逃げウマに憧れて   作:ガチタン愛好者

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スズカのサポカ引きに行ったらタマモが完凸して二枚目たづなさんが…………ターボ師匠のための石使いきっちゃったよ。どないしょ。

今回からモブウマ娘の名前を表記しないことにしました。名前を考えるのがダルくてモチベーションが急降下だからです。


第十一話~天皇賞(秋)~

「ウマ娘達が追い求める一帖の盾、鍛えた脚を武器に往く栄光への道!天皇賞(秋)。三番人気は変幻自在の脚質、今回は一体どんな作戦で行くのか?マヤノトップガン。ダービーの雪辱を晴らせるか?二番人気はミホノブルボン。一番人気は言わずと知れたダービーウマ娘。その圧倒的な大逃げに皆はついてこられるのか?ツインターボ。各ウマ娘、ゲートイン。態勢完了」

 

ガッチャン!

 

「スタートしました。全員見事なスタートです。さあ、やはり先頭を行くのは7番ツインターボ。グングン加速していき既に2番手とは5,6バ身程離れています。2番手につけているのは4番ミホノブルボン。体内時計の正確さに定評のある彼女がペースメーカーとなりそうです。おおっと、変幻自在な脚質の15番マヤノトップガンだが今日は先行で行くようです。離され過ぎると厳しいからか?5番手。すぐ後ろに11番メジロマックイーンと続きます。おおっと!?コーナーの直前で大外に膨らむツインターボ!どうした!?別に目の前には何もいないぞ!?しかしすぐにコーナーでインに張り付く!ですが速度が乗りすぎているか?再び出口で膨らむ!さあツインターボが走るということはお楽しみタイムがもうすぐです。1000m通過タイムは、これはびっくり57秒です。しかも57秒4!そろそろ56秒が見えてきそうです。皆さん麻痺しているかもしれませんが中距離で58秒以下はかなりの、凄まじいハイペースです。一体何をどうすればこの速度でコーナーを抜けて1000mを走ることが出来るのか?先程の大外に振ったのが原因か!?そろそろ中盤に差し掛かろうというところですが先頭のツインターボから二番手を走るミホノブルボンまでおよそ………これはメートルのが良さそうだ。50mです。そろそろこのハイペースですしツインターボが垂れてきそうですが後続とこれだけ開いているともしかするともしかするかもしれません。さあ、まもなく最終コーナーですが依然先頭はぶっちぎりでツインターボ。後続がジリジリと追い上げますが未だに8,9バ身離れています。最後の直線に差し掛かりますがここからスパート!しかし!前走と違い大逃げのツインターボは加速出来ません!しかし思いの他差が縮まりません。これは逆噴射装置が故障しているのか!?必死に追い上げる後続!しかし残り200mを切ったところで差は3,4バ身!追い付かれるのが先か!逃げ切るのが先か!?並んだ!並んだ!ミホノブルボン並んだ!横一線でツインターボとミホノブルボン!並んだままゴールイン!…………………………………………一着はハナ差でミホノブルボン!ツインターボは惜しくも2着!5バ身開いて3着にはマヤノトップガンが入りました。大接戦でした。見事にダービーの雪辱を晴らしましたミホノブルボン!」

 

★★★

 

レース後、ミホノブルボンの隣でウイニングライブを終えたツインターボは学園に戻り今日はこれで解散となった。さすがにレース直後にトレーニングはもっての他だし、反省会も意味がないのでやっていない。さっさと休ませる方が効率が良いのだ。最も休めるのはツインターボだけであり、翔は今回の分析と遂に本番となる有記念の出走ウマ娘の分析だ。

 

「今回のレースは………んんー、理想的!あのミホノブルボンの体内時計が狂ってやがら!」

 

ハナ差で負けたとはいえ実力を考えると明らかに良すぎる結果。これはミホノブルボンの体内時計が狂っていたからに他ならない。

 

「レース後のインタビューを見た限りだと体内時計が狂ったことにすら気がついていない。本当に理想的だ。大方機械じみた正確無慈悲なラップタイムは先頭を走り続ける時のみらしいな」

 

正直反省点が無いほどにツインターボは頑張った。

 

「アウト・イン・アウトも使えたようで何より。車の趣味が役立ったぞい」

 

今回のレースでコーナーの走り方が歪だったツインターボだが、モータースポーツでは当たり前のアウト・イン・アウトの走り方を実践したのだ。その結果ツインターボ自慢のトップスピードのままコーナーを駆け抜けることができた。少々の距離のロスも安全に曲がるために減速からの再加速を考えれば問題ない。トップスピードのまま走れるということは足への負担も少ない。

 

「この調子じゃあ有記念も楽勝だ!………………このウマ娘さえいなければな!」

 

既に有記念の出走ウマ娘は公開されている。枠番は決まっていないが。そしてミホノブルボンよりも、ライスシャワーよりも強力な、正直現時点で最強とも言えるウマ娘が出走表に乗っていた。そのウマ娘の名は

 

「異次元の逃亡者、サイレンススズカ!いつかは当たると思っていたがこんなに早くか!」

 

人気投票で出走権利が与えられる有記念。しかも一年の最後を飾るレース。余程の理由が無い限り出ない筈がなかった。

 

「過去のレース見たけども…………すげえよ。勝てるビジョンが全く見えねぇ。何なんだよあれ。日本に居て良いウマ娘じゃねえよ。次元が違う。具体的にはプロとアマチュア位違うよ」

 

サイレンススズカの走り方は逃げてスパート前に一息入れて、それから差すというもの。ツインターボの目指す理想の大逃げの走りだ。

 

「しかも性格上掛かりそうに無いし」

 

先頭の景色が見たい。それだけの動機で走り続けるサイレンススズカ。ちょっとばかしヤベーやつだ。何せ書いてあることが正しければただ走りたいがために門限を破るらしい。怒られてからは何度か走りたいがために朝の門限を早めて欲しいと意見しているようだ。流石に休めと却下されているが。

 

「笑いしか出ねぇ。負けるつもりで走らせる気は無いけども今回ばかりは勝てる気がしない。あのサイレンススズカの前に他のウマ娘が走る光景が想像できないよ」

 

乾いた笑いが夜のトレーナー室に響いた。

 




試合後インタビューにてミホノブルボンは

「勝ちはしましたがハナ差です。偶然と言っていいでしょう。これでは満足できません。次は絶対に圧勝して見せます」

彼女は実感した。今までであれば圧勝出来たであろうツインターボ相手にこの結果。小手先ではなく純粋にツインターボの実力が増していることに。彼女にとって、いや、全ウマ娘にとってツインターボは偶然勝つウマ娘から強い、手強い大逃げウマ娘となったのだ。

場面変化は

  • ★を三つ
  • 空行を三行入れる(従来)
  • その他(感想で教えてください)
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