁぁぁ。
やばいやばいやばい。急いで教室に戻らないとまた先生の怒鳴られちまう。
俺は泣く泣く聖地を離れ、ダッシュで自分の教室を目指し走り出した。
この時の俺は、まさかあんなことが起ころうとは想像もしていなかった。
× × ×
決戦当日
兵藤一誠が覗きをしていた5時間前ー
太陽が昇りきっていない薄暗いキシキシと耳に障る音が鳴る体育館に、蓮とジークはもちろん昨夜の主要メンバー六人が揃っていた。
議会進行者と発案者であるジークと蓮は、全体が見渡せるように壇上に用意された椅子に座り、その他は正座をして会議が始めるのを下の階で静かに待っている。
「これより議会をはじめます。早速ですが、皆様には同盟の証としてこの誓約書にサインをしていただきます。」
ジークは長方形の紙を校章が掘ってある机の上に置き、筆と墨をカバンの中から取り出した。
「まずは、S(三次元を)A(哀する者による)O(オタクのための)会団長様」
「我推参いたす!」
最初に名前を呼ばれたSAO会の創設者成瀬団長は立ち上がり、蓮の方を一旦向いて軽く会釈をし、誓約書にサインをした。
彼の外見は頭にバンダナを巻いているのが特徴的で、制服のシャツをズボンに入れて、背中にはポスターらしき物が入ったリュックを背負っている。
身長は190はあるであろうその高身長に加え、制服ごしからも分かる鍛え上げた筋肉からは、誰も彼の強さを疑う者はいないであろう。
「次に変態から天使(アーシアたん)を全力で守る部隊総隊長石丸様」
「ッス」
石丸はシャツのボタンを上から二番目まではずし、地面スレスレまで下げているズボンのポケットに手を突っ込んで、本来校則禁止のピアスを片耳につけ、ガムをくちゃくちゃと音を鳴らしながら、のそっと立ち上がった。
誰がどう見てもヤンキーと答えるであろうその風貌からは、ロリコンには見えず良い陽動部隊になるだろう。
「次に子猫ちゃんに踏まれ隊山田会長様」
「はいっ!」
山田は前生徒会長ともあってか石丸とは対照的に制服をきちっと正し、眼鏡をクイッと持ち上げて蓮の方を90度キッチリ腰を曲げて会釈をした。
「次に、兵藤なんて許さない認めない兵藤○す委員会会長様」
「はぁ~い」
立ち上がったのは学園内でも十番以内の美貌を誇る二年生。名前は分からないが自宅にBL本を大量保持しており、常日頃木場に合う男性との想像に精を出している残念な美少女とのこと。
「次に、我ら青いつなぎの伝統を引き継ぐ団体長様」
「ウッス!!!」
一番大きな声を出して立ち上がったのは青いつなぎを着た男前な筋肉質の男。 つなぎの裏側には、阿部師匠命という意味が分からない刺繍が書かれている。
「最後にリアス親騎兵衛隊と、巫女姫親騎衛隊又、リア充殺戮特殊部隊を纏めている日向様」
「..........はい」
最後に立ち上がった男の名は日本でも有名な日向財閥の次期当主を引き継ぐ日向正次。
以前はリア充殺戮特殊部隊を率いていた男だった。
しかし、リアス親騎衛隊と巫女姫親騎衛隊との派閥戦争が発展し、あわや開戦直前になろうとした時の仲介を任され、話し合いという形でこれを治め以後、この二部隊もまとめることになった実績を持っている。
代表全員が誓約書にサインをしたのを目で確認したジークは蓮の方を見た。
それまで黙って目を瞑っていた蓮は、カッと目を開いた。
「皆の協力感謝する。ではこれより、それぞれの役割と配置を発表する。これに異を答えたい者は全部終わってから唱えよ。いいな!!!」
「「「「「ハッ!!!」」」」」
「よし。それではまず石丸隊長には陽動をしてもらいたい。これは敵を惑わす重要な役割だ。以後彼らの隊をα(アルファ)と呼ぶ。いいか?」
「ウッス!」
「次に阿部隊にはαと並んで牽制の役割を担ってもらいたい。以後β(ブラボー)と呼ぶ。」
「俺の右手が男の穴を欲している。」
「前生徒会長と淑女達には攻撃を担当したい。以後C(チャーリー)と呼ぶ」
「ふっ、僕にかかればイチコロさ」
「SAO隊には追撃を頼みたい。以後D(デルタ)とよぶ」
「yes,my,load」
「最後に日向にはそれぞれに配置してもらい、全体を仕切ってもらいたい。以後E(エコー)とする」
「了解した」
「作戦指揮はこの私が以後総司令とし、伝達はジーク以後参謀隊長にやってもらう。何か異存はないか?」
「総司令、発言の許可を求めます。」
「ウム。日向の発言許可する」
「いつ頃作戦開始ですか?」
「それは状況と判断次第だが、授業中は無いと思ってもらってかまわない。教師に目に付かれてしまうと今後に支障をきたすからな。昼休みの12:10(ヒトフタイチマル)時か放課後の17:00(ヒトナナマルマル)時と考えている」
「作戦開始の合図は?」
「参謀を通してエコーに伝えてもらう。」
「作戦内容は?」
「後でそれぞれの代表者にメールにてプランを一斉送信をする。必ず頭に叩き込んで覚えろ」
「質問もなさそうなので、これにて議会を閉廷します。各自一層指揮を高めといてください」
「いいか!この戦争は、勝つこともそうだが、リアス様と姫島様に知られると一貫の終わりである。心してかかれ!」
「「「「「了解!!!!!」」」」」
では解散とともに一人また一人と体育館から出て行き、蓮とジークは朝食を買いにコンビニに向かって行った。
× × ×
「あぁリアスか。朝駆けで済まない」
「そこに朱乃もいるのか?それなら丁度いい」
「ついに、彼らが動き出すそうだ。細かい内容は一時間目にメールで送る」
「大丈夫、心配はいらない。この日向正次の名にかけてな」
近日中に修正(登場人物の説明など)をする予定