横に寄り添う青き炎   作:綾凪九尾

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前回までの青き炎
菊花賞!そしてハヤヒデ勝つ!
最後ある人がデートに誘う?


この薔薇の花言葉は…(第14レース)

「すまない松風。もう一度言ってくれ。」

 

俺は自分のトレーナー室ではなく、ちょっとした会議室にいた。理由としては松風に呼ばれてここに来たってことなんだが。今こいつなんと?

 

「だから!ライスとデートの約束をしたんだが…どうするかわからなくてね。情けは要らないが…恋愛が1番上手そうなのが君だったってわけさ!」

 

「ほーうほう?情け要らないのなら相談乗らなくていいな?」

 

「待て待て!私を見捨てる気か君は!」

 

「情け要らないんだろ?」

 

「ぐぬぬ…情けを…」

 

「まあ…いいんだが。さて、どこに行くつもりなのかまずは聞いても?」

 

「もちろんそれは…。」

 

◇◇◇◇◇◇◇

「ライスさん?今なんて言いましたか?」

 

私はライスさん呼ばれて、食堂に来てます。私ですか?グラスワンダーです♪なぜ呼ばれたのか分からないのですが…先程の言葉が少し引っかかりますね。

 

「だからね?ライス…お姉様とお出かけするんだけど!どうすれば分からないの。だからグラスさんに聞いたらわかるかなって…。」

 

「そうですね〜。私が1番適任かもしれませんね〜。」

 

「それで…グラスさん…どうしたらいいと思う?」

 

「そんなの簡単ですよ〜?それは…」

 

◇◇◇◇◇◇◇

「はぁぁぁぁ…お疲れグラス。」

 

「お疲れ様ですトレーナーさん。」

 

「今日…一切仕事できなかった…。」

 

「トレーナーくんとワンダーくんはどこに行っていたんだ?」

 

「俺は松風に相談された。」

 

「私はライスさんから相談されていましたよ?」

 

「ん?」「トレーナーさんも?」

 

「なるほど。相談内容はなんだったんだ?」

 

「「デート相談だ」です」

 

「そうか。君たちは大変だね。」

 

ハヤヒデは少し苦笑いしながら、椅子に座った。グラスもハヤヒデの前に座り俺の方を向いて話し続けた。

 

「どんな感じでした?」

 

「えっとな、デートプランを提案された。俺的には不備がなかったから口出しはしなかったんだが…。グラスはなにか提案したか?」

 

「私はライスさんの行きたい所を言ってみるのはどうか?と提案してみましたね。」

 

「これからどうなるのか…。わからんなぁ。」

 

「ですね〜。」

 

◇◇◇◇◇◇◇

「やぁ、ライス。このデートプランでいいかな?」

 

「う…うん。お姉様!ライス…行きたいところあるんだけど…いいかな?」

 

「もちろん。ライスの行きたいところ言ってみたらいいさ。」

 

「ライスはね?このバラ園に行きたいんだ。」

 

「これは…京都府立植物園…のバラ園?ふぅん、そういえばライスはバラが好きだったな。特に青色だったかな?」

 

「う、うん。ライスが好きな絵本に出てくるキャラクターがお姉様によく似てるの!」

 

「そう…なのか?私にしてない気がするが…?」

 

「そうだよ?お姉様。ところでどうして京都なの?」

 

ライスはまっすぐ私の顔を見て疑問をぶつけてきた。私はそれに答えるように答える。

 

「それはライスが天皇賞・春を2回制覇した場所だからさ。私からしてもライスからしても思い出になるはずだからね。」

 

「そっか!ありがとうお姉様!」

 

「まだ、お礼は早くないかライス?」

 

「そうだねお姉様!」

 

◇◇◇◇◇

「は?松風の野郎がライスとデート?はぁーん?」

 

俺は居酒屋で坂本と中山に松風から相談されたことを話していた。中山が大きな独り言で呟く。俺はそれに返事をする。

 

「お前も帝王様としてたくせに今更何を言うんだ?それにあいつはお前よりも上だからな上。」

 

「お前に相談する時点で俺より下だろ?俺は1人だったからな。」

 

「そっか。へぇー…。」

 

俺は中山がテイオーとのデートしてた時を思い出しながら中山を問い詰めた。

 

「まず1つ目に帝王様に行くところ任せてたのはだーれ?」

 

「ぐっ…俺だな。」

 

「2つ目、自分から提案しなかったのは?」

 

「…お…俺だ。」

 

「3つ目、松風は自分でデート行先提案したがお前は?」

 

「してない。」

 

「ほらな?何もしてないだろ?中山は。坂本もそう思わんかね?」

 

「…ん?あー…そうだな。」

 

「聞いてた?」

 

「聞いてた聞いてた。大丈夫だ。」

 

「それならいいが…。」

 

俺は本当に坂本が聞いていたのか不思議になりながらも半泣きになっている中山をなだめた。これは少しいじった罪からの意識なのかそれとも同期としての意識なのかは俺にもわからなかった。

 

「ほら、泣くなよ。最近マルゼンスキーと車デートしてるんだろ?」

 

「え?どうして知ってる…?」

 

「風の噂。まあ、その反応からして本当だったんだな。」

 

「いやいや!そんなわけないじゃないか。俺はテイオーの方が好きって言ってるじゃん?」

 

「そうかそうか。帝王様から手紙貰ってますよ?」

 

「え?マジ?」

 

「嘘。」

 

「なんだよ嘘かよ。怖いからやめろよ〜。」

 

「すまんすまん。って…あー…。」

 

「どうしたんだ?今葉?」

 

「えっとだな。その…えーっと。」

 

俺は気づいてしまった。外から覗く瞳と目が合ってしまった。扉から覗いていたのは俺らの担当だった。

 

「俺は先に出るぞ今葉、中山。それじゃ…おつかれ。」

 

「うぃーっす。おつかれー。」

 

「ごめん。中山。」

 

「?どうしたんだ?今葉」

 

「俺…少し用事思い出したかも。」

 

「はぁ?何言ってるんだ?お前は」

 

「なら…外を見ろよ…。」

 

俺は中山の耳元で囁き扉の方を指さした。その指先を見た後中山は俺に近づき「やべぇ…俺死んだわ。」と言って俺に笑顔を見せた。そして「トレーナー?さっきの会話は何?」と中山はテイオーに問い詰められて、大泣きしていた。俺とグラスはその中山を見ながら、少し会話をし食事をしてからトレセンに戻った。

 

「トレーナーさん。今回の松風トレーナーの件どうしますか?」

 

「そうなんだよなぁ…。っても…もう俺らが走るレース今年ないんだけどな。」

 

「そうですね〜。2021年ももう終わりですから。」

 

「まだ秋だけどな?」

 

「そうですね。そういえばライスさんここに行きたいって言ってましたよ?」

 

「『京都府立植物園』?何かあるのかここに?」

 

「バラ園ですよ。3000種類ぐらいあるらしいですし、それにライスさんバラ好きですから。」

 

「それもそうだな。今頃話してるんじゃないか?」

 

「それもそうですね。」

 

「今日の会話なんかオウム返しみたいだな。」

 

「ですね〜♪」

 

「それでそれで?バラが3000種類か。どこで調べたんだ?」

 

「どうやら、松風トレーナーが独り言を呟いているのをライスさんが聞いらしく、それでこの『京都府立植物園』を選んだそうですよ?」

 

「なるほどなぁ。そういえばバラの意味って色で変わるの知ってるか?」

 

「もちろんですよ?って言うより有名だと思うんですが…。」

 

「それもそうか。赤は?」

 

「情熱…だったはずですよ?」

 

「青は?」

 

「奇跡は起こるです。」

 

「黄色は?」

 

「確か…友情とかじゃなかったでしたっけ?」

 

俺はスマホでグラスが答えた花言葉があってるかを確認していた。答えは全て合っていてさすがだなと思いつつ、意地悪をすることにした。

 

「じゃあ虹のバラはなんだ?」

 

「ええっと…?なんでしたっけ?」

 

「俺も知らない。だから調べてる。」

 

「もぉ!トレーナーさんが分からない問題を出さないでください。」

 

「悪かったって。ええっと?虹のバラは…と。あっこれか。」

 

「どれですか?」

 

グラスは俺の隣に来てスマホを覗き見る。その時に俺は画面をグラスの写真に変え、グラスの反応を確認する。グラスは驚いた顔で俺の顔を見た。

 

「もぉ!トレーナーさん!今日は意地悪ですよ!」

 

「ごめんって。ええっと、これだよコレ。」

 

「えっと?『無限の可能性』ですか?」

 

「ああ、らしいな。」

 

俺はグラスと顔を合わせながら携帯を置いた。何も話すことも無く無言の時間が続いた。

 

◇◇◇◇◇◇

「おーい。モルモットくぅーん!む?何をしているんだい?」

 

「…え、ああ。タキオンか」

 

「さっきから呼んでいるんだが…忙しそうだね?まあ、私は容赦なく呼ぶけどね。それで?何を調べているのかな?」

 

「いや、何も無いから。タキオンは自分の研究をしてきたまえ。私は少し出かけるから。」

 

「ふぅん。」

 

私は自分の研究室を出てあるトレーナー室に来た。

 

「やぁ、モルモット君の同期君!」

 

「お…おお…?珍しいお客さんで…。こんな夜更け過ぎに…」

 

「なーに。少し質問があるだけさ。」

 

「その質問とは?」

 

私は疑心状態ではあるが確信にさせたいので聞いてみた。

 

「モルモット君は何を調べていたのか教えて欲しいんだ。いいだろうか?」

 

「ああ…その事か。これは…伝えてもいいんだろうか…?」

 

「大丈夫さ。私は口が堅いからね。」

 

何とかしてもモルモット君の情報が欲しいからここに聞きに来たわけだ。ここで引き下がるつもりもない。

 

「えっとだな?今あいつは…ライスとのデートプランを考えてるんだ。にしても…まだプランを考えてたのか…。あれでいいと思うんだけどなぁ…。」

 

「そんなことがあったのかい。ふーん…ふぅん。ところで君。」

 

「なんでしょう?」

 

私はこの大大イベントに参加出来ないことはさすがに…ないと思うからこそ、私は勇気を出してこの言葉を絞り出す。

 

「君たち…モルモット君のデートについて行くのならば私も連れて行って欲しいんだけどね!いいだろうか?」

 

「もちろんですよ?あいつのことわかってる奴が居たらどれだけ楽か…。大丈夫ですよ。チケット用意しときますね。」

 

「すまないね。助かるよ。」

 

私は感謝してモルモット君の同期君の部屋を出て自分の研究室に帰ってきた。あの研究大好きモルモット君にも恋の季節なのかな?そうなると私の研究材料になってもらわないといけないね。私はモルモットくんが残した紙を覗き見て、日にちを確認する。そして、写真を撮ってモルモット君の同期君に送っておいた。

 

◇◇◇◇◇◇

「ふぅ。書類のあと片付けが終わったが…タキオンが来るなんてな。とりあえず、酒も入ってるしここで寝るか。逆に危ないからな。」

 

俺はソファに寝っ転がりゆっくり眠った。

俺はすごく眩しい外の光をもろに受け起き上がった。俺はソファに座ると「やぁ。今葉君。良き朝だね。」と聞こえてきた。

 

「んぁ?誰だ?おめぇ?」

 

「やれやれ、少し髪を解いただけなんだがね。」

 

「なんだ…松風か。」

 

「なんだとはなんだ?なんだとは。」

 

「なんだって何回言うんだか…。携帯携帯…ん?タキオンからの写真?」

 

「ん?君?何を見ているんだ?」

 

「いやいや、何も無いぞ。」

 

俺はタキオンが送ってきた写真をよく見る。それはデート日と行先確定の紙だった。俺は一応この事を確認した。

 

「なぁ、松風か。」

 

「なんだい?」

 

「お前いつデート行くんだ?」

 

「ああ、そうだね。日帰りのつもりだから…明後日にも行こうかなって考えているんだが…。」

 

「なるほどね。」

 

俺は話を聞きながら、携帯に目を通す。そして新幹線のチケットを3枚予約した。そして、目線を松風に戻した。

 

「まあ、タキオンとかに隠すのが大変だね。」

 

「実験とか言われそうだもんなぁ。」

 

「そうだよ。はぁ…昨日も危なくてね〜。大体の草案や計画書は全て捨てたからね。大丈夫だと思うがね。」

 

「そうか。」

 

俺は「(こいつ…ちゃんとしてるように見えて抜けてるところあるんだな)」と思いつつ、暖かいお茶を取るために立った。お茶を取って長テーブルの椅子に座り松風の話を聞いた。

 

「京都競馬場に行き、バラ園に行ったらいいのかい?」

 

「んー…まぁ?そうじゃないか?」

 

「君のデートプランは?」

 

「大体グラスが行きたがってるところに俺が行きたいところがあるって感じだ。」

 

「ふ…ふぅーん。き…君たち、なかなかすごいカップルなんだね。」

 

「え…ええ?至って普通なんだが…?」

 

「ああ…君たちにとっては普通だったね…。はぁ…見本にならないね君たち。」

 

「お前が…勝手に見本にしてるんだろ…?」

 

「それもそうだね!うん!君たち!これからも期待してるよ!」

 

「ええ…困るんだが…。」

 

俺らが呑気に話していると、グラスとライスが入ってきた。俺とグラスは「やってしまった」と顔を見合わせた。そして松風とライスは「どうして!?」の顔をしていた。そして、俺らは声を揃えて「「さてと!トレーニングの時間だな!」ですね!」と言って俺は松風、グラスはライスをトレーナー室の外に連れていった。

◇◇◇◇◇◇◇

「グラスさん?今…お姉様居たけど…?」

 

「えっと…そうですね…。多分世間話だと思いますよ?」

 

「そうだよね!お姉様が1人で決めないとか有り得ないもんね!」

 

「そ…そうですね…。」

 

ライスさんからしたら松風トレーナーはすごい人ってイメージがあるらしいですね。そのせいで期待が重そうですし…だからトレーナーさんに相談しているのでしょうか?まあ、その辺は本人の心情のみ知るですし…気にする必要も無いですね。

 

「お姉様はすごいんですよ。トレーニングの方法とかも具体的で…でもたまに変な行動があって…困っちゃうこともあるけど…尊敬できるお姉様なんだ。えへへ。」

 

「ライスさんは松風トレーナーのことを信頼してますね。」

 

「グラスさんもグラスさんのトレーナーさんのこと信頼してますよ?」

 

「そうですね〜♪トレーナーさんは私がいないとダメですからね♪」

 

「ふふふ。グラスさんは本当にグラスさんのトレーナーさんの彼女になろうとしてるんだね。」

 

「え?そ…そ…そうですね…///」

 

私はライスさんの突然な言葉に顔が熱くなる。私はとりあえず話を逸らさなければならないと思い、ライスさんのデートの話に戻した。

 

「ライスさんはバラ園に行ったらどんなバラが見たいとかあるんですか?」

 

「えっと…ライスはね。青いバラが見たいかな。」

 

「青いバラですか?」

 

「うん!とっても綺麗なんだよ?グラスさんも好きになるはずだから見て見てね。」

 

「そうですね〜」

 

私はライスさんと校舎を歩きながらトレーナーさんから送られてきた写真を確認しスケジュールを開けた。

◇◇◇◇◇

「あっぶなかった。ここなら誰も来ないだろ。」

 

「結果的にこの件の話し合いは会議室しかないね。」

 

「ほんとだよ。なんで隠すのか…。」

 

「ああ。説明するとね。ライスがね…私のことを過剰評価しすぎでね…。それで…なかなか言い出せないと言うか。困ってるんだが…ねぇ?」

 

「うわぁ…大変そうな信頼感だな。」

 

「そうだねぇ…困ったもんだよ。」

 

「どうするんだ?まあ、いいや。デートの件だが…。」

 

「ああ。これが最終プランなんだけどなぁ…。」

 

「ほうほう。んー…なるほど?定食屋って言うのは違うくないか?」

 

「高級レストランに行けと言うのか?君は?」

 

「当たり前だろうが…。デートなら高級レストランは普通だろう…?」

 

「普通なのか?それは?」

 

「普通だろう? 」

 

俺は高級レストランがデート内に入るのは当たり前と思っていたからこそ衝撃を受けてしまった。松風もまた高級レストランがデートの1部なのを知り衝撃を受ける。そして会議室は静かな時間が続いた。俺は少し携帯を触り、グラスにタキオンから貰った写真を送った。

◇◇◇◇◇◇◇時間は流れて〜。

「さぁ行こうか。ライス。」

 

「うん!楽しもうね!お姉様!」

 

遠くで話してある会話を無線に入って聞こえる。俺とグラスで片耳にイヤホンを付けて状況を確認しながらタキオンに情報を渡す。そして、俺らは双眼鏡で確認しながら静かに動く。

 

「お前ら、尾行はバレたら行けないんだ。わかったか?」

 

「はい〜♪」

 

「わかったよ。」

 

俺らは松風らを追いかけて走る。タクシーに乗ったのならタクシーに乗り追いかける。新幹線もチケットを取ってあるので違う車両乗り込み、無線で聞く。なぜ、この無線があるかを説明しよう。松風に提案をするためにこの電話は繋がっている。この電話を別名無線として呼んでいるわけだ。

 

「トレーナーさん。あの黒スーツの人達も…?」

 

「俺は知らないぞ。」

 

「ああ!あれはモルモット君の元部下達だよ。たまにトレセンにも来てあるよ?隠れてだがね?」

 

「そうなのか…。あっ知ってるか?」

 

「なんですか?」

 

「前に松風がラ〇ュタで帰ってきた時あっただろ?」

 

「あ…ああ…ありましたね…。」

 

「その飛〇石をゴルシが悪用してエアグルーヴにげんこつ受けてたらしいぞ。」

 

「あらぁ…それは大変ですね。」

 

「〇行石…気になる物質だがね…もう悪用されてしまったのか。」

 

タキオンは少ししゅんと落ち込み、声も落ち込んだ感じになった。俺らは少し苦笑いしながら松風の会話に耳を傾ける。朝から出ているので眠くなってくる。どんどん睡魔が襲ってくる。しかし、松風は携帯に「会話が続かないのだか!?もうするべきなのだ!?」と送ってきた。俺は「何とかするんだよ。」と返しておく。すると「無理に決まっているだろう!?」と返ってくるので俺は仕方なく、助け舟を出した。松風に「友達の話とかどうだ?」と送り返す。そして「その手があったね!」と返ってきた。俺はため息をついて会話を聞いておく。凄いぎこちない話し方だった。

(この会話は幻想さんに任せておきますので読んでやってください。私はあんまり、松風の話書くつもりないので。)

 

そして京都に着くと松風たちはすぐに電車に乗り換えた。俺らもすぐに電車に乗り換えて追いかける。そして黒スーツの男たちもついて行くように乗り換えた。そして、京都競馬場に来たが…京都競馬場は改装工事中で中には入ることが出来なかった。2人は少し落ち込んでしまったが次の場所に向かった。俺らはそれについて行くが古本屋に入っていったので、一旦休憩となった。松風にもそれを伝え、自販機の前に立ち飲み物を見ていると黒スーツの男がこっちに来て自販機を見ていた。

 

「ん?」

 

「どうも。松風関係ですか?」

 

「あはは…そうですね…社長は人使いが荒いですから。」

 

「わかりますわかります。ここで話したことは秘密ですよ?それでは失礼しますね。」

 

「はい。」

 

俺は黒スーツと離れ、グラスとタキオンが待つベンチに向かった。そして、松風の会話を確認した。

 

『あっこの本…。』

 

『どうしたの?お姉様?』

 

『いや…この【僕と君と君の事情】じゃないか!』

 

『知ってるの?お姉様…?』

 

なんだよ?【僕と君と君の事情】ってと思いつつ俺はグラスたちと合流した。そして、数十分後松風たちが出てきて俺らも追いかけた。そして次に【京都府立植物園】に向かった。俺らも植物園に入り追いかける。双眼鏡を使って状態を確認する。なかなかいい感じ?なのかもしれないようだ。俺らも植物園を楽しむが、やっぱりバラ園を早くみたいと思ってしまう。遠くからバラ園を確認するととても綺麗なバラが一面に咲いていた。グラスも思わず「まぁ〜!」と声を漏らすほどに綺麗な光景だった。タキオンは植物園内のカフェで紅茶を飲みながら情報を仕入れていた。バラ園ではライスと松風が話しているようだ。俺らはその話を聞かずに俺らは俺らで話す。

 

「この辺の花は綺麗ですね〜♪」

 

「コスモスだな。秋桜って漢字で書くんだっけか?」

 

「そうですよ〜♪トレーナーさんは物知りですね〜♪」

 

「さすがにな。わかる。」

 

「分からない人も世の中には居るんですよ?」

 

「そうなのか。」

 

『君たちイチャイチャするのはいいんだけどね?モルモット君の情報を貰いたいんだがね?』

 

「繋いでませんでしたっけ?」

 

『おや?ああ、すまないね。』

 

「ちゃんとしてくださいよ。」

 

『ああ。えっと?モルモット君の鼓動の速さ及び気分の向上を確認っと。なるほどなぁ?』

 

俺はタキオンの話を聞かないように無線のスイッチを切る。そして、松風のことを見る。至って変わりなく話しているようだ。奴らの話を聞いてみよう。

 

『お姉様!この黄色いバラはなにかわかるかな?』

 

『えっと…。これは…だね?確か《友情》じゃなかったか?』

 

『お姉様当たり!』

 

『だろうね。』

 

バラの色の花言葉をわざわざ覚えたのかあいつは…いや、すごい精神だな。俺も見習わないといけないことだな。さて?俺らは遠くからバラ園に入る。そしてバラを見る。グラスもバラを見ているようで静かな時間が続く。そして、俺らはバラを見て会話をする。

 

「綺麗ですね〜♪バラは生け花には合いませんから使うことは無いんですが…こうやって見ると本当に綺麗ですね〜♪」

 

「確かに綺麗だな。」

 

「んー…綺麗ですけど…このトゲとかが危ないですね〜…。」

 

そして、俺らは松風のことを思い出し、覗き込む。松風たちはバラ園から出て出口に向かっていた。俺らもそれについて行くように出口に向かう。タキオンとの無線も繋ぎ、タキオンも出口に向かうように指示する。そして、東京に戻る。

東京に帰ってきて、もう夕暮れ時になっていた。松風らは帝国ホテルのレストランに入っていた。俺らはついて行こうとするがさすがにバレると思い、近くのカフェに入りコーヒーを飲みながら確認していた。そして、2時間後に帝国ホテルから出て駅に向かった。俺らも会計をして向かう。そして、先にトレセン内に入り遠目から確認する。

 

「トレーナーさん…。ここでなにか行われるんですか?」

 

「なんか…プレゼントするとか何とか?」

 

「プレゼントってなんですかね?」

 

「分からない…。」

 

「あっ、来ましたよ!」

 

松風達は駅から歩いて帰ってきた。俺らは隠れながら見る。そして、トレセンの校門前で話していた。

 

『ライス、急な誘いだったけど助かった。』

 

『いいのいいの!お姉様とのお出かけ楽しかったよ!』

 

『それは嬉しいことを言ってくれるね。これは君にプレゼントだ。私が書いた絵本なんだがね。あいにく絵が苦手だからデジタル君に手伝ってもらって書いたんだ。読んでくれたら嬉しいんだが…?』

 

『ありがとうお姉様!大事にするね!』

 

俺は親指を立ち上げ、グッドポーズをとる。そして、俺らも解散した。

翌日、タキオンに呼ばれ研究室に来た。

 

「やぁ!お疲れだね!今葉君!」

 

「タキオン…君まで名前で呼ぶようになったのか…。」

 

「なぁーに!一緒に出かけた仲だろう?」

 

「はぁ…?」

 

「これを見てくれたまえ!このモルモット君の鼓動の速さと体温の上がり具合!これは正しく恋だよ!恋!君たちをぜひ比較対象にしたいが無理なのだ。しかし、この感じは恋なのだよ!」

 

「ほう…恋か。」

 

「そして、これは問題なのだが…スカーレット君も恋をしているようなのだが…。調べてもらってもいいだろうか?」

 

「いいわけないだろ!そんなこと自分で調べろ!」

 

「ケチかい!?君は!」

 

「うっせ!俺をそんなことで呼ぶな!書類があるんだぞ!?」

 

「そんなのすぐ終わるだろう?」

 

「終わらないから終わらないからね!あの発光野郎と同じにすんな!」

 

「ふぅん。分からないねぇ、君と言う人は?」

 

俺はタキオンの研究室から出て自分のトレーナー室に帰った。やり残した書類を終わらすために。




どうもどうも、綾凪で綾凪九尾です(は?)
ってことでお久しぶりです。2週間ぶりですか?3週間ぶりかな?
今回、レースじゃないです。理由ですか?なんか、あれですよ。レースはやめとこうってなりました。なぜなら、松風の話で1話をまとめた方がいい気がしました。
そして松風の元ネタの方。『幻想』さんが小説にしやすいようにとしました。
文句なら幻想さんに言いましょう。私には言わないで。
あれですよ?松風の話を多めにしてるので、グラスとの会話は少ないです。許してくださいまし。
次は天皇賞・秋だと思います。
そして今月の22日は私が投稿を初めて1年目となります。皆様のおかげでやってこられたことを感謝しております。それでは次回もお楽しみにしておいてください。
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