「あ、友達のおふたりさん。それって、私がテンちゃんをとった時に隣にあった物とそっくりですね」
ええ! テンちゃんだって! 俺は違う名前をつけたというのに! と思っていると、博士が言い訳をしようとする。
「ああ、これはだな……」
しかし、俺はそれを制止させる。
「いや、俺の身内だから正直に話しておいた方が良いだろう。変に誤解されたら後々厄介だからな」
妹がその言葉を聞いたら、首をかしげた。
「身内って、私、オモチャの身内なんて居ませんよ。兄ちゃんなら居るけど、」
「いや、その……」
いざ言うとなると、口ごもってしまう。
「いや、その兄ちゃんがこのオモチャなんだよ。言っておくけどこれはおれの妄想じゃないぜ」
「ええ!?」
妹が驚き、常識人である博士に修正を求める。が、事実が異常なので、答える内容は決まっている。
「いや、事実だ、僕も信じ難いんだけどね」
「え、そんな」
「じゃあ、お前が俺にしか言ったことが無い事とかを言ってやろうか」
そして怯んだ妹の肩に乗り、耳元にそっと内容を告げてやる。
「本当にそうなんだ……」
妹は愕然と…………しなかった、
「わああああ、兄ちゃんがおもちゃになったんだ! これでテンちゃんと遊べるね」
でええええええええっ! 喜んでんの!
「それに遊びって」
「なあ、君の妹さんは、遊びという名義でバトルする事はあるのかい?」
「ああ、しかも、重度のオタクへまっしぐら中だ」
「戦跡はあるのか」
それを聞いて、俺はげんなりする。
「九十二勝 五十敗だ」
「なんだ、勝ち数多いじゃないか。なのになんでげんなりしてるんだ」
「ああそれが、その五十敗、五十回前からずっと続いているんだ……」
そして武装ごとげんなりする。PBMPの効果によって少しグニャッとなっている。
ちなみにその勝ちが理由で妹がオタク化しているんじゃ。と推測している。
「じゃあ、武装返して」
「ああ、そうだったな」
そして返す。俺はキラが持っているストラーフMK,2の武装改(本体は持っていない)を借りる。
「バトルだ!」
テンペスタが一回お辞儀をして(おお、見ただけで持ち主を理解してくれた)行きますっ。という掛け声と共に元々の組み方(特殊な組み方は扱い方が難しい、ちなみに妹の好みはペガサスだ)で攻撃する。剣にしかならないレーザーソードでの斬撃。
しかし、その一撃でやられはしない。ストラーフ特有の腕で受け、流し、アーティルフルバレルの二丁バレルで打ちのめす。
「でも、直撃はしないよね」
「ぐっ」
その言葉どおり、テンペスタに直撃はしていない。もう一つの勝敗の決め方であるライフ減少を狙っている。
「テンペスタは、彼の最初の神姫にして、彼が買った中で最高額の商品だからな」
そう、今は武装だけでも販売をしている程再販数が増えたが、それまではかなり入手困難だったし、最高額で最初(二機目は買っていない)の物であるから、絶対に攻撃は直撃させれない。
「でも、今は妹を負かさせる良い機会なんだ。直撃させずに全力で攻撃させてもらう!」
その気迫に驚いたのか、テンペスタが引いた。
「簡単に負けはしないよ!」
妹は強がるが、テンペスタと波長が合っていないので、動かない。
「じゃあ、キラ。お前の得意技使わせてもらうぜ」
そして、武器を瞬時換装し、アーンヴァルと同じ感じにする。残った武装は、何らかの棒と合体させ、ハンマーにする。
「ジェットハンマー!!」
ストラーフ型の手が一人恋人握りになり、フルバレルのバレルを利用したブースターがジェットの名に負けない速さで突撃させる。
「後でしっかりメンテナンスしてやるからな」
そういった後に、あれ、この体でテンペスタをメンテ出来るのか? と疑問に思った。
「勝負有。だね」
博士が言う。
ちなみにテンペスタのメンテは大変でした。以上!
やっと三話。たかが三話。されど三話。サンサン話。無意味な駄洒落は以上です。