横に寄り添う青き炎   作:綾凪九尾

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URA優勝の感動(第1レース)

俺は今葉勝馬。親子揃ってのトレーナーだ。父はもう引退をしたが父の意志を継ぎ今は東京にある【日本ウマ娘トレーニングセンター学園】に所属している。同期には『帝王』トウカイテイオーの担当「中山翔夢」や『怪物』オグリキャップの担当「坂本桜花」が居る。そして俺は『不死鳥』グラスワンダーの担当をしている。グラスとは色んなレースに出てもらった。特に最後の有馬記念はウマ娘史上最も熱いレースになったらしい。今でもそのことを思い出す。

 

「さぁ!最終コーナーだ!ここで抜け出したのはグラスワンダー!グラスワンダーが先頭だ!だが後ろから猛烈な勢いでスペシャルウィークが追いかける!グラスワンダー脅威の末脚!しかし、スペシャルウィークも追いつこうと必死に走る!残り200mを通過!グラスワンダー!強い!グラスワンダー!逃げる!1着はグラスワンダー!今年最後の勝利を飾ったのはグラスワンダー!2着はスペシャルウィーク!」

 

そして、その数日後にURAファイナルズ。グラスは順調に予選、準決勝と勝ち上がった。ついに最後のURAファイナルズ決勝。グラスは最終コーナーで差し切って見事1着を掴み取った。この時、同期の中山と坂本が見に来ていた。もちろん、担当ウマ娘も来ていた。俺は勝ったグラスに近寄り褒めた。

 

「さすがグラスだ。おめでとう」

 

「はぁ…はぁ…トレーナーさん…ありがとうございます。」

 

「グラスならやってくれると思ったよ。」

 

「全てはトレーナーさんのおかげ様ですよ。ふふふ」

 

俺はグラスの頭を撫でた。グラスは少し驚いた顔してから頬を少し紅くした。グラスはウイニングライブがあるので控え室に戻った。俺は中山と坂本に会いに行った。あいつらのウマ娘も強いウマ娘で中山のテイオーは『天皇賞・春』の時メジロマックイーンを押さえ1着。坂本のオグリは『天皇賞・秋』の時「白い稲妻の再来」のタマモクロスを押さえ1着と重賞で勝ちまくっているウマ娘だった。オグリは有マ記念に出走予定だが、その時間を割いてまで応援に来てくれた坂本には感謝しかない。俺は2人に話しかけた。

 

「中山!坂本!応援ありがとう!」

 

「おめでとう!今葉。今回のレースでテイオーも勉強になったと思うぞ。」

 

「もぉートレーナーはボクだけ見てたらいいんだよー」

 

「ごめんごめんテイオー。」

 

「今葉。おめでとう。これで今葉のウマ娘はマイル最強だな。」

 

「そんなことを言うがオグリもマイルだろ?」

 

「今回のレースで結構勉強になったから、トレーニングにも力を入れようと思う。」

 

「あまり力入れすぎてオグリを怪我させるなよ。」

 

「わかってる。」

 

「今葉。坂本。そろそろ始まるみたいだぞ。うまぴょい伝説だ。」

 

俺は踊るグラスを見て、グラスの担当トレーナーになって良かったと思った。あの二人はすぐに担当ウマ娘が決まって俺は途方に暮れていた時にたまたま弓道場を見つけたから中に入ってみたら、グラスが弓道をしていてその時俺はグラスに目を奪われた。この時俺はグラスの担当になるって決めてグラスをスカウトした。だが、断られ続けた。ある日俺はグラスに呼び出されトレセン内のターフに来た。グラスはダートでスタミナ作りをしていた。グラスは俺に気づき、トレーニングをやめてこっちに来た。

 

「トレーナーさん。突然呼んでしまいごめんなさい。伝えたいことがあるんです。」

 

「どうした?グラス。」

 

「数週間後に選抜レースがあります。その時に…」

 

「1着とるからその時スカウトしたらいいんだろ?わかった。そのレース見に行く。」

 

「ですが…私が1着取るとは限りませんよ?」

 

「グラスなら次は1着取れる」

 

「あらあらまぁ…そこまで言われたら…ふふふっ」

 

そして数週間後グラスは選抜レースに出た。選抜レースはグラスの圧勝だった。1着でゴールしたグラスにエルコンドルパサーとスペシャルウィークが駆け寄った。

 

「グラスぅぅぅぅ!」

 

「まぁ、驚きました。」

 

「グラスちゃんおめでとう!これからは同じレースに出れるね!」

 

「スペちゃんありがとうございます。あっ、ちょっと行ってきます。」

 

グラスは俺を見つけると俺の方に歩いてきた。そしてグラスは俺の前で立ち止まり、話しかけられるのを待った。

 

「おめでとうグラス。」

 

「ありがとうございますトレーナーさん。」

 

「それでスカウトの件だが…」

 

「はい。お受けします。改めまして、グラスワンダーと申します。ご指導ご鞭撻の程をよろしくお願いしますね。ウマ娘の頂点を目指すこの道…。その果てまで、お付き合いくださいませ。」

 

こうして、俺とグラスの二人三脚のトレーニングが始まった。

グラスは1着になるため、俺はグラスをウマ娘の頂点にするためと2人の想いはたった一つに重なり合った。それからグラスは同期のウマ娘達を倒していった。その伝説が始まったのは日本ダービーからだった。その時出走したのは『エルコンドルパサー』と『スペシャルウィーク』だった。この2人は中央競馬場を大いに盛り上げたウマ娘でグラスはこの時3番人気だった。この2人に勝つことは不可能に近いと言われていた。ファンたちの考えを裏切るようにグラスが最終コーナーで差し切って1着ゴール。グラスはダービーウマ娘として名前を挙げた。次のレースはジャパンカップだ。グラスはどんでん返しを期待され1番人気。『エルコンドルパサー』は2番人気だった。グラスは同期ウマ娘にも容赦はせず、最後も差し切って1着ゴールをした。このレースでまたグラスは名前を挙げどんどん成長し頂点へ進んで行った。しかし、ここで不運な事故が起きた。グラスが骨折をし休養期間に入ったのだ。グラスは落ち込み、ご飯も喉を通らない状況になってしまった。俺はできることをやろうと思いグラスを励ました。

 

「よぉ、グラス。足の調子はどうだ?」

 

「トレーナーさん…幻滅しましたよね…」

 

「何を言ってるんだ。俺も悪かったんだ、グラスのせいじゃない。」

 

「いえ、私が気を抜いてしまったから怪我をしてしまったんですよ?ごめんなさい。今は1人にしてください。」

 

「グラス…わかった。」

 

俺はグラスを励ますことも出来ずにレース場を出ていってしまった。俺は大樹のウロの元に来た。ここでは、悔しい気持ちやモヤモヤしたことを叫ぶことを許された切り株だった。俺は、大樹のウロに手を付き叫んだ。

 

「どうしてだ!グラス!お前はウマ娘の頂点に行くんだろ?俺はそれを支えるって決めたのに!どうして!1人で背負って、俺を居ないもの扱いするんだ…グラス…お前らしくないぞ!」

 

大の大人が大声で叫んだ。少し涙を浮かべながら叫んだ。グラスに対する想い全てを…誰に聞かれようが関係ない。すると後ろから声がした。

 

「…さん。トレーナーさん…もしも〜し。」

 

「グラス…?」

 

「トレーナーさんは私をそんな風に思ってたんですね〜。少し、感動してしまいました。トレーナーさんが…近くに居てくれることを忘れていました。ごめんなさい。これからも一緒に居てくれますか?」

 

「もちろんだ。グラスこれからも居てやる。お前を必ず、ウマ娘の頂点にしてやるからな。覚悟しとけよ。」

 

「ええ。これは私達のウマ娘の頂点になるための道です。ここで諦める気はありません。先程エルに怒られたばかりですし。」

 

珍しいこともあるようだ。いつも陽気のエルコンドルパサーがグラスのことを説教したらしい。だからグラスは俺の事を追いかけてきたとの事。今回はエルコンドルパサーのおかけで仲直りができたと思い、感謝した。そして、待ちに待った復活戦『毎日王冠』に出走する日になった。グラスはやる気満々で俺にこう言った。

 

「そろそろレースが始まりますよ。平常心で…ふふっ、いけませんね。楽しみでソワソワしちゃいます。」

 

グラスは控え室でそう言って、パドックに出た。

 

「1番人気はグラスワンダー。」

 

「骨折からの復帰戦。好レースに期待しましょう。」

 

「2番人気はサイレンススズカ」

 

「平均的な能力ですね。ここで大逃げが見れるのでしょうか。」

 

「3番人気はエルコンドルパサー。」

 

「前回のジャパンカップからあまり変わってませんが1着を狙える力はありますよ。」

 

パドックでは堂々の1番人気。グラスを待っていたファンがそこまで多いと言うことだ。宝塚記念から2〜3ヶ月ぐらい過ぎているがグラスの人気は衰えることを知らないようだ。グラスはここでも1着を取り、無敗の最強ウマ娘へまた1歩階段を昇った。グラスは笑顔でこっちに来た。

 

「ただいま戻りました。トレーナーさん」

 

「お疲れ様グラス。どうだった?久しぶりのターフは」

 

「はい。とても、楽しい時間でした。エル。これで貸しは返しましたよ。」

 

「もちろんデース!グラス!これからも頑張ってくだサーイ!」

 

「それはエルもでしょ。あっトレーナーさん。後で行きたい場所あるのでお時間いいですか?」

 

グラスは俺にどこかに行く約束を取り付け、控え室に戻っていた。俺は競馬場の外で待っていると、いつもの私服のグラスが立っていた。グラスは「トレーナーさん行きましょうか〜」と言って歩き出した。俺はグラスについて行った。グラスは淡々と山の方に向かい、トレセンとは反対方向に進んで行った。

 

「グラス?そっちは山だぞ?」

 

「山に用事があるんですよトレーナーさん♪」

 

「でも門限とかあるだろ?」

 

「もう、外泊届けは出してあります♪」

 

「用意周到だな…」

 

グラスの用意周到には驚きつつ、俺らは山を登った。登ってると空は暗くなり、真っ暗になってしまった。でも、道にはちゃんと街灯があって迷うことは無い。俺は看板を見つけてそれに近寄ろうとした瞬間頭が下を向いた。

 

「トレーナーさん。この先は目隠しをしましょうか〜。」

 

「グラス?それ目隠しじゃない…首痛い。」

 

「トレーナーさんこれで見えませんか?」

 

「そうだな…見えないな…。ここどこ?」

 

「あらあらまぁ、落ち着いてリラックスですよ?手を繋いで行きましょうか。」

 

俺はグラスの手を握り、山を登った。そしてグラスが止まったので俺は話しかけた。

 

「グラス?どうした?」

 

「目的地に着きましたよ。トレーナーさん目隠し取ってください。」

 

「え?あーわかった。」

 

俺は目隠しを取るとそこには満点の星空が輝いていた。俺は圧巻の星空を見て口が閉まらなかった。グラスはくすくすと笑って、こう言った。

 

「復活戦が決まった時、支えてくれたトレーナーさんになにか恩返しをと思い思いついたのがこの星空だったんです。私も初めて見た時は驚きましたが、久しぶりに来るとやっぱり綺麗ですねトレーナーさん。」

 

「綺麗だな。グラスも星空も。」

 

「何か言いましたか?トレーナーさん」

 

「いや、何も無い。なぁ、グラス」

 

「どうしました?トレーナーさん」

 

「頂点を取ったらどうしたい?」

 

「そうですね…決めていませんでした。うーん。トレーナーさんのお世話でもしましょうか?」

 

「してもらえるのならして欲しいな。じゃあ一生隣にいなきゃダメだな。」

 

「ふふっそうですねトレーナーさん。」

 

俺とグラスはそんなことを言いながら夜空を見たまでをうまぴょい伝説を聞いてる時に思い出した。グラスと会えてよかった。グラスを担当してよかったと思い、俺はカバンの中に入っている温泉旅館券を持ってグラスと温泉旅館に行く。その前に、坂本のURAファイナルズを見てから旅館に行くことになっているが…。




追試(9月15日より)
えっと…前に「有馬記念」の馬の字の修正依頼が来ました。
これ言わせてもらうと、私…綾凪も最初は馬の点2個のやつを探してました。
アプリでは2個なので。しかし、変換に出てこないんです。
だから仕方なく4つのやつなのです。
ついでに「有馬記念」はレースなので漢字にさせてください。
有マ記念ってダサいでしょ?なんか○マみたいでなんか卑猥ですし…とりあえず、この有馬記念の修正が来ても変えませんのでご理解頂けるとありがたいです。
それでは失礼します。
追伸(2022年1月4日より)
さて、1万人が読んでくれたこの小説。
今読んでるそこのあなた。「面白くない」とか「恋愛ないじゃん」って思ってるでしょ?
だって、これ1話だよ?試行錯誤してるに決まってますから続き見ましょう。
恋愛書いてますから。読みましょう。って言うより読んでください。
それからやめるか読むかを決めてください。
1話だけ読んでいくのははっきり言って心に来ます。
お願いですから続き。2話でも読んでから読むの辞めるのならやめてください。
お願いします
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