ハルウララー咲き誇れ   作:ユーチャロー

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ハルウララと合宿 中編

馬場とハルウララが特別合宿を行う場所は高知県のとある小さな漁港がある町に行くことにした。馬場は何故この場所を選んだのか。それはハルウララの原点である高知で特訓すれば彼女のモチベーションが上がると考えたからだ。ハルウララに高知に行くと伝えると彼女は大変喜んだ。

 

5時間の長旅をし目的地に到着する。

着いた頃には夕方で日が暮れかけていた。5時間の長旅でハルウララも疲れた表情を見せる。馬場はハルウララと二週間共に過ごす民宿でこの日はご飯を食べて風呂に入って寝ることにした。

 

翌日。朝8時。

馬場はハルウララを起こすが彼女は中々起きない。

 

「ハルウララさん…。もう朝ですよ…。」 

 

ハルウララはモゴモゴとした口調で話す。

 

「う〜〜ん。あとちょっと寝かして…。」 

 

流石に馬場は少し呆れた。

初日からこの様子で大丈夫かと。

すると…民宿のおばさんが部屋に入って来た。

 

「あんたら…朝飯食べないのかね?」 

 

「食べたいんですけど…この子が起きてくれないんですよ。」 

 

「あらあら。あんたら昨日東京からわざわざこんなど田舎に来て疲れてるでしょう〜。」 

 

「そうですね…。」 

 

「あらっ…。そこに寝てる子はもしかしてウララちゃんかね?」 

 

「えっ…。なんで…知ってるんですか?」 

 

「私ね〜。競馬好きでウララちゃんのファンなんだよ〜。高知競馬場でウララちゃんの走りを見てたからね〜。」 

 

「そうなんですか…。」 

 

「あんた…もしかしてウララちゃんの調教師かなんかかね?」 

 

「はい!私はハルウララのトレーナーです!彼女のデビュー戦があと二週間後にあるんです!デビュー戦に勝つために合宿をしようと思いここに来ました!」 

 

「そうかいそうかい〜。ウララちゃんの諦めずに走る姿が好きだね〜。レースではいつもビリで馬券を買う人はいないけど…でも…彼女が一生懸命走る姿にどんなにビリになっても笑顔を絶やさない。そんなウララちゃんが可愛くて好きになっちゃったよ〜。」

 

「そうですか…。」 

 

 

「ウララちゃんのことよろしくね。ウララちゃんが勝つ姿を見たいわ。」 

 

 

「はい!応援してくれるファンのために初勝利出来るよう頑張ります!」 

 

するとハルウララが起きた。

 

「なんかうるさいから起きちゃったよ〜。」 

 

民宿のおばさんはハルウララに拍手をする。

 

「ウララちゃん!私!応援してるわよ!」 

 

「だーれ?この人?」 

 

「民宿の方ですよ。ハルウララさんのファンですよ。」 

 

するとハルウララは飛び切りの笑顔でおばさんの手を握りながら話す。

 

「ウララのファンなの〜!嬉しい!ウララ!おばさんのために頑張るね!」 

 

「ウララちゃん!少し待っててね!」

 

しばらくすると…民宿のおばさんは近所の人を集めて来た。するとハルウララを知ってる人はハルウララに拍手を求める。

 

「ウララちゃん!次は勝ってよね!」 

「ウララちゃん可愛いな〜。」 

「ウララちゃん!今朝とれた新鮮な魚食うかい?美味いぞ!」 

 

「いいのいいの〜!食べたい〜!」

 

いつの間に周りにハルウララが見たい人が沢山集まりハルウララと一緒に写真を撮ったり差し上げを貰ったりして彼女はすっかり町のアイドル的存在になる。この様子を見てた馬場はハルウララの強さは愛嬌がありどんな時も笑顔を絶やさない。それが彼女の魅力であると。ハルウララのファンは彼女が勝つ姿を見たいと望んでいる。それを実現したいと強く誓った。

 

(この町の人達に良い報告が出来るよう私…頑張らないと!) 

 

 

結局…この日は民宿のおばさんが至急ハルウララ歓迎会を開催することになり地元の人達が集まり地元の人達と交流することになった。トレーニングは出来なかったが馬場はこれはこれで良いと感じた。

 

 

翌日。

ハルウララを無理矢理起こすと朝飯前の早朝にトレーニングを始めることにした。

 

「では!今日からトレーニングを開始します!」 

 

だが…ハルウララは眠そうな表情をする。

 

「眠いよ〜。なんで〜こんな朝早くからトレーニングするの〜?」 

 

「運動後の食事はとても効率が良いからです!それに…朝食食べた寝て良いですよ!」 

 

「えっ…ご飯食べたら寝ていいの〜?」 

 

「はい。そのかわり今はガッツリ走ってもらいますが。」 

 

「えーー!」 

 

「ハルウララさん。デビュー戦に勝ちたいですよね?」 

 

「うん!一等賞とりたいもん!」 

 

「なら…やりましょう!」 

 

「わかった!で…砂浜で走れば良いんだよね?」 

 

「はい。全速力で!!」 

 

「えっ……。全速力で?」 

 

「はい。今後は全速力で走ってもらいます。」 

 

「えーー!私〜体力持つかな〜。」 

 

「出来ます!」 

 

「……。わかった!!頑張るよ!!」 

 

それからハルウララは砂浜を素足で全速でひたすら走るだけのトレーニングを開始する。最初は慣れていないのか走りにぎこちなかった。だが…これは想定内であった。

 

2時間ぐらいトレーニングが終わるとハルウララは倒れ込む。

 

「疲れた……。もう眠い……。」 

 

馬場はハルウララをおんぶして民宿に戻る。

馬場は前日に民宿のおばさんにお願いをして魚料理を中心とした献立で沢山食べされるために量も多めにしてもらった。

 

「こんなに食べるの〜!?」 

 

「はい。食べる事もトレーニングです。」 

 

「え〜。」 

 

「ウララちゃん。今朝とれたての新鮮な魚だよ!沢山お食べ!」 

 

馬場は民宿のおばさんのフォローに心の中で感謝する。

 

(ありがとうございます…。)

 

ハルウララは魚を食べると美味しそうに食べた。

 

「うまーい!これなら沢山食べれれるかも!」 

 

「ウララちゃんの美味しそうに食べる姿を見るとおばさんも嬉しくなるわ〜。もっと美味しいもの食べさせてあげるわ!」

 

「ウララ!沢山食べた〜い!」 

 

 

こうして大量にあった料理を食べ終わると馬場とハルウララは部屋に戻る。

 

「ハルウララさん。沢山動いて沢山食べて眠いでしょう?」

 

「うん…。沢山食べて眠くなってきた〜。トレーナーさん…。寝ていいんだよね〜。」

 

「はい。良いですよ。」 

 

「ありがと……。おやすみ……。」

 

 

馬場はハルウララにこのトレーニング方法が向いてると思い実行することにした。

 

『沢山動いて沢山食べて沢山休む。』

 

飽きっぽい彼女には短時間で効率良く鍛えるにこの方法が最適であると判断した。早朝と夕方にガッツリ砂浜でトレーニングをし朝夜は大量で高タンパクなご飯を提供し昼寝と夜の睡眠をとる一日のサイクルを二週間続けることになる。

 

次回話に続く…、

 

 

 

 

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