ハイスクールD×D 銀ノ魂を宿し侍   作:イノウエ・ミウ

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今回は特に原作と変わらないかな?


どんなガラクタでも、そいつが大切に思っているのなら、それは宝である

校舎に入り、グラウンドに辿り着いた陸兎たちをコカビエル達が待ち構えていた。

近くでは空中に展開されている魔法陣の周りを四本の聖剣が神々しい光を放っている。そして、魔法陣の中央にはバルパーの姿がいる。その上にはコカビエルが宙で椅子に座っており、陸兎たちを見下ろしていた。

リアスは堂々とコカビエルの前に立つと、魔法陣について問いかける。

 

「コカビエル、あの光は何なのかしら?」

 

「四本のエクスカリバーを一つにするらしいぞ。あの男の念願らしいが、俺には関係ない。それで、サーゼクスは来るのか?それとも、セラフォルーか?」

 

「生憎だけど、お兄様もレヴィアタン様も来ないわ。貴方の相手は私たちがするわ」

 

「・・・そうか」

 

コカビエルは失望したかのような顔をすると、手元に巨大な光の槍を出現させ、それを体育館に向けて投げた。

 

ドカーン!

 

その直後、激しい爆発が起こり、辺り一帯に爆風が広がった。

陸兎以外の面々は激しい爆風に思わず尻餅を付く。そして爆風が止み、リアス達が再度体育館を見ると、体育館は跡形も無く消えていた。体育館があった場所には、先程の巨大な光の槍が地面に突き刺さっていた。

 

「つまらん、この程度で腰を折るとは実につまらん。まぁ、そこの退魔師・・・いや、十天師は先の攻撃でも一切動じてなかったようだが」

 

「この程度でチビってちゃ、最強の退魔師だなんて呼ばれねぇよ」

 

「ククク、どうやら貴様とは中々楽しめそうだな。少なくとも、魔王と戦う前の余興にはなりそうだ」

 

臆することなく答えた陸兎を見て、コカビエルは嬉しそうに笑う。

 

「さて、余興として、まずは俺のペットと遊んでもらおうか!」

 

コカビエルがそう言うと、宙に浮いてる椅子の下から魔力が放たれ、それは地面に向かっていった。そして、地面を抉ると魔法陣が現れ、巨大な炎の柱が吹き荒れた。

そこから黒い巨体に三つの首がある巨大な犬、ケルベロスが咆哮を上げながら現れた。しかも、二匹。

 

「あれはケルベロス!?なんてものを持ち込んでるの!」

 

リアスが驚くのも無理はない。ケルベロスは地獄の番犬と言われて、本来なら冥界の門の近くに生息している魔物なのだから。

 

「ビビってる暇ねぇぞ。こんなヤベー犬、現世で暴れられたらいい迷惑だ。部長らは全員で一体を頼む。残りの一体は・・・俺一人で十分だ!」

 

驚いているリアスの隣で陸兎がそう指示を出すと、我先にと一匹のケルベロスの下へ走り出した。

こちらに近づいてくる陸兎に気づいたケルベロスは、三つの首から一斉に炎を吐いた。

 

「そんなチンケな炎で、侍の魂を熱くできると思ってんじゃねぇぞ犬!」

 

しかし、陸兎は『洞爺刀』で膨大な炎を真っ二つに斬り裂いた。

そして、そのまま『神速』でケルベロスの首の一つに向かって跳び、『洞爺刀』を腰に当てて構える。

 

「夜叉神流一刀『闇夜ノ半月(やみよのはんげつ)』」

 

半月を描くように繰り出された横薙ぎの一閃は、瞬く間にケルベロスの首を切断した。

首が一つやられたからなのか、他の二つの首が激情したかのように咆哮を上げると、陸兎に向けて再び炎を吐こうとする。

 

「ハァ!」

 

だが、そこについ先日はぐれたばっかりのもう一人の聖剣使いの少女、ゼノヴィアが『破壊の聖剣』でもう片方の首を切断した。

 

「加勢に来たぞ。八神陸兎」

 

「別に必要無かったんだが・・・ありがとよ。これで終わりだ!」

 

ゼノヴィアに礼を言いながら、陸兎は宙を蹴って残りの一つの首に急接近すると、止めと言わんばかりに、陸兎の感情に応じて力を増幅させた『洞爺刀』でケルベロスの胴体ごと真っ二つに斬った。

ケルベロスを倒した陸兎とゼノヴィアは、そのまま地面に着地する。横を見れば、一誠たちの方も既にもう一匹のケルベロスを倒しており、木場も合流していた。

 

「まさか、こうもあっさり倒してしまうとはな・・・面白い!実に面白いぞ!」

 

あっという間に二匹のケルベロスを倒した陸兎たちを見て、コカビエルは嬉しそうに笑みを浮かべる。

 

「完成だ」

 

不意にバルパーの声が聞こえ、陸兎たちが一斉に振り向くと、魔法陣にあった四本のエクスカリバーが一本に統合されて、眩い光を放った。

 

「ヤベーな、あれは」

 

「えぇ、あれだけの力が一気に放たれたら・・・」

 

膨大なオーラを前に、この後に起こる出来事を察した陸兎とリアスは顔をしかめながら言う。

その呟きに答えるかのように、バルパーが笑みを浮かべながら言った。

 

「想像通りだ。後20分でこの町は崩壊する」

 

「防ぎたかったら、この俺を倒してみるがいい。倒せたらの話だがな!」

 

そう言いながら、コカビエルは十枚の黒い翼を生やし、座っていた椅子から立った。

コカビエルが放つ圧倒的なプレッシャーにリアス達もそうだが、十天師である陸兎でも、いつもの死んだ魚のような目はしておらず、真剣な表情でコカビエルを警戒している。

しかし、木場だけは、コカビエルには眼中にない様子で一人、バルパーの方へ歩み寄る。

 

「バルパー・ガリレイ。僕は聖剣計画の生き残り・・・いや、正確には貴方に殺された身だ」

 

「ん?」

 

「悪魔に転生した事で、こうして生き長らえている。僕は死ぬわけにはいかなかったからね。死んでいった同志たちの仇を討つために!」

 

憎しみの籠った目で木場はバルパーに向かって突進していく。

 

「危ない!」

 

だが、木場はバルパーの事しか考えてなかったのか、背後にいるコカビエルが光の槍を自分に向けて投げようとしていることに全く気づいていなかった。

リアスの言葉によって、木場はようやく気づいたが、コカビエルは既に光の槍を木場に向けて投げていた。

 

「マズい!」

 

「くっ!」

 

ドカーン!

 

一誠と小猫が素早いスピードで駆けつけようとしたが、直後に光の槍は地面に衝突して、大爆発を起こした。

一誠と小猫は爆発の余波で吹き飛ばされるだけで済んだが、近くにいた木場は直撃こそ避けたが、ダメージは大きく、うつ伏せに倒れていた。

 

「直撃は避けたか。すばしっこいネズミだ・・・フリード!」

 

直撃を避けた木場に感心しながら、コカビエルはフリードを呼んだ。

 

「はいな、ボス!」

 

「最後の余興だ。四本の力を得たエクスカリバーで、こいつらをまとめて始末してみせろ」

 

「ヘイヘイ!チョー素敵仕様になったエクスなカリバーちゃん!確かに拝領しましたでござます!さぁて、誰から殺っちゃいましょうかねぇ?」

 

狂ったような目で見つめるフリードに、陸兎たちは警戒する。

そんな中、立ち上がろうとしてる木場の下にバルパーが近づき、憎しみの籠った目で自身を見つめる木場に話しかけた。

 

「あの計画で被験者が一人脱走したと聞いていたが、卑しくも悪魔に堕ちていたとは・・・だが、君らには感謝している。お蔭で計画は完成したのだからな」

 

「完成・・・?」

 

「君たち適正者の持つ因子は、聖剣を扱えるまでの数値を示さなかった。そこで、一つの結論に至った。被験者から因子だけを抜き出せば良いとな」

 

「なっ!?」

 

バルパーの言葉に驚愕の表情となる木場。

 

「そして結晶化する事に成功したのだ。これが、あの時の因子を結晶化した物だ。最後の一つになってしまったがね!」

 

そう言いながら、バルパーは懐から青く光り輝いている結晶を取り出した。

すると、バルパーの話を近くで聞いてたフリードが急に笑い出す。

 

「アハハハハハ!俺以外の奴らは途中で因子に体がついていかなくて、死んじまったんだぜぇ!そう考えると、やっぱ俺ってつくづくスペシャル仕様ざんすねぇ!」

 

大笑いするフリードを見ながら、ゼノヴィアは納得したかのように呟く。

 

「聖剣使いが祝福を受ける時、あのような物を体に入れられるが・・・なるほど、あれは因子の不足を補っていたのか」

 

すると、ゼノヴィアの言葉が聞こえたのか、バルパーは忌々しそうに言う。

 

「偽善者共めが。私を異端者として排除しておきながら、私の研究だけは利用しよって。どうせ、あのミカエルのことだ。被験者から因子を抜き出しても、殺してはいないだろうがな」

 

「・・・なら、僕らを殺す必要はなかったはずだ。どうして・・・!?」

 

木場は必死に立とうとしながら、殺気の籠った目でバルパーに問う。

 

「お前らは極秘計画の実験材料にすぎん。用済みになれば、廃棄するしかなかろう」

 

「っ!?・・・僕たちは主の為と信じて、ずっと耐えてきた。それを、それを・・・!実験材料・・・?廃棄・・・?」

 

平然と自分たちの事を実験材料と言ったバルパーに、信じられないと言った顔をする木場。

バルパーは持っている結晶を木場の足元に向けて投げる。

 

「この結晶が欲しければくれてやる。既に完成度を高めた物を量産出来る段階まできているのでな。もはやこれは、使い道のないガラクタにすぎん」

 

木場は静かにしゃがみ込み、足元に転がる結晶を手に取る。

結晶を握りしめている木場は、目を瞑りながら結晶を両手で包み込む。その顔には怒り、悲しみ、懐かしさ、後悔などといった様々な感情が混ざり込んでいた。

しばらくの間、結晶を握っていた木場は、ゆっくりと立つと、小さな声で呟いた。

 

「バルパー・ガリレイ。貴方は自分の研究、欲望の為に、どれだけの命を弄んだ・・・!」

 

その時だった。木場が持っている結晶が淡い光りを放ち、グラウンドを包み込んだ。

そして、木場の周りには複数の人の形をした青い何かが立っていた。

 

「あれは、この戦場に漂う様々な力。そして、裕斗君の心の震えが結晶から魂を解き放ったのですわ」

 

朱乃が一誠たちに説明する中、木場は霊魂となった聖剣計画の同志たちに語りかけるように言った。

 

「僕は・・・ずっと・・・ずっと思っていたんだ。僕が、僕だけが生きていて良いのかって。僕よりも夢を持った子がいた。僕よりも生きたかった子がいた。なのに・・・僕だけが平和な暮らしをして良いのかって・・・!」

 

すると、突然綺麗な歌声が辺りに響き渡った。

そして、霊魂の一人が木場の服を掴み、彼が自分の方へ振り向くと、微笑みながら口を開いた。

 

『自分たちのことはもういい。君だけでも生きてくれ』

 

声は聞こえなかったが、口の動きで喋った内容を理解した木場は涙を流した。

霊魂たちは一斉に浮かび上がり、淡い光を放ちながら、一人一人が口を開く。今度は声も聞こえた。

 

『大丈夫――』

 

『皆が集まれば――』

 

『受け入れて。僕たちを――』

 

『怖くない。例え神がいなくても――』

 

『神様が見てなくても――』

 

『僕たちの心はいつだって――』

 

「一つ・・・」

 

少年少女たちの声が聞こえた後に木場がそう呟くと、霊魂たちは一つの大きな光となって木場を包み込んだ。

その光はとても温かく、アーシアと一誠は涙を流していた。

やがて木場を包んでいた光が消えると、木場は再びバルパーを見る。

 

「同志たちは僕に復讐を願ってなかった。願ってなかったんだ。でも、僕は目の前にいる邪悪な存在を打ち倒さなければならない。第二、第三の僕たちを生み出さないために!」

 

そう言いながら、魔剣をバルパーに向けて構える木場。その目には、先程までの憎悪や殺意は一切無かった。あったのは、己の成すべき事を成そうとする決意だった。

 

「フリード!」

 

「はいなぁ!」

 

バルパーは己の身に危険が迫っていると感じて、フリードを呼ぶと、フリードはすぐに駆けつけ、二人の間に立った。

 

「フンッ、愚か者めが。素直に廃棄されれば良いものを」

 

バルパーが何やら言っているが、木場は聞く耳を持たない。

そこに一誠が木場にエールを送る。

 

「木場ぁー!フリードの野郎とエクスカリバーをぶっ叩けぇー!あいつらの想いと魂を無駄にすんな!」

 

「やりなさい祐斗!貴方はこのリアス・グレモリーの眷族。私の『騎士』はエクスカリバー如きに負けはしないわ!」

 

「祐斗くん!信じてますわよ!」

 

「ファイトです・・・!」

 

「木場さん!」

 

一誠に続きリアス、朱乃、小猫、アーシアがそれぞれ木場にエールを送った。

 

「あーあー、なに感動シーン作っちゃってんですか?聞くだけでお肌がガサついちゃってもうげんかーい!とっととテメェらを斬り刻んで、気分爽快といきましょうかねぇ!」

 

聖剣を構えるフリードに対して、木場は魔剣を天に向けて掲げた。

 

「僕は剣になる。僕の魂と融合した同志たちよ。一緒に超えよう。あの時果たせなかった想いを、願いを、今!」

 

その直後、魔剣から聖と魔の力が吹き荒れた。

 

「部長、そして仲間たちの剣となる!『魔剣創造』!!」

 

神々しい輝きと禍々しいオーラが一つとなり、魔剣へ吸収されていく。

 

「『双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)』。聖と魔を有する剣の力、その身で受け止めるがいい!」

 

木場は己の作り出した魔剣、いや聖と魔の力が合わさった剣、聖魔剣を構えた。

その様子を後ろから見つめていた陸兎が木場に向かって言う。

 

禁手化(バランス・ブレイク)・・・どうやらお前も、俺たちのいるステージの一歩目に至ったみてぇだな。なら、お前のやるべきことはただ一つだ・・・やって見せろよ木場!」

 

「分かっているよ陸兎君。何とでもなるはずだ!」

 

「聖魔剣だと!?」

 

連邦に反省を施す組織の構文みたいなやり取りをする陸兎と木場をよそに、バルパーは驚愕の表情で木場が作り出した聖魔剣を見る(無意識に例の構文のセリフを言っちゃってる)。

そんなバルパーに向かって歩み寄る木場。

そこにゼノヴィアが現れ、木場の隣に立った。

 

「リアス・グレモリーの『騎士』よ。八神陸兎が提案した共闘はまだ生きているか?」

 

「・・・だと思いたいね」

 

「ならば、共に破壊しよう。あのエクスカリバーを」

 

「良いのかい?」

 

「もはやあれは、聖剣であって聖剣ではない。異形の剣だ」

 

そう言いながら、ゼノヴィアは『破壊の聖剣』を地面に突き刺す。

 

「ペトロ、バシレイオス、ディオニュシウス、そして聖母マリアよ。我が声に耳を傾けてくれ」

 

ゼノヴィアは右手を真っ直ぐ伸ばしながら言霊を発すると、途端に空間が歪んだ。

そして、歪みの中心から鎖に絡まった一本の剣が出現し、ゼノヴィアは剣の柄を掴むと、剣に絡んでいた鎖が一気に外れた。

 

「この刃に宿りしセイントの御名において、我は解放する!聖剣デュランダル!」

 

聖剣デュランダル。エクスカリバーに並ぶ、この世の全てを斬り刻むと言われている聖剣。

ゼノヴィアはデュランダルを手に持つと、バルパーに向けて構えた。

 

「馬鹿な!私の研究ではデュランダルを扱える領域まで達してないぞ!」

 

「私はそいつやイリナと違って数少ない天然物だ」

 

「完全な適正者・・・真の聖剣使いだと言うのか!?」

 

驚いているバルパーをよそに、デュランダルを見つめていた陸兎は、ゼノヴィアに問いかける。

 

「つかよ、そんなスゲー剣使えるなら、なんで最初っからそいつで戦わなかったんだ?」

 

デュランダル(こいつ)は触れた物はなんでも斬り刻む暴君でね。私の言うことも碌に聞かない。それ故に異空間に閉じ込めておかないと、危険極まりないんだ」

 

「それってつまり、毎日人の頭を嚙んでくる定春みてぇなモンか?」

 

「・・・例えがよく分からないが、まぁそんな感じだ」

 

陸兎の質問の意味が分かっていなかったが、その場のノリで答えるゼノヴィア。

 

「そんなのアリですかぁー!?」

 

フリードは叫びながら、エクスカリバーを枝分かれさせると、それをゼノヴィアに向けて放つ。

しかし、ゼノヴィアはデュランダルを一振りしただけで、枝分かれしたエクスカリバーを全て砕いた。

 

「ここに来てチョー展開!?」

 

驚くフリードに向けて、ゼノヴィアはデュランダルを振り下ろす。

 

「所詮は折れた聖剣。このデュランダルの相手にはならない!」

 

「クソったれ!そんな設定いらねぇんだよ!」

 

宙に跳びながら悪態付くフリードだが、その後ろに木場が現れる。

 

「そんな剣で、僕たちの想いは断てない!」

 

聖魔剣を受け止めたフリードは、そのまま木場と空中で激しい剣戟を繰り広げる。

激しい剣戟の末、次第にフリードが押されていく。

 

「ぐっ!調子に乗ってんじゃねぇぞクソ悪魔がぁー!」

 

フリードは一度距離を取ると、大声で叫びながらエクスカリバーの力を最大限に解放させ、猛スピードで木場に接近する。

それに対して、木場は腰を少し下ろしながら聖魔剣を構え、目を瞑りながら陸兎との特訓の日々を思い出す。

 

「(陸兎君がよく使う『神速』。ただ早く動くんじゃなくて、一瞬のスピードで相手に接近する居合の業。腰を少しだけ低くしながら足首に一瞬だけ力を籠めて、力が解放された瞬間に一気に地面を踏み込んで・・・加速する!)」

 

「何ぃ!?」

 

木場は陸兎が扱う『神速』を頭の中で想像しながら見よう見まねで繰り出し、フリードのスピードをも凌駕する一瞬の速度で間合いに入った。

そして、いきなり目の前に木場が現れたことに驚くフリードに向けて、聖魔剣を振り下ろした。

 

パキンッ!

 

「グハッ!」

 

木場が振り下ろした聖魔剣はエクスカリバーを砕き、その勢いのままフリードの体を斬った。

 

「ざけんな・・・この俺が・・・クソ悪魔如きに・・・」

 

斬られた箇所から血を流しながら、フリードは地面に倒れた。

 

「見ていてくれたかい皆。僕たちの剣はエクスカリバーを超えたよ・・・」

 

木場は聖魔剣を握りしめながら上を見上げ、誇らしげに微笑むのであった。




・夜叉神流一刀『闇夜ノ半月(やみよのはんげつ)
半月を描くように、刀を真横に振るう一閃の一撃。
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