ハルウララー咲き誇れ   作:ユーチャロー

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ハルウララと合宿 前編

翌日。

馬場サクラはいつも通りにトレセン学園に通勤しハルウララの1日を観察する。午前中は座学で普通の学生と同様に国語や数学等一般知識も勉強する。午後になると競馬の知識や馬の身体の構造等を学ぶと授業の一環として室内プールで泳いだりトレーニング場で走りの練習をする。ハルウララは相変わらず授業中は居眠りをしプールでははしゃぐようにバシャバシャと泳いで教師に怒られてた。トレーニング場の練習が始まると他の娘達と比べると圧倒的に走るのが遅かった。それでも彼女は一生懸命走ってた。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…疲れたよ〜。」 

 

馬場サクラはその時思ったのは何故こんなに頑張っているのに速く走れないのか?それが気がかりで仕方がなかった。

その後。馬場はハルウララと話す時間をとりカフェテリアでケーキと紅茶を飲食しながら会話を始める。

 

「ハルウララさん。今日一日お疲れ様でした。」 

 

「ウララ…。今日…疲れたよ〜。プールにトレーニングでしょ〜。もうくたくただよ〜。」

 

「そうですよね…。一つ気になることがあって…ハルウララさんは普段どれぐらい走ってるんですか?」 

 

「うーーん。わかんない!」 

 

「……。そうですか……。では……トレーニングはしてますか?」

 

「トレーニング〜?やってないかな〜。」 

 

「なるほどなるほど。」 

 

馬場はこの時思った。

きっと彼女に足りないのは何か目標を持ちトレーニングをしていけばこの間の自主練のように取り組むかもしれない。馬場は彼女の気まぐれなところもあると感じ…何か明確な目標があればは自らトレーニングするかもしれないと思った。それに彼女は周りを魅了する何かを持ってると察しレースを出走すれば馬場に何か得るものがあると感じた。

 

「デビュー戦があと2週間後にあるとたづなさんから聞きました。まずは…そのデビュー戦で1番をとるという目標はどうでしょう?」 

 

「デビュー戦!!やるやる〜!!皆んな見に来るんでしょ!!ウララ。がんばるねー!!」 

 

「……。わかりました。では…デビュー戦に向けて明日から放課後トレーニングを始めましょう。」 

 

「わかった〜!!」 

 

2人はケーキを食べ終えるとハルウララと別れる。

馬場は帰宅するとデビュー戦までの二週間でハルウララのトレーニングメニューを作成する。馬場は今日の午後の授業で密かに彼女がトレーニング場で走っていた時の走法や脚質、馬場適性等を観察してたが…一つだけわかったことはダート練習の時に芝より走りが良く速いと感じた。だいたいの競走馬は芝適性が多いがダート適性がある馬は限られている。そこを重視したメニューを考える。

 

「ダートは悪くない気がした…。ということは…彼女はスプリンター体質かもしれない。」

 

馬場はダート適性で短距離タイプの馬を育成するのは今回が初めてになると感じ夜遅くまでダートに向いた練習方法や短距離ならスピードが重視されると考えた馬場はスピードを上げる効率良い練習方法を時間をかけて作成していく。

 

翌日。

馬場は一夜漬けで考えた練習内容をハルウララに見せるとハルウララは驚いた表情をした。

 

「砂浜で二週間トレーニング?」

 

「はい。砂浜を素足で走るだけのトレーニングをしてもらいます。」 

 

「本当にこれだけなの〜?」 

 

「はい。それに綺麗な海を眺めながらトレーニングが出来るのは最高ではありませんか。トレーニングが終わった後は私の奢りで美味しい海鮮丼を食べましょう!」 

 

「いいね!いいね!ウララ!頑張るね〜!あっ…でも…学校があると海に行けないよね〜。」 

 

「その辺は大丈夫です。理事長には話してあるので…今日からデビュー戦までの二週間。ハルウララさんに特別トレーニングとして合宿という形にしてありますから。」 

 

「そっか〜!なら…早速準備しないとね!」 

 

「はい。準備が終わり次第ここに来てくださいね。」 

 

「はーい。」 

 

馬場にこの合宿の目的は四つある。

一つ目はダート適性なら砂浜でのトレーニングが最適なこと。

二つ目は足場が悪い砂浜に慣れればより速く走る走り方を自然と掴めるところ。

三つ目は脚力を鍛えるために高タンパク質な魚を食べることで無理せず食事からトレーニングが出来ること。

四つ目はハルウララと二週間共に過ごすため彼女を知り絆を深めることが出来ると感じたからである。

 

馬場はどこかのアスリートのようなトレーニング内容だが…これが今出来る最適な練習内容だと思った。一つだけ気がかりなのは…トレーニング内容が単調であるため途中から飽きてこないかという点だ。そこをどうするかは今後決めていこうと馬場は判断した。

 

 

「この二週間で彼女がどれぐらい成長出来るか…。最初の試練だわ。」

 

 

そして…しばらく経つとハルウララはでかいリュックを背負って歩いてきた。馬場はあまりに多い荷物で中に何が入っているか気になったので質問をする。

 

「リュックの中に何が入っているんですか?」 

 

「中にね!にんじんスナックとにんじんチョコ…水着や洋服が入ってるよ〜!」 

 

「ははは…。気合いが入って良いですね…。」 

 

 

(お菓子を大量に持ってきたんですね…。それに…旅行気分になってる…。) 

 

 

ハルウララと馬場の二週間後のデビュー戦に向けて二人三脚の合宿が始まる!

 

 

次回話に続く…。

 

 

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