※原作ガン無視
※ご都合主義
※貧弱な語彙力
それでも良いと言って下さる方は
下に進んで物語をお楽しみ頂ければ幸いです!
突然だが、『走馬灯』という言葉をご存知だろうか。
本来、走馬灯は影絵がまるでパラパラ漫画のように次々に姿を変えるよう細工された灯籠の事で、転じて『瞬く間に思い出が頭の中を駆け巡ること』を表すようになった。
「ぐっ……うぅ……っ」
薄れゆく意識の中、私の脳内は今まさにそんな走馬灯が駆け巡っていた。
夢半ばにして倒れていった仲間達、噂に引き寄せられた哀れな人達。
その顔はいずれも悲痛に塗れていた。
思わず背きたくなるような光景だが、脳内で再生されているため途中でやめることも出来ない。
だが、その苦しみもそろそろ終焉を迎えようとしている。
「ねぇ、痛い? 苦しい?」
醜悪に満ちた満面の笑みが、私の顔を覗き込む。
五月蝿い、黙れ。
今の私にはお前を構っている時間などない。
意志に反して離れようとする意識を繋ぎ止めるのに必死なのだから。
声に出してそう言いたかったが、声を出せるような状況でも無く、私は冷静を装ってポーカーフェイスに努めるしかなかった。
「……良いねぇ、最高だよ! キミのその苦悶に満ちた表情」
お褒め頂きありがとう、クソ野郎。
そのまま回れ右してどっか行ってくれると助かる。
何なら存在ごと消えてくれたら私の気も少しは晴れるだろう。
そんな私の思いとは裏腹に、目の前の影は喋り続ける。
周囲の事など一切気にも留めない様子で。
「はぁ……これだからこの『ゲーム』はやめられないっ!! 本当に素晴らしいよ!!」
私の目の前でそいつは恍惚とした表情で空を仰ぐ。
お前にとってはただのゲーム、試合かもしれないが、私達にとっては命を賭けて臨む『死合』なんだよ。
「でも、そろそろこの回も終わりみたいだねぇ?」
「っ……」
「さあ、殺っちゃってよ。一思いにさ」
その声を合図にするかのように。
もう1つの人影は、私の首をがっしりと掴む手腕に一層力を込める。
ギリギリと、骨が軋む音が聞こえる。
「あっ……がぁっ……!!」
既に肺からは空気が全て失われていたため、私は声にならない悲鳴をあげた。
「あっはぁ!! 傑作だねぇこれは!! 良いよ! 実に良いぃ!!」
悔しい、憎い。
あぁ、神様。
もう一度、もう一度だけチャンスを下さい。
チャンスが頂けるのであれば。
――次は確実に、目の前の人間を殺してみせよう。
「じゃあ、またね! ……なに、そんな辛そうな顔しなくたって、また直ぐに会えるって! まあ、君は何も覚えていないかもしれないけどねw ――じゃあ、ニューゲームを始めようか」
そこまで聞き届けたところで、私の意識は完全に途絶えた。
ここまでお話をお読み頂きありがとうございます!
正直プロローグは短い方が好きなタイプなので、
初めに書き終えた時は600文字程度だったんですよねw
でもこのサイトの仕様上1話1000文字以上との事で、
無理やり追加している文が多分にあります。
もし読みにくいと感じられましたら申し訳ないです・・・
次回以降はそんな事ない! ・・・はずですw
また次の話で会いましょう!
本当にありがとうございました!