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―この世界には《魔法》が存在する。
―その《魔法》にはとある法則がった。それは…すべての《魔法》には《属性》がついている、というものだ。
《属性》は水、金、地、火、木、天、魔の7つのことを指す。
しかし…法則はあくまでも法則という名の架空の見解、絶対ではないのだ。
何十、何百、何千年の歴史の中に、例外は微量ながら存在するものだ。
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「やーい!!無能野郎!」
…やめろ。
「なんでこんなところにいるの?さっさと消えな!クズ!」
…やめろ!
「気持ち悪いんだよ、近寄んな!」
やめろ!!
「だめよ?あんな出来損ない(・・・・・)と一緒にいちゃ。無能が感染(うつ)ってしまうわ!」
「あんたなんか、産まなきゃよかったよ。このクズで無能な疫病神。さっさと出て行きな!」
「目に入るだけで…イライラするんだよ!!」
やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
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「………っ!!!」
嫌な夢を、見た。
思い出したくもない、あの地獄のような日々…。
そんなものを見たせいか、汗が滝のように出てきている。
「…はぁ、今何時だよ?」
ところどころダンボールがあり、最低限のものだけしかない簡素な部屋にかけられているアナログの時計を見れば12と3を指していた。
現在、深夜3時ということになる。
あんな夢を見たせいか、完全に目が覚めてしまった。
「…しゃあない、シャワー浴びて鍛錬でもするか。ったく、最悪な気分だぜ。」
ベッドから起きだし、シャワー室に向かう。
服を脱いでいる時、不意に備え付けてある鏡に目が行く。
中肉中背で、引き締まった体には…無数の傷があった。
切り傷、火傷、ケロイドになっている部分は数知れない。
「…また、戻ってきちまったな。」
自分の姿が醜いからか、自身の処遇を呪ってか、少年の笑顔に力がなかった。
少年の名は天神(あまがみ) 悠斗(ゆうと)。
この世界において異端児、忌み子と言われる存在…《無属性》の魔力を持つという運命を背負った少年である。
そして、彼への運命の悪戯はこればかりではない。
彼は…自分が生まれ、存在を否定された思い出の場所…星辰町(せいしんちょう)に帰ってきてしまったのだ。
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―黒燐学園(こくりんがくえん)…
中等部、高等部が合併している、《魔法》を教える学校で最大規模になる学校で、街の半分はこの学園の敷地となっている。
そして、そんな学園の高等部2年A組ではある噂で持ちきりだった。
『転校生が来る。』
転校生で騒ぐのは当たり前と言えば当たり前だ。
どんな子が来るか?それが楽しみなのだ。
担任の先生が教室に入ってくる。瞬間で生徒たちは静かになった。
ここもどんな学校でも一緒だ。
「先生!転校生は!?」
「まあまあ少しは落ち着きなさい。今から紹介するから。」
「男!?女!?もしくは…おネェか!?」
「…男の子よ。安心しなさい?」
…選択肢におネェが入っているのは最近の世間としては正常といえる…はず。
「さて、待たせるわけにはいかないから早速紹介するわ!入ってきてー!」
皆が扉に注目する。扉はガラガラと音を立てながら開いていく。
入ってきた少年は、一言で言えば…「普通」だった。
茶髪にヘアバンドを付け、後ろは腰まで伸びた長い髪を一本にして束ねている。
中肉中背で、小柄ではないが決して大きいとは言えない体。
特徴は普通なのだ。
しかし、雰囲気は周りを一気に黙らせるほどに重く、嵐の前のような静けさであった。
そんなことを知らんとばかりに少年は黒板に名前を書いていく。
書き終えた瞬間に、何人かの生徒は目を丸くし、驚き、冷や汗が頬を伝った。
それほどに驚いたのだ。
「皆さんはじめまして。俺は天神 悠斗。よろしくな。」
次回!《無》我の境地!
「01:『拳』、全開!」
悠斗「次回は俺が今回より本格的に出てくるらしいな。」
まあ、あんた主人公だしな。
悠斗「俺の…
俺の料理テクをついに披露するんだな!?」
………はい?
悠斗「よっし!そうと決まればメニューを考えなきゃな!」
いやいやいや!?ジャンル違うから!?
料理じゃないよ!?魔法だ!!ま、ほ、う!!
悠斗「知ってるって。
料理のま、ほ、う♪だろ?」
ちっっっっがーーーーーーーーーーーーーーーう!!!