「…ドラえもん…?」
一人が呟く、そこは新聞社だった。
いつもの様に数週間前のノイズ事件による生存者を貶める記事を書き、そして、いつもの様にアホな読者が起こす被害者への恐行を笑い、いつもの様にこの件がさらに激化する様に記事を書く。
この件で新聞を買う人が増えた為に衰退しかけた新聞社の利益が舞い上がったのだ。こんなに嬉しいことはない。この場に居るみんな誰も生存者に対して恨みも辛みもないのに食い扶持欲しさに書いている。嗚呼、みんな死んでくれてありがとう。と全員が内心で喜んでいた。
この記事の所為で何人自殺しようが関係ない、この記事の所為で何人殺されようが関係ない。むしろネタになるから死んでくれ
そんな時に謎の手紙が新聞社に届いたのだ。
「意味わかんねー、変な悪戯だな」
"ドラえもん"と住所だけ書かれた手紙。他に一切のなんの装飾もない。
なんとなく紙袋を開け、中身をみる。そこには一枚の紙と一枚の写真があった。紙を一枚取り出して、しばらくして誰かが笑う。
「何々?…"人生を狂わされた者たちに謝罪しろ。"何言ってんだ?例のオタク共かよw
あんなブスに群がってるオタクの癖に一端の人権求めてんのかwwwウケるww」
「狂わせたんじゃなくて、害悪なニートが社会から消える手伝いをしてやってるんだよwむしろ有難いと思えw」
繰り返す会話や暴言の中、ふと誰かが写真を覗く。
見ると別段変なものではなく中央に女性が写っている。それを見ると一斉に誰かが笑った
「誰だよwこのブスww」
「なんなんだよww道の駅の野菜の写真みたいに私が作りましたってかww」
「ウケるww」
そう言いながら笑っているとその内の一人が写真を奪った。
「な、何するんすか、先輩。今からこのブスとこの手紙をネタに記事書くんすからww」
「やめろ。」
「やめろって、なんでっすか?アイツの顔が」
「俺のお袋の顔だよ。」
そう一人は呟くと慌てて一人は黙り込む。
「…誰だよ、こんな事したやつは…許せねぇ、ぜってぇ殺す。」
そう呟くと、男は手紙の紙袋を奪う。
「あ、ちょっと。手紙まで。」
「住所の場所に行く。」
「行って何するんすか?」
「殺してやる。」
そう呟くと出て行ってしまった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
やぁ、僕ドラえもんです
さてさて、立花家の玄関に大量の落書きや張り紙が貼ってあった事件、実はとある新聞社の記者達が全て貼っていた事がタイム虫メガネで判明しました。
お母様に誰かに恨みを買ったのかと聞いてみたのですが、実は数日前にどっかの専門家が今回のノイズ事件の被害者に対して大批判をしたらしいのです。そしてそれに便乗してそれが正義だと猛攻撃していると言う。
あっ(察し)ふ〜ん、つまりこれやった奴らはこんな風に被害者を吊し上げて、みんなで虐めようってのか?
ふざけてんのかぶち殺すぞ。
まぁ、子供のお手本ドラえもんとしてそんな事は容認できないわけで、過ちを直ぐに正さなくてはならないのだ。つまり社会的に殺す。
やってる事やってない事全部でっち上げて社会的に殺してやる。(なおドラえもんなので物理的にはNG)
一応、おくれカメラ*1で周辺区域の同じように落書きされている家を探して奴らが落書きしている挙動を撮って、その内一番目立っていた一人の住所電話番号家族構成全て調べ上げて奴を殺す手立てを考えて、新聞社に手紙と一緒にその人の親の写真を添えてあげた。
一応、僕ドラえもんなので許しのチャンスはあげましょう。優しいので、優しいので!
その前におくれカメラの写真と注釈をネットにあげよう。(優しい?)
以前使っていたTwitterアカウント(比較的フォロワーが多い)で『誰かがウチの前でこんな事しています。意味がわからない』等の件の事件と全く関係の無い人の家に落書きする新聞社の職員の写真を作り上げてやるとあらも簡単に釣れる釣れる。かの新聞社が燃えるわ燃えるwやっぱ新聞発行しているだけに燃えやすいんだな〜
これでこの写真の連中は全員、新聞社がつぶれたら再就職はしにくくなったと言う訳だ。あと一息…なんか無いかな…
まぁ良いや、で今回の件。一人一人、じっくり料理してあげる余裕もないので一番目立っていたこの人に全部押し付ける事にした。
SNSを覗くとさっきの写真でもうMADやらなんやらが色々作られてる。そのMADの中に一瞬テカテカの青い頭が見えた気がするけど気のせいだと思いたい。
ここまで来たら流石に全員社会的にもう死んでいると取っていいだろうが、だが足らん!更に別垢で爆弾を投下する。いわゆる『ウチもやられた!!』である。
さっきとは別の写真を加工して注釈と共に投稿するとまたまた炎上騒ぎ。HAHAHA勝ったな風呂入ってくる。
「テメェ!!」
さて、場所はとある倉庫内。ここは先程新聞社に送った手紙の端の方に添えた住所の場所である。僕は倉庫内の一番端の方で影に隠れている。無論立花家の住所なんて書くはずもなく、この一般の世界とはかけ離れた場所は罠を設置するには都合が良すぎた。
つまりだ。
「新聞社に手紙を送ったのはテメェだよな!?あんな写真どこから見つけた!?ああん?」
これ、LIVE中だったりするんだよね。
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コメント:負け犬の遠吠えで草
コメント:人生おわチーター
コメント:写真て、主どんな写真送ったの?
コメント:お○ぱい
コメント:ブン殴るぞ。
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ちょっ、ドラえもんなんだからもう少し口を慎めって…え?無理?さいですか…
しっかし、よくもまぁ、あれだけ悪口が思いつくもんだ。流石、新聞記者だと言った所だろうか、レパートリーが豊富と言うか、水を得た魚みたいに悪口が沢山出てくる。
だが、僕が聞きたいのはそう言う事じゃない。僕はしばらくして喉の変声機の調子を確認してから問う。
『そう言うのはどうでもいい、僕が聞きたいのは謝るかどうかだけなんだ。一言でも良い謝りさえすれば…』
僕
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コメント:あれって、ナイフ?
コメント:マジかよ、人ってここまで落ちるもんなんだなぁ〜
コメント:んな事どうでも良い!主逃げて!!!
コメント:てか主の声絶対女だよな、
コメント:100%変声期使ってるやん
コメント:当たり前で草
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「死ぃぃねぇぇぇぇ!!!」
ーー分かっていた。
助けようとしてもこうやって落ちるんだって、
助けようとしても自分から外道に落ちる馬鹿を何度も見てきた。だから、今回の件は相手を一切信じない選択を取った。所謂、一番ドラえもんらしくない選択だ。
ドラえもんは何度裏切られてもきっと相手を許すし、きっと何度も相手を信じる。僕自身それをこの数年間何度も繰り返してきた。だけど、結局何も変わっていない。信じた結果救われる悪人だって、何人もいなかった。
誰も人の気持ちなんかわかりゃしないんだ。結局最後までこの男の悪意なんか感じ取れなかった。
…はい、なんか悟り開いてるドラえもん終わり!
チャンピオングローブを嵌めてナイフが来るのを待つ、相手を叩きのめすんなら正当防衛ってじっちゃが言ってた。
「うぉぉぉ!!」
ナイフが刺さると思った瞬間、
DOOON!!超!エキサイティン!!
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コメント:うわっ!?吹っ飛んだ!?
コメント:このカメラ位置からじゃ見えないけど、主どんな力してんねんww
コメント:あれ…あそこ転がってる奴…ナイフ?曲がってる様に見えるんだが、
コメント:あんな吹っ飛び方ww映画でしか観たことねーよwww
コメント:ヤラセじゃね?
コメント:現在炎上中の奴がこんなん映像に出てたら逆に炎上するだろwww
コメント:さっき、新聞社のツイートみたらガチで手紙きてガチで先輩どっか行っちゃったって言ってた。
コメント:公式Twitterが関係ない事呟いてんじゃねーよww
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やっぱり、こう言うコメントって子供に見せるにはちょっと治安悪いかなぁ、さて、そろそろLIVEは切るか…
『ごめんね、みんなそろそろ配信は終了したいと思いまーす、じゃーね。』
「は?おい、配信ってなんだよ…?」
そうカメラに手をかけた瞬間、記者はそう呟く。あれ…?LIVEの終わらせ方どうやるんだ?まぁ良いや、まだ撮れるみたいだし、まだ撮っとこ。
『え?いや、さっきの映像全部ニコニコで配信してたんだよ?』
「……は?」
『何にもおかしい事はないじゃ無いか、だって相手は一人とは言え大手新聞社、物理的に殺せないとなれば大衆を味方につけてそちらを社会的に殺した方が遥かに楽なんだよ。』
「…何言ってんだ…?」
『何って、君たちとやってる事は同じだよ。悪い事をやった奴を吊し上げて社会的地位を降下させる。ほら全く同じだ。』
僕は少し身体が揺れるのを感じる。
…ああ、これが怒りなんだな。
『結局、誰も彼も亡くなった人の事も被害者の事も考えてない。家族や友達が死んで…痛み辛みも何も知らない奴らが、弱った人たちをハイエナのように袋叩きにしてっ!!それが民意だと言うのか!ある学者は人が動物でないのは理性があるからと言った!貴様はどうだ!?動物か!?人間かっ!!
邪悪だよ、ノイズよりも邪悪な物だよ、それはっ!』
〜作者の一言〜
イラつく記者が書けない…もっと読者を逆撫でする様なセリフあった筈なのに…wwを使えばイラつく原則使ったんだが…イマイチだなぁ、まぁ、実際の記者は毎日文字書いてる所為でもっと落ち着きがあると思うんだけど、
まぁこんなパリピ記者いないよな!