やっと有馬記念が終わって、時間が元に戻る。
正月でもなく、バレンタインから始まるのはおかしい?いやおかしくない!
「困ってしまいました…。」
「困っちゃった…。」
「困ったなこれは…。」
ここはトレーナー寮の今葉の部屋。何故か、グラス、ハヤヒデにライスまでこの部屋にいる。どうやら、もうすぐバレンタインってことなのでバレンタインチョコを制作するために俺の部屋を借りに来たらしい。いや、まあ…一応そのうち作ろうと思ってお菓子の料理器具は買ってはあるが…まさか最初の使うのが担当と同期の担当だったとは…。
「いやぁ〜、いい光景だね〜。」
「お前はなんで俺の部屋に居るんだ。」
「なんか、タキオンに『君は今日バレンタインだぞ。私はチョコを作るからあっちに行っててくれたまえ。』って言われてしまってね。」
「何かの新薬の実験じゃねぇのか?」
「それはそれで面白そうだがね。」
「お前の頭はどうなってんだ。」
「それは私にも分からないね。」
2人で俺の部屋のテレビを見る。しかし、今日は何故か平日なのに休みの日。ニュースやヒル○ンデスなどしかやっていない。
「今葉、見てみなよ。今日はバレンタインだってさ。」
「そうだな。だから、3人がここに居るんだろ?」
「んー…まあ、そうなるね。」
「俺に申し訳ないとか思わないのか?お前は?」
「すまない今葉…てへペりんこ!」
「やめろ。お前がすると可愛くないんだから。」
「私の中でブームが来た気がする。」
「そう言って、1月から使ってるぞ。」
「あれ?私の中で結構長くブーム来てるんだね。」
そう話していると、台所3人組が帰ってきた。
「あら?てへぺりんこですか?トレーナーさん。」
「ぎゃぁぁぁ!伝染したぁぁぁぁぁ!やめろぉぉぉぉ!」
俺は松風が言った「てへぺりんこ」がグラスに伝染したことに対して叫ぶ。その後、ハヤヒデが話し出す。
「別にいいも思うんだがね?てへぺりんこぐらい。」
「また伝染したぁぁぁぁぁ!やめろぉぉぉぉ!」
「てへぺりんこだよね!お姉様!」
「もうダメだ…。死ぬ…俺が死ぬ…。」
「死んじゃうの?」
松風が俺の言った言葉に反応する。俺は松風と話す。
「死ぬ。」
「どうやって?」
「頭の血管が破裂してくも膜下出血で。」
「おいおい、マジかよ。」
「マジ。」
「今葉が言うのなら、マジだね…。」
「ああ。」
「わかったよ。」
「え?わかってくれたのか…?」
「あまり言わないようにする。」
「今更ぁーーー!そんな約束はとうに破られているーーー!!二度と言うなぁーーー!!」
「え?二度と?1ヶ月前から私の中で来てるんだよ?」
「わかってるのなら言うなぁーーー!」
「わかってて言ってるからね。君がさっき教えてくれたからだけど。でも、案外ハマってるんだね。」
「そうだよ。ずぶずぶにハマっちゃってるよ!?」
「そうかー、どうすっかなー。とりあえず次言ったらさ…。問答無用にぶっちゅーしてもいいよ。」
「うーわぁ…」
「引かないでくれるかい?」
「だって引いたもんだから…。」
「君は相変わらずそう奴だね。」
松風は「やれやれ」と言う感じに、テレビをまた見始めた。そして、担当たちが休憩のためにリビングに入ってくる。チョコは一旦冷蔵庫で冷やすらしい。
「なぁ、グラス。」
「どうされました?トレーナーさん。」
「なんで、俺の部屋で作ってんだ?」
「それは…寮の台所が使えなかったからです…。いつもなら使うのですが…今年は無理でして…。」
「使う人が増えたと?」
「言えばそうなりますね。」
「なるほどなぁ。」
俺はグラスの説明に納得し、またテレビを見始める。特にやることの無い日でもあるので、わざわざトレセンに行く意味もない。すると、家のチャイムが鳴る。俺はチャイムをちゃんと鳴らす人なんて知り合いにいないので、何かの宅配便かと思って開けると、そこにはサトノダイヤモンドとキタサンブラックが居た。
「あれ?ダイヤちゃんとキタサンじゃん。どうしたの?」
「ダイヤちゃん」「キタちゃん」
「「ハッピーバレンタイン!」」
「わざわざ渡しにきてくれたのかい。」
「ダイヤちゃんが渡そうって!」
「やめてよキタちゃん。」
「そうかそうか。ありがとうな2人とも。」
俺はサトノダイヤモンドとキタサンブラックの頭を撫でる。そしてサトノダイヤモンドが「少し中入っても大丈夫ですか?」と聞いてくるので、俺は「ちょっとまってて」と言い、グラス達に話を通した。
「私は良いですよ?」
「私も構わない。」
「私達も大丈夫だよ!ね?お姉様!」
「ん?ああ、私はなんでもいいからね。」
承諾を得られたので、サトノダイヤモンドとキタサンブラックを俺の部屋に入れた。
「お邪魔します!」「お邪魔します。」
「いらっしゃい。飲み物は…ココアでいいのかな?」
「あっはい!」
「キタサンも?」
「はい!ココア好きなんで!」
「んじゃ、作ってこようかな。松風失礼のないようにな?」
松風に釘を刺すと、テレビを見ながら俺に反論する。
「君は私のことをなんだと思ってるんだい?」
「人外。」
「んー…否定できないことを言わないでくれるかな?」
「じゃあ、グラスちょっと任せたよ。」
「はい♪」
俺は来客者の2人をグラス達に任せて、台所に向かった。
〜グラス視点〜
「お2人はよくトレーナーさんの部屋がわかりましたね。」
「ダイヤちゃんが調べてくれて… 」
「やめてよキタちゃん。」
「あらあら、ダイヤさんはトレーナーさんのこと好きなんですか?」
「別に…そんなんじゃないです/////」
「ダメだぞワンダーくん。子供をからかっては。」
「すみません。でも、トレーナーさんは優しいですから好きになってしまうのも仕方ないですよ?」
私はそう言って顔を赤くしているサトノダイヤモンドの頭を撫でる。そして、キタサンブラックも頭撫でてほしそうにしていたので、私は両手で2人を撫でる。
「「えへへ。」」
「お2人はこれからライバルになりますけど、それ以上にいい経験をしますよ。」
「グラスさん…。」
キタサンブラックは心配そうに私を見る。私は優しい顔でキタサンブラックに話す。
「大丈夫です。私とスペちゃんがそうですから。本気でぶつかって…そして、次こそ勝つ!ってなるんです。」
「私とダイヤちゃんもそうなるのかな?」
「なりますよ。トレセンはそう言う場所ですので。」
キタサンブラックとサトノダイヤモンドは顔を見合わせてにっこりと笑う。そして、トレーナーさんが戻ってきた。
〜トレーナー視点〜
「グラス、いいことを言ったな。」
「えっ…聞こえてたんですか?」
「まあ、この戸しか壁ないしな。はい。2人ともココア。寒かっただろうし。」
「「ありがとうございます!」」
俺は2人にココアを渡す。そして、元々居た場所に座る。2人はココアを飲んで、笑っている。
「なぁ、今葉。」
「ん?なんだ?年中発情期野郎。」
「私は一体いつまでここに居ればいいと思う? 」
「それは俺に聞かれてもわからん。」
「自分のトレーナー室が使えなくなると大変になるもんだね。」
「いつものことだろ。つーか、お前仕事してねぇじゃん。」
「おや?私が仕事してないって思っているのかい?」
「それだろ?」
「否定はしないね。」
「頼むから否定してくれ…。」
松風は肘を机について相変わらず、テレビを見ながら話す。そして、ライスが松風と話し出した。俺はテレビを見ていると、東京で雪が降っていると言っていた。そのインタビューに知っている人が映っていた。
『お2人はどうゆうご関係で?』
『トレーナーと担当です。』
『お名前は?』
『ボクの名前はトウカイテイオーだよ!』
『トウカイテイオーってあのトウカイテイオーですか?』
『そうだよ!』
たまたま出掛けていた中山とトウカイテイオーがインタビューを受けていた。俺は入れていた緑茶を飲んでそのテレビを見る。トウカイテイオーはガンガンインタビューに受けて、中山は一切話さない。「そこは話せよ」ってところで話さない。何してんだこいつは…。
「何してるんだろうねこいつは。」
「なんだ松風見てたのか。」
「ライスがチョコの固まり具合を見に行ったからね。」
「ふーん。どんな感じなんだろうな。」
「ふふん。それならば私が教えてあげようか?トレーナーくん。」
松風と話していると、スマホを触っていたハヤヒデが話に入ってきた。そして、松風はハヤヒデに「教えて欲しい。」と言う。ハヤヒデは話し出した。
「まず、ライスくんのチョコだが…見事なものだった。ライスくんの見た目をしたチョコだったよ。」
「なるほどねぇ。じゃあ、君は?」
「ん?私か?そうだね…。バナナにチョコを掛けたものだが?」
「ハヤヒデらしい。」
俺はハヤヒデの作ったチョコを聞いた時にハヤヒデらしいと思いそう話す。そして、松風は「大本命グラスのは?」と聞く。ハヤヒデも「ふふふ。聞きたいかい?」と松風と顔を近づけて話す。そして、ハヤヒデはグラスのチョコについて話し出した。
「まず、ワンダーくんのチョコだが…。」
「ハートかい?」
「ふふ。その通りだ。ワンダーくんはすごくハートを作るのに困っていたな。」
「ハートなのか…あのグラスが…。」
「トレーナーくん。予想外だからってそんな顔をするのはやめた方がいい。」
俺はどんな顔をしていたんだ?ハヤヒデは引いている訳では無いが、怒られた。そして、ライスが戻ってきた。
「ハヤヒデさん。チョコいい感じだよ!」
「そうか。ワンダーくん。どうする?」
「そうですねぇ…。」
グラスは頬に人差し指を当てて考え出す。そして、何かを思いついたのか、俺らに聞こえないように小さい声で話し出す。
「何話してると思う?」
「何を話しているんだろうね。」
「俺はそろそろ、用意しなきゃな。」
「なにかするのかい?」
「多分どこかに出かけるんだろう。着替えるんだ。」
「ふーん。君らしいようならしくない様な。」
俺は奥の部屋に入り服を着替える。着替えが終わり、奥の部屋から出てくるとグラスは考えていることが伝わったのかと思っているのか笑っていた。
数時間後、俺は今ハヤヒデとグラスを連れて近くの山を登っている。なぜこうなったのか俺にも分からない。
「トレーナーくん大丈夫かな?」
「ああ。なぜ山を登っているのか俺は知りたいんだがな。」
「それは…今の時期星が綺麗だと思ったんだ。」
そういえば、松風とライスを俺の部屋に置いてきたが大丈夫だろうか?何か調べられてないだろうか?部屋は爆破されてないだろうか?と考えつつ、山を登る。そして、グラスとハヤヒデが同じ場所で待っていた。
「トレーナーさん」「トレーナーくん。」
「一緒に登りましょうか。」「一緒に登ろうか。」
「全く、人のことを考えねぇ担当たちだな。」
「トレーナーさん、私たちは引退してもこのままですよね?」
「そんなの今聞くことか?」
「もちろんです。大事なことですからね?」
「ああ。その通りだトレーナーくん。これは私たちには大事なことだよ。」
「あー…お前らな…。頂上に着いたら言うから。」
「約束ですよ?」
俺らは山を登る。そして、頂上が見え始めた。そして、頂上に着いてグラスは体を伸ばす。
「良いですね〜山の頂上は。」
「そうだな。しかしだがな?トレーナーくん。私の髪の毛の中に入るのは違うと思うのだが…?」
「いいじゃん。別に。」
「良くないから言っているんだが?」
「なら、出るか。」
俺はハヤヒデの髪の毛から出て、腕を擦りながらハヤヒデとグラスの間に入った。
「寒い。山の中は寒すぎる…。」
「さすがに寒いですね〜。」
「ワンダーくん…。なぜ、山を登ったんだ?」
「夜景が綺麗で、渡すにはちょうどかと思ったんですが…そういえばトレーナーさん寒いの苦手でしたね。」
「すまない。」
俺は申し訳そうにグラスに言う。グラスは焦って「大丈夫ですよ〜」と言ってくれた。3人で夜景を見ているとグラスはカバンをガサゴソと見ている。俺は不思議そうにそれを見ていると、グラスはラッピングされた物を出て渡してきた。
「トレーナーさん…こちらバレンタインです。」
「おや?私はここはお邪魔かな。そこのベンチに座っておくから、楽しんでくれ。」
ハヤヒデは何かを察し、俺らから離れてベンチに座りスマホを見る。俺とグラスはハヤヒデを見てから顔を見合せた。そして、2人で笑いバレンタインの受け渡しを続けた。
「本日はお部屋を貸してもらってありがとうございます。おかげさまでとてもいい物が出来ました♪」
「それは良かった。」
「トレーナーさん。これは義理じゃないですよ?」
「わかってるわかってる。本命じゃろ?」
「違います♪」
「え?どうゆうことだ?」
「大本命です♪」
「そう言うことか…。」
グラスはハートの形をした箱を渡してくれる。そして、中のチョコについて説明してくれる。
「トレーナーさん。今回のチョコですが…複数種類を作ってみました♪」
「助かる。本命を貰ったことがあんまりなかったから…ありがたい。嬉しい…。」
「あらあら…なら、いい思い出になりましたね?でも、私が今まで渡してたバレンタインも本命ですよ?」
「えっ!?そうなの!?」
「そうですよ〜。」
グラスは笑顔をそう言う。俺はこれまでのバレンタインを思い出す。確かに、毎年ハートの形をした箱だった気がする…。今考えると本当に本命だったのかもしれないと思ってしまう。そして、また「ごめんなさい」と謝罪をする。グラスは頬を膨らませて「その言葉を聞きたいんじゃないです。物を貰った時に言うことを言ってください!」と言う。俺は「ありがとうグラス。好きだよ。」と言う。グラスは俺の言葉に顔を赤くして「トレーナーさんずるいです。」と言って、そっぽを向く。そして、ハヤヒデが戻ってきた。
「もう大丈夫そうだね。」
「あっ、そういえば…トレーナーさん。先程の質問に答えてください。ほら、早く答えてください!」
「あのな!お前らが引退しても!俺はお前らを誇りに思う!どうゆう進路を向かおうと俺はお前らの背中を押すからな!」
「トレーナーさん。一言いいですか?」
「なんだ?」
「私の進路はトレーナーさんと結婚ですが…?」
「oh......ソウダッタネ。」
俺はどうも返すことも出来ず、片言になる。グラスは真剣に話す。ハヤヒデは笑顔で俺らを見る。そして、ハヤヒデは「みんなで写真でも取らないか?」と言う。俺とグラスはハヤヒデの方を見て頷いて、写真を撮った。
「ところでこんな時間ですが…お二人さん。寮に帰るんですか?」
「外泊届を。」
「出してあります♪」
「こいつらぁぁぁぁぁ!」
俺の叫び声がこだまする。
〜坂本トレーナー室〜
「トレーナー。」
「ん?」
「バレンタインだ。」
オグリはバレンタインのチョコを取り出すが、少し欠けている。多分「あれだろうな」と思い、気付かないふりをする。
「この欠けている所は私がつまみ食いをしたんだ。」
俺は「だろうな」と思ってしまった。しかし、オグリからのバレンタインは嬉しいものだ。受け取っておく。するとトレーナー室のドアが開いて、そこには何かが浮いていた。それはバレンタインのチョコであり、これはカフェのお友達さんが持ってきてくれたのだろう。手紙がついており、どうやらカフェの手作りでお友達が代わりに渡しに来たらしい。まあ、それはいい。お友達とオグリに「ありがとう」と伝えた。
〜渋谷(中山)〜
「ねぇ!トレーナー!」
「どうした?テイオー。」
「今日はバレンタインだよ!」
「そう言えばそうだったわね。」
「マルゼンスキーは用意してるの?」
「もちのろんよ。トレーナー君これね。」
「あっ、ありがとうマルゼンスキー。」
「いいのよ。お返しは期待しとくわね。」
「トレーナー!僕のも受け取って!」
「いいぞってぐはぁ!」
俺はテイオーの投げたバレンタインチョコを顔面に食らって飛んでいく。テイオーは「ふふん!」とドヤ顔をしている。マルゼンスキーは駆け寄り「トレーナー君大丈夫?」と言って心配してくれた。俺は「我が生涯に一遍の悔いなし」と言って気絶した。
どうもほんとお久しぶりです。綾凪九尾です。
2ヶ月ぶりぐらいですね。申し訳ありません。
ある小説に手を掛かってしまっていまして。
その小説が終われば、問題なく前みたいに出せるはずです。
今回のネタはヘブンバーンズレッドのネタを入れております。
まあ、その辺はいいです。
ハヤヒデのチョコは寮に戻ってから渡されたってことで話は終わりです。
あっ、松風の方は幻想薔薇園が頑張ってくれますよ。もう5ヶ月出してないのは知ってますけど。
(・д・)チッ出せよ。
次回は大阪杯かな?多分、予定を見てないので後で見てくるとします。
今回は長い間待ってもらってありがとうございます。
私はこうして元気です。大丈夫です。コロナにならず元気に仕事をしていますので問題なく生きております。
それでは次回を首を長くしてお待ちしてください。
それでは、お疲れ様でした。