怪壊廻奇譚!   作:ぽっとでの急須屋

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 書かれた感想などから着想を得た話を書きなぐっていくシリーズ第一弾!
 感想の方でリクエストしていただければ、そのお話を短編で書きます~。よかったらリクエストしてみてください!!
 
 ※注 このシリーズはメインストリーとはIFであり、時系列もバラバラです。メインストリーと設定がちがう部分もあるので混乱しそうな方はブラウザバック推奨!



短編集(時系列シャッフル/設定改変/IFストーリー/どこからでも読める/文字数少なめ)
パンツ先輩は創りたい


 某日_高専校内

 

 「忍、聞いたか!? 僕も術式が使えるらしいぞ!」

 

 暦は忍と共に高専の校舎内を歩いていた。

 端から見ればはしゃぐ男子大学生と金髪の美少女というなんとも奇妙な組み合わせだが、そもそも人目が少ないというのもあって不審に思うものは誰もいなかった。

 

 「術式のう。聞いた話じゃと生前から備わっている生得術式と、生後に習得する術式の二つがあるようじゃの。平行世界なりの不思議パワーと言ったところか」

 

 「ああ、その術式さ! 僕って一応吸血鬼だろ。だから、吸血鬼の力を生得術式として使えるんじゃないかと思ってるんだ」

 

 「なんじゃ、肉体を万全な状態に維持する力のことか? あれは別に術式になったからといって使いやすくなるものでもないと思うぞ。お前様の身体能力がこちらに来てから劇的に向上したわけではないように、あの力も世界線が変わったらからといって効力が変わるような力ではないからの」

 

 「ああ、僕も別にそれには期待していないさ。僕が期待しているのはすなわち、忍の物質創造能力だ!!」

 

 「な、なんじゃと!」

 

 忍野忍は吸血鬼である。かつての春休み以後はどちらかというと吸血鬼の残りかすと言った方が正しい程には多くの力を失ってしまったものの、中には未だ残っている力もある。その一つが物質創造能力だ。

 物質創造能力はその名の通り、あらゆるものを創造することができる恐ろしい力だ。

 僕もそんな便利な力なら使えるようになってみたいと思い、一時期練習してみたりもした。けれど、そもそも僕の吸血鬼としての力が足りないらしく、ついぞ元の世界で創造することは叶わなかった……。

 だが!

 

 「この世界では生まれ持った性質が生得術式として刻まれる。だから、吸血鬼の僕には物質創造能力が生得術式として刻まれている可能性が高い。もしそうなら、時間はかかるかもしれないけどいつかは使えるようになるはずだろ!」

 

 「ふーむ、確かにあれは吸血鬼であれば使えてもおかしくない力じゃ。もっとも繊細な霊的エネルギーの操作が必要じゃが。お前様にそれができるかの?」

 

 「おいおい、忍は聞いてなかったのか? 五条さんが言ってただろ。『僕の六眼は呪力を見ることができる』って。つまり、元の世界で霊的エネルギーと呼ばれていた力とこの世界の呪力が同じ力なら、忍の物質創造時の呪力操作と同じように僕が呪力操作できるよう、五条さんに教えてもらえばいいんだ!」

 

 暦は興奮していた。暦は大学生である。だが、それ以前に男である。男であれば誰もが思う、強くなりたいと。今まさに強大な力を手に入れられるチャンスを目の前にして興奮しない暦ではない。

 暦は春休み以降、強大な力を得ることには代償が付き物だということを身にしみて分かっていた。しかし、この世界では強くなければ生き残れない。ならば自分の命を守るためという名目上、便利な力を手にいれたっていいじゃないか。そういう開き直りの心が暦の興奮を助長させていた。

 

 「話は聞かせてもらったよ」

 

 「五条さん!?」

 

 両目を一枚の布で覆った五条悟が、ふわりと舞い降りるようにして現れた。

 悟は教職であるにも関わらず、悪ノリが大好きだ。いつもどこからか現れては空気をぶち壊すのもお構いなしにふざけたおす。この学校の生徒であれば、悟が悪ノリのせいで夜蛾学長に怒られている姿を、日常風景として見てきている。 

 そんな悟が面白そうな気配を見逃すわけがなかった。

 

 「暦、僕の修行はキツイよ。ついてくる覚悟はあるかい?」

 

 「勿論です。僕は死に物狂いで力を手に入れてみせます!」

 

 (この男に暦を任せて大丈夫かの……?)

 

 ノリノリの悟と暦に一抹の不安を感じる忍であったが、こうして地獄の修行が始まった。

 

 「お前様、物質を創造するにはその物を強くイメージする必要があるのじゃ。始めは創りたい物を肌身離さず持っておくんじゃの」

 

 暦は雨の日も晴れの日も常にソレと共に過ごした。

 

 「暦、呪力を練る量が少ないね。物質創造術式は総じて呪力消費が激しいから、感情を昂らせてもっと多くの呪力を練るんだ。暦の場合はそうだね、その物への情熱とか?」

 

 暦はソレに燃え上がらんばかりの情熱を注いだ。

 

 「暦さんっていう人が新しく高専に入ったんだが、あの人には近づくな」

 

 「なんで?」

 

 「変態だからだ」

 

 時には心無い言葉が暦を襲った。

 

 それでも暦は諦めなかった。鍛え続け、思い続け、願い続けた。

 暦の隣にはいつだって忍がいた。何を創ろうとしているか知ってからは姿を見せなくなったが、暦にはいることが分かっていた。忍も影ながら暦の努力を応援しているのだと。

 

 導いてくれる先生がいた。悟は平行世界からやってきたという暦の妄言を信じ、今も暦の願いを叶えるべく修行をつけてくれている。悟は忙しいから毎日とはいかないが、たまに現れては笑いを堪えながらもアドバイスをしてくれる。

 

 そして、遂に暦の思いは実った。

 

 寝ても覚めてもソレばかりを思い続け、叶わないのではないかと一時は諦めようともした。だが、暦は成し遂げた。情熱と情欲が形をなし、暦の手によって空高く掲げられている。

 その純白の輝きは目にする者を天へと誘い、心を健やかにしてくれる。

 「ああ、これこそが求めていたものだ」と、暦は涙を流さずにはいられなかった。

 暦が手にしていたもの。

 それは、

 パンツだった!!!

 

 「やべえ、あの人。泣きながらパンツ抱き締めてる……」

 

 「あぁ、お前はああはなるなよ」

 

 「高専って、パンダだけじゃなく変態もいるのね」

 

 「俺をアレと並べるなよ。アイツの行動は理解できねぇ」

 

 「しゃけ」

 

 「おい、お前らバカを見てる暇があったら私と組手やれよ」

 

 高専生から軒並み悪い印象を持たれた暦。彼に友ができる日は来るのかーーーーーーーーー

 

 

 

 つづかない!




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