史上最強のレベルカンスト~無能スキル『経験値アップ』が『自動レベルアップ』に進化したので、仲間と共に成り上がる!!~   作:蛮異未成年

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03 覚醒

 自動レベルアップってなんだ?

 俺の限定スキルは経験値アップだったはず…

 

 ステータスに夢中になっている咲苑は周りの魔物から少し意識を逸らしていたため、一匹の魔物は突撃してきた。

 

 「グワァァァァ!!!」

 

 一匹の魔物の足音により自分は襲われていると自覚した咲苑。

 だが時すでに遅く、一匹の魔物は咲苑の懐にいた。

 

 「なっ!!」

 

 何もできずこのまま死んでしまうかと少し思ってしまったが、反射的に俺の体は動き腰に身に着けていた剣を取り出し魔物に斬りつけた。

 もちろんレベル12である俺の攻撃なんてレベル403の魔物からすればかすり傷一つつかない、無の攻撃である。

 

 「くそ…このままじゃ死ぬ」

 

 二年のブランクがありながらヘッドガイアスの攻撃を防いだのは奇跡といえるだろうが、そう何度も奇跡が起きるわけがないので、この後の戦闘方法を考えようとしたとき、俺の視野に何やらあまり見たことのない表示が現れる。

 

 『レベルアップしました。貴方のレベルは13です。』

 

 魔物を一体も倒してないし、経験値も貰ってないのに急にレベルが上がった。

 

 

 なんでレベルが上がったんだ?

 まさかさっきの自動レベルアップか…?

 そういえば自動レベルアップの詳細を見ていなかった。

 

 

 まだレベルが上がった事に対して不安に思いながらステータス覧を開こうとしたが、無数の魔物はそんな俺を待ってはくれなかった。 

 

 「グワァァァァ!!!!」

 

 先程は魔物一体を斬りつけることで一度魔物を牽制する事ができたが、今回は俺の攻撃が魔物側にかすり傷一つつかないと知られてしまったので60匹のヘッドガイアスは総攻撃を始めた。

 

 「どうする…この数は流石に相手できない…」

 

 考える暇もなく、60匹のヘッドガイアスは俺に攻撃してくる。

 

 「くっ…」

 

 60匹という数なのでさすがに防げないと思っていたが、どうやらヘッドガイアスの攻撃速度は遅いようで何とか避ける事だけはできた。

 その時、何度も自分の右手に持っている剣で防いだ。

  

 「やっと一回戦が終わったか…」

 

 何とか一回も攻撃を受けずに全ての攻撃を回避する事ができ、敵は俺の防御に驚いたのか一度ヘッドガイアスは距離をとった。

 その際に何度も剣で敵の攻撃を防いでは一度でも攻撃できたらいいと思っていた。

 だがその気持ちが知らぬ間に強さになっていた。

 

 『レベルアップしました。貴方のレベルは387です。』

 

 

 はぁぁぁぁぁぁ!!!????

 いつの間にそんなレベルが上がったんだよ!!

 

 

 まだ一匹も魔物を倒していないし、ヘッドガイアスの攻撃を避ける事しかしていないのにいつの間にかレベルが374も上がった。

 いったい何があったのか全く分からず、一つこの現象の原因が分かるとすれば限定スキルの『自動レベルアップ』だ。

 

 「今この状況でステータス覧を開いたら、絶対攻撃されるよな…」

 

 レベルはヘッドガイアスと近くなってきたので一撃で倒される心配もなく、逆にヘッドガイアスを倒す事も可能になりつつある。

 

 「仕方ない、ここまでレベルが上がったらまずはヘッドガイアスを倒すか。」

 

 こうして自動レベルアップの詳細を見る以外に新スキル選択やスキルレベルアップ、役職昇格などを後において先に純粋なレベルのステータスで魔物ヘッドガイアスを倒そうとする。

 

 「さぁ行くぞ!!!」

 「グワァァァァ!!!」

 

 ヘッドガイアスの初期位置はさほど変わっておらず、後方に20匹、前方に10匹、左右に30匹にそれぞれ分かれている。

 まずは一番視界に入っている前方の10匹を倒そうと速攻を仕掛ける。

 

 ドオォォン!!!

 

 レベルが一気に上昇した事により、一度の地面の蹴りで地面の一部が吹き飛ぶほど筋力と速度が上昇していた。

 パワーアップした自分の身体能力に驚きながらも大きく振り上げた剣を一匹の魔物ヘッドガイアスに向かって振り下ろす。

 

 「うおぉぉぉ!!!!」

 

 ヘッドガイアスは攻撃速度が遅く、一撃の攻撃が強い、攻撃速度が遅いなら移動速度も自然と遅いと認知されるのが普通であり、ここは俺の街とロードアイアスを行きかう無法地帯、前回の情報でここの魔物は強いボスもいなければ特別なクエストも発現しない。

 ならヘッドガイアスは定石通りの魔物である。

 それが分かれば力押しで潰すだけだ。

 

 「グキャァァァ!!!!」

 

 俺の予想が当たり、魔物ヘッドガイアスは全く身動きを取らずに俺の全力に一撃を喰らった。

 今の自分にどれだけの力があるか分からないが、ヘッドガイアスは俺の一撃で死んだ。

 

 「よし…これならいける。」

 

 さっきまで絶体絶命だった咲苑は逆に相手を絶体絶命にさせるほど強くなり、それと同時に精神が安定してきた。

 こうして魔物ヘッドガイアス討伐の安定感を手に入れた咲苑は残りの59匹を一掃した。

 

 「最後だぁぁ!!!!」

 「グキャァァァ!!!!」

 

最後の一匹を倒すと、先程二度味わったレベルアップ報告が表示される。

 

 『レベルアップしました。貴方のレベルは447です。』

 

 「やばすぎな!レベル403の魔物ヘッドガイアスが現れたと思ったら俺のレベルが434上がるとかどんな祝福イベントだよ!!」

 

 やっと笑う余裕ができ、先程までの奇跡の時間に少し笑ってしまう。

 そしてやっとの思いで強くなった自分のステータスを開く。

 

 

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 白崎 咲苑 18歳 男 レベル:447

 役職:剣士

 HP:4470/4470 MP:380/380 SP:435

 攻撃力:2690

 耐久力:1530

 速 度:355

 知 性:40

 精神力:77

 幸 運:70

 限定スキル:自動レベルアップLV1

 スキル:身体強化LV1 魔力認知LV1 剣熟練LV2 戦闘熟練LV3 剣術LV2 回避LV1

 

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 そしてステータスを開いたときに複数の報告表示がされる。

 

 『SPが435余っており、スキルレベルアップが可能です。』

 『SPが435余っており、限定スキル各種レベルアップが可能です。』

 『新しいスキルが8個取得可能です。』

 『役職昇格が可能です。』

 『新たな防具が解放されました。』

 『新たな武器が解放されました。』

 

 

 やばい、なんか俺めちゃ強くなってる。

 

  




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