「あれっ。窓が閉まってる。えっ」
窓際で混乱している身長15センチの侵入者を哀れんだ博士が、相手に気付かれないように、窓の下に回ってからそっと鍵を開けてやる。
「あっ。あいた! やったーっ」
そして喜ぶ彼女。アホか。
「やったね!」
そして妹も喜ぶ。何故だ。
「それより、アホを譲ったアンタのマスターから俺を回収なんだか頼まれたんじゃないのか?」
そうオレが言うと、彼女が怒る。
「そんな、アホだなんて! ちょっと気がおかしいぐらいの人で、それ以外には何もおかしなところは無い人なんですよ!」
その機体がアーンヴァル型だからだろうか、色々と正直だ。本人(人?)は気付いていないようだが。
「とにかくバトルです。違法パーツバンバン使って、さっさと回収しますよ! それが終わったら……、ふふふ」
バトルといった時に違法武器をバンバン出し、ふふふといった時に体をくねくねさせ、恥らう。
「一体何を言われてるんだか」
そう言いながら、博士がすばやい手つきで違法武器を回収し、オレに装備させる。その装備から感じる何かに、不明なユニットが接続されたような感じになる。
「うおっ、この手つき、おぬしプロか!」
変なボケを自分で言った。
「え、あれ、え?」
混乱している相手を違法武器(ダガー状のスタンガン)で気絶させる。
「バタン。キュー」
「ぷふっ」
笑えた。
「あれ、ここは……」
「よう、気が付いたか」
彼女が辺りを見回してから、問う。
「もしかして、私、つかまってます?」
「「「うん」」」
「もしかして、私、尋問とかされます?」
「「「うん」」」
二回目の問いに勢いがなくなっていた、というか青ざめていたので、からかった。
「むむむむむ……、ヴァレちゃーん!!!」
彼女が何かを呼ぶ。と同時に、開いている窓から高速飛行物体が入ってくる。それは戦闘機(ヴァルキリー)。だった物が変形し、見たことあるロボットの形になる。
「エクシア!」
「NO、MY、NAME、IS、VALEXIA」
ヴァレクシア。だからヴァレちゃんか
「ヴァレちゃん。やっちゃって!」
「YES」
そしてまさかのガウォークで射撃を開始する。元々の機体(エクシア)の専用剣とシールドを合体させたような物を二丁装備しているので、可動域はそんなに無いはずだが、結構正確に俺を狙っている。
「でもこっちだって」
ハムさんの愛機であったスサノオの剣を二刀で装備する。背中から生えているサブアームには、ストラーフ型を真似て1/100スケールの虎鉄と菊一文字を持たせている。
四刀対高速戦闘機、果てさて、どちらが有利か。
真剣バトルが始まる。
「さーて今のうちに。ってわあっ」
博士が手を閃かせ、逃げ出そうとしていた彼女をたこ糸で縛り上げる。
「残念だけど、君は観戦でもしてもらおうかな」
こっちははさみ型クローの間に光学銃をあわせた物のアロー形態で狙い撃とうとするが、相手が早すぎる。さすが戦闘機は速い。
「ATACK」
そう相手が言うのと同時に、変形、バトロイド形態となって二刀で突撃してくる。
「簡単に行くかよ!」
自分が持っている二刀をへの字で構えて、相手の剣を外側にずらす。
「切り捨て御免!」
そう言って、相手を切れると思ったとき。
「TRANS-AM!!!」
いきなり、相手がでたらめな加速で身を引く。
そしてファイター形態になり、並みのカメラより精度が良いはずの今の俺の目を欺くかのように、残像を見せながらの加速。
「見せ付けてくれるね。でも」
トランザムッ!!!!
「こっちだって出来るんだよぉぉっ!」
しかも武装も専用の奴にしてあったんだよ!
俺はグンと加速し、追いつきそうになる。そのとたん、相手がふぁあっと消える。
「なっ、粒子化!」
チートすぎるだろ! と叫ぼうとしたのを止める。なぜなら
「そういう奴用の武装を使ってたりするんだよね。Q(クアトロ)ドライブトランザム、機動!!!!!」
プラモだからできる。アホみたいな出力。あと、聖異物のパーツもあるのでノイズのような相手を無理矢理実体化させ。斬る!
「こっちは対チート用チートを持ってるんだ」
今度はPBMPとなって消えた粒子製ヴァレクシアは、その儚き最後を、アーンヴァル型の彼女にささげた。
具体的に言うと。その粒子を使って、彼女をワープさせたのだ。
「なんちゅーチート性能だ。1,2,3期全部の奴使ってんじゃん」
このあいだ、武装神姫LOSTDAYSを読み終わったので、書けるようになりました。
悲しい結末だった。と思う。
だから、こっちは明るく行きたいと思う。
ABI(さっきのとは関係ないけど、謎の合言葉)