逃げウマに憧れて   作:ガチタン愛好者

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第四話~メイクデビュー戦~

時は流れ2週間後。やって来たのはメイクデビュー戦。ここで一着が取れなければ他のレースに出走する権利が得られない。何回でも挑戦できるがトレーニングの時間を確保するためにも一回で突破したい関門だ。

 

「ターボ。遂にメイクデビュー戦だ。調子は?」

 

「絶好調!」

 

体操服姿にツインターボと書かれたゼッケン。基本的にG1以外はこのスタイルが基本となる。勝負服を着るのはG1だけなのだ。

 

「今回の作戦は単純だ。好きなように走れ。以上だ。勝つに越したことはないが今後のために好きなように、全力で突っ走れ!勝ち負け以前に全力で突っ走れ!そうすればダービーで絶対に勝てるぞ!」

 

「ホントに!?分かった!見せてやるからな!ターボの走りを!」

 

「その意気だ!行ってこい!ちゃんと完走するんだぞ!」

 

元気よくターボを送り出す。ここからトレーナーに出来ることは祈るのみ。どんなにトレーニングを重ねても走るのはツインターボ自身なのだから。一応中距離レースを何とか倒れず、ゴール前では小走りになるとはいえ歩くことなく完走できる程度にはスタミナを付けさせることができた。

 

 

 

「さあいよいよ始まりますのはメイクデビュー戦。ここから新たな伝説が走り始めます。今回のレースは芝2000m中距離レースです。では出走するウマ娘を紹介しましょう。今回のレースは8枠立てです。三番人気はこの娘、6番ボルクスター。この人気は不服か?二番人気は4番スプリンタートレノ。そして堂々の一番人気は1番ツインターボ。自慢の逃げに期待です。さあ態勢整いました。いよいよスタートです」

 

ゲート上の赤いランプが点灯し

 

ガッチャン!

 

「スタートしました。出遅れはありません。まず最初に飛び出したのは逃げ宣言1番のツインターボ。最高のスタートではありませんでしたがグングン加速していきます。他の逃げ宣言のウマ娘を置き去りにトップを快走します。まもなく最初のコーナに差し掛かりますが先頭のツインターボは後続と大きな、いえ大きすぎる差を開いて差は凡そ6バ身から7バ身といったところか?順位を振り返っていきます。先頭は変わらずツインターボ。大きく離れてスプリンタートレノ、ダンガンスターレットにカットビヴィヴィオと続いていきます。そこから少し開いてボルクスター、ケイマンフラットにボクサースバル。最後尾にはロータリーロケットと続いています。さあ先頭のツインターボ早くも1000mを通過してタイムは58秒、8秒切ったかもしれません。恐ろしいほどのハイペースです。トップを快走するツインターボこのハイペースで持つのか?恐らく垂れてくるでしょう。垂れてきてからが本番です。ですがどうしたことだ?そろそろツインターボが最終コーナーだというのに差は未だに5バ身程で一向に縮まりません。最初よりは徐々に縮んでいますがこのペースでは追い付けないぞ!?さあ最後の直線だ!どうした後続!一向に差が縮まりません!最近では珍しい逃げ、いえ大逃げをかますウマ娘の誕生か!?残り200mを切って尚差は4バ身程だ!これはセーフティリードか!?セーフティリードか!?これはセーフティリードだ!残り100!先頭は変わらずツインターボ!後ろは大きく離れているぞ!これはいけるか!?これはいけるか!?ツインターボ今先頭でゴールイン!!見事に大逃げを決めました!1番のツインターボ!確定しました。一着は6バ身差でツインターボ。二着はハナ差でスプリンタートレノ。差して三着にボルクスターが入りました。新たな伝説が、恐らく大逃げの伝説が走り始めます。これからのレースに期待しましょう」

 

 

 

レースを終えたツインターボに近づく翔

 

「お疲れ様ターボ。最高だったよ」

 

「ふふん!見たか!ターボの走りを!でも何で後ろは来なかったんだろう?いつもなら追い付かれるのに。ターボだいぶゴール前しんどかったよ?」

 

「メイクデビュー戦は新人ばかりだからな。ターボの逃げに着いていこうとして無理にペースを上げてバテたんだよ。これは紛れもないターボの実力さ」

 

「ホントに!?やったあぁ!」

 

「これで取り敢えずは安心…………………あ」

 

「あ?どうしたの?トレーナー」

 

「ターボ。すまん」

 

「どうしたのさ?」

 

ここで致命的なミスに気がつく翔。ウマ娘はただレースで勝てば終わりではない。メイクデビュー戦とはいえG1やG3程では無いが一応は存在するのだ。

 

「ライブの練習全くやってない!」

 

そう、ウイニングライブである。むしろメイクデビュー戦は未熟なウマ娘ばかりで拙いライブだがあえてそれを好んで見る者もいたりする。

 

「どうしよう!?ターボ!?」

 

「?一応ライブのダンスの練習は授業でやってるから大丈夫だよ?」

 

「へ?」

 

トレセン学園は通常の授業に加えていくつか特別な科目が存在する。レースの知識やレースの歴史、基本的な走りなど。当然ウマ娘として走る上で避けては通れないウイニングライブの練習も存在する。勝つために走る以上ライブの練習は当然だ。

 

「マジ?」

 

「マジ」

 

キョトンとした。何当たり前の事聞いてんだコイツ?といった目で見るターボ。

 

「まあよく考えればその通りか。因みに自慢じゃないが俺はライブのことはさっぱりだ。トレーナーとして最低限は教えられるが今後も期待はしないでくれ」

 

「分かった。ちゃんと最前列で見てよね!」

 

因みにメイクデビュー戦ということでかなり小規模の、振り付けも簡単なライブではあったがキチンとこなせたことをここに記しておく。ツインターボのメイクデビュー戦は文句なしの勝利という形で幕を閉じた。




 今作では実況のみで解説は出てきません。「」まみれでややこしくなるのと実際のレースは実況が一人だけなので。モブウマ娘の名前は元ネタが分かる人には分かりますよね。このレース描写に不満があれば感想で教えてください。可能な範囲で改善していきます。
 それとアンケートがかなり偏っていました。しかし親切な方がのタグを教えてくれましてこの問題は無事解決しました。よってアンケートも締め切らせていただきます。多くの投票ありがとうございました。今後は馬場といったレース用語はカタカナで、それ以外の例えば有馬記念といった名称はキチンと有記念と表記します。             
 それと同じくウマ娘のSSをハーメルンで執筆している方のために紹介していただいたタグのURLを貼っておきます。ご活用ください。
https://syosetu.org/font_maker/?mode=font_detail&font_id=140

文字の表記について。馬場等の「馬」の表記について

  • カタカナ表記「ウマ」
  • 諦めてそのまま漢字表記「馬」
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