(Chapter2-6-1に追加してたと思っていた一文追加。 日数が一日ズレています)
<Chapter2-6-3>
「おおう……。」
思ったより腕がプルプルする。
足は痺れというか、筋肉痛というか。
そういったものは余り感じなかったけれど、所々に薄く感じるのは否めない。
「大丈夫ですか?」
「心配されるほどじゃないよ。 でも、ありがとう。」
「心配もしますよ。 初日からこれでしょう?」
翌日。
普段から筋肉痛というか、適度な疲労には慣れてしまっているからか。
都会にいた時よりも就寝時間が早くなっている影響もあるんだろうけれど。
普段と同じ早朝に起き、軽い体操、ランニング後。
朝食を取りつつも、腕に感じた微細な痺れで箸を落としそうになっての言葉。
「どっちかと言えば
綺麗に立ち居振る舞いを崩さないまま、それでも若干眠そうにする芳乃ちゃん。
朝食を取りつつも、二人の面倒を見たりで忙しそうに働く茉子ちゃん。
二人の、少しだけ心配そうに浮かべる表情へは本心でのみ返答する。
実際問題、錆びついていた腕を再度鍛え上げる作業の始まりなんだし。
「……なら、余り強くは言えませんけど。」
「うん、ありがとう。」
はぁ、と普段は覆い隠せている内心が所々で漏れているのも眠いからなんだろう。
そうした、普通では見ることも難しいものを見られているという
ただ、その分俺に出来ることをしようと思うだけの話で。
「そういえば。」
「ん?」
安晴さんが目の前で目玉焼きに練乳を掛けているのを横目にしつつ。
ことり、と目の前に置かれたお代わりの白米を礼を言いつつ受け取って。
ふと思い出した、というよりは通学中にでも聞こうと思っていたのだろう疑問を口にする。
「レナさん、今日からでしたっけ?」
「その筈。 教科書類は間に合ったけど制服が一日遅れたとか言ってたし……。」
普通の
一般的に許容されるサイズではなく、少しばかり
それでも一日遅れで仕上げてくるんだから立派だとは思うのだが。
「レナさん……確か、志那都荘に来られた仲居見習いさんでしたか?」
「そうだね。 留学生って身分は難しかったから、って言ってたっけ。」
「まあ、留学生を受け入れるのも難しい土地ですから。」
そうだよなぁ。
祟り神関係もあるし、それに田舎町だし。
温泉地と言っても別に他を探せば幾らでもある……悲しいことではあるけど。
旅行客が多いことで何とかなっている側面はあるけど、それでも唯受け入れているだけではいつかは行き詰まる。
その辺り……なんか思いつけることがあれば廉太郎とかに相談するのも良いのかもな。
そんな事を思いながら、一口。
「それにしても、週頭じゃないのは珍しいね。」
美味しそうに(申し訳ないけど俺には無理)目玉焼きを食べつつも。
朝食時の雑談とばかりに安晴さんも混じってくる。
「確かに私服でも通えると言えば通えたらしいんですが……。」
「ふむ?」
「
曰く、やってきた身分としては留学生ではなく仲居の見習いとして。
元々の契約上決まっていたこととは言え、試用期間の身分。
そして制服という学校に通う服装が完成していない以上、私服よりは旅館の仕事をもう少し学びたい、と。
心子さん――――女将さんとの間で色々とあったらしいが、結局彼女の主張が通ったらしい。
「それはまた。」
「祖父ちゃんとかもそれなりに言ったらしいんですけどね。」
「気合が入っている……でいいんでしょうか。」
どうかな、とは個人的な考え。
ドジっ娘……と言うよりは経験を積んで勉強できるタイプっぽかったし。
いや、初対面くらいの感想ではだけど。
「廉太郎曰く『頑張ってるけど何か一個抜ける』ってさ。」
「まあ、長い目で見てあげるのが良いんじゃないかな?」
「みたいですね。 祖父ちゃんもそんな感じみたいで。」
曰く、『良い子が来てくれた』とのこと。
……実の孫には大分厳しい目線で見るけど、周りには優しいってタイプでもないしなぁ。
相当に気に入ったのか、この一週間で。
「……将臣くん。」
「うん?」
「それで……鞍馬君はどうなんですか?」
「あー……。」
言われるとは思った。
ただ、なぁ。
「……信じられるかどうかは置いといて、祖父ちゃんに聞いた範囲の話をすると。」
「はい。」
「『心が見違えた』って。」
どう反応すれば正解だったんだろうか。
曖昧な表情を浮かべる俺達三人と。
若いなぁ、と笑顔を浮かべる安晴さんの間には大きな違いがあるように感じた。
そんな、朝方。
PCを利用したネタとか仕込んでも許される?(レナルートのアレもあることだし)
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OK!
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NGNG