今回はパクリ気味にならないように気をつけます。
あと前回と打って変わって一気にシリアスめになり...るかも?
「トレーナーさん紅茶とお茶とコーヒーどれにいたしますか?」
「マックイーンと同じものでいいよ。ありがとう。」
「それじゃあ紅茶にいたしますわね。」
なれた手付きで俺の家のキッチンの戸棚を開けティーバッグを出す。マグカップを2つ用意しそれぞれに紅茶を注いでリビングに持ってくる。
「トレーナーさんどうぞ」
「ありがとうマックイーン」
あのマックイーンが泊まり始めた日から早三週間。初日に言ったとおりマックイーンは二日間だけ泊まり寮に戻った。うちに泊まったことも学園側にはバレていない。それでこの件は終わりだと思った。マックイーンのことを好きになったのもきっと二人きりで家にいた故の緊張で、それを恋と勘違いしただけだと決めつけ学園では普通に振る舞った。
ちなみにマックイーンが泊まった二日目のことはあまり覚えていない。恥ずかしくて覚えてないのかはたまた別の意味で思い出したくないだけかもしれない。
だがそう思っていたのも束の間だった。その週の週末、正確には金曜日の夜に再び彼女が家を訪れてきたのだ。なんならスーツケースまで持って。
流石にめちゃくちゃ驚いた。しかもスーツケースを持ってきてるだけあって長期的に止まるつもりのようだった。何度もやめてくれと懇願したが彼女の鋼の意志がブレることは無く今日までずっと居候を続けている。ちゃんと外出許可証も持ってるしメジロ家は今少しゴタゴタしているからあまり泊まりたくないと言われ押しに負けてしまった。
結果今は半同棲のような状態になっている。ちなみにいかがわしい事は一切してない。
そしてこの生活に慣れきってしまって気付いたことがある。
やはり俺はマックイーンのことが好きなようだ。
今や内縁の妻みたいな関係にある彼女だが、学園でも意識してしまうようになってしまい、チームシリウスの前だけは死ぬ気でバレないようにしている。特にゴールドシップにバレたら、学園中に広がる可能性があるため最も危険人物だ。
この好意に気付いたのは...いや、隠していた恋情を抑えきれなくなったのはやはり彼女が寝るふりをしている俺に言ったあの言葉のせいだろう。
トレーナーとウマ娘。その関係以外になることは許されない、というのはわかっていた俺は自分の気持ちに薄々気付いていながら、無意識下でそれは友愛や母性の様なものだと自分に言い聞かせここまで隠していたのだろう。
だがそんな偽りのダムは脆くも彼女の一言で決壊した。本音を言うとすごく嬉しかった。彼女を好いているという自分の気持ちに気付けたことがすごく嬉しかったのだ。
だが同時にうなされるほどの深い悲しさも流れ出してきた。おそらくこの
そんな現実から目を背けるためにマックイーンにすがってしまう。この三週間の生活の中で俺も彼女への好意を隠しきれなくなっていた。彼女に膝枕と耳かきを要求されれば喜んで引き受ける。頭をなでてと言われれば頬を緩めながらなでてしまう。流石にやましいことはしていないが彼女からの好意をすべて受け入れてしまっている。その瞬間だけが俺の悲しみを打ち消せる唯一の時間なのだ。
そしてそれが終われば悲しみが2倍、3倍と増して俺に押しかかる。それを打ち消すために再び彼女にすがっていくという負の連鎖が続いているのだ。
だが俺だって一人の大人だ。自分の行いと気持ちには自分でケリを付けないといけない。自分で作り出した負の連鎖に終止符を打てるのは自分だけなのだ。
そう自分に言い聞かせ翌週の月曜日に理事長室に向かうことを決めた。
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「今晩泊めていただけませんか」
この勝手な一言から始まった最近の生活はとても充実している。
何しろ自分の想い人と一緒に暮らせているのだから。
彼との出会いはオグリ先輩の走りに魅せられて入ったチームシリウスだった。
先代トレーナーはオグリ先輩に付きっきりだったため私や他のウマ娘の指導は当時サブトレーナーだった彼が行っていた。やがて先代トレーナーとオグリ先輩が引退し他のチームメイトも移籍して解散の危機に陥った。春の天皇賞での勝利を狙う私はメンバーの勧誘と夜中の自主練を両立しようとするがうまく行かず倒れてしまった。その時彼はすぐに駆けつけてくれて保健室まで運んでくれた。
おそらくその時だろう。彼のことを好きになったのは...
私は彼に「メジロ家の使命を共に背負うということ。”一心同体”のような関係になる覚悟が」と聞いた。
その時彼はすぐにこう答えたのだ。
「もちろんだ!」
前から彼のことは信頼できるトレーナーだと思っていた。ウマ娘のことを一番に考えてくれる実直な人だと。だがこのとき彼に対してもう一段階上の感情を抱いた。
それから私達は春の天皇賞で勝利し何人かのウマ娘達がシリウスに入ったことにより解散の危機も去った。
もちろん他のウマ娘がチームに入ったことによりトレーナーさんはその子達の指導もすることになった。それでも彼にとっての一番は自分だと思っていた。
その後ライスシャワーさんなどがチームに入った。ライスさんはとても強いウマ娘だったが何かとタイミングが悪く自分に自信を持てていなかった。
だがトレーナーさんは彼女のために努力を重ね彼女は天皇賞三連覇のかかる私に勝利したのだ。
それからしばらくして私は一時的にチームを離れることになった。チームメンバーと...何よりトレーナーさんと離れないといけないのは辛かったが彼にとっての一番は自分だと信じており、なおかつ彼が定期的にメールや手紙をくれるのでそこまで寂しくはなかった。
だがそんな気持ちも途中で変わることになる。
彼からの連絡の量が減ったのだ。週一くらいで来ていた連絡はそのうち数を減らしたまに来たと思えばライスさんや他のメンバーの活躍のことばかり。本来なら喜ぶべきことなのだが私から離れているうちに彼に愛想を尽かされたのではないかと、心配になってくるのだ。
やがてチームに戻った私は彼からの指導を再び受け着実に実力を戻していった。なのにその間にもライスさんや他のメンバーはどんどんレースで勝利しトレーナーさんに褒められる。私は仲間たちに嫉妬してしまったのだ...無論彼女らが悪くないことは分かっている。それらが祝福すべきということも。それでもどんどん心配になっていく。
そんな時だった。私の寮の部屋が水漏れしてしまい修理する間他のところに泊まらなければならなくなった。本来ならメジロ家に泊まるべきなのだろうがトレーナーさんからの気持ちを確かめたいと思ってしまい彼の家に泊まることにした。
それがきっかけとなり今や同棲のような状況になっている。彼に対して試すようなことをしてしまったのは申し訳ないが彼は私のスキンシップにも応じてくれて久々に満足感を感じた。最初は恥ずかしそうだったり嫌そうだったりしていたトレーナーさんも最近は頬を緩ませながら付き合ってくれる。私にはそれが幸せで幸せでたまらなかった。やがてチームメンバーに対しての嫉妬心も無くなり走りも本調子に戻ってきた。
いつまでこの生活を続けられるかはわからない。私自身良くないことだとはわかっている。それでも今幸せだと感じられている。
このまま成績を残し私もトレーナーさんも実績が積み重なればいずれは........と考えるようになった。そんな幸せを壊す人がどこにいるのかと。
そう...私は有頂天になってしまったのだ。一番大事なはずの彼の事を考えずに...
今回はかなり短めです。前話投稿してから24時間も経ってないから許してクレメンス。
前回から雰囲気はガラッと変わりましたが次回は糖分多め展開に戻ります。今回はいずれ来るシリアス展開に向けての伏線...と言うほどのことでもないかな。シリアス展開に向けての種まきをしただけです。今回も駄文に付き合っていただきありがとうございました。
あと最後に一つ謝らなければいけない事があります。ごめんさい妄想を文に起こしていたらいつの間にかマックイーンが重めキャラになってました。最近ヤンデレ物にハマってきてる影響ですかね?とりあえず設定壊すほど重くはしないので気にしないでください。