うわあ、これがグラハムさんとウマ娘ブームの力ですか。
色んな感想が来ますねぇ。こんなにお気に入り登録と人気が出るとは思わなかったなぁ。
日刊ランキングにも乗ったっぽいですね。マジ震えてきやがった……怖いです
お気に入り564件突破ありが(パンパンパン)
「レーダー受信、レーダー受信、ゴルシちゃんレーダー反応、アリ!」
「そこかスペシャルウィーク!」
ガサガサァ!
「ひいあ!なんで見つかるのー!?いい加減もう諦めてください楠トレーナー!」
「私はグラハム・エーカーである!」
「もー!スカウトは断るっていったじゃないですか!」
「君の気が変わるまでスカウトは辞めん!」「おとなしく捕まりやがれ!」
どっから持ち出したのか、戦艦の錨を振り回しているゴールドシップ。
尚、これは某鬼を滅する漫画に出る水等のエフェクトみたいなものである。
「うわああん!もうやだああ!都会の人怖いよおかーちゃーん!」
「……やれやれ、朝から何をやっているんだか」「朝から元気ですね、三人とも」
タキオンとカフェは、遠くから姦しくしている奇人二人組とそれに追われる哀れな新入生を眺めていた。
ちなみに何故二人で登校しているのかは、タキオンの待ち伏せで仕方なくである。デジタルは死んだ。
「ところでタキオンさん」「なんだいカフェ?」
「なんでウマ娘の全速力についていけてるんですか、あのトレーナー」
「私にも理屈はさっぱりだ。色々と規格外なんだよ、彼は」
タキオンの口角がつり上がる。
「なんだか嬉しそうですね」
その言葉にタキオンは一層笑みを深める。
「君もチームに入ってくれればもっと嬉しくなるんだが」「お断りします」
つれないねえ、ハッハッハッ!という笑い声とスペの怯えた声が響く朝のトレセン学園であった。――
――「というわけで、スペシャルウィークが私たちのチームに入ることとなった!」
ランチの時間、チームメンバーを集めて一緒に食事をとることとなった。半ば無理矢理。
「イエイイエーイ!ドンドンパフパフ!」
「うう、スズカさんと一緒のチームに入りたかったのに……」
「まあ諦めたまえ、ああなったトレーナー君とゴールドシップは誰にも止められんよ。アグネスタキオンだ、これからよろしく、スペシャルウィーク君」
「ラ、ライスシャワーです。よろしくお願いします、スペシャルウィークさん」
「よ、よろしくお願いします……ライスちゃん、タキオンさん……」
「何故私まで……」
チームメンバーでもないのに何故かマンハッタンカフェまで同席している。
「まあまあ、いいじゃないかカフェ、せっかくトレーナー君が全額奢るといっていたんだからそれにあやかろうではないか」
誘ったのはタキオンである。そして断ればいいのについてきたのはカフェである。
この日デジタルは同カプで二度死んだ。ついでにファインモーションに誘われ、エアシャカールが仕方なく一緒にラーメン屋に行くところも見て三回目の死を迎えたらしい。
~
「それにしてもよぉ、お前らどんだけ食うんだよ」
順番的にはライス<トレーナー<スペで、特にスペは別格である。
「ふむ、これだけの食いっぷりを見せられると、気のせいか私もお腹が膨れてくるな」
「タキオンさんはもっと食べるべきですよ……」
「え、やっぱり多いかな……」「そんなことはないぞライスシャワー」
「
「食いながら喋るなスペ、行儀悪いだろ、あと別に悪いとは言ってないぞ。感想だよ感想。というかスペ、お前よくそんなに食えるな」
ゴクン「もうこうなったらやけです!どんどん食べます!」ハグハグハグ
「仮にも人の金だぜ、遠慮はしないってのか?」
「ゴールドシップよ、別に気にしてはいないが、この食堂で一番高いプレミアムニンジンハンバーグとプレミアムニンジンアイスを頼んでおいて人、いやウマに遠慮を問うのか」
「てへ♡――おい、目ぇ逸らすな、お前ら」
普段の行いが行いのせいであまりにも魅力的に見えないテヘペロであった。
端的に言うとチョベリバ。そこに。
「なんか楽しそうだね!私も座っていい?」
「あ、ウララちゃん!」「あー!スペちゃん!ライスちゃん!」
「ウララちゃん、ライスの隣、空いてるからいいよ」「うん!ありがとう!」
ハルウララ。明るく快活なウマ娘である。実力は……下から数えた方が早いとだけ言っておこう。
「もしかして、スペちゃんが入ったっていうチームの集まり?」
「えへへ……まあ、そういうこと……」
「えーいいないいな!私も入りたい!」「ウララちゃん!?」
スペは決意した。こんなチームにウララちゃんを入れさせるわけにはいかない。が、
「ああ、構わないぞ、ハルウララ。チームフラッグはレースに興味あるウマ娘を歓迎している」
「トレーナーさん!?」
時すでに遅し。もう入ることが決まってしまった。スペはまた落ち込んだ。新たなる犠牲者の誕生に。
「え!?いいの!やったー!私もついにレースに出れるんだ!」
「よう!ウララっていうのか?アタシはトレセン学園一の美少女!ゴルシちゃんだぜ!もしチームメンバーじゃなくても歓迎するぜ!アタシの宇宙防衛軍にな!」
「アグネスタキオンだ、よろしくウララ君」「うんうん!ゴルシちゃんに、タキオンちゃんだね!よろしく!」
ウララが仲のいいスペとライスの二人と話し始めたところで、ゴールドシップは疑問からトレーナーに耳打ちする。
「……なあ、トレーナー。なんで入れたんだ?言っちゃ悪いけど、あの子トレーナーより遅いぜ」ボソッ
「私も気になるな、トレーナー君、何故だい?」ボソッ
タキオンもいつの間にかトレーナーの後ろに移動して問うた。それに対し楠トレーナーは、
「ああ、それは知っている。だが、彼女の走りには魅力がある。ただの勝ち負けではない何かがだ、それが気になっていてね。それに才能でチームメンバーを吟味するなど下衆のすることだ。ただ私はあの子を、私の手で、レースで輝かせたい、そう思ったからさ」
楠トレーナーは二人だけに聞こえるように言った。
「ふうん、そうか」「へぇ」
レースにおける才能至上主義なのかと二人は勘ぐっていたので、意外にもそう答える楠トレーナーに少々驚きつつも、どこか納得できる答えに内心ホッとしたのだった。
「ねえねえ!あなたもチームの人!?」「い、いえ違います、ただ一緒に食べてるだけで……」
「そっかぁ!私、ハルウララ!あなたは?」「ま、マンハッタンカフェ、です」
「カフェちゃんか!もしレースで会ったときはよろしくね!」
あまりの押しにタジタジのカフェ。しかし嫌そうな顔はしていなかった。
「フフフ、あのカフェがこうも押されているとは、珍しいものが見れたねぇ」
これで、最低人数の5人を達成できた。トレーナーはこの上なく上機嫌になった。
財布はすっからかんになったが。ちなみにウララの分も払った。渡すという形で。
無事(?)チームメンバーが揃った次の日、休暇だった私は神社に行っていた。
ちょっとした願掛けをしに来たのだ。私たちのチームの活躍を願って。
しかし、境内に入った折、こちらをじっと見てくるウマ娘がいた。
胸になんとなく着けっぱなしにしていたバッジを見るや否や、彼女の目は輝いた。
「……ムムッ、ややっ!もしや貴方はトレーナー!その胸に輝くバッジ!間違いなく!トレーナーさんですね!」
「おお、そういう君は、マチカネフクキタル!」
「――へ?私を?ご存知?」
「勿論。あのトレセン学園に所属するウマ娘は全て把握しているさ」
「エッ、えええ!?すすす全て!?」「そしてその中で、私が注目していたウマ娘の一人だ」
「チュチュチュ注目!?そ、そんな滅相もない……こんな私に……」
「そう謙遜するものではない。君は走ることを楽しめるタイプだ、そういうウマ娘は大成しやすいのだよ。こと努力においてそう思えるのは大きな才能だからな」
「フヘ?私に、才能……?いやいや!そんなものあるわけないじゃないですか!」
「君のトレーニング中の顔を見ればわかるさ、それにいい脚を持っている」
「アバババ!そ、そんなにべた褒めしないで……」
しかし、よもや君に出会えようとは。
乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じずにはいられない……
「オメー水瓶座だろ、2月上旬生まれ」
「待て、心を読むな。そして何故ここにいて、それを知っているんだゴールドシップ」
「フォッフォッフォ、知りたいかね?そんなことではこの人参の種飛ばし選手権特別芸術賞を取ったこのゴルシ様に勝つのは564万光年早いぞ」
「光年は距離だろう」
ゴールドシップはニヤニヤと笑っている。もったいつけずに教えるんだ、私は我慢弱く――
「んーアタシにもわかんね、そんな気がしただけ~」
「なっ!?」
当てずっぽうだと!?いや、それとも脳量子波を使える超兵とでも言うのか!?
(トレチキください)
「……?どうしたゴールドシップ、ゴルシちゃんレーダーとやらに反応でもあったか」
「あーやっぱ聞こえねーか、わりぃわりぃ。まだまだ修行が足りねーな、アタシもアンタも。こんなんじゃスイカの種選り分けコンテストには勝てねーぞ」
?まあいい、それよりもだ。
「何故ここにいるかには答えてくれないのか」
「あーそのこと、まあちょっとした願掛けにきたの、チームの武運長久をさあ、祈っておこうって」
ゴールドシップはポリポリと頬を掻いた。
なんと……素晴らしい心掛けだ!抱きしめたいなゴールドシップ!
「そうか、そこまで私たちのチームのことを思ってくれていたのか!私は嬉しいぞ!」
「ちょっ!てめ!抱きついてくんな鬱陶しい!」バシイ!「ヌハァッ!」
フクキタルは目の前で起こる寸劇に一時言葉を失った。この二人、す、隙がない……!
「……ア、あの、お取込み中失礼ですが、私の話、聞いてくれませんか……」
「む、すまない、話の途中で腰を折ってしまったな、何か私に用が合ったのか」
「エ、ええ!そうですとも!トレーナーさん!何卒!私のトレーナーになってください!」
「承知した!これからよろしく頼む!」「何故なら!貴方様は私の運命の人……ってえええ!?」
フクキタルは尻尾と耳をピ-ンと伸ばし、目を見開いて全力で驚いてしまった。
「いや、なんで驚いてんだよ、あー、えー……誰だっけ?」「マチカネフクキタルだ、ゴールドシップ」
「ア、いえ、こんなにすんなり話が通るとは思ってなくて……デスネ……」
「そういや、なんか理由はあんのか?フクキタル、この変人にトレーナーを頼むなんてよ」
「そう!そのことなんですが実は」フクキタルは紙切れをポケットから取り出した。
「これは?」「さっき引いたおみくじです!」
「え?おみくじ?それとこれに何の関係が?え?」
フクキタルはおみくじのある部分を指す。そこには「待ち人きたる」と書かれていた。
「これです!そしてここで会えたのは何かの縁、きっと貴方様は、シラオキ様から遣わされた私の運命の人!」
「え、いやこれ縁談じゃなくて恋愛の……」
ゴールドシップはすかさずツッコミを入れるが、フクキタルの耳には入っていない。そのままお祈りをし始めた。
「はは~どうか神様シラオキ様トレーナー様~私にレースの幸運を~」
一方、楠トレーナーは噛みしめるようにして歓喜に打ち震えていた。
「私は君に注目し、君はここで待ち人である誰か、すなわち私を待っていたと……」
「なあ、それってつまり誰d――「やはり私たちは、運命の赤い糸で結ばれていたということか!」
「そういうことです!そうに違いありません!」
フクキタルとトレーナーはがっちりと握手を交わした。
「よろしくお願いします!トレーナーさん!」「ああ!よろしく!マチカネフクキタル!」
「あーなんか頭痛くなってきた……」
もしかして、コイツじゃないトレーナーに会っても、その人を運命の人と言っていたのでは?ゴールドシップは訝しんだ。
三人が話していた内容
ライス「わあ……!ウララちゃん!これからよろしくね」
ウララ「うん!」
スペ「う、ウララちゃん!何考えてるの!こんなチームに入るなんて!」
ライス「え、スペシャルウィークさん?」
ウララ「スペちゃん?」
スペ「考え直した方がいいよウララちゃん!もっと他にもいいチームがあるよ!スズカさんの入ってるチームスピカとか!」
ウララ「えーでもスペちゃんいるし、ライスちゃんもいるし、それに私だって早くレースに出たいし!」
スペ「で、でもトレーナーさんがちょっと変だし――」
ライス「スペシャルウィークさん」
スペ「へ?ら、ライスちゃん……?」
ライス「もしかして、ライスがいるから?ライスが、皆を不幸にするから……ウララちゃんも不幸になっちゃうかもしれないって思ってるの……?」
スペ「ち、違うよライスちゃん!そんなこと思ってない!そういうことじゃなくて……」アワアワ
ウララ「そんなことないよ!ライスちゃんはきっとこのチームに必要な子だよ!」
スペ「そそそうだよ!ライスちゃんのことじゃなくて、ただちょっとトレーナーさんが変わり者だから、もっとよく考えた方がいいってことで」
ウララ「えーそうかなぁ、良い人だと思うけど」
ライス「……あ、ラ、ライスもそう思うよ、お兄様はすごく良いトレーナーだよ」
ウララ「ほら!ライスちゃんもこういってるし!」
スペ「あああ、ダメだもう説得できないぃ……」
ライス「よ、よかったぁ、ライス、変な風に思われてなかったんだね」
トレーナー「ライス、あまりネガティブな考えをするのはよせ。あとやはり私のことをお兄様と呼ぶのはやめてここはグラハムと」
ライス「で、でもお兄様はお兄様だよ、それにそう呼んでいいって、言ってくれたよ?」
トレーナー「……そうか」
貴方の夢をぶち壊しそうなので失踪します
ちなみに心の声ですが実は偶に声に出てしまっているんですね草
というかトレーナーの身体能力についてツッコミがなくて笑っちゃうんすよね