プラモバトルマスターズ   作:幻宮 水希

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※別に話を作るのをやめるという暗示が含まれているわけではありません。


四話 休みの日

 

今日は他の人が全員学校へ行っているので、休みだ。

 

何故か学校側はこの事実をすんなりと受け止め、特別に俺をバージョンアップ(PBMPにコンピュータ通信機能をつけ、インターネットに接続させる事ができるようにした)させて、特別休学を与えた。

 

「にしても、この機能便利だな」

 

勉強を省くために搭載させたようだが、俺はほとんど遊ぶ目的で使っている。

 

「パソコンに接続しなくても動画が見れるからな」

 

そんなわけで休日のおっさん風に休んでいると、電子メールが来た。

 

「何々?」

 

と言いながら空中にホロディスプレイを出す。PBMPが生まれてから他の科学者が直に開発した便利な機能だ。

 

手紙には、神姫などの意思を持ったプラモデルが集まる会の集合時刻と予定が書かれていた。こういうのがあるなんて知らなかったなぁ。という人間時代の自分の記憶がよみがえる。 ちなみに二週間前にこの事実を知った。

 

「まだ集会までに時間があるし、のんびりしておこう」

 

そう言いながらPBMPを混ぜ込んだレジンとプラ板とパテと塗料で作ったマイ武装を展開させ、窓を開け屋根に出る。何をするかと問われれば、日向ぼっこと答えるだろう。

 

PBMPには日焼け止め効果もあるので、変色する心配が無い。しかも、気持ちが良い。今の自分ってほぼプラスチックなのに。

 

「ああ、こういうのは今のうちに堪能しておかないとな」

 

そして電子時計の時刻が二十分ぐらい過ぎた頃、武装を外し、よだれをたらしかけて眠っていたオレのそばからなにやら気配がしたので、起き上がろうとしたが、

 

「ふむっ」

 

踏まれてしまった。猫に踏まれた。どこかの童謡では猫を踏んでいるというのに。

 

「まあ、猫なら良いか」

 

抵抗すると面倒だし、別に害は無さそうに見えたので、踏まれたまま日向ぼっこを再開する。と、猫も隣で日向ぼっこをし始めた。

 

だから、乗る事にした。

 

「ああ、やわらかい……」

 

俺は元から布団から出るのに時間がかり、長風呂をする人だったので、こういうのはたまらない。

 

「ああ…………、」

 

 

 

気付いた時には、夕方になっていた。

 

「みゃー」

 

猫が夕日を見ながら座っていた。俺を落とさないために、起きるまでずっと待っていたのか。

 

「嬉しいなぁ…………、って集会!」

 

もう二時なので、一時間半遅れた事になる。

 

「やばい! 今回は一番乗りできると思っていたのに!」

 

そう叫んだ刹那、武装を展開。猫を俺の家の中に招待してから、リゼルC型の腰部を基にしたブースターで翔ける。

 

 

 

「お、遅かったな」

 

そう言いながら、アルティールが手を振る。彼は真っ先に集会に来たので暇を持て余していたらしく、誰が来るかを見ていたそうだから、真っ先にオレに気付いた。

 

「お、また武装新調したの?」

 

「今回は自分で墨入れをするテクニック、教えてくれよ」

 

テムジンとボールが飛びついてくる(比喩)

 

「その前に、私の踊りを見てはくれないか」

 

と言う声が聞こえたからか、インビットッがオレの後ろに手を回し、声の元へ押していく。

 

「お、そうだったなコンボイ。じゃあ、一緒に見ようぜセンセイ」

 

センセイというのは、オレのあだ名(この姿の元の名前と、俺自身の元の名前は別にある)の事だ。何故そう呼ばれるようになったかと言うと、最初の時に、元々人間だった事をネタとするためマーカーやカッターを持ってきてその腕前を自慢したら、皆に慕われるようになった。という理由だ。

 

 

 

「よかったぜー」 「アンコールは遠慮しておくけどな」

 

コンボイダンスが終わった。ダンスのレベルは高かったが、コンボイがやっていたので、(笑)がついてしまう。

 

「じゃあ次、センセイ、ダンスお願いします」

 

「ええ!?」

 

拒否したかったが皆(特にコンボイ)がはやし立てるので、やけになって踊る事にした。

 

「曲名は、イェイイェイイェイだ!」

 

SAKIMORIさんが音楽再生用のネットに繋ぎ、カラオケ用のBGMを流す。

 

初代から見続けていたアニメシリーズの中で、一番気に入っていた曲である。キラと博士と三人でカラオケに行ったとき、ジャンルが微妙にずれていた中、唯一シリーズで全員が歌えたよな。という無駄知識を思い出しながら踊り終えると、拍手が沸いた。嬉しかった。

 

「じゃあ、これ」

 

と初代ウルトラマンの稼動フィギュア(持ち主の趣味で背中に棺桶をしょっている)に言われて、黒ぶちめがねを渡される、これは俺が講座をやる時に身につける代物だ。

 

「はい。で、今回は何?」

 

 

 

と、そんなこんなでわいわいと会が終わり、帰り道がほとんど一緒のズゴックと話をする。

 

「いやぁ、こんなに君がこの会になじむなんて、最初は無いんじゃないかと思ったよ」

 

「まあな、でも、この中ではさめてるでしょ」

 

「確かにね」

 

と、昔の事を語っているうちに家が見える。

 

「じゃあまたね」

 

「また」

 

そして、家に帰ると、妹が猫にたまねぎを与えかけていた。

 

「スト――ップ!!」

 

疲れながらにおもう。猫にそれは、アウトだよ!

 

 




前回がサンサン話だったからヨンヨン話。

今回は色んなロボットとかを出したかったので、ゆるゆるとさせました。

悪の組織(?)の陰謀(?)は、二、三話後ぐらいに出始める予定です。
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