海賊な蛇王龍様   作:エルにー

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18ジャオ 大監獄インペルダウンの毒人間と火拳

出発して4日程。遂に大監獄インペルダウンに到着した。ルフィを壺に押し込んで甲板にラダンとハンコックは立っていた。

 

ラダン「あれが正義の門か……造るの大変そうだな。一体、何年かかったんだ」

 

モモンガ「あれは正義の門。司法の島、エニエス・ロビー。大監獄インペルダウン。海軍本部マリンフォードを結ぶ政府専用タライ海流の三箇所に存在する。何年かかったかは知らん。大きさ的に巨人族は関わってるだろうがな。誰であろうと壊せないらしいが……まぁ、貴様なら壊せないことはないだろうがな」

 

ラダン「余裕だな」

 

モモンガ「つくづく敵対したくない奴だ。それと、貴様は海軍本部に着いたら元帥のところに来るように言われている。覚えておけ」

 

ラダン「了解だ」

 

モモンガ「それはそうと……」

 

「「ぎぎぎっ……!」」

 

ラダン「?」

 

ハン「」ギュッ

 

モモンガ「はぁ……仲がいいな。まさか、あの女帝ボア・ハンコックがここまで男に入れ込むとは思いもしなかった。ボア・ハンコックはある意味海賊のアイドル的存在。その美貌故に惚れるものは後をたたない。そんな奴らがこれを見れば発狂し、貴様を襲うだろうな。うちの海兵らも鬱陶しいほどに恨みと殺気の篭った目で貴様を見ている」

 

ラダン「本当に鬱陶しいな」

 

ハン「ホントじゃ。汚らわしい」

 

「「「褒め言葉です!」」」

 

海兵達はハンコックの罵倒にハートを飛ばしながら喜びを叫ぶ。

 

ハン「ラダン以外の男は信用出来んな(ルフィは信用出来るが)」

 

ラダン「それは嬉しい限りだ、このこの」ワシャワシャ

 

ハン「キャッ、もう……髪が崩れるではないか……///」

 

ラダン「可愛いハンコックが悪い」

 

ハン「ムウ……」ギュッ

 

ラダン「(今更だが、ハンコックはスタイルがいいから腕に柔らかい部分が当たるんだよな〜。座ってる時も別の柔らかい部分が足に当たるし。それに、ハンコックからは甘いいい匂いがするんだよな。いやいや、何を考えてんだ俺は。これじゃ、ハンコックが嫌うそこら辺の男と同じだ)」

 

ハン「(むう……難しい……甘えた事ないから甘え方が分からない……とりあえずこうやって抱きついているが……ニョン曰く「お主はスタイルが良いし、体でせめてしろ。多少違いはあるが、男は誰しも女の体が好きじゃからにょ。特に胸と尻が」らしいが……いや、迷ってるわけにはいかん。このまま攻めてみよう)」

 

少しすれ違っているバカップルである。まぁ、夫婦なのだし、いつか夜の営みをするだろう。

 

「「「コロス……コロス……ゼッタイニコロス……」」」

 

モモンガ「うるさいぞ!貴様ら!」

 

「「「すみませんでした!」」」

 

ラダン「切り替え早っ」

 

モモンガ「全く。と、見えてきたな。あれが大監獄インペルダウン。確か、火拳のエースを一目見ることが条件だったな。禁忌のラダンがいるから不安ではあるが、まぁ、いいだろう。そいつを止めれるものは誰一人いない。暴れたとしても天災が起きたと思うしかなかろう。それと、七武海とて海賊を中に入れるわけにはいかない。中に入る際には海楼石の錠を。更に、厳重なボディチェックをさせてもらう。禁忌のラダンには錠など意味ないだろうがな」

 

ハン「錠など囚人みたいで嫌じゃが、承知じゃ」

 

ラダン「構わんぞ」

 

2人は了承してモモンガの後ろをついていって門を進む。

 

「あぁ!か、かか可愛い!絶世の美女だ!」 「だが、隣のあいつは誰だ?あんな美女に抱きつかれやがって……!」

 

ハン「はぁ……」

 

ラダン「」ナデナデ

 

ハン「ぁ……ふふ///」ギュッ スリスリ

 

「ぐはあ!」 「可愛い!けど恨めしい!」

 

そんな雑音は無視して中に入る。入った瞬間に異様な空気の重さを感じた。そして囚人の助けを求める声と悲鳴が鳴り響く。

 

 

ルフィ「やっと入ったか。ラダンが壺を壊すのが合図だったな。しかし、せみゃい〜〜……」

 

 

進むと悪もの槍を持った半裸の男と生真面目な女性が立っていた。

 

?「ようこそ、我がインペルダウンへ。あ、間違えた!『我が』ってちょっと野心が出ちゃった!」

 

ラダン「(お茶目なのかわざとなのか、よう分からんな)」

 

?「私はまだ副署長のハンニャバルです。よろしくお願いスマッシュ」

 

モモンガ「モモンガだ」

 

ハンニャバルと名乗った男はモモンガに手を差し出して握手をする。

 

ハンニャ「そちらが私のハンコック殿で?」

 

ラダン「」ギッ

 

ハンニャ「ひいぃ!!しゅみません!しゅみません!野心が出てしまいました!」

 

ラダン「……二度は許さんぞ。俺はクラネル・ラダン。禁忌のラダンと呼ばれている。で、そっちの女は」

 

ハンニャ「こここちらは副看守長のドミノです!私と一緒に署長のマゼランのところまでご案内しまマッシュ!」

 

ドミノと呼ばれた女性はラダンの殺気を少し浴びてぎこちない敬礼をした。よく見れば顔面が蒼白している。

 

ドミノ「じ、時間がないので案内をいたします。中将はあちらに、ボディチェックを行います。どうぞ、こちらに」

 

ラダン「一緒でいいんだな」

 

ドミノ「あくまでボディチェックなので服まで脱いでもらうわけではありません。ただ、脱いでもらう可能性はありますのでご了承を。あと、その壺は?」

 

ハン「壺はサロメのお気に入りで生きた状態のネズミが入っている」

 

ドミノ「そ、そうですか。壺は最後に確認いたしましょう、副署長が」

 

ハンニャ「ええ!?なんで私!?」

 

どうやら、ドミノという女性はネズミが嫌いらしい。ラダンとハンコックはドミノに案内されて個室に入った。部屋の中には監視電伝虫が配置されている。

 

ラダン「服を脱ぐことになったらどうするつもりなんだ?女への配慮はないのか?」

 

ドミノ「そうなったら監視官を炙り出して目を潰します」

 

ラダン「おお、怖い。俺の持ってる荷物はこの刀だけだ」ゴトッ

 

ラダンは持っている刀をテーブルの上に置く。この刀は一番出来のいいやつで最上大業物である。銘は蛇扇刀シゲン。扇刃を圧縮して打ったからこの名だ。

 

ハン「妾は寒さ対策にこのマントぐらいじゃ。特に何か隠すようなものはない」

 

ドミノ「こちらも疑っているわけではありませんが、規則と念のためです。では、ボディチェックを行います」

 

 

 

 

ハンニャ「あいつはなんだったんだ?」

 

モモンガ「知らないのか?連絡は行ってるはずだが……」

 

ハンニャ「いいんにゃ、何も来てないぞ」

 

モモンガ「聞いてるはずだが、奴は禁忌のラダン。インペルダウン関係では13年前に四皇ビッグマムを海軍本部に連れてきた張本人だ」

 

ハンニャ「ああ!あの時の!あん時はインペルダウン史上二度目の脱獄で、二度目とは言えパニックになった記憶がある。その張本人か」

 

モモンガ「それと、ボア・ハンコックは奴の妻だから手を出そうなどと考えるなよ」

 

ハンニャ「そんにゃ事いいのか?」

 

モモンガ「奴は天災そのもの。私たち人間に天災をどうのこうのする力はない」

 

ギイイィィ

 

扉が開くと手錠をつけたハンコックとラダンが出てきた。

 

ドミノ「副署長、ボディチェック終わりました。壺の中身は副署長がお願いします」

 

ハンニャ「むう……私もネズミは得意んじゃないんだけどな……」

 

ラダン「……」パアンッ

 

ラダンは突然拍手した。しかし、ただの拍手ではない。両手に覇王色を纏った状態で拍手をした。するとどうでしょう。覇王色を纏った衝撃波がインペルダウン全域を襲った。

 

ブウウゥゥゥンッ

 

その場にいたハンコックとルフィ、サロメ以外立ったままを意識を無くしている。周辺の海王類も気絶した。海王類だけではない。署長のマゼラン、レベル5、5.5、6の凶暴な囚人達でさえ気絶した。エースやジンベエも例外ではない。

 

ハン「すごい覇王色だな……」

 

ラダン「威圧に関しては覇王色を学ぶ前にもやってたからな。さて、ルフィ、出てこい」

 

ラダンは壺の蓋を取ってルフィを引き摺り出した。

 

ルフィ「あれ?壊すのが合図じゃねえのか?」

 

ラダン「作戦を変更しただけだ。二回は言わん。騒ぎを起こさないように気をつけろ」

 

ルフィ「おう!」

 

ラダン「なら隠れろ。全員を起こすから」

 

ルフィ「わかった!」ピョン

 

ルフィは天井に向かってジャンプして木材に乗って身を隠した。

 

ラダン「よし」パアンッ ガキンッ

 

「あっ」

 

ラダンがもう一度拍手すると全てが元に戻った。

 

ハンニャ「んにゃ?なんか気を失ったような……まぁ、いいか。てか、なんでお前の手錠が壊れたんだ!?」

 

ラダン「拍手をしたらこうなった」

 

ハンニャ「意味が分からん…… まぁ、いい。壺だったな」

 

ハンニャバルが壺に触れると

 

シュルルルル!?

 

突然サロメが何かに驚き壺を離して、壺は地面に落ちた。

 

パリンッ

 

ドミノ「ひい!?」

 

ドミノはネズミが入っていると思っているから悲鳴を上げた。しかし

 

ハンニャ「あれ?何も入ってない……」

 

ハン「おかしい……女々島を出る前に担当のものに一杯に入れたと聞いたのに……」

 

モモンガ「もう全部食べてしまったというわけか。全く、時間がないっていうのに」

 

シュルルルル……

 

ラダン「お気に入りだったんだな。よしよし」ナデナデ

 

シュルルルル♪

 

ハンニャ「とりあえず、何もなかったみたいだし、署長のところに案内しましょう。あちらの大型リフトから下に向かいマッシュ」

 

ハンニャバルの案内で大型リフトに乗った。降りる直前ルフィが口パクでありがとうと言ってるのが確認できた。

 

ガチャンッ ゴゴゴゴゴゴ……

 

ハンニャ「さて、ここでこのインペルダウンについて説明いたしマッシュ。地下一階はレベル1その名も紅蓮地獄」

 

ハン「何故に紅蓮地獄と?」

 

ハンニャ「それは後に説明いたしマッシュ。続いてレベル2は猛獣地獄。その次はレベル3飢餓地獄。その次が目的地のレベル4灼熱地獄。暑いのでお気をつけを」

 

そのまま囚人達の悲鳴を聞きながら降りていく。因みに、ラダンは新しい手錠をつけている。暑く感じていると

 

ドミノ「そろそろ署長室になります。と、つきました」

 

扉が開いて一行は降りる。

 

モモンガ「ん?マゼラン署長は?」

 

ドミノ「マゼラン署長はその日の10時間はお腹を下し、睡眠を8時間取るので休憩と食事時間を差し引いて4時間ほどが勤務時間になります」

 

ラダン「署長としていいのか?それ」

 

ドミノ「いざとなれば頼れるお方です。と、お待たせしました。出てこられます。それと、言い忘れましたが、署長はドクドクの実を食べて毒人間です。十分お気をつけください」

 

トイレの水が流れる音を聞いてドミノが言う。足音が聞こえ、扉が開かれた。

 

ラダン「毒人間ねぇー」

 

ガチャ

 

?「あ〜、今日も激しい戦いだった。客人だな。署長のマゼランです」

 

悪魔のような姿をした大男が出てきた。

 

マゼラン「ああ!眩しい!部屋が眩しい!部屋を暗くしたい。できれば心も閉ざしたい」

 

ハンニャ「何、馬鹿な事言ってんですか。署長。モモンガ中将と王下七武海ボア・ハンコック殿。そして禁忌のラダンがお待ちです」

 

マゼラン「ん?おお、お前が四皇ビッグマムをインペルダウンに収容したラダンか!ま、脱獄されたがな!」

 

ハンニャ「そんな楽しく言うことではありませんよ」

 

マゼラン「当時は大変だったな〜今思い出すだけでため息ついてしまうわ。はぁ〜」

 

マゼランはため息を毒ガスと共に吐き出した。ドミノはすぐさま3人にガスマスクを渡して自分もガスマスクをつけた。ラダン以外はガスマスクをつけた。

 

ラダン「ふむ……ため息でこれなら毒の威力はすごいようだな。まぁ、俺が知ってる毒使いよりずっと下だが」

 

マゼラン「何?お前の知り合いに毒使いがいるのか」

 

ラダン「妹がな。従兄弟姉妹の中にも数人いるが。どれも使う毒は劇毒。一滴垂らすだけで一瞬にして周囲一帯の草花を犯す奴もいるな」

 

マゼラン「それはすごい」

 

すると突然ハンコックがマゼランを蹴ってお得意の見上げるまでの見下ろすポーズをした。

 

ハン「貴様!妾にまで一体何を吸わせようとしたのじゃ!無礼な!」

 

マゼラン「うお!何という美女!好きになった!」

 

ラダン「この世には美女に踏まれたいという奴しか居らんのか?」

 

モモンガ「それはない。たまたまそういう奴が多かっただけだ」

 

プルプルプル

 

ハンニャ「はい、こちら署長室」

 

マゼラン「何故貴様が出るんだ?ハァ〜」

 

ハンニャ「にゃあ!毒霧!ちくしょう……」バタンッ

 

マゼラン「どうした?なに?我がインペルダウンに侵入者?」

 

ラダン「(ルフィ……やっぱり騒ぎを起こさずには無理だったか)」

 

どうマゼランの気を逸らそうかと考えていると

 

ハン「署長」

 

ハンコックが前に出る。

 

ハン「妾は早う囚人のもとに行きたいと存じます」

 

と、可愛いポーズを取って言う。

 

マゼラン「よし行こう!すぐ行こう!」

 

効果は抜群でマゼランは目をハートにした。

 

ラダン「クックックッ」プルプル

 

ハン「む、何故笑っているのだ、ラダン」

 

ラダン「いや、すごく可愛いくてな。それにやられたマゼランが面白いだけだ。ククク」

 

ハン「むう〜!」

 

ハンコックは不機嫌そうにラダンに訴える。

 

ラダン「すまんすまん。たまには俺にもあれをやって欲しいな。可愛いからよ」

 

ハン「た、たまになら……///」

 

ラダン「そうか」ニコッ

 

ハン「えぇ……///」ギュッ

 

マゼラン「私は何を見せられてるんだ?」

 

モモンガ「知らん。時間がない。さっさとしろ」

 

その後、大型リフトに乗ってエースのいる階層に向かった。そして最下層について降りた。

 

カツン カツン

 

「ハンニャバル?」 「マゼランまでいるぞ。何が起こっている」

 

?「ん?」

 

?「……」

 

ハンニャ「特別面会だぞ、エース。誰が来たと思う?ジンベエ」

 

ハンニャバルは勿体ぶりながら言う。

 

ハンニャ「今日いらしたのは戦闘民族九蛇の皇帝、王下七武海の一角。気高き世界一の美女、海賊女帝ボア・ハンコックその人だ!」

 

ジンベエ「んん?」

 

エース「ん?」

 

ハンニャ「更にもう1人。13年前に聖地マリージョア襲撃、四皇ビッグマムの引渡しをして一躍有名になった伝説の大蛇。禁忌のラダン!」

 

ジンベエ「何?」

 

エース「奴が……」

 

「あの禁忌のラダンだと?」 「確か、9年前に行方知らずじゃなかったか?」

 

ハンニャ「この2人がエースの面会に来てるぞ」

 

「いい女だぞ!」 「ハンコックちゃ〜ん!」 「こっちの檻に来てくれよ!優しくもてなしあげるぜ!」

 

おっおっおっおっおっ!!

 

女に飢えた男のように囚人達は騒ぎ出す。

 

エース「何ようだ」

 

ハン「一目見に来ただけだ。妾が参加する戦争の引き金となる男をな」

 

ラダン「俺は、ニューゲートの息子を見に来た。聞きたいが、ニューゲートは元気か?」

 

エース「オヤジのことか?オヤジは病気だ。昔から病気になっては治るを繰り返しているが、今回のは年もあって重いようだ」

 

ラダン「年か……それも仕方がないことか……」

 

ジンベエ「どれほどの要請でも応じなかったあの女帝が出てくるとはな。七武海の称号でも惜しくなったか!」

 

ハン「其方がジンベエか。そう牙をむくな」

 

「おい!下痢野郎!早くその女をよこせ!」 「女々島は男に飢えてんだろ?なら俺を連れてけよ!」 「早く檻ん中入ってこいって言ってんだろ!」

 

ラダン「黙れ

 

ブウウゥゥゥン

 

ジンベエ「何!?」

 

エース「これは……!」

 

モモンガ「やはり持っていたか……」

 

ドサドサッ

 

騒いでいた囚人達は次々に倒れていった。

 

ラダン「ハンコックは俺の女だ。誰でもあろうと手を出させん

 

スッ ギュッ

 

ハンコックはラダンの後ろから抱きしめる。

 

ハン「ありがとう、ラダン。妾はとても嬉しいぞ」

 

ラダン「……そうか。怖がらせたのならすまん」

 

ハンコックはその言葉に首を横に振る。

 

ハン「怖くなどない。其方のカッコいいところを見れて嬉しい気持ちしかない」

 

ラダン「ははは、ホント、よくできた嫁だ」

 

ハン「ふふふ、当たり前じゃ」

 

2人を中心に幸せな空間ができた。

 

ジンベエ「なるほどの。ラダンさんのおかげというところか」

 

エース「なん……だと……」

 

エースがこうなっている原因は、ラダンが覇王色の覇気を放った時にエースに聞こえる声でルフィのことを伝えたからだ。

 

マゼラン「……さて、静かになったところでお話をどうぞ」

 

ハン「妾はもう良い。ラダンは?」

 

ラダン「んじゃぁ、ジンベエ。魚人なら知ってるはずだが、タイガーは元気か?」

 

ジンベエ「やはり!あなたはタイガーの兄貴の親友のラダンさんか!」

 

ラダン「輸血が必要だったタイガーに輸血したラダンならそうだ」

 

ジンベエ「我ら魚人はあなた様に感謝しております!タイガーの兄貴は魚人島で元気にしています。今は魚人島の警備の仕事と荒くれ集団の統括をしています」

 

ラダン「ははは、タイガーらしいな。続きはこの目で見るよ。ありがとうな」

 

ジンベエ「いえ。これぐらい貴方様からの恩に比べたらちっぽけです」

 

ラダン「俺も以上だ(一瞬マゼランの力を感じたが、この世界においては危険だな)」

 

用事を終えた2人はマゼランの案内で地上に戻った。

 

ドミノ「ご理解いただきありがとうございました」

 

ドミノはそう言ってハンコックの手錠を取った。ラダンはその間に壊してとった。

 

ドミノ「やはり貴方には無意味でしたね」

 

ラダン「俺を捉えるなら、それこそ最終兵器級でもないと無理だ」

 

モモンガ「それならこの世に貴様を拘束出来る物はないな。さて、海軍本部に向かうぞ。他の七武海はとっくに集まっている」

 

ハン「わかったのじゃ」

 

ラダンとハンコックは軍艦に乗り込んで海軍本部に向かった。

 

 

 

 

海軍本部にて

 

センゴク「奴が戻ってきたぞ、ガープ」

 

ガープ「ん?奴?誰のことじゃい」

 

センゴク「ラダンだ」

 

バサッ

 

ガープは持っていたせんべいの袋を落とした。それほど衝撃的だったということだ。

 

ガープ「そうか……奴が戻ってきたのか……これから、楽しくなりそうじゃの!ガハハハハ!」

 

センゴク「笑い話ではない!と、言いたいところだが、楽しみである私がいるのも事実だ」

 

ガープ「あやつはイレギュラー中のイレギュラー。今回の戦争はあやつ次第ですぐにも終わりそうじゃな」

 

センゴク「違いない。更に言うなら展開次第では敵対することになる」

 

ガープ「全く、嫌な星の下に生まれてしまったもんじゃ」

 

センゴク「否定はしない」

 

着々とエースの処刑が迫っていた。エース処刑まで

 

 

 

 

後、約30時間




気が乗って2話続けて投稿しました。
やはり難しい……番外編で1話丸々練習用にイチャイチャ回にしてみてもいいな……
覇王色を纏った手で拍手すると、あら不思議。立ったまま気絶してしまいました!実際にやったらラダンほどの規模はなくとも、気絶は出来ますよね?
囚人に切れて覇王色を放ったラダン。カッコいいですね!しかも「俺の女」と言いましたしね!ラダンは可愛いなどは簡単に言えますが、好きだとか愛してるとかの愛情表現は苦手ですね。その分、行動で示してますが。
ジンベエは仁義を重んじるので、ラダンにはこれ以上無いほどに恩を感じてますよね。てか、コアラを届ける時に同行していましたし。
さて、次回は海軍本部について9年ぶりのセンゴクとガープとの再会。他の七武海ともあって戦争の開始直前まで行きます。
次回、海軍本部マリンフォード。再会と邂逅
お楽しみに〜

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