今回は日記回での伏線回収的なサムシング、つまりとある方々から見たNOUMINモドキです
作者の趣味で性転換させられる太助さんは大泣きしていい。無理だと感じられた方はブラウザバック推奨です
「山に修行に行く許可を貰えないだろうか。私はもっと強く在りたい。在らなければならないのだ」
あの時、我が息子ながら少し恐怖を覚えた。
だってそうだろう、すっごく小さい頃からずっと剣を振り続けているのだから。あとこんなちびっ子がこんな喋り方するのはおかしいと思う。正直何がこの子を突き動かしているのかはわからない。普通は遊び盛りの時期だというのに。
が。ウチは放任主義なのだ。
「おー行ってこい、死ぬなよバカ息子。山ってめっちゃ虫いるし動物いるしで怖いだけだぞ?」
「えっ」
どうやら簡単に許可は貰えないと思っていたらしい。けど生憎とそんなもんワタシもガキンチョの頃にやった。じゃあ息子にはやらせないってのもねぇ。
「わ、わかった。有難う。出発は明日しようと思っているか「今でよくね?」えっ待てちょっ「行ってこーい」やめろォォォォォォ………!」
「よっしゃ行ってこいバカ息子ォ!生きて帰って来たらいっぱい抱きしめてやっからなー!」
▼▽▼
「私は佐々木小次郎という。これから宜しく頼む」
ある日、アイツは松下村塾にやってきた。髪も長いし身長も高く、話し言葉も子供にしては大人びた奴だった。
「そこの小さい子、名はなんと?」
「誰がチビだキザ野郎。俺はお前と同い年だぞ」
最初は、むかつくキザ野郎だと思っていた。
「なんだ、こんなものか。拍子抜けだ。もっとできるものだと思っていたのだが」
「……上等だ刀馬鹿」
だが。
「なあ■■、今日はどんな事をしようか」
「……一人でやってろ、佐々木」
段々とその認識は変わって行き、今では。
腐れ縁のキザ野郎に昇格した。
▼▽▼
彼は出会った頃から大人びた子でした。
「先生、私も手伝おう。その量では辛かろう」
「いりませんよ。あなたは子供らしく皆と遊んできなさい。それか、私の話し相手にでもなってください」
「では、そうさせて貰おう。貴方の話は聞いていて面白いものばかりなのでな」
かと思えば、
「先生、今日も稽古をつけてくれ」
本当に楽しそうに剣に向き合う、子供のような一面もある。
そんな事が続いたある日の事、二人で月見酒を楽しんでいた時でした。
「あなた達はきっともう、私がいなくとも上手くやっていけますよ」
「……いや、それは違うな。確かに私達は成長しただろう。だからと言って、貴方を必要としていない訳でも無いのだ。私達が『先生』と呼ぶのは■■■■ただ一人のみ。それに、紡いだ『縁』は私達人間が生きる中で途切れる事の決して無いものだ。つまり、私はこれからも貴方が死ぬまで月見酒を楽しむつもりでいる、という訳で続けようか、月見酒」
「………これは私の負けですね、ええ。楽しみましょうか、月見酒」
嗚呼、酒がこんなにも美味しいと感じたのは、初めてです。
▼▽▼
佐々木さんは、ボクの恩人だ。
知り合ったきっかけは、彼がボクに話しかけてきた事だった。
「失礼、そこの君。私は佐々木小次郎と言うのだが、君の名前を教えてはくれぬか?なに、仲間とは話しておかねばと考えた迄の事よ」
正直、ボクはその時驚いた。一体何故、こんなにも影が薄いボクを見つける事ができたのか。
これまで、ほぼ誰もボクに気がつかなかったのに。
「■■■■■です。……あの、何故ボクを見つけられたんですか?ボクって影が薄いから、これまであまり人と話した事が無くて……」
「影が薄い?そんな事はないさ。現に、私が君を見つけただろう」
それからボク達はよく話すようになり、次第に友達と呼べる関係になっていったのだ。そしてそんな中で、ボクは彼に悩みを打ち明けた。
「佐々木さん。ボクって極端に影が薄いから人の記憶に残りにくくて、友達が少なくて…。迷惑かもしれませんが、相談に乗ってくれませんか?」
「…………ふむ。そうだな、まずは人に積極的に話に行く事だ。君は自分が影が薄い事を理由にして人と距離を置いているように見える。それでは駄目だ。
自分から関わろうとすれば自ずと君の周りに友が増えてゆく事だろう。
まぁ、少なくとも私は君の友であるという事は保証しておこう。何かあれば、またいつでも来てくれればいいさ」
「あ、ありがとうございます!ボク、その……頑張ります!」
そのアドバイスに基づいていろんな人と話す事を心がけると、本当に周りに人が増えたのだ。まぁその、勿論『親友』は佐々木さん一人なのだが。
そして、戦争が続いていたある日。
また彼がボクを見つけてくれた。
「もういいかーい………」
そう、ボクと佐々木さん、坂田さん、桂さん、高杉さん、坂本さんの六人でかくれんぼをしていた時にそれは起こった。
「私の手を掴め、太助君!ここから出るぞ!」
「もういい……えっ、何かあったんですか……ってうわぁ!?」
そのまま有無を言わさず持ち上げられ、外に出た次の瞬間。
後ろで爆発が起きたのだ。
「えっ、ええ……?どういう事ですか?」
どうやら、仲間に敵が紛れ込んでいて爆弾を仕掛けられていたらしかった。
……けれど。また、佐々木さんはボクを見つけてくれた。
こんなの、いくらボクが
だから。ボクは、何度でも言おう。
彼はボクの
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奴は、出会った時から警戒に値する男だった。
「やめておけ。……死ぬぞ」
普通なら、こんな台詞は気にも留めないだろう。だが、あの男のそれは本気だった。事実俺は、自分よりも随分年若いあの男に殺されかけた。
そこからだ。奴を現時点での俺にとっての大きな障害の一つであると認識したのは。
それから俺と奴は何度も戦った。最終的に、俺は奴に勝ったのかもしれない。
だが、実力的には俺は奴に及ばない。
「……もしもまた奴が俺の目的の障害として現れたのなら。…………次は確実に、殺す」
申し訳ありません、先生。私は、貴方の弟子をーー殺す。
性転換は許してください!この二次は基本的に私の趣味と勢いで出来てますから!ちなみにNOUMINモドキの「やめておけ。……死ぬぞ」の意味は第三訓読んでくれた方ならわかります。
それはそうとボクっ娘可愛い…可愛くない?