Q:EDの「反抗声明」に登場する銀魂キャラをハイ魂キャラに置き換えたら?
・最初の銀さん、新八、神楽→陸兎、一誠、リアス
・Aメロのお妙さん、さっちゃん、九兵衛、ツッキー→朱乃、アーシア、小猫、ゼノヴィア
・Bメロのお通ちゃん、鉄子、幾松さん→イリナ、ギャスパー、グレイフィア
・サビのまた子、陸奥、そよ姫、信女→麗奈、聖良(第4章で登場予定のオリキャラ)、セラフォルー、ソーナ
・合間に登場するお登勢さん達→ミルたん
こんな感じになります。後は皆さんの脳内で想像してみてください。
「いやー、危ねぇ危ねぇ。危うく、童貞卒業の代償に大事なモンを失うところだったぜ」
「全く、何かあったと思ったら、そんなはしたないことをしようとしてたなんて・・・」
「陸兎を責めないでやってくれ。陸兎が私を襲ったんじゃない。私が陸兎を襲ったんだ」
「原因がなんか言ってるよコノヤロー」
プールでのひと時を終えて、部室に戻った陸兎は、先程の出来事をリアス達に話していた。
それを聞いたリアスは呆れ顔を見せて、ゼノヴィアは陸兎を庇おうとしたが、あまりフォローになってない発言に陸兎は顔を顰めた。
「随分と賑やかだね。何かのイベントかい?」
すると、声と共に魔法陣が出現し、そこからサーゼクスとグレイフィアが現れた。
「お、お兄様!?」
「あ、魔王様じゃん」
リアスが驚きの声を上げて、眷属の朱乃、木場、小猫はその場に跪いた。遅れて一誠も同じように跪く。魔王を見たことないアーシアとゼノヴィア、知っているけど跪く必要性を感じず、吞気に声を出した陸兎の三人は、立ったままであった。
そんな彼らにサーゼクスは声を掛ける。
今日はプライベートで来ていることを伝えて、新しい眷属であるアーシアとゼノヴィアに挨拶をしたら、次は陸兎に話しかける。
「この間のレーティングゲーム以来だね。八神陸兎君」
「まぁな。あの時は一誠共々世話になったな」
「そうみたいだ。十天師がこの学園にいると聞いた時は、私も心配だったが、その様子だと、良い関係を築いているみたいだ。これからも妹と仲良くしてもらいたい」
「りょーかい。貴重な魔王様からの頼みだ。きちんと守ってやるよ。しっかし、魔王は割と忙しそうなイメージがあったが、まさかプライベートで部室訪問とはねぇ・・・魔王様って、実は暇人なのか?」
「ちょ、陸兎!?」
場合によっては罰せられるかもしれない無礼な発言にリアスが慌てるが、サーゼクスは笑顔で返した。
「これでも午前はちゃんと仕事してきたよ。それに、プライベートって言っても、ここに来たのは理由があるんだ」
「理由?それはいったい・・・」
問い掛けるリアスだったが、次のサーゼクスの発言で驚愕の表情となる。
「決まっているだろう。公開授業が近いから妹の勉学に励む姿を是非とも間近で見ようとね」
「!? なんでお兄様がそれを・・・グレイフィアね。お兄様に伝えたのは・・・!」
「勿論、父上もちゃんと来る」
「お兄様は魔王なのですよ?仕事を放り出してくるなんて・・・」
「いやいや、これは仕事でもあるんだよ。三大勢力のトップ会談を、この学園で執り行おうと思っていてね」
「!? こ、この駒王学園で!?」
リアスや黙って会話を聞いてた一誠たちが驚いた。陸兎も知らなかったのか、驚愕の表情となっていた。
「この学園には様々な縁があるからね。赤龍帝に十天師、これらの強大な存在が一堂に集う学園。偶然という言葉では表しきれないよ」
そう語るサーゼクスに、リアス達は何とも言えない顔をするのであった。
翌日の日曜日。休日にも関わらず、陸兎はこの日、朝から家を出て、昨日言われた待ち合わせ場所に向かっていた。
「悪ぃ悪ぃ、遅れたわ」
「遅いぞ八神。あまりサーゼクス様待たせんなよ」
「別に気にしてないよ。こちらから頼んだ身だ。文句は言えないよ」
待ち合わせ場所に着くと、私服姿の一誠とスーツを着たサーゼクスに昨日と変わらずメイド服のままのグレイフィアがいた。
昨日サーゼクスから、翌日に駒王町の観光――ではなく、下見をすることを告げられ、その案内役に一誠と陸兎を選んだのだ。
「それじゃあ、案内をお願いするよ」
「は、はい!それで、サーゼクスさん。まずはどこに行きますか?」
やや緊張気味に問う一誠に、サーゼクスは答える。
「ゲームセンターに行こうと思う」
「ゲームセンター!?それはまた、意外ですね」
「冥界には娯楽が無いから、この国の娯楽を学んで、冥界にも取り入れたいと思ってね」
そんな話をしていると、駒王町にあるゲームセンターに辿り着いた。
「これは凄いな・・・」
目の前に広がる数々のゲームに圧倒されるサーゼクス。
興味深々に見渡してたサーゼクスは、クレーンゲームに目を付けた。
「この四角い箱は何だい?」
「クレーンゲームですね。二つのボタンでアームを操作して、中にある物を掴んで、あそこの開いてる所まで運ぶゲームです。上手く運べたら、中にある物をゲットできます」
説明する一誠の横で、陸兎が深刻な顔をしながら付け足す。
「甘く見てはいけないぜ。こいつはな、何万もの金を吸い上げてきた人食いマシーンだ。もうちょっとで取れるといった所で中々ゲットすることができず、多くのキッズとオタク達がその命を自ら絶ってしまった」
「クレーンゲーム、そんな悲惨なゲームだったっけ!?」
クレーンゲームの底知れぬ闇に驚く一誠の隣で、サーゼクスが笑みを浮かべる。
「それは興味深い。是非とも試してみよう」
そう言って、サーゼクスは巨大な白いペンギンのような生物のぬいぐるみが入った台の前に立つと、コインを入れて挑戦した。
その様子を陸兎は悪い顔で眺めていた。
「(くっくっくっ、馬鹿め。その興味深さが、このゲームじゃ仇になっちまうのさ。クレーンゲームは実に闇が深いゲームだ。後ちょっと、後ちょっとの所で取れると言った所で中々取れないのが、このゲームの闇だ。そうやって、奴らは多くのチビッ子と童貞たちを底なし沼に引きずり込んできた。それがクレーンゲームだ。さぁ、身をもって知るが良い魔王。底の無い沼に落ちていく恐怖を――!)」
「あ、一発で取れた」
「ええええええ!?一発でゲットしたよ!たった100円でめっちゃでかいぬいぐるみゲットしたよ!」
あっさりとぬいぐるみをゲットしたサーゼクスに、一誠は驚いた。
陸兎は目を見開いたまま呆然としてたが、何食わぬ顔で口を開いた。
「まぁ、クレーンゲームなんて所詮、コツさえ分かれば誰でもできる簡単なゲームだ。普段高くて買えない物をたった100円で買える言わばボーナスマシーンみたいなモンだ」
「さっきまで人食いマシーンって言ってたよな?一気に緩くなったな」
さっきまで人食いマシーンと言ってた人物とは思えない発言に、一誠はツッコミを入れた。
「次はこれだ。格闘ゲーム」
「格闘ゲーム・・・これは戦ったりするのかい?」
「はい、一対一で戦って、先に相手のライフをゼロにした方が勝ちになります」
「まぁ、物は試しだ。魔王様、俺とひと勝負行こうぜ」
「そうだね。よろしく頼むよ」
サーゼクスは頷き、両者ゲーム台に座る。
コインを入れて、キャラクター選択画面に移り変わる。
「これは誰を選んだらいいんだい?」
「自分の好きなキャラを選んだらどうだ?基本の操作はどれも変わらねぇから。ちなみに、俺はおさるの大将ヒデヨシを選ぶ」
「なら、私は闇の将軍イエヤスで」
「名前に癖ありすぎじゃね?このキャラ達」
癖のあるキャラに一誠がツッコミを入れる中、画面が移り変わり、開始前の画面に遷移される。
それぞれの選んだキャラが左右対称に置かれて、試合開始の合図が出た瞬間、陸兎は素早くコントローラーを操作して、相手に攻撃を仕掛けた。
「おらぁ!怒涛の三連撃コンボじゃ!」
「うぉーい!サーゼクス様はこのゲーム初めてなんだぞ!少しは手加減しろよ!」
いきなり強烈なコンボを浴びせた陸兎に、一誠は手加減するよう言う。
しかし、陸兎はこれまた強烈な悪人顔をしながら発言する。
「手加減?何を言っているのかなぁ?これは真剣勝負だぜ。例え相手が初めてゲームをやる初心者でも、台に座れば誰だって対等だ。強力なコンボを打ち続けて、何の抵抗もできず無様に負かせようが何の問題はない!」
「最低な野郎だよ!悪質な初心者狩りの良い例だよお前は!」
「ほれほれー、魔王様ぁ。この華麗なるコンボ、防げるもんなら防いで――」
ゲス顔で相手を煽ってた陸兎だったが、直後相手のカウンターを受けてしまった。
「あ」
そこから更に、先程の陸兎よりも圧倒的に多い連続コンボを決められて、見事K.O.された。
「勝者、サーゼクス様」
「逆転負けされたぁーーー!」
グレイフィアが勝者の名を告げる横で予想外の結果に驚く一誠。
不利な状況からの逆転勝ちという神プレイを見せたサーゼクスは、満足そうに笑った。
「いやはや、あそこであの強力なコンボが決まるとは思わなかったよ。何となくできると思ってやってみたが、ダメもとでもやってみるものだ」
「今のコンボ何となくでやったの!?ヤベーよ魔王様、プロも真っ青のゲームセンス発揮してるよ!」
サーゼクスの秘められた才能に一誠が戦慄してると、逆転負けされて呆然としてた陸兎が、やや引き攣った顔で語り出した。
「ま、まぁ、今のは所謂ビギナーズラックみたいなモンだ。経験者たる者、初心者にも花を持たせてやるのが責務と言うものだ」
「花持たすどころか、めちゃくちゃ枯らそうとしてたよな?責務全うするどころかボロクソに放棄しただろ」
「というわけで、次はレースゲームで勝負だ!」
「何がというわけだ!最早案内忘れて、ゲームで勝つことが目的になってんじゃねぇか!」
一誠のツッコミを無視しながら、陸兎とサーゼクスはレースゲーム用の椅子に座り、ゲームを開始した。
その結果は・・・普通に負けました♪
「勝者、サーゼクス様」
「普通に負けたぁーーー!」
「あそこでドリフトからのショートカットが決まったのは気持ち良かったな」
「めちゃくちゃプロの運転技術じゃん!スゲーよ魔王様、一回走っただけで上級者のテクニック使いこなしてるよ!」
またしても凄まじいゲームテクニックを発揮したサーゼクスに、一誠は素直に称賛した。
一方、二度も負けて、プライドをズタズタにされた陸兎は、やけになって叫んだ。
「ウォォォォォォ!!まだまだ勝負はこれからじゃ!ゲームセンター歴2年!初心者同然の魔王なんかに負けてたまるかぁーーー!!」
「るーるーるーるるるーるー」
「結局、どのゲームもボロ負けだったな」
謎の歌を歌いながら虚ろな顔で歩く陸兎を引き攣った顔で見つめる一誠。
あの後も陸兎は色んなゲームで幾度もサーゼクスに挑んだが、全て負けてしまい、ゲームセンターを出る頃には、半ば放心状態となっていた。
そんな陸兎を尻目に、サーゼクスは歩きながら次の目的地を話す。
「次は神社に行ってみたいと思う」
「神社ですか?なんでまた?」
「神社は古くから日本人や神々に愛されている場所だからね。前から気になってたんだ」
一誠の質問に答えながら歩いていると、目的地の神社に辿り着いた。
すると、放心状態から復活した陸兎が、素朴な疑問をサーゼクスにぶつけた。
「なぁ、魔王様。悪魔にとって聖なる力は毒だよな?神社も形は少し違うが、辺りに聖なる力が漂ってるから、いくらあんたが魔王でも入ったら黒焦げになるぞ」
「その心配はない。今からその力を私の魔力で払うからね」
「え?ちょ、まっ!」
陸兎が止める暇もなく、サーゼクスが手を前に出して、魔力で神社にある神聖な力を払おうとしたその時
ブンっ!
「!?」
「な、なんだ!?」
「サーゼクス様!」
突如吹き荒れた陣風によって魔力が吹き飛び、前に出していたサーゼクスの腕がその陣風によって弾かれた。
その光景を見た一誠は驚き、グレイフィアが腕を押さえながら険しい顔をするサーゼクスの下に駆け寄る。
心配するグレイフィアに「大丈夫だよ」と言いながら、サーゼクスは視線を先程自身の魔力を弾き返した神社の方に向けた。
「ふむ、この神社の神聖な力を払おうとする異質な力を感じたから、とりあえず浄化して、力の正体を助かめようと外に出てみれば・・・」
その時、神社の奥にある境内の扉が開き、そこから人が出てきた。
「これはまた、とんでもない大物に出会ったな」
そう言いながら、陸兎たちに近づいてきたのは、白いワイシャツを着ている雪のような白い肌をした黒髪の男だった。サーゼクスのような冷たい美貌を持ち、陸兎たちを見つめるその瞳は、サーゼクスの紅髪のように紅い。
自身の魔力を弾き飛ばしたと思われる男に、サーゼクス達が警戒する中、口を開いたのは陸兎だった。
「お!大旦那様じゃねぇか」
「やぁ、陸兎。久しぶりだね。最近あまり顔を見てなかったけど、元気そうで何よりだ。たまには、天神屋に顔を出してもいいんだよ」
「今はクソ忙しいから無理だ。けどまぁ、時間がありゃその内あんたの宿屋にまた泊まりに来てやるよ」
「楽しみにしてるよ。ところで、この間また無断で隠世に入ったよね?」
「げぇ!」
いい笑顔で言ってきた大旦那の言葉を聞き、陸兎は顔を青くした。
「本来、人間が隠世に行くためには、ちょっとした手続きと少し高めの金が必要だ。なのに、君は一度ならず二度も金を払わないで隠世に入って来るときた」
「俺が悪いんじゃねぇ。あやかしの国のくせに簡単に入れる隠世の入口が悪いんだよ。だから、そんなに怒んないでください」
「ハッハッハッ、別に俺は怒ってないさ。とりあえず、隠世の入国料を君が連れてた悪魔の娘の分も含めて払ってもらおうか今すぐ」
「噓ぉーーー!!ここは大目に見てあげるってパターンじゃねぇのかよぉぉぉぉぉぉ!!」
「そんなパターンあるわけないだろ」
笑顔のまま入国料を請求する大旦那に、陸兎はがくしっと膝を付いた。
そんな彼に、一誠が陸兎と親し気に話す大旦那について問う。
「八神、知り合いなのか?」
「ん?まぁな。こいつの名前は大旦那。名前の通り、宿屋の大旦那のふりをした鬼神様だ」
「初めまして、異国の異形の方々。俺は大旦那。隠世で天神屋という宿屋を営んでおります。先程の魔力を見て、少し気になったのですが・・・そこの赤髪の方。貴方はひょっとして、悪魔の長である魔王様ですか?」
「その通りだ。私はサーゼクス・ルシファー。冥界を治めし魔王の一人だよ」
「なるほど、貴方が・・・」
顎に手を当てながらサーゼクスを見つめていた大旦那だったが、ふと真顔になって言った。
「神社という物は、古来より人々に愛され続けられている日本の神々が住まう神聖な地。異国に住まう貴方が気になってしまうのも無理はない。だが、その神聖な力を物理的に払い、神聖な地に土足で入ろうとするなど言語道断。そのような愚行をしなくとも、許可証があれば悪魔であろうと普通に入れるのだから」
「う、うむ・・・それはすまない。以後気をつけよう」
「本当に気をつけていただきたい。俺がいたから大事にはならなかったが、神社は我々あやかしや日本の神々にとって神聖な場所。それが少しでも汚されてしまえば、神々の怒りを買うのは間違いないだろう。例え、貴方が魔王であろうともだ」
「・・・本当にすまなかった」
「私からも頭を下げさせてください。我が主が軽率な行いをしてしまい、申し訳ございませんでした」
サーゼクスは頭を下げながら謝罪した。グレイフィアも彼の隣で頭を下げた。
それを見た大旦那は、顔に笑みを戻した。
「とにかく、神社に入りたかったら、まずは許可証を貰いに行きましょう。ここから近い所に許可証が貰える場所があるので、俺が案内しますよ」
「感謝する。大旦那殿」
「いえいえ、もうじき会談に出席なさるんですから。その間、魔王様には是非ともこの国の良さを知っていただきたいと思っています」
そう言いながら、大旦那は歩き出し、陸兎たちも後に続く。
大旦那が案内してる中、一誠は先程の会話で気になったことを大旦那に聞いた。
「えっと・・・大旦那様でしたっけ?なんで、会談のこと知ってるんですか?」
「それはだな。俺もその会談に出席するからだ」
「大旦那様がか?ひょっとして、日本神話の代表としてか?」
陸兎の言葉に頷きながら、大旦那は目的地に辿り着くまでの間、自分が会談に参加することになった経緯を話した。
やがて、大旦那が言ってた場所に着き、一誠とサーゼクスとグレイフィアの悪魔三人分の許可証を貰ったところで、大旦那と別れることになった。
「それでは、俺はこの辺で。会談の日にまたお会いしましょう。魔王サーゼクス・ルシファー様」
「こちらこそ、貴殿と再び会えるのを楽しみにしている」
最後にサーゼクスと握手を交わすと、大旦那は去っていった。
それを見届けた陸兎たちは、再び下見という名の観光に戻るのであった。
・大旦那
「かくりよの宿飯」に登場するキャラ。第3章の最後にも説明したが、隠世で天神屋という宿屋の大旦那を務める鬼神。ちなみに、曹操と声優が同じ。