「クーリスマスが今年もやぁってくる♪」
「嬉しかった出来ごっとも♪」
「松風と…中山が歌ってる…。」
「そりゃ、私だって歌うよ?今葉」
「いや、うん。そりゃね?」
ノリノリでクリスマス用の飾り付けをする2人。坂本は飾り付けは来なくてもクリスマス会には来るらしい。同期全員でクリスマス会をすることになった理由としては松風が「同期達でクリスマス会をしようじゃないか!それに坂本も呼んでやるべきだね!」と言ったので俺のトレーナー室ですることになった。
「ふんふんふーん♪」
「機嫌がいいな松風?」
「そりゃそうだよ。クリスマスだよ?君、クリスマスだ。」
「クリスマスがなんだよ。な?中山。」
「こいつは元社長だからな。クリスマスは1番稼ぎ時だから…その頃のテンションが上がってるんだろうな。」
「なるほど?さっぱりわからん?」
「俺にもわからん。」
「さぁて!次はクリスマスツリーを飾り付けしようじゃないか!最後には星を上にね!」
「うーん…?」
「まあまあ。今葉今はあいつに合わせてやろうぜ?」
「そうだなぁ…。合わせたらいいんだろう?」
「まあ、そうだな。」
「さぁ!君たちもやろう!」
「じゃあ、俺は坂本との相談が行われるんで一旦ここで抜けるぞ。夜にまた集まろうじゃないか。」
「今葉も大変だな。」
「グラスが歴史を作ってしまったからな。それの代償かな?」
「代償とか言うなよ。」
「それもそうだな。じゃあ、行ってくる。」
「おう。松風が暴走しないように監視しておく。俺に任せろー!」
俺は中山に親指を上げて「任せた」と伝えてから自分のトレーナー室を出た。少し歩いていると、後ろから話しかけられた。
「あの…。」
「ん?ああ、カフェか。」
「どうも…トレーナーさん見ましたか?」
「いや、多分あいつなら…トレーナー室だろうな。一緒に行くか?」
「そうですね…。お友達も最近トレーナーさんの姿を見えないって言ってたので…。」
「そう言うことか。あいつは次の有馬記念で忙しいんだ。」
「そうですか…。わかりました。ありがとうございます。」
マンハッタンカフェは俺にお礼を言ってどこかに消えていった。俺は坂本のトレーナー室にの前に着いた。ノックをして「坂本入るぞ。」と言う。中からオグリが「ああ。入ってきてくれ。」と言って来たので入る。
「失礼するぞ…っと。ふむ…煮詰まってるな。」
「ああ…来てくれたか…。」
「もちろん。有馬記念は俺にも記憶に残ってるレースだからな。」
「グラスワンダー…2連覇だったな。」
「その通りだ。あの時のグラスは心がここに在らずだったからな。セイウンスカイに勝てたときは嬉しかったな。」
「菊花賞を大逃げで勝ったからな。あの差し切りはさすがとしか言えないな。」
「間違いなくそうだ。んで、有馬記念だが…。」
「ああ。私はタマに負けてきたが今回は勝つ。」
「やる気十分だな。でも、その前にクリスマスで食べすぎないようにな?」
「だそうだオグリ。」
「くっ…食べれないのか…。」
「食べれるけど量減らしなさい。」
「だそうだオグリ。」
「くっ…!」
「そんな顔して俺を見るな…。坂本…どうにかしろよ。」
「俺には無理だ。食べ物を近くに置くと直ぐに食べるからな。」
「こいつ…。」
「とにかくだ。最後のタマモの追い上げがすごいだろ?」
「そうだな。」
俺は坂本のトレーナー室にあった茶っぱを奪い、お茶を作りながら話を聞く。
「どうすればいいと思う?」
「スピードをあげたらいいんじゃないか。」
「その通りなんだよ…このやろう…。」
「どうしたいんだよ。」
「勝ちたいんだよ。」
「タマモよりも長距離強いやついるじゃねぇか。1人な。」
坂本は「は?」みたいな顔で俺を見るが、オグリは1人思いついたらしくそのウマ娘の名前を言う。
「クリークか…。」
「そうだ。タマモともタイマンを張れるほど強いぞ。」
「なるほどな。だが、今回はそのウマ娘が2人いるんだぞ?それにオグリは最近やっと勝ち始めて来たのに…。」
「それなら、ハヤヒデとかセイウンスカイとかと練習すればいいんじゃないか?」
「確かに…そうだな。長距離が得意なウマ娘は多いしな。」
「だから頑張ってもろて。」
「ぐぬぬ…何しに来たんだお前…。」
「レースについて教えに来た。」
「なら、ちゃんと教えてくれよ。」
「そうだな。距離は2500mで、レース場は中山だ。最後の直線が短いからな。最終コーナーで一気に後ろとの距離を空けるべきだな。」
「オグリできそうか?」
「ふむ…なかなか難しいな。」
「まあ、今日はクリスマスだし、今日だけ深く考えるのはやめよう。」
「そうだな。オグリ、今葉のトレーナー室でクリスマスの用意しに行こうか。」
「ああ、わかった。」
俺らは坂本のトレーナー室を出て廊下で少し話す。
「今葉はこれからどうするんだ?」
「担当たちとクリスマス会の必要なものを買いに。」
「グラスとデートだろ?」
「ハヤヒデ居るから…。」
「それでもデートとは変わらんだろ。」
「どうゆう事論だ…ほんと。」
いつも喋らない坂本がべらべらと喋る。クリスマスだからなのか、さっきの俺の返答に対しての嫌がらせなのだろうか。その辺は坂本と神のみ知るだ。
「とりあえず、俺はグラスとハヤヒデ呼ぶから。じゃあ、仲良くやれよ。」
「いらないお世話だ。」
俺は坂本と別れて電話を取り出した。
「あっ、グラス?」
『トレーナーさん?どうされましたか〜?』
「前に言ってたことなんだが…今大丈夫か?」
『えっと…今スペちゃん達とお出かけしてるんです。ショッピングモールに居るんですけど…。ショッピングモールでお買い物ですか?』
「ああ。ほら、クリスマス会なんだが…。」
『思い出しました。クリスマス会でしたね。トレーナーさん合流しますか?』
「ハヤヒデも呼ぶ予定なんだが…。」
『大丈夫ですよ〜。3人で出かけるのは初めてですね〜♪』
「そうだな。」
グラスが電話してると遠くから『グラスちゃん、誰と電話してるの?』とスペシャルウィークの声が聞こえてきた。続いて、セイウンスカイが『グラスちゃんの電話相手なんて今葉トレーナーさんでしょ〜。』と勘の鋭いことを言う。グラスが電話の先で『セイちゃんの言う通り、トレーナーさんですよ〜。デートのお誘いですよ♪』と俺に対するハードルを上げた。
「(グラスさん…急に俺に対するハードルを上げてきてますやん。)」
『トレーナーさん、ハヤヒデ先輩呼んでくださいね。ハードル上げたとか思ってると思いますけど。』
「俺の心を読んでくるあたりさすがグラスさん。」
『トレーナーさんのことは私が1番知ってますから♪』
電話先でセイウンスカイが『さすが…恋愛強者…。』とボソッ呟くが携帯はそれを聞き取る。キングヘイローは『ま、まあ?一流としては当たり前よねグラスさん。』と少し混乱しながら言う。グラスは『そうですよ〜。私たちは一流ですから〜♪』とキングヘイローに言う。それは俺がいない間にして欲しいものだ。とりあえず、俺はグラスに「ハヤヒデ呼ぶから電話切るぞ。」と言うとグラスは『はい〜♪』と言う。
俺はグラスとの電話を切って、ハヤヒデに電話をかける。
『なんだ?トレーナー君、君から連絡を寄越すとは何かあったのか?』
「いや、前に言ってたクリスマス会の件で…。」
『ああ…あれか。ふむ、理解したぞ。』
「買い物にな?行きたいんだが…。」
『ワンダー君も一緒だろう?』
「それはそうですな。」
『ならば、私は行かないでおこう。』
「なんでぇ?えっ…なんでぇ?」
『二人の時間を邪魔する訳にはいかんからな。』
「ええ…。」
ハヤヒデは前々から言っていた買い出しを断りだした。俺はこのままだとグラスとのデートになってしまう上にグラスが言っていた「デートのお誘い」になってしまうと考え、ハヤヒデを何とか引き止める。しかし、ハヤヒデは譲らない。俺は逃がさないために逃げけん制を発動させるが、ハヤヒデは持ち前の末脚を持って『では、この後タキオン君のところ行くから、2人で楽しんでくれ。』と言われ、電話を切られた。
「あの野郎!裏切りやがった!んぁぁぁぁぁ!」
俺は誰もいない校舎内で叫んだ。そして、少ししてから脳内を整理してショッピングモールに向かった。ショッピングモールはクリスマスのグッズばっかりで、リア充の巣窟になっていた。
「(チッ、こんな時間なのに人多すぎだろ。家に帰るか仕事しろよ。)」
などと思いつつ、グラスを探す。すると、人溜まりがあるのを見つけて、その中を掻き分けて見ると黄金世代の全員が囲まれていた。サインとかを欲しがる人達や写真を撮る人達と多い。各ウマ娘達は人々の要望をしっかりと答えていた。これがまさに神対応ってやつなのだろうか?
「ありがとうございます〜♪あっ、トレーナーさんが来ましたね♪」
グラスは俺を見つけると俺を見てそんなことを人々の前で言う。人々の目線は一瞬で俺の方を向き、「邪魔すんじゃねぇよ。」と言っている感じに聞こえてきた。俺はその中グラスと話す気になれず、「えっと…ごゆっくり〜…。」と言ってその場を急ぎ足で離れる。そして、近くの本屋に逃げ込む。
「グラスには悪いが…あんな観衆の前で話せるわけ…。」
「トレーナーさん♪大変ですね♪」
「ほんとだよ。なんで人溜まりができてるんだよ。全くだ。」
「あんな感じに見られるんですね〜。」
「なんであんな目で見られるんだろうな。グラs…えっ?」
「お待たせしました♪抜け出して来ましたよ〜。」
「ええ....(困惑)」
「大丈夫ですよ〜。気にするだけ無駄です♪」
「そうなのか…?そうなんだろうか…?」
「そうです♪」
こうして、グラスと合流する。いつも通りの服装なのだが、なんか違う感じがするのは何故だろうか?
「どうかされましたか〜?」
「いや?何も無いが…?うん?」
「あ!少しスペちゃん達にオシャレにされちゃいまして♪トレーナーさんどうですか?」
「う…うん。い、いいんじゃないか…?」
いつもとは違うグラスの姿を直視出来ず、顔を少し逸らしてしまう。その目線を追うようにグラスは俺の目線に入ってきた。なんだ?この可愛い生物は?と思ってしまう。
「どうして、目を逸らすんですか?」
「あっ、いや…えっと…。」
「ちゃんと私の事見てください」
グラスはグイッと俺の顔を持ってグラスの方を見せてくる。俺はグラスの姿をしっかりと見てしまい「あっ…あっ…。」しか言えなくなっていた。
◆◆◆◆◆
「今日のグラスは積極的デース…。」
「あんなグラスちゃん見たことないね。」
「にゃは♪今日はクリスマスだからちょっとおめかししてたのはこれが理由だったかにゃ〜?」
「ちょっと!静かになさい。グラスさんにバレたらやばいのよ。」
「キングが1番うるさいよ〜?」
「うぅ…。」
「あっ!移動したよ!追いかけなきゃ!」
「これ…ついて行く意味あるのかしら…?」
◆◆◆◆◆
「あの…グラスさん?この手は?」
「繋いでるんですよ〜♪たまにはいいかと思いまして♪」
「さいですか。」
この子…クリスマスになると強気になるのは毎年のことではあるが、ショッピングモールの人達は「グラスワンダーとトレーナーだ…。」や「クリスマスデート?」など聞こえてくる。やめて…俺が恥ずかしくて死ぬ。
「トレーナーさん。何が必要なんですか〜?」
「えっとな?飾り付けは終わってるらしいから食事かと思います…よ?」
「あのトレーナーさん。敬語やめてください。」
「あっ…はい。」
「クリスマスといえばケーキ…チキンですよね?」
「そうだな。ケン〇ッキーは人多いしな…。」
「ケーキは予約してるんですか?」
「一応…はな。」
「そうですか。ならチキンを先に仕入れましょうか♪」
「どこに行くんだ?」
「やっぱりデパートとかどうですか?」
「ふむ、なるほどな?いいんじゃないか?」
「善は急げです♪」
俺らはショッピングモールを後にして、デパートに向かった。外はまだ明るいが直ぐに暗くなるような時間帯だった。
「グラス。」
「どうしました?」
「寒くないか?」
「そうですね〜…。本音を言えば少し肌寒いですかね。」
「これ…俺が使ってるマフラー。風邪引かれたら困るしな。」
「ありがとうございます…。こうしてると本当に付き合ってる感じがしますね。」
「まあ、付き合っているんだけどな。」
「この指輪…。まだ綺麗に光ってますよ。このまま、私とトレーナーさんが結婚する時まで光っていますよね?」
「もちろんだ。」
そんなことを話しながら、歩いていると空は暗くなっていき、歩道にある木はイルミネーションでキラキラと光っていて幻想的な綺麗さだった。
「トレーナーさん…綺麗ですね〜♪」
「そうだな。やはりクリスマスだからなのか?」
「そうだと思いますよ〜。」
「んじゃ、あいつらも待ってると思うし急ぐか。」
「そうですね♪」
俺らは少し早足でデパートに向かむ。手を繋いだ手を俺のコートのポケットの中に入れて。
◆◆◆◆◆
「ふむ。なるほどな。」
「坂本?どうしたんだい?」
「この写真を見てくれ。」
「うわぁ…砂糖を食わされた気分だよ。」
「そこまで言うのか松風…。」
「そりゃそうだろう?こんな甘々を見せられた私の身にもなって見やがれだね。」
「なんだなんだ?」
「中山これ。」
「うぅぅぅわぁ…。ブラックコーヒー作りに行こ。」
「お前もか…。」
「ふぅん。なるほどねぇ、あの二人が…今葉とグラスがこんなに甘々だとは思わなかったよ。何回見てもこれは砂糖だね。うん。中山ー!私にもブラックコーヒー…いや!紅茶だね!」
「わかってるじゃないか!モルモットくん!」
「タキオンさんはまだ舌が子供なんですよ。」
「カフェ!この天才の私が子供だって言うのかい!」
「あーあ。松風と坂本の担当が喧嘩始めたよ。」
「まあ、クリスマスだから平和でいいじゃないか。」
「坂本がそう言うのなら俺はそれで構わんが…。」
◆◆◆◆◆
「さて、デパートに着いたが…チキンはあるのかが1番の気がかりだな。 」
「ですね。じゃあ、行きましょう。」
「そうだな。」
俺らは人の多いデパートに突撃をする。デパートの地下一階にそう言うものは集まっているイメージなので地下に行くともっと人がごった返しになっていた。
「グラス、ハグれるなよ。」
「トレーナーさんの方がですよ♪」
そう言ってグラスは「エスコートしてください♪」と手を俺に差し出す。俺は「さすがにここでは…」とは思ったが覚悟を決めて、差し出されたグラスの手を離さないようにしっかり握る。
「これなら離れられませんね♪」
「グラスが積極的だ…。」
「今日は少し羽目外しますよ♪」
「そうか。ってあったぞ。これなら文句もないだろう。」
「確かにこれだけあれば文句ないと思いますよ♪でも、オグリ先輩が居るので…。」
「多く買えばええんやね?」
「ですね〜。」
俺は店員さんに「このチキン2羽分ください。」と言うと店員さんは営業スマイルで「かしこまりました〜。」と言って黙々と包んでくれた。そして店員さんは入れ終わったあとに「もしかして…グラスワンダーさんとトレーナーさんですか?」と聞いてきたので「そうですよ。」と応えると、店員さんは「いつも応援してます!これからもお幸せに!」とさっきの営業スマイルではなく、満面の笑みで言ってくれた。俺らは「ありがとうございます。」と言ってその場を後にした。
「さっき程の店員さん…私たちのこと応援してるって言ってましたね。」
「俺らの仲って世の中的に容認なんだろうか…。」
「まあ、叩かれなかったらしいですからね。」
「マジか。普通なら叩かれるところなのに…。」
「それほど私たちがお似合いってことですよ♪」
「それもそうだな。とりあえず、ケーキ受け取ってからトレセンに帰るか。」
「ですね〜♪」
あいつらを待たせているので、クリスマスケーキをさっさと受け取りトレセンに戻る。戻る時に雪が降り始めた。
「ふむ…雪か。確かに寒いもんな。」
「トレーナーさん?寒いんですか?」
「いや、寒くない。」
「嘘はいけませんよ?鼻が赤くなってますから。マフラー長いですね〜♪」
「そりゃな。俺は寒がりだからな…あっ。」
「半分こしますから、こっちに近づいてください。」
「はい。」
俺らは1つのマフラーを2人で使い、手を繋ぎながらトレセンに戻ってきた。校舎にもイルミネーションが付けられており、それを見にウマ娘達が集まっていた。
「あれ見て!グラスさんとトレーナーさんだよ!」
「本当に隙がないぐらいお似合いだね…。」
「今付き合って何ヶ月目だっけ?」
「半年だよ。あの宝塚記念からだもん。」
「そっかぁ。倦怠期とかあるのかな? 」
「ないんじゃない?」
などと、聞こえてくる。そう言うことは俺らがいなくなってからやって欲しいものだが、グラスは満更でもないようなので、あえて放置して校舎の中に入る。どうやら、ウマ娘達でもクリスマス会をしているところがあるらしく、教室の電気が付いているところもあった。俺らは階段を上がり、俺のトレーナー室に着いた。
「はいお待たせー。クリスマス会の始まりだな。」
「「「おー!」」」
大の大人たちが声を高らかに上げて始まった同期たちと担当ウマ娘達によるクリスマス会が始まった。
「かなり遅かったじゃないか今葉くぅーん?」
「何?こいつ…もう酔ってる?どうなんだ?」
「スピリタスを1本飲んでるぞ。」
「うぅぅわぁ…引くわ。度数96%だろ?」
「今思えば…こいつ何者だ?」
「北欧人だろ。」
「それなら、納得だ。」
松風に絡まれながらも俺と坂本は松風が何者かの話を続ける。最終的には地球外生命体で終了した。そして、坂本との話は担当ウマ娘の話になっていった。
「なぁ、今葉。」
「どうした?坂本。」
「ハヤヒデの次のレースは?」
「天皇賞・春」
「3200mか。勝てる見込みは?」
「そう言うお前のカフェはどうなんだよ。」
「ハヤヒデには勝つつもりでおるぞ。」
「ほう?なるほどな?」
「そんなことより、スカイ見てないか?」
「セイちゃんをか?」
「そうだ。さっきまでメッセージが来てたんだが…急に来なくなってな?」
「知らないぞ?」
◆◆◆◆◆
「ねぇ〜キング〜戻ろうよ〜。」
「戻る訳にはいけないわ!トレーナーにプレゼント買わなきゃいけないの!これは一流としての当然の…。」
「キングちゃーんもう時間遅いよー?」
「ダメよ!ここで手を抜いたら…一流としての誇りが…。」
「じゃあキングをプレゼントすればいいよね〜。」
「どうしてそうなるの!?スカイさん!離しなさい!ちょっと!!」
◆◆◆◆◆
トレーナーさんは他のトレーナーさんと話し続けている。私はそのトレーナーさんを肴にジュースを1口。
「グラスさんはどんなクリスマスプレゼントを用意したのかな?」
「えっと…?ライスさん?」
「あっ、ごめんなさい!ライス…まだ距離感わからなくて…。」
「大丈夫ですよ〜。そういえば失念していましたね。」
「ええ!?どうするの!?」
「私がプレゼント…とかすればいいと思うんですけどね♪」
「ライスには真似出来ないよ。」
「じゃあ!ライスくんは何を選んだのかな?!」
「タキオンさんは何を選んだの?」
「質問を質問で返すのは宜しくないねぇ!でも、私は今すごく気分がいいんだ!仕方なく答えてあげようじゃないか!」
タキオンさんはいつも以上に興奮しているようで、ドヤ顔で松風トレーナーさんに対するプレゼントを取り出す。何かの紙切れのようだが。
「私はトレーナーくんにこれをプレゼントする気さ!」
「えっと…?『実験体験チケット』?いつも通りだね。」
「(ライスさん、分かりますよ。私だって苦笑いです。)」
「じゃあ、私が言ったのならライスくん!答えてみてくれ!」
「えっとね。ライスは…。ライスが考えた絵本…だよ。絵はドーベルさんに書いてもらってね。」
「(なるほど。前にライスさんは松風トレーナーさんから特製(絵はデジタルさん)の絵本を貰っていましたね。そのお返しと言った所でしょうか?)」
「いいじゃないか!恥ずかしがることじゃないよ!」
「その辺にしたらどうだ?タキオンくん。」
「その声はハヤヒデくんじゃないか!その癖毛のために作った薬はどうだったかな!」
「数分で元に戻った。」
その場にいたウマ娘達は驚きのあまり、口を閉じるのを忘れていた。唯一驚かなかったのはオグリ先輩のみだった。
◆◆◆◆◆
「よーし!やるぞ!」
「うるさい松風。」
「うるさいとは人外な!」
「人外はお前。それにその言葉なら心外だ。」
「とりあえず!今日はクリスマス!つまり、担当の子たちにプレゼントがあるんじゃないか?君達〜。」
松風は俺らを指差し、鬱陶しい動きをする。その事を聞いていたウマ娘達は急に静かになり、各担当トレーナーを見始めた。
「変な期待させてねぇか?松風。」
「ふむ。させているね。問題ないでしょ?君とグラスなら。」
「おっと?なんか今反応の違う言葉が帰ってきたぞー?(はっ!しまった…。こいつらのせいでグラスのプレゼント買いに行く暇なかったのに…。)」
「おやおや?この名探偵松風が君の思っていることを当てて見せようか?」
「名探偵じゃなくて実験体だろ。」
「そうとも言うね。とりあえず、君が思っていることは…ふむふむ。なるほどねぇ〜。」
「許してくれ。今葉トレーナーくん。このモルモットくんは私の薬の副作用で人の心を読めるようになってしまったんだ。明日まで副作用の効果は続くらしてね。」
タキオンが申し訳なさそうに俺に説明する。タキオンが普通の感情を持っているのは予想外だが。
「なーに。こんなの簡単さ。全く…トレーナーと担当は似るものなのかねぇ。」
「何を言って居るんだ…?」
「まあ、モルモットくん。これでも飲んで落ち着いた方がいいよ。」
「ん?あ〜、ありがとうタキオン。」
タキオンから渡された飲み物を不思議がらず飲む松風。そして直ぐに倒れ込む。俺は倒れた松風を一応確認する。すると、凄まじい酒の匂い。
「タキオンさん?何をお飲みになされた?」
「このスピリタスをね。」
「なんでスピリタスがあるのですか…?」
「さっきの会話を忘れたのかい…。」
「こいつが持ってきたんですね納得です。本当に引きました!ありがとうございます。」
「そ…そうかい。それなら私は何も言わないよ。」
タキオンに引かれたようで俺は何も悪いことして居ないのだがおかしいこともあるものだ。
「プレゼント交換会…するか。グラス…。」
各トレーナーは各担当の前に立つ。しかし、俺とグラスはプレゼントを持たずに向かい合う。ハヤヒデは「君達は何をしているんだ?」と言ってきた。
「クリスマスプレゼント買い忘れた!」「プレゼント買い忘れました。」
「君たちは…本当に何をしているんだ?」
「そう言われてもな?」
「困りますね。」
タキオンやハヤヒデはため息を吐いて、坂本はオグリに新しいシューズをプレゼントし、カフェにはコーヒー豆をプレゼントしていた。オグリは坂本に有馬記念のトロフィーをプレゼントすると約束し、カフェは万年筆をプレゼントする。中山はテイオーは生徒会のクリスマス会で来ず、マルゼンスキーは帰宅したので担当が居ないと言う寂しい状況になっていたので酒を飲みベロベロによって寝ている。松風は未だに寝ているので、ライスとタキオンが松風の上にプレゼントを置き、タキオンが松風カバンを漁りプレゼントを抜き取る。タキオンには紅茶の茶っぱをライスには新しい私服だったらしい。次に俺らなのだが、ハヤヒデにもプレゼントを買い忘れている。
「はぁ、全く。」
「すまない。今度一緒に出かけるか?」
「それなら、蹄鉄が少しヘタってきているんだ。」
「わかった。予定をあけておこう。」
ハヤヒデは一緒に買い物で手を打ってくれたが、彼女でもあるグラスは今からでも壁に架かってる薙刀を取り出しそうな気迫だった。
「トレーナーさん。」
「ほんとうに申し訳ない!」
「いえ、もうトレーナーさんからプレゼントは貰いましたよ。」
「ん?渡してない様な気がするが? 」
「トレーナーさんは鈍感ですね♪そう言うところも好きですけどね。」
中山が「お熱いねぇ!」と声をかける。坂本はちょっとニヤニヤしながら俺らのことを見る。そして、ハヤヒデがカメラを持ってきており、全員で写真を撮ることになった。
「やっぱり!真ん中はお前らだよな!」
「ちょっと?中山さん?」
「トレーナーさん。」
「仕方ない。」
「皆撮るぞ。」
「待て!松風はどうする? 」
「ふぅん。それなら椅子に座らせればいいんじゃないかな?」
「採用で。椅子持って来てからライスに座らせてもらおうかな。」
「は、はいぃ!」
ライスは松風を抱き抱えて椅子に座らせるが、その座っている姿はまるで…
「コ〇ンの小〇郎みたいだな。」
「思った。」
「これで問題ないね。ハヤヒデくん!これで撮ろう。」
「わかった。タイマーを付けて…。」
「カメラを見ろよ。目をつぶっても撮り直さねぇからな。」
俺のトレーナー室で1回のカメラのシャッター音がなる。そして、全員が撮った写真を見てからまた酒盛りと食事が始まった。
綾凪なる者です。
皆さん1ヶ月ぶりですね。本当に申し訳ないです。
今月につきましては「ウマ娘集中投稿期間」とし、なるべくウマ娘の小説を投稿していく予定です。
まず、予定としてはこの小説をから始まり、次にナイスネイチャの小説を書いて書き終わり次第、次の青い炎の話を書き始めます。3週間程しかもう今月は無いですが、3話出せるのなら問題ないかなって思いますね!ええ!
さてさて、今回のネタは…有馬記念前のクリスマスです。
テイオーとかマルゼンスキーの存在を忘れてたわけじゃないです。はい。絶対にそうです。多分。
実際は忘れてました。ほとんど終わりら辺で気づいたので諦めて来なかったことにしました。テイオーは会長優先したってことで問題ないと思います。
次こそ、有馬です。その次がバレンタイン、その次が大阪杯です。天春はまだですね。来月もウマ娘集中期間にしようかな…。なんて思い出してきてますね。
そろそろ締めさせてもらいます。
今回…お待ちしていただきありがとうございます。
本当に仕事…終わったら寝落ちしてるので書いてる暇がないんですよ。マジで。
まあ、今月はなるべく起きとくつもりなので!
お待ちしてください!本当に!
艦これは少しの間投稿しないので!よろしくお願いします!
では、1週間後に会えればいいっすね。