夏合宿に来た今葉&同期達
同期の1人は自力で発光する謎生物になってしまう!
ハヤヒデとグラスがトレーニング中に樫本理事長代理やトウカイテイオーなどと話をする。トウカイテイオーは落ち込んでいるようだが、天皇賞・秋に向けてトレーニングを励んでいた。
今葉も負けないようにハヤヒデのトレーニング方法を徹夜して作った結果グラスに怒られた。
この後どうなってしまうことですやら。
朝ドアを開けるとニコニコしたグラスが立っていた。
「トレーナーさん♪」
「あっグラスさんおはようございます…」
「申し開きはありますか?」
「担当のためだ。睡眠も削るのが道理だろう。」
「そうですか♪先程、アグネスタキオンさんから睡眠薬お借りしたんです♪」
「グラスさん?何考えていますの?」
「飲んでください♪」
「嫌です…」
「飲みなさい!睡眠を削るとは何事ですか!そこになおりなさい!」
「すみません!しっかり飲まさせてもらいます!」
「はい〜♪それで結構です♪」
俺はグラスに脅され睡眠薬を飲んだ。タキオン印の睡眠薬…何が起きるのか分からないがとりあえず飲む。
そして、飲んだ後視界が歪み出して睡眠薬のフラスコを落とす。俺は意識を手放した。
(グラス目線始まり)
さて、約束破りのトレーナーさんには眠ってもらいましたが…本日のトレーニング内容を聞いていませんでした。うっかりです♪確か…トレーナーさんパソコンに書いているはずですから見てみましょう。
この…小難しいようなフォルダーでしょうか?クリックしてみましょう…。
私は、軽い気持ちで小難しい名前のフォルダーをダブルクリックをした。フォルダーの中身は言葉に表せれないような大人の遊びでした。
「…トレーナーさん…ハレンチです。」
私はトレーナーさんの寝顔に軽蔑の目を向ける。そんなことも知らずすぅすぅ眠っているトレーナーさん。私は見ていたフォルダーをゴミ箱に捨てておいて次のトレーニング用のフォルダーを探す。この「菊花賞用フォルダー」の中身を見る。
やっぱり、合宿時用のトレーニング法がぎっちり書かれていた。私はこのトレーニング法を見て紙に写す。しかし、量が多すぎるので最終的には写真に収める。そして、パソコンをシャットダウンするためにホームに戻ると背景がトレーナーさんと私が宝塚記念に勝った時の私とトレーナーさんのツーショットだった。私はあの時を思い出しつつ、パソコンをシャットダウンした。
トレーナーさんは目覚める様子もない。だから何かイタズラをしようと思った。何がいいだろうか。こう言う時、何も知らないことに後悔する。しっかり同級生などに聞いとくべきだったと思う。だけど、前に読んだ小説に寝ている好きな人にキスをするシーンを思い出した。私もそれをすればいいのでは?と思い、私はトレーナーさんの頬に顔を近づける。トレーナーさんの顔がどんどん近くなっていき、心臓がうるさい。そして、トレーナーさんの寝息が顔に当たる時後ろから声がする。
「グラスぅ〜!焦れったいデース!一気に行くのがイイデス!」
急に話しかけられ、そして顔を押される。そして、頬に…ではなく口にキスをする。私は目をつぶってしまったからどこにキスしたのか理解できてなかった。すぐに振り返るとエルが両手でGoodポーズをしていた。
「さすがグラス!いい感じデス!」
「エ〜ルゥ〜?」
「ケ!?怒られることしてないと思ったのデスガ…もしかして、グラス怒ってマス?」
「怒ってはいませんが…怒っては…」
「グラス?大丈夫デスカ?」
「え?ええ。行きましょエル」
「ブエノ!それこそグラスデス!」
私はエルと一緒にトレーナーさんの部屋を後にしました。この後エルが来た理由を問い詰めることにします。そんなことを考えながら、水着に着替えているとハヤヒデ先輩が入ってきました。
「グラス君。少しいいだろうか?」
「はい?どうしましたか?ハヤヒデ先輩」
「いや、トレーナー君のことなのだが…時刻になっても来ないから電話をかけても出ないのだ。彼女の君なら何か知っているかと思い聞いたのだがわかるか?」
「その事ですか。トレーナーさんは眠らずにトレーニング方法を考えていたので強制的に薬で眠らせました。ですので、後でハヤヒデ先輩のスマホに写真送りますので待っててください。」
「そうだったのか。トレーナー君にも困ったもんだな。うむ、了解した。なら、今日は私たちでトレーニングだな?」
「はい〜♪そうなります。」
「先に行っている。グラス君も休んでもいいんだからな?」
「私は大丈夫です♪」
ハヤヒデ先輩は私のことを心配しているように見えましたが気のせいだと思いましょう。エルはもう着替えていたので私も着替えていきます。しかし、私の頭の中は2つのことで支配されていた。
1つ目は【どこにキスをしたのか】だった。もちろん、私的には頬のつもりなのだが、感触的に口だった気がする。そう思うと、私のファーストキスはエルによって口にしたってことになる。私はそのことを考えてしまい、耳まで熱くなる。
そして、2つ目の考えていることは【トレーナーさんは大きい方がいいのだろうか】だった。あの時あのフォルダーを見なければこんなことを考えずにいたかもしれないのに、あのフォルダーを見てから自分の胸の大きさを気にしてしまう。エルのはなかなかの大きさだが、同級生のスカーレットさんもなかなかだ。そう思うと自分は…と考える。
「グラス?何かありましたカ?」
「エル…どうしたら大きくなるの?」
「ケ!?グラスがそんなこと気にするのデスカ!?」
「私だって乙女ですよ?愛する人のためならば気にします。」
「グラスはグラスだと思いマス。トレーナーさんもグラスのことが好きだから今のグラスが1番だと思いますヨ?」
「エル…そう。そうよね。行きましょうかエル。」
「ええ!トレーニングの始まりデェェェェス!!」
私はエルに励まされて、更衣室から出る。色んなトレーナーとウマ娘達が砂浜や海の中に居る。この中からハヤヒデ先輩を見つけるのは一苦労だ。私はエルと話ながらハヤヒデ先輩を探す。エルはトレーナーを探しながら話す。エルが「あっトレーナーさん!グラス!また後で会いましょう!」と言って、走っていく。私は眩しい砂浜で1人ハヤヒデ先輩を探していた。
「ハヤヒデ先輩はどこでしょうか…場所聞いておくべきでした。」
私が独り言を言っていたら後ろから話しかけられた。
「ん。お前姉貴を探しているのか?」
私に話しかけられたと振り返ると後ろにハヤヒデ先輩の妹であるナリタブライアン先輩が立っていた。
「ブライアン先輩、ハヤヒデ先輩がどこにいるか知ってますか?」
「ああ。姉貴ならここだぞ。」
「え?」
私はどうやら、夏の暑さで見逃したらしい。よくよく見ればわかるのにその時は見つけれてなかった。
「姉貴、トレーナーの嫁が来たぞ。」
「そうか。グラス君場所を言い忘れてしまってすまない。」
ハヤヒデ先輩は私を見て謝る。しかし、髪の毛はボッサボサだった。
「この通り、私は癖毛なのだ。湿気が凄いところはこうなってしまう運命なのだ。」
「姉貴…前にトレーナーにストレートを見せたんじゃなかったか?」
「一応見せたのだがな…記憶がなかったらしい。」(第6レース参照)
「ふん。姉貴のトレーナーらしいな。」
姉妹話を聞いている時私はアメリカにいる妹のことを思い出していました。よくメールで「必ず次こそ倒す」とだけ来るので、次アメリカに里帰りする時は軽く捻ってあげようと思いました。
「そういえばグラスくんにも妹がいたのではなかったか?」
急に話しかけられ、私は現実に引き戻された。すぐに返事した。
「は、はい。アメリカの方に妹が。」
「なるほど。つまり、里帰りの時よく勝負を挑まれるのでは無いか?」
「そうですね。いつも挑まれすぎて飽きてしまいました。」
「私もいつかブライアンと走ってみたいと思うんだが…」
ハヤヒデ先輩はブライアン先輩の方を見て苦笑いをする。私はスペちゃんと宝塚、有馬と走ったからわかる。
知り合いやライバルと走ることはとても楽しいことだと言うことだ。楽しく悔しくそして認め合う。これがライバルとの戦いだと私は思っている。ハヤヒデ先輩はスマホを見て「トレーニング内容が来ていないようだが…?」みたいな顔でこちらを見る。私は直ぐにスマホを確認すると、写真は選択されているが送られてはなかった。
「すみません…ハヤヒデ先輩送り忘れていました。」
「いや、問題ない。グラス君、ここでゆっくりしといてくれ。トレーニング内容は確認したからな。」
「いいんですか?見とかないといけないはずでは?」
「何。疲れている者を無理やり付き合わせるほど阿呆では無いのでね。トレーナー君が来たらよろしく言っといてくれ。」
「分かりました〜。」
トレーナーさんが起きるのは夕方頃だろうか。今日は祭りの日だと聞いているから浴衣…持ってきた方が良かったのかもしれない。しかし、ハヤヒデ先輩のレースがあるからさすがに浮かれるのもどうだろうか。私がそう考えていると、近くからある噂話をしていた。
「ねぇこんな噂知ってる?理事長選にグラスさんのトレーナーさんが立候補するって話。」
「何それ、知らないんだけど。」
「噂なんだけどね?秋川理事長が理事長を辞めるらしいの。でも…数年間は続けるらしいけど理事長選があるらしいだけど、それに立候補するらしいよ〜。」
「あの人ってどんな人だっけ?」
「確か、同期からも慕われてて…そう考えるとあんまり関わったことないね。」
「ほんとだね。まあ…理事長が誰になろうとトレセンは残り続けるからいいかな。」
「だね。あっかき氷あるよ!」
私もそんな噂話聞いたことがなかった。トレーナーさんが理事長選に立候補?聞いたこともないし、考えている素振りも見たことない。それに秋川理事長が辞めるという話も聞いたことがない。どうしてそんな噂が流れているのだろうか。調べに行きたいが、デマ情報の可能性もあるので一旦忘れることにした。次に歩いてきたのはライスシャワーさんとキングちゃんだった。
「ねぇ、ライスシャワーさん。」
「どうしたの?キングヘイローさん」
「あなたのトレーナーって大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。ちょっとゲームで課金したけど、欲しいキャラが出なかったからって遠泳してるけど。」
「ライスシャワーさんとアグネスタキオンさんを勝利に導いたトレーナーがこれでいいのかしら?」
「うん。お姉様はあれが普通なの。」
私はそれを聞いて「え?あれが普通なのですか?」と内心驚きつつ話を聞く。
「それでね。お姉様、もしかしたらあのままお姉様がやってるゲームの運営さんのところに乗り込むかもしれないんだって。
「それ…本当に大丈夫なのかしら…。今更だけどトレーナー変えるつもりは無いの?」
「うん。ライスはお姉様がトレーナーがいいから。」
「そう。それならいいのだけど。」
私はキングちゃんに向かって思ってることがある。
「そこで引き下がっちゃダメでしょ!」と思いつつ内心ツッコミを入れる。私は喉が渇いたのでお茶を取り出す。乾ききった喉に冷たいお茶が染み渡る。私にとっては幸せの時間だ。まあ、トレーナーさんと一緒にいる時の方が幸せと思うのだが…。次に歩いてきたのはトウカイテイオーさんのトレーナーさんとオグリ先輩のトレーナーさんだった。
「マルゼンスキーに菊花賞は無理だわ。うん。」
「…そうか。」
「お前無口だな。」
「…そうか?」
「そうだ。」
「…んー。そうなのか。」
「話が続かないじゃねぇか。」
「そうだな。」
この光景を見ていた私は苦笑いをする。オグリ先輩のトレーナーさんは無口なのは周知の事実だ。しかし、あまりにも喋らないからあだ名は【アイザック・ニュートン】だ。
理由も無口で逃げるように去ることが多いし、オグリ先輩やカフェ先輩は勝っているからある意味天才は天才なのかもしれない。ってことで昔居た偉人【アイザック・ニュートン】と名ずけられた。今では、使っている人を見たことは無いが…昔はよく使われていたらしい。中山トレーナーは坂本トレーナーに話し続ける。
「そういえば今葉と松風は?」
「あいつらなら…いや、どこに行った?」
「知らないのか…?」
「いや、松風は海を泳いでるのを見たぞ。」
「えっ何してるのあいつ…」
「わからん。」
「ですよね…」
同期トレーナーのことになると話すという謎の特性を持っていたりする。そして、後ろから話し声が聞こえてきた。
「お前…誰のトレーナーだ?」
「君はウオッカか?」
「ああ!俺はウオッカだ!こんなヒョロちいからには弱そうな担当なんだろうな!」
「言ってくれるね。」
後ろで私のトレーナーさんがいじめられている。私は青き炎を出して助けに行こうと思ったが、近くにいたダイワスカーレットさんがトレーナーさんとウオッカさんに気づいて話しかけた。
「何やってるのよウオッカ。」
「何って、こいつにトレセンの厳しさをだな。」
「あんた…この人を知らないわけ?」
「え?何言ってんだ?こんなやつ見たことないぞ?」
「あなたってバカね。」
「はぁ?バカってなんだよ。」
「この人はグラスワンダー先輩のトレーナーよ」
「は…?ってことは俺…さっきまで俺より強いやつにイキってたってことか?」
「そうよ。だから言ってたのよ。」
「すいませんでした!」
ウオッカさんはトレーナーさんに一礼して逃げるように走っていた。スカーレットさんはトレーナーさんに謝り、ウオッカさんを追いかける。後でどうなるかはご想像におまかせしておきます。
(グラス視点終わり)
起きて、顔を洗い砂浜に行くとウオッカに絡まれ、そしていじられた。無性にイライラする。もしかしたら、徹夜などでストレスが溜まっているのかもしれない。だから、俺は体を動かすことにした。まず、グラスに話しかけた。
「グラス。おはよう。いい薬だったよ。」
「そうですか〜。それなら良かったです♪トレーナーさん次から気をつけてくださいね?」
「あっはい…」
俺は強気でグラスに話しかけたが、グラスはまだあのことを怒っているらしくあのことを話すとニコニコして怒っているグラスの完成だ。俺はそれを見ると直ぐに委縮して謝る。これが俺たちの暗黙のルールだった。
時は流れて、何故かトレーナー対抗レースが行われることになった。参加者は俺、坂本、松風、中山、樫本理事長代理、そして後輩だ。全員白い線に乗らないように走る構えをした。もちろん、だいたい50mだ。ゴルシが見に来たウマ娘達に焼きそばを売る。いつものことだが、今回何故こんなことになったのか理由を説明しようと思う。
(回想)
「松風お前何してたんだ?」
「おや?今葉か。ナンパかと思ったよ。」
「お前なんかナンパする男なんて居ねぇよ。」
「本当にそうかな?」
「はいはい。そうですね。」
「そういえば、今葉。君、運動したいって言ってなかったかな?」
「言ったけど…どこで聞いてた?」
「私は地獄耳だから聞こえてしまうんだよ。」
「はいはいタキオンタキオン。」
「そうさ!タキオンの薬で地獄耳を手に入れたのさ。テレビの音量も2にしないとうるさいからね。」
「誰も聞こえないだろう普通…。」
「まあ…そんなことはいいさ。トレーナー対抗レースをしないか?」
「トレーナー対抗レース?」
「ああ。そうだ。前にしただろ?」
「あれか。いいだろう受けてたってやる。」
(回想終わり)
ということがあり、今に至る。
スタートを言うのはオグリン。ゴールに立っているのはライスとグラスだ。
「お姉様ガルバって!」
「トレーナーさん。勝ってくださいね。」
応援する2人が見える。俺はしっかり準備運動をして、構えた。
「トレーナー。用意はいいか?ではよーい!スタート!」
各一斉にトレーナーが走り抜けるはずだった。
1人ズドーンとコケるトレーナーありけり。名前は樫本理事長代理と言う。
そう。理事長代理が見事にすってんころりんとし顔面から砂浜にダイブしたのだ。樫本理事長代理のウマ娘達は頬を赤くして理事長代理を見続ける。そして、理事長代理は助けられ引きずられてテントに帰っていた。そんなことを知らず、走る中山と坂本。俺は2人の背中を追いかける。しかし、松風が走る気配がない。何をしているのだろうと振り返ると松風が人ではなく、チーターになっているではないか!
「誰だ!タキオンの薬飲ましたやつ!」
俺は走りながら叫ぶ。さすがにレースにチーターはやばい。いえば、レースにチーター(動物)というチーターが居るということだ。(あっみなさん読むの辞めないでください。)
俺は、とりあえず逃げるように走る。必死に走るうちに坂本と中山を抜いていたが後ろから「ガルル」と聞こえてきた。それに気づいた坂本と中山も逃げるように加速する。俺ら3人はチーター松風から逃げるために速度をあげるがゴールはもう通り過ぎていた。そして、俺たちはこう言う。
「「「止まれ…止まれ…なぁぁぁぁい!!」」」
俺たちはハモるってそう言い、3人とも海に突撃した。そして天高く水柱が立ち。俺らはずぶ濡れになった。
またまた時間は飛び、夜になる。
俺とグラス、ハヤヒデは近くでしていた祭りに来ていた。
「忙しかったから夏祭りとか何年ぶりだろ。ん…たこ焼き…か。」
「まぁ!たこ焼きですね〜」
グラスが俺の横からひょこっと出てきてたこ焼きを見る。食べたそうな顔をしているので「食べるか」と行ってたこ焼きを買った。もちろん、ハヤヒデのやつも。
「トレーナー君。すまないんだが、ブライアンと回ってもいいだろうか?」
「ん?あー…うん。いいよ。」
「すまない。では、行ってくる。」
ハヤヒデはたこ焼きだけ受け取り、ブライアンが居る方に歩いていった。俺とグラスは次行く屋台を見ながら歩く。しかし、周りのトレセンの生徒とトレーナーからの視線が痛い。ヒソヒソと何かを話している声が聞こえる。グラスも耳をピクピクさせて気になっているようだ。
「見て…グラスワンダーさんと担当トレーナーさんだよ。」
「ほんとだ。お似合いだよね〜。あの二人って。」
「わかる!」
「噂だけど、パソコンの背景宝塚記念時の写真なんだって。」
「何それ!ブラックコーヒー飲みたい!」
どうやら俺らの話をしているらしい。いや、わかっていたが…グラスと歩いていると見た事のある奴らが立っていた。
「お?松風に中山それに坂本じゃないか。お前たちも来てたのか?」
「今葉か。お前はあれか?デートか?」
「なぜそうなる?まあそうだけどな?」
「いいじゃないか。今葉も隅に置けないね。」
「うるさいな松風。お前、あの後どうなったんだ?」
「あの後…チーターになったあとかな?」
「そうだ。」
「あの後タキオンに戻る薬を飲まされて戻ったよ?」
「でも、そのタキオンが居ないがどこに?」
「実験だね。熱心だよね〜。」
俺はニコニコして笑っている松風の考えていることが分からないので昔からの付き合いらしい坂本に話しかけた。
「坂本さんや。この人何考えてはるん?」
「んー…そうだな。」
「…うん。」
「んー…わからん。」
「いや、困る。」
「仕方ないね。分からないんだから。」
坂本も無口で何を考えてるか分からないやつだが松風よりはマシの方なのだ。
同期トレーナーは担当ウマ娘を連れていて、担当ウマ娘達が話していた。
「オグリ先輩、次の有馬記念頑張ってください。」
「ああ。タマにも勝たなくては。」
「トウカイテイオーさんは天皇賞・秋だったよね?」
「うん。マックイーンも参戦するって言ってたからね!まあ、ボクが勝つに決まってるよ。」
テイオーの勝つ宣言に担当ウマ娘達は笑う。こう思うと担当ウマ娘達も仲がいいのかなと思いつつ、松風の話を聞き流す。
「今葉。君聞いているのかな?」
「はいはい聞いてますよー。聞いてる聞いてる。」
「だから、ジャパンカップにライスを出してみようと思うんだよ。今葉からなにかアドバイスとかないのかな?」
「ない。じゃ、お疲れ。グラス行こうか。」
俺は松風の話を聞き流して、移動する。もちろんグラスと一緒に。この後花火があるから、見えるところに移動しようと思ったが、だいたい決めていたところは人が多かったので砂浜に向かった。
「トレーナーさん。ここから見えるのですか?」
「見えるらしい。ブライアン情報だからな。」
「ちょっと見せてください。」
「どうぞ。」
(umain会話)
野菜嫌い「花火を見るのだろう?人が多いだろうから、砂浜に行くといい。アイツ曰く見えるらしいからな。」
今葉「アイツって?」
野菜嫌い「マヤノトップガンだ。去年トレーナーと行ったんだとさ。まあ、当の本人は今頃外国レースのために外国だがな。」
(終わり)
「なるほど〜。確かに、ここなら見えるかもしれませんね〜。あっもうすぐですね♪」
「ん。そうだな。」
俺はグラスに言われて携帯を見る。チラシで書いてあった20:00から花火の時刻が1分前に差し掛かっていた。
グラスはクルっと後ろを向き、月を見始めた。
「グラス?もうすぐで始まるぞ?」
「ええ。ですが、月が綺麗ですよ?トレーナーさん。」
「それは夏目漱石と同じ言葉として受け取ってもいいんだな?」
「んー。どうでしょう…と言いたいところですが、はい、トレーナーさん月が綺麗ですね。」
「ああ。綺麗だな。」
かつて夏目漱石が使ったと言われる言葉を使って愛を伝え合う俺とグラス。月に照らされているグラスの頬は少し紅く、少し恥ずかしそうにする。すると、後ろから「ヒュー…バァ-ン」と花火が咲いた音が聞こえてグラスの顔が花火によく照らされた。グラスは涙目になって俺を見ている。
「トレーナーさん。噂で聞いた話があるんですが聞いてもいいですか?」
「ああ。なんだグラス」
「トレーナーさんが理事長選に立候補するって聞いたのですが本当でしょうか?」
「んー。いや、するつもりは無いし。話で聞いているのはシンボリルドルフが立候補するって話ぐらいだな。」
「そうですか。もし、立候補する時はご相談くださいね?」
「もちろんだ。なんだ?そんなことで泣きかけていたのか?」
「違います!少し、目にゴミが入っただけですから。」
グラスと話している間も花火は後ろで打ち上がる。パーンパーンと色んな色でグラスの顔が照らされる。グラスは隣に来て、俺の手を握る。俺も握り返す。グラスはこっちを見て、少し気恥ずかしく俯く。
「トレーナーさん。これから先も支えますから絶対にこの手離さないでくださいね?約束…ですから。」
「もちろんだ。俺もお前を支える。だから離すつもりもないから覚悟しとけよ。」
「それは勝馬さんのほうですよ。」(主人公の名前【今葉勝馬】って名前です。)
グラスは下の名前で俺の事を呼ぶ。呼ばれた時ドキッとしグラスも恥ずかしそうにそっぽ向く。少し気まずい時間が流れたがその空気を壊すように話しかけられる。
「やぁ、ラブラブのそこのお2人。」
「またお前か!松風!」
「またとは酷いんじゃないかな?グラス君、今日やろうか。あれ。」
そういえばグラスと松風がなにか出し物をするって話を一日目に言っていた気がする。松風が「さぁ、会場に行こうか。」と言って歩き出した。俺とグラスは追いかけるように歩き出す。合宿所の前を通り過ぎて少しした所に旧校舎があった。旧校舎の前には坂本と中山もいた。
「んじゃ、私から説明させてもらうよ。」
松風は俺らの前に立って今からする出し物を説明した。
「今から肝試しをする。やっぱり夏といえば肝試しだよ。ってことでグラス君が徘徊しているのを隠れながら、この人形を持ってきてもらうよ。」
松風はポケットから旧校舎に置いてあるらしい人形を取り出す。人形のモデルは多分キングヘイローだろう。緑の服を着ていた。
俺は松風に質問した。
「ちょっと待て。これは1人ずつか?それとも3人で行くのか?」
「いい質問だね!3人ずつでも1人ずつでもどっちでもいいさ。」
3人でもいいと返事を貰ったので俺らはアイコンタクトをして、旧校舎の中に入った。
電気は付けておらず、懐中電灯しか明かりはない。俺が先頭で中山が真ん中、坂本が後ろと警戒しながら進む。俺が曲がり角を見た時に、光が反射して光るものがあった。その後、棒のようなものが早く動く時に聞こえる「ブン!」と聞こえた。俺はその音に聞き覚えがある。それは、グラスの薙刀だった。グラスの身長より長いゆえ、振り回すとき「ブンブン!」と風を切る音が聞こえる。
「やばい!グラスだ!逃げろ!」
俺らは走って逃げ出した。グラスは足音を頼りに追いかけてきた。
「トレーナーさん待ってくださーい!待ってくれないと切ります。待っても切ります。」
「それ結果的に死ぬやつじゃないですか!」
グラスは俺を追いかけて、走る。中山と坂本はどうやら先に脱出したらしく、俺は旧校舎に取り残された。
「ど…どうにかして…出口を…」
俺は物陰に隠れて状況を確認した。一応、グラスからの追跡は振り切れたらしい。息を切らしながら、俺はもう一度左右確認をする。グラスはどこにも居なく、一息付く。
「トレーナーさん♡どこですか〜♪出てきてくださーい♪」
どこからが聞こえるグラスの声。やはり、風を切る音が聞こえる。振り回しながら俺の事を探しているようだ。どうにかして、逃げることを考えなければ俺はやられてしまう。
「トレーナーさん?かくれんぼですか?いいですよ〜♪絶対に見つけてみせます♪そこですね!」
グラスは何かを話しながらこっちに向かってくる。もしやバレたのではも思い、しゃがみながら移動しようと思った瞬間横から薙刀の刃が壁を突き抜けて出てきた。薙刀の刃には俺の顔が写るぐらいに磨かれていた。
「トレーナーさん♡かくれんぼは終わりです♪」
肝試しは俺がグラスに捕まって幕を閉じた。松風は大笑いして、旧校舎の前で待っていた。グラスの服装は前に「ウマネスト」と言うゲームをした時に選んでいたヒーラーの服を着ていた。どこか見たことある気がするが、気のせいだろう。
俺とグラスは肝試しが終わってすぐに合宿先の俺の部屋に戻った。明日、空港に行くのに荷物を集める必要があったが何故か俺の部屋にグラスの荷物が置かれていた。
「誰でしょう…?私の荷物移動させたのは…」
「置き手紙ないか?」
(手紙)
「グラスへ 荷物はエルが集めておきました。合宿先最終日ぐらいはトレーナーさんと寝たらいい思ったからデース。あっ、あとエルの話し方が艦〇れの金剛って言った人はエルの寝技の刑デェェェェス! エルコンドルパサーより」
(終わり)
「「……」」
俺とグラスは2人して固まる。荷物があることはもう理解出来たからいい。しかし、1番謎なのは金剛のやつだった。なにか根に持っていることがあるのか?と思いつつ、また今度話聞いてやろうと思った。
俺が荷物をまとめてる間にグラスはお風呂に入り、グラスが出てきたら俺が次お風呂に入った。俺がお風呂から出てくるとグラスが俺の服を畳んでいたが、匂いを嗅いでいた。
「トレーナーさんの匂いはいいです…ね…あっ。」
「別に俺のことが大好きなのはよーくわかったから、続けたまえ。」
「やりません!寝ますよ!」
グラスは顔を真っ赤にして布団に入った。
俺は思った。
「またこの部屋布団が1つだ!!」
また同じ悩みを抱えなければながらず、俺はとりあえず外を見た。何も解決する訳もなく。どんどん時間だけが進んでいく。どうしようと考えても、グラスは布団に包まって出てこない。どうしたものかと思いつつ、また外を見る。月の光が海に反射して綺麗だった。しかし、それでは悩みは解決しない。そして時間がまた進む。すると、グラスが起きてきて俺の寝巻き袖を掴んだ。
「トレーナーさん寝ますよ。お布団に入ってください。今日、……私甘えたい気分ですから。」
グラスの小さく照れた声で言われ、俺は布団に入った。布団の中では、グラスが俺に抱きつき眠った。意外と寝心地がよく俺もすぐに寝た。
朝、起きると抱き合い向かい合っている状態で起きた。グラスも同じタイミングで起き目線が交差する。そして、グラスは「おはようございます。よく寝れましたか?勝馬さん。抱き枕の私はとても良かったと思いますよ?」と言って笑った。俺も「おはようグラス。ああ、よく眠らせてもらったよ。」と言って笑う。その後時間見て顔を洗った。
「トレーナーさんこの後は旅行ですね。」
「ああ、ハヤヒデにはトレーニング表送ってあるから1人でしてもらうしかない。お土産何がいいか聞いとかないとな。」
「そうですね。すみません。急に札幌に行きたいとか言い出してしまって…」
「いや、いいさ。グラスと旅行は楽しみだ。」
「私もです。旅行中は下の名前で呼びましょうか?」
「好きにしたらいい。グラスのな。」
「そうですか。わかりましたトレーナーさん。札幌に着いたら下の名前で呼ぼうと思います♪」
俺とグラスは合宿先を後にし、バスに乗り込む。そして、空港に向かい飛行機で札幌に向かった。
綾凪九尾です。
3週間ぶりの方はお久しぶりです。初めましての方は初めまして。
第7レースに続きの第8レースです。今回も1万文字超えてしまいました。合宿を終わらせるつもりだった結果こうなってしまいました。
まず、ネタ説明から参ります。
エルの「グラスゥ〜!焦れったいデース!(ry」はある同人誌のネタを取らさせてもらいました。私が好きな作家さんのネタでしたので使わさせて頂きました。
次にライスのセリフで「それでね。お姉様、もしかしたらこのままお姉様がやってるゲームの運営さんのところ乗り込むかもしれない」のところは松風の元の方がネタとして案を渡してくださいました。これには理由があり、今ウマ娘はライスシャワーとスーパークリークの新衣装が出てるんですが80連しても出なくて、乗り込んでやろうかと言ったからです。
続きまして、【アイザック・ニュートン】です。
これは本当の話らしく、本当に話さなかったらしいですね。詩人もなんか言っているらしいですし、それから拝借して【アイザック・ニュートン】のあだ名をつけさせていただきました。
4つめトレーナー対抗レースです。
これは日本ダービー前にまた行われます。理由は…まだ言えませんが日本ダービー前の話は少し重くなりますのでお気をつけください。
5つ目「止まれ…止まれ…なぁぁぁぁぁい!!」です。
これはアニメウマ娘であったシーンでして、サイレンススズカが坂からの急カーブを曲がれず、森に突っ込みチームスピカも同様で最後は海に突っ込むシーン真似してみました。
6つめ最後の肝試しです。
これは一応元ネタ?あります。
ひぐらしのなく頃にの竜宮レナの私服とグラスのウマネストの時の服が少し似てると私が思ったことにより発生したイベントです。鉈のところを薙刀に変えたのはグラスらしいさを残した結果ですね。
そろそろネタ解説は終わりにして、今回参照や説明を小説内に書かせていただきました。分からないなどがあってはいけない思い書いたのですが、分かりずらい場合はまた修正や感想で教えてください。
では次回予告に行きます。旅行…と行きたいですが違います。
時は4月まで戻ります。
そうですね。皐月賞まで戻ります。
皐月賞には「ハヤヒデ」「タキオン」「マルゼンスキー」が出走になります。展開だけ言っとくと「タキオン」を勝たせてから重い話に行こうかと思ってます。わかる人にはわかるです。
あっそれと、この小説によく松風が出てる理由ですけど
単なる松風なら何でもしていいって許可出てるのでネタを仕込んでるってことなんですよ。
あともう一つ。前回のあらすじを書いてみました。簡単に書いたのであんまり、参考にならないかと思いますけど…話の内容は繋がってるはずなので。
では、長くなりましたが。
今回「隣で寄り添う青き炎」を読んで頂きありがとうございます。
艦これには及びませんが、今読んでくださった方々は5600人を超えております。艦これは13000人です。頑張って抜こうと思ってます。
まあ、この後艦これも書くんですけどね。
覚えといてください。この小説…8000文字は一日で書いてますから。だから、誤字脱字あると思います。そして、キャラ崩壊ありまくりだと思います。認めます。ええ。だからこそ、暖かい目で読んで頂きたいと思いつつ終わらせていただきます。
次回も3週間後になります。皐月賞ですよ。次は。
では、またのご縁をお待ちしております。