君たちの走りに心奪われたトレーナーだ!!   作:祈手志願者

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思ったより反響が良くて調子に乗り、マスコット枠を増やして初投稿です。
今回から出るダブルターボ師匠の性格がアニメ版とかと変わっていますので注意

UA30000お気に入り700件超え……?


6.チームフラッグ!メイクデビューに向け発進する!

トレーナーが1月に中央トレセン所属となってから、1ヶ月後の2月後半。

適正距離、戦術を見極め、トレーニングメニューやライブでの動きが成熟してきた今日この頃。

先んじてゴールドシップのメイクデビュー、未勝利戦が3月上旬に迫るなか、他のメンバーのデビュー時期も決まりつつあった。

 

トレーナーに割り当てられた掘っ建て小屋のミーティングルームにて――

 

「いよいよゴールドシップのデビューまで一ヶ月を切った!」

「ムハー!いよいよこの日が近づいてきたぜー!始まるのは宴か?レースか!?どっちもかー!?」

「宴なら屋形船貸し切りでやってやろう!1着をとれたのならな!」

「いよっしゃー!目指すぜ将棋王!」「お、おー?」

ハイテンションの二人。つられたライスシャワー。そっちのけで紅茶を飲むアグネスタキオンと、苦笑いスペシャルウィーク。マチカネフクキタルはやはり占いをしており、最後にニコニコハルウララ。

 

「それはさておき、他メンバーのデビューだが」

「おう、どんなもんだスケジュール」「うん」

テンションの高低差で風邪引くというレベルで落ち着く二人。覗きこむライス。タキオンは少量吹き出した。余計笑いがひきつるスペ。占い集中フクキタル。やはりニコニコハルウララ。うららーん。

 

「スペシャルウィーク、君は君の夢、「日本一のウマ娘になる」為に、まず来年度のクラシック三冠を目指そう。マチカネフクキタルは、長距離のレースが向いている脚だ。だから長いレースが多くなるということを憂慮しておいてほしい」

「はい!」「ハイッ!出ました大吉です!」

「マチカネフクキタルよ、本当に聞いていたか?……まあいい、二人のデビューは3月下旬とする。無論、同じレースで戦うことはない。勝つための調整を今日から行う」

異論は無さそうだったので、そのまま続ける。

 

「アグネスタキオン、取り敢えずメイクデビューだけは済ませておこう、それ以降は君のペースでやりたまえ」

「なら早い方がいいねぇ、少なくとも1ヶ月以内で頼むよ」「了解した、二人と同じ3月下旬で行こう」

 

「それからライスシャワー、すまないが、メイクデビュー戦後で走る予定のレースは来年度のGII、“スプリングステークス”からだ」

「う、うん。やっぱり今のライスじゃ、レースで勝てないよね……」

相変わらずちょっと後ろ向きのライス。そんなライスに、楠トレーナーは激励を送る。

 

「いや、君は強い。おそらく“ホープフルステークス”でも遜色ない結果を出せるだろう。いや、今の実力でもクラシック三冠も夢ではない。無理さえすればだが。しかし……なんというべきか」

むむ、と考え込んでしまう。何せライスシャワーに下手なことを言うものなら、何処からかたづなさんに伝わり、質問攻めに合うこと必須。

生殺与奪の権、私のトレーナー生命の手綱を握られているようなものである。どうしたものかと私が決めあぐねていると、

 

「つまり、彼女の身体は、私の脚相応に壊れやすく見える、と言いたいのかねトレーナー君?」

タキオンが助け船を出してくれた。ありがたいものである。持つべきものは優秀な科学者だな!カタギリ!

 

「そうだ、それが問題なのだ。()()()()()()()()。高等部故焦る気も分かるが、アグネスタキオンと共に身体作りに専念しておいて損はないはずだ」

何故かその言葉にスペの耳が反応した。

 

「……え!?ライスちゃん高等部だったんですか!?」

 

「そこかよ!?」「そうだよスペちゃん!ライスちゃんは高等部だよー!」

反応の理由に驚くゴールドシップ。ツッコミを入れるウララ。なら教えてあげてもよかったのでは。

 

「あ、あわわわごめんなさいライスちゃん!(ペコーッ)は!(ガバッ)あ、いやいやライスさん!(ペコーッ)」

「だ、大丈夫だよ、スペシャルウィークさん。ライスはいつも通り、ちゃん付けでいいよ」

(うう~、やっちゃってた~どうしよ~……)

フォローされたものの、内心落ち込むスペ。

 

「あ!じゃあ私のこともスペちゃんって呼んでください!これでおあいこですよね!?」ズズイッ

ふと思いついた妙案(?)、それを顔同士を至近距離にして言うスペ。これにはライスも、

「へひぁ……じゃ、じゃあスペさ……スペちゃん」

動転して変な声がでた。スペは背を伸ばしながらその響きを噛み締めるように唸り、しばらく二人固まっていた。そして。

 

「あ、あのスペちゃん、近いです……」

「へっ?わあああ!?ごめんなさいごめんなさいいぃ!!」

ドタドタドッタンステーン「ふわあああ!?」

ライスの指摘で、急ぎ後退した故テーブルにぶつかり転ぶスペ。

 

「なーにしてんだよスペ」グイッ

「あ、ありがとうございます、ゴールドシップさん」

ゴールドシップが引っ張り起こす。

 

「ゴッホン!話が逸れてしまったな、最後にハルウララ。君にもすまないが、この一年、レースの本数は極力少なくさせてもらう」

「えー!なんでなんで!?」

立ち上がって地団駄踏むウララ。

 

「言ってしまうが、今の君の能力では、得意な短距離の重賞でも勝てん。まず君にはしっかりと力をつけてもらいたいのでな。無論、実戦も必要と判断すればレースにも出てもらう」

「むむ、じゃあトレーニング頑張ればレースに出してくれるの?」

「そういうことになるな」「じゃあ!私頑張るね!うららーん!」

そういうとウララは外に飛び出していこうとする。トレーナーは止めた。

 

「待て!まだメニューを渡してないだろう!」

「じゃあじゃあ早くだして!やってくるから!」

「少しだけ待て、まだ話は終わっていない」「むむむ、じゃあ早く終わらしてね!」

そう言ってウララは座りなおした。

 

「うむ、ではライスシャワーとハルウララは同時期、4月上旬とする、それでいいな?」

「う、うん」「うん!分かったー!」

 

「さて、デビュー時期は決まったな。それでは次の話に移ろう」

「我々のライバルとなりそうなチームをリストアップし、その中でも特に注目しているチームをピックアップした。それがこれだ」

ホワイトボードにチームの名前が書かれている。上から順に読み上げる楠トレーナー。

 

「現在成績トップの、皇帝シンボリルドルフをトップとした実力者揃いのチームリギル、我々と同じく発足したばかりの、リギルから移籍したサイレンススズカのいるチームスピカ、それと今後伸びそうなウマ娘が集まっているチームカノープス。このあたりが目下我々チームフラッグの脅威となるだろう」

「無論これらのチームだけではない。この世界は未勝利のまま引退する者も少なくない、厳しい世界だ!驕りは負けを招くものと思え!」

 

『はいっ!』

 

「それでは!トレーニングへ行くぞ!」

そして、トレーナー含み翌日筋肉痛を生じるまで徹底的に行った。主に室内でのウェイトトレーニングを。なので、その日は休息日となった。

 


 

休息日を挟んで次の日、一番乗りでゴールドシップはミーティングルームに来たが、そこで見たのは奇妙な光景だった。

 

「こんちわー……っておいトレーナー」「なんだねゴールドシップ」

青い髪をし、顔も真っ青で泣いている小さいウマ娘の脇に手を入れ、持ち上げている楠トレーナーが居た。

 

「なんだねじゃねえよ!?その子どっから連れてきた!?孤児院か!?」

「ああ、この子か、名はツインターボ。れっきとしたトレセン学園の生徒だよ。何か困っていたようなので私が保護したのだ」

そう言うと楠トレーナーはターボを椅子に座らせた。

 

「ぐすっ、えぐっ、ジュビッ」

「見るからに安堵というよりかは怖いから泣いてるみたいなんだが……?」

「ターボはね、ターボだよ……このにいちゃんがね、ヒック、追いかけてきてね、逃げられなくてね、ヒック」

「やっぱり誘拐じゃねえか!神妙にお縄につけこのロリコントレーナー!」

「ぬおおっ!待て、誤解だ!二人とも!」

鮮やかにゴールドシップから腕ひしぎ十字固めを極められた楠トレーナー。

 

「で、でもでも、ぐすっ、ぐらはむにいちゃんは、ターボを、落ち着かせようとしてくれて……ズズッ」

「おあ?なんだよ別に拉致監禁案件じゃないのか」

「うん……泣いてたのは別の理由で……ヒクッ」

そうか、すまんすまん!と、技を解く。危うく折れるところだった。

 

「君には私が何に見えているんだね、ゴールドシップ」

「変態」

なんと、ノータイムで返されるとは思ってもみなかった。

私はそのような人を傷つける下衆外道ではない!

 

「変態ってーのは否定しないのか」

「そこを突かれると少々痛いな」

「いや、痛いどころの話じゃねーだろ、ザリガニがホタルイカと間違われるくらい致命的だろうが」

「そこはバ〇タン星人ではないのかね」

「あったりー、中々いいセンスしてんな、お経でデスメタルやった奴くらいのセンスの良さだ」

おっと、ターボのこと忘れてたな。んで、ターボよ、なんで泣いてたんだ?と問いかけるゴールドシップ。

ターボも泣き止んだようで、ゆっくりではあるが話す。どうやら人見知り、もといウマ見知りが凄いらしく、俗に言うぼっち状態であり、不安で押し潰れ、ついに感情が爆発。廊下でしゃがみ込み泣き出していたところ、幸か不幸か楠トレーナーに見つかったようである。

ここでも人見知りを発動し、トレーナーから大逃げを図ったが、スタミナ切れまで追いかけられ、捕獲。

ミーティングルームでお菓子を餌付けされたり、色々と宥めるために手を尽くされた。というのが事の顛末ということらしい。

 

「なんつーか……やっぱオマエやべーな」「何がだ?」

「いや、なんでもねえよ」

頭を掻きながらぶっきらぼうに言い放つゴールドシップ。

 

「あの、ぐらはむにいちゃん、それとごーるどしっぷねえちゃん、あ、ありがとうね」

もじもじと、はにかみながら感謝を述べるターボ。ゴルシちゃんはウマ好みが発動し、

 

「ん?いやアタシは何もしてないけどな、あとゴルシちゃんでいいぞ」

目線を合わせながらそう答える。さらっと持ち上げて抱っこした。

「わっ!……んへへ」(かわいいな……)

それを見ながら楠トレーナーは、

 

「落ち着いたのならいいさ。それより私のチームに入らないか?」

「おまっ、トレーナー!?流石にそりゃ……」

と、相変わらず突飛な男である。楠薫。遠慮という文字が存在しないのか。

 

「え……ターボ、このチームに入っていいの?」

「ああ、それに私から逃げるときのあの走りはとても良いものだった。見ていて気持ちがいい。私は見たい!君がこのチームで走ってくれるのを!」

「いいの!?ターボはいいけど……でもなんか悪い気がするぞ……」

「何、私が君を気に入っただけのことだ、ツインターボよ」

「そ、そっか、じゃあターボ入る!チームフラッグ!」

思ったより食いついてきたことに驚くゴールドシップ。

純真なこの子が、こんな奴に懐いてしまったことを嘆くべきなのかと思っていると、

 

「こんにちわー!あれ、ゴールドシップさん。早いですね」

スペが入ってきた。すると、

「ぴゅい!?」「もがっ」

ゴールドシップの腕の中にいたターボが顔面に飛び付いた。

 

「ふえっ!?ああのトレーナーさん?今ゴールドシップさんに張り付いたこの子は……?」

「ああ、ツインターボだ、スペシャルウィーク。たった今入ったチームフラッグの一員だ。少々人見知りの気があってな。知らない人やウマ娘に会うと怯えてしまうのだ」

もががもががえ、ももも、うもげがもげ(いきができねえ、ターボ、はなれてくれ)

「い、やだやだやだやだ!怖いよ~っ!」ギューッ

「わーっ!ターボちゃんターボちゃん!ゴールドシップさんが死んじゃいますよーっ!」

「ぴゃあああ!?来ないで―っ」

「ぐぎぎっヴッ、あ゛あ゛っ、ア゛」

おおよそ乙女が出していい声ではない声を出しながら、ゴールドシップが倒れるところをトレーナーは抱き留め、寝そべらし、ターボを慎重に剝がした。立たせて目の高さを合わせ、肩を叩く。

 

「ツインターボ、大丈夫か?」「ふーっ、ふっ、ふっ……う、うん、でもごるしねえちゃんが」

「少々酸欠になっただけだ。すぐ目が覚める」

ぶはっ、と息を吹き返したゴールドシップはゆっくり起き上がる。

 

「あーびっくらこいた、火星でタコ型の異星人を見つけたときくれえびっくりした」

「ほう、本当にその姿なのかゴールドシップ」

「ああ、もうそんなことあるかーっ、てくらいにはそのまんまだったぜ……まあそれは置いておいて」

ターボよ、なんかいうことねえか?とゴールドシップは少々ピキついた顔で言う。

 

「……ごめんなさい」「それでいい、許す!」

ポンポンと頭を撫でる。そしてスペに向き合うと、

 

「と、まあこの子が新メンバーのターボだ、あんまり刺激すんなよスペ」

「は、はい!……ええっと、スペシャルウィークです、よろしくお願いします、ターボちゃん」

「う、うん、ターボはターボだよ、よろしくね、すぺねえ」

それを聞いて、スペはぴくっと耳を震わせ、

「わあ……!なんまらかわいいです!ターボちゃん!」ムギューッ

思いっ切り抱きしめた。

 

「ふぇええっ!?きゅう……」

ターボは気絶した。何してんだスペえええ!?

そんなゴールドシップの声が、ミーティングルームの外に響いた。




レースの知識とかアスリートの走法とか分からん……ネタ切れ感が強くなってきたので失踪します

人選もといウマ選は完全に俺の趣味です 早くツインドライブ師匠育成実装しろ(引けるとは言ってない)(俺の口座がトランザムライザー)
登場人物増やし過ぎて自分の首絞めてる感がするけど気のせいだよな

どうでもいい話
ガンダム00を勧めるときに「刹那・F・セイエイとマリナ・イスマイールが分かり合うまで見ろ」って言ったらあとで怒られんのかね
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