ラダン達は大監獄インペルダウンから出て、海軍本部マリンフォードを目指していた。
ザザアアァァン
モモンガ「そういえば、気になっていたが」
ラダン「ん?何がだ?」
モモンガ「その刀、相当な業物ではないのか?。一剣士として世の中の業物は最上大業物、大業物は把握しているが……それは初めて見た」
ラダン「これはワノ国に行った時に打ったものだ。だから知らなくて当然だ」
モモンガ「貴様は鍛治もできるのか?」
ラダン「これでも千年以上は生きてるんでな。その間に色々とやってる。まぁ、回復師、医者をかれこれ千年やって、その傍に他の事をやったぐらいだ。鍛治士や料理人、大工などなど」
モモンガ「なるほど……やはり千年というのは想像以上に長いのか」
ラダン「長い、果てしくな。世代で言えば……三十年ごとに次が生まれると仮定して34世代目か……人間の限界寿命は150歳と聞いた事があるからそれでも六回分と三分のニだな。文明一つ分生きてるな」
モモンガ「34世代目……それは果てしないな……長寿の種族でも聞くが、友人などが先に逝ってしまうのはやはりキツイのか?」
ラダン「そりゃぁな。俺はこれまで子供が何人かいたが、やはりキツイ」
ハン「ラダンに子供?」
ラダン「と言っても捨て子だったのを俺が引き取っただけだ。中には元奴隷もいたりする」
ハン「奴隷……どこにもいる者なのか……」
ラダン「悪を根本的に滅ぼすことはできない。必ず根先が残る。そしてそこからさらに悪が生まれる。それが事実で自然の摂理だ」
モモンガ「海軍としては耳の痛い話だ」
ラダン「どこまで行っても悪と正義は表裏一体。悪無くして正義はない。そもそも正義はその者の信じる事、目標、モットー。例えば、極論ではあるが、物を押して運ぶのが正義なら物を引いて運ぶのは悪になる」
ハン「面倒なものだな」
ラダン「だが、それが真実だ。女々島では男を入れるのは禁止だろ?それが正義で男を入れたら悪になる。そんな簡単に悪が生まれる。さらに、悪と正義がひっくり返ることもある。さっきの例で言うなら、押すより引く方が効率がいいから引くが正義、押すが悪。なんて言うこともある」
モモンガ「それでも、私たちは私たちの信じる正義を貫き通すのみだ」
ラダン「行き過ぎた正義には気をつけろ」
モモンガ「十分理解している」
ハン「海軍はいつかなくなるのだろうか」
ラダン「海軍がなくなるのは海軍の存在理由がなくなった時。つまり、海賊がいなくなった時だろうな。いや、ないな。海軍は海の見守りもあるからなくならないな」
ハン「なら、政府が崩壊した時か」
ラダン「また違った形で産まれるだろうが、たしかに一回いなくなるな」
モモンガ「縁起でもない事を言うな。そうこうしているうちに見えてきたぞ、海軍本部マリンフォードが」
前を見ると、大半が石造りで、ワノ国にあった天守閣がその上にあった。形的に三日月の形をしている。
モモンガ「インペルダウンでも言ったが、貴様にはまず元帥のところに行ってもらう。内容はわからんが、ボア・ハンコックも行ったほうがいいだろう」
ラダン「元気にしてるんだろうか。ガープは元気だろうけど」
ハン「了解じゃ」
軍艦は湾内に入りラダン達は降りた。因みに、ラダンとハンコックはずっと手を繋いでいる。それも恋人繋ぎで。
「落ち着いて避難してください!」 「そこ!押さないで!」
ラダン「避難中か」
モモンガ「マリンフォードには海兵達の家族も住んでいる。ここは戦場になるから安全な場所へ避難してもらっている」
ラダン「当然だな。最悪マリンフォードが壊滅するかもしれんしな」
モモンガ「長く喋り過ぎた。元帥室に案内するついてこい」
ラダンとハンコックはモモンガの案内の元センゴクのところについた。
モモンガ「モモンガ中将ただいま帰還いたしました!」バッ
モモンガは敬礼をして帰還した事を報告する。
センゴク「ご苦労。要件を言え」
モモンガ「ハッ、ボア・ハンコック並びに禁忌のラダンを連れてきました!」
センゴク「通せ」
センゴクがそう言うとモモンガは下がり、ラダンとハンコックが入った。
ラダン「久しぶりだな、センゴク。それにガープ」
センゴク「久しぶりだな。九年前に行方が掴めなかったと思えばまさか眠っていたとはな」
ガープ「ガハハハハッ!お前さんらしいな!ラダン!」
センゴク「それも海賊女帝ボア・ハンコックを妻にしたときた。お前は落ち着く事を知らないのか?九年前もそうだ。こっちにきては手土産に海賊を置いてきたり、年に一回は広場で大蛇の状態で寝たりと。勝手もいいところだ。当時は貴様がくるのは恒例行事になっていたぞ」
ハン「そんな事が……」
センゴク「貴様が惚れた男はそんな勝手でふざけた男だ。全く」
ハン「妾はそこも含めてラダンに惚れてるのじゃ。驚きはするが幻滅することは一生ない」
ガープ「ガハハハハッ!ラダン。お前はいい女を捕まえたな!」
ラダン「俺もそう思っている。ハンコックほホントにいい嫁だ」ギュッ
ラダンは手を解いて肩を抱き寄せる。
センゴク「全く。まぁ、いい。女々島も蛇王龍島アマンデュ島と同じ扱いにする。例えば貴様の王下七武海の称号を剥奪する事になっても攻め入ることはしない。ただし、貴様が海賊である事には変わりない。海の上で見つかれば問答無用で捕まえに行く」
ハン「妾はそれで構わない。妾の国の無事が保障されているのなら構わない」
ラダン「俺も構わない。それで捕まるような女ではないのがハンコックだからな」ニッ
ハン「そう信頼されると妾も嬉しい」ニコッ
センゴク「ラダン。貴様はこの戦争をどうする」
ラダン「どうにもしない。俺は傍観者に徹する。ただ、邪魔はするかもしれん。展開次第では参加もする」
センゴク「本音を言えば貴様には完全に傍観者に徹してほしいが、まぁ、いいだろう。貴様の性格的に赤犬、それに黒ひげは合わないだろう。ラダンが動く何かがあるとすればその2人ぐらいか」
ガープ「有り得るな。赤犬は優秀だが行き過ぎるところがある。黒ひげなんかは存在自体だろうな」
ラダン「よくわからんが、確かに赤犬は無理だな。こっちに来るたびに襲ってくるし。それを黄猿と青キジが見ているというな」
センゴク「あやつのああいうところが問題でもある」
ガープ「この戦争のいく先を神のみぞ知るってところじゃな」
ラダン「親父ならわかりそうだがな。予知能力があるし」
ガープ「お前の親父さんも規格外じゃな」
ラダン「今更だろ。さて、九年ぶりで積もる話もあるが、忙しいだろ?」
センゴク「当然だ。貴様らは七武海の控室に行っておけ。くれぐれも他の七武海と喧嘩しないように」
ラダン「俺に言ってるのか?喧嘩が起こりそうなら俺が止めるから安心しろ」
センゴク「場合によるが、貴様の安心しろ以上に信用できない言葉はない」
ラダン「ひでぇな」
ラダンとハンコックは元帥室から出ていった。
ガープ「あやつは元気そうじゃな」
センゴク「全くだ。こっちの気も知らずに」
ガープ「センゴクもなんやかんやあやつを友と思ってるの」
センゴク「ふん」
ガープ「ハッハッハッハッ!お前は素直じゃないな!」
センゴク「黙れ!ガープ!」ヒョイッ
ガープ「あっ!」
センゴクはガープの煎餅を盗んで全部食べた。
ガチャ
?「ほう、あの海賊女帝が政府の要請に承諾するとはな。だが、そいつは誰だ?」
そう言うのは王下七武海が1人、ドンキホーテ・ドフラミンゴ。イトイトの実の能力者。
?「キッシッシッシッシッ、知らんなぁ」
答えるのはゲッコー・モリア。カゲカゲの実の能力者。
?「……」
ラダンを見つめるのはジュラキュール・ミホーク。別名鷹の目。最上大業物黒刀夜を使う世界最強の剣豪。
?「……懸賞金65億。禁忌のラダン」
ラダンの正体を知るのはバーソロミュー・くま。ニキュニキュの実の能力者。
ドフラ「ほう……九年前に行方知らずだったあの……」
モリア「禁忌のラダン!その影が有れば最強のゾンビが作れる!欲しい……欲しい……!」
ミホーク「貴様が……」
ラダン「よく知っているな」
くま「……」
ラダン「……自我がないのか。大方、自ら志願して徐々に体を改造して今は完全に人間兵器ってところか……くだらんな」
ズンッ
「「「「!?」」」」
ハンコックを除き全員が後退り、臨戦態勢を取った。ドフラミンゴは手を動かし、モリアはコウモリみたいなのを出し、ミホークは剣に手を添え、くまは手袋に手をかけた。
ラダン「どこにも人を人と思わない奴がいるもんだな」
ドフラ「は、ハハハハ!こんな体験は初めてだ!俺より小さいのに聳え立つ壁のように見えるぞ!」
モリア「やはり欲しい!その影が欲しいぞ!」
ミホーク「ここまでとは……」
くま「認識を変更。最要注意人物から天災に変更。何があっても対峙しないと認識」
ラダン「……まぁ、いい。少し歩いてくる」
ハン「わかった。妾はここに残る」
ラダン「すまんな」
ハン「何を謝るのじゃ。夫は妻に迷惑をかけるものだ」
ラダン「フッ、ありがとうな」
ハン「どういたしまして」ニコッ
ラダンは笑顔で返して部屋から出て行く。
ドフラ「面白いことになってきたな」
モリア「キッシッシッシッシッ。そのようだな」
ミホーク「……強い力を感じる。貴様の身に何があった」
ハン「フン、答えるものか」
ミホーク「……そうか」
ハン「(ラダン以外信用ならんな。いや、ルフィは不思議と信用できるが……あのものが覇王色の覇気を持ってるからか?ラダンも奴の仲間になりたいと言っていたし……)」
ラダン「(人間兵器……政府も面倒臭いな……)」
……ん……
ラダン「(ハンコックにも迷惑をかけてしまったな……)」
……ラ……さ……
ラダン「(夫としてしっかりしないとな)」
……ダ…さ……ん
ラダン「(ん?なんだ?)」
声のする方を見ると
?「ラダンさーーん!」
ドンッ
ラダン「うお!?」
女性の海兵がラダンに飛びついてきた。それによってラダンは後ろに倒れる。
ラダン「いつつ……誰だ?」
?「私ですよ!ラダンさん!」
ラダン「(短い黒髪……いや、髪だけではわからんか。けど……どこか見覚えが……)」
ラダンはある少女と目の前の女性を重ねた。そして誰か気づいた。
ラダン「まさか……くいな……?」
くいな「そうだよ!九年前に一週間覇気を教えたくいなだよ!」
そう、この女性は九年前に剣豪を目指していたが、女性故のコンプレックスで悩んでいた少女であった。
ラダン「あの時のくいながこんなに大きくなるなんてな……それより、久しぶり」
くいな「うん!久しぶり!」
ラダン「俺が渡した刀も大事に使ってるようだな」
くいな「わかるの?」
ラダン「当然だ。俺が打った武器だからな」
くいな「そうなんだ!」
ラダン「ところで、何故マリンフォードに?」
くいな「剣豪を目指す道としていろんな海賊と戦う海兵を選んだんだ。海軍にもいろんな剣士がいるし、もしかしたら七武海の鷹の目のミホークとも戦えるかも知れないから」
ラダン「なるほど、そう言うことか。ゾロは?」
くいな「ゾロは海賊狩りをしながら旅をしていたけど、少し前に麦わらの一味に入って海賊になったよ」
ラダン「なるほどな。それと」
くいな「?」
くいなは首を傾げる。可愛い。
ラダン「上から退いてくれないか?」
くいな「あ、ごめんなさい!」
くいなはラダンの上から退いてラダンは起き上がる。
ラダン「まぁいいよ。剣豪への道はどうだ?」
くいな「実はね!ちょっと前に鷹の目のミホークが手合わせをしてくれたんだ!負けちゃったけど、「素質はある。ここまで登ってこい。強き者よ」と言ってくれたの!」
ラダン「おぉ!よかったな」
くいな「うん!これもラダンさんのおかげだよ!あの時のラダンさんに会ってなかったらと思うと……」
ラダン「なにしろ、剣豪から認められたんだ。めでたいことだ」
くいな「うん、ありがとう!それで、ラダンさんはどうしてここに?」
ラダン「俺は……」
ラダンはくいなと別れた後から今までのことを話した。
くいな「九年は眠り過ぎだよ……」
ラダン「それは自覚している」
くいな「ところで……さ……///」モジモジ
くいなは顔を赤くしてモジモジしている。
くいな「あの時の約束……覚えてる?///」
ラダン「当たり前だ。忘れるわけないだろ」
くいな「なら……さ……その……お嫁さんに……してくれる……?///」
くいなは上目遣いで尋ねる。ラダンの答えは
ラダン「俺でいいなら」
ラダンは微笑みを浮かべて答える。
くいな「!うん!ラダンさんじゃないといや!」ギュッ
ラダン「っと、全く。甘えん坊さんめ」ナデナデ
くいな「ん〜♪」
こうしてくいなはラダンのハーレムに入った。その後、ハンコックに紹介するとハンコックとくいなは意気投合して仲良しになった。
そんなこんなしているうちにエース処刑に近づいている。エース処刑まで
後、3時間
一週間も放置してしまってすみませんでした。魔法科を投稿するつもりでしたが、こっちにしました。
ガープとセンゴクとの再会。それに黒ひげを除いた王下七武海との邂逅。そしてくいなとの再会。
くいなは海軍に入ったことにしました。ゾロが旅にでて、くいなは海軍に入った。旅に出ても、海軍に入っても色んな剣士に会いそうなのでラダンと会いやすい海軍にしました。
くいなは海兵の中ではまだ新人ですかね。五年目……でしょうか。ラダンと別れてから鍛錬を続けて黒刀化までできるようになりました。
海軍に入ってもからも鍛錬を続けて、素質から中将からも手合わせをして貰って、さらに鷹の目から手合わせを受けた。
階級は大尉。鷹の目が認める実力、多くに海賊を捕まえた実績から大出世した。
たしぎとそっくりなことから姉妹剣士と言われている。たしぎと本当の姉妹のように仲がいい。よくたしぎと鍛錬をしている。
次回はついに戦争が開始。白ひげとも再開し、世界にラダンの姿が露わになる。
次回、戦争の勃発と白ひげとの再会
お楽しみに〜