海賊な蛇王龍様   作:エルにー

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4ジャオ ビッグマムをポイ捨て イェイッ!!

孤島から離れたラダンはとりあえず新世界に行くことにした。

 

ラダン「新世界には来たものの、どこから回るか……」

 

ん〜……どうしよう……。

ラダンはまずどこから行くか悩んでいた。

 

ラダン「あ!そういえばレイリーから海軍が避けている三皇(原作開始の十三年前なので三皇のはず)の話を聞いたな。そいつ達あってみるか一回」

 

三皇に会うと目標を定めたラダンはまず、拠点からあまり動かない四皇ビッグマムの拠点・ホールケーキアイランドに向けて出発した。移動方法は当然月歩である。

そうしているとホールケーキアイランドとその周辺の島々の海域、万国(トットランド)に入った。その海はなんと水あめだった。万国(トットランド)ではこういった不思議な現象が起こるようだ。

 

ラダン「美味いな。海だからしょっぱいかと思ったが、そうでもないな。まぁ、それでも能力者は泳げないだろうがな」

 

海であることに変わりはないからそうであろう。

 

ラダン「ここからは人化を解いて進もうかね」

 

ラダンは人化を解き、大蛇の状態で泳いだ。

しばらく泳いでると巨大なホールケーキぼような城のある島に着いた。この島こそ三皇ビッグマムのいるホールケーキアイランドである。ラダンはそのまま人のいる港から上陸した。

すると当然島民が騒ぎ始めた。ラダンはそれを気にせず大通りを進んだ。

 

ラダン「(やっぱり騒ぎになるか。ま、今更か。マリージョアで散々騒いだしな)」

 

しばらく進んでると道を塞ぐ一団がいた。

 

?「止まれ!」

 

手にペロペロキャンディーの杖を持った男がラダンに向けて警告する。ラダンは言われた通り止まった。このまま進んで潰すわけにはいかないからだ。

 

?「ふむ、言葉が通じるのか。貴様は誰だ!そしてなぜここに来た!」

 

ラダン『俺はクラネル・ラダン。三皇ビッグマムに会いに来た』

 

ラダンが喋ると一団は驚愕した。そしてビッグマムに会いに来たことにも驚いた。いうのを忘れたが、ラダンは父親と違って人化を解いても口調は変わらない。

 

?「喋った上にママに会いに来ただと?」

 

そういうのは身長の高い短髪で目つきの悪い男だった。

 

ラダン『別に戦いに来たわけじゃねぇ、俺はとりあえず三皇に会うという目標のために来ただけだ』

 

?「理解しきれないが、貴様は何者だ?」

 

ラダン『名前はさっき言った通りで、種族は龍だな』

 

ラダンがそういうと一団はまたも驚愕する。龍という種族はここでも伝説のようなものだからだ。

 

?「龍……だと……?だが、これを知ればママは喜ぶはず……」

 

?「ママの夢の実現にも大きくつ近づくかもしれん」

 

一団は集まって話をし始めた。しばらくすると

 

?「ラダン、と言ったな。ママ、三皇ビッグマムの元に私たちが案内する」

 

ラダン『それはありがたい。このままでは不法侵入も大概だからな。なら、この姿では邪魔だな』

 

ラダンはそう言って人化した。人化した時の光で一団は顔を抑える。

 

ラダン「よし、案内を頼む」

 

?「貴様は能力者なのか……?」

 

ラダン「違う。俺のことはビッグマムと話す時にでも言う」

 

?「ふむ……まぁ、仕方がない。私はシャーロット・ペロスペロー。シャーロット・リンリン、別名ビッグマムの長男だ」

 

?「同じくカタクリ。次男だ」

 

?「俺はオーブン。四男だ」

 

ペロスペロー「今のところ、シャーロット家には76人の子供がいる」

 

ラダン「すごい大世帯だな」

 

カタクリ「ママの夢のためでもある」

 

ラダン「その夢はビッグマムとあった時にでも聞こう」

 

ラダンはペロスペローらの案内でホールケーキ城に入り、女王の間に案内された。

 

ペロスペロー「ここにママがいる。くれぐれも粗相のないように」

 

ビッグマムと戦うことになってもラダンが勝ってしまうが、ラダンは忠告通り粗相のないように気をつけることにした。当然の礼儀である。

 

ギイイィぃ

 

?「マッママ〜ッマ、ペロスペローじゃないか。どうしたんだい?港の方が騒がしかったが」

 

ペロスペロー「はい、ママ。実はこの者のことでして」

 

ビッグマム「後ろの奴か?初めて見る顔だな。ん?その顔……そうだ!お前、つい先日マリージョアを襲った賊じゃないか!」

 

ビッグマムがそう言うとその場のじゃ全員が驚愕した。ペロスペロー達はまだ新聞を見てない故にラダンのことに気がつかなかった。

 

ラダン「やっとか。一週間も前のことだし知ってると思ったが、誰も気づかないしどうしたもんかと思ったぞ」

 

ペロ「い、いや、ここ最近新聞を見る暇がなかったもので……」

 

ラダン「まぁ、いい」

 

マム「それで、アンタはどうしてここに?」

 

ラダン「三皇に会いたいだけだ」

 

マム「マッママ〜ッマ!面白い!気に入ったよお前!」

 

ペロ「それとママ」

 

マム「なんだい?」

 

ペロ「どうやらはこの者は人間じゃなく、龍のようです」

 

マム「何……?龍……?」

 

ペロ「はい。そして能力者でもないのに人に変化ができるようです。能力者ではないのでカナヅチでもない」

 

ラダン「説明した方が良いか?別に秘密にしてるわけじゃねぇし」

 

マム「あぁ、お前のことを教えてくれ」

 

ラダン「了解。一から説明すると……」

 

ラダンは自分の父親のことから家族、自分のこと、この世界に来た経緯。そしてこの世界に来てからのことを話した。

当然、ビッグマム達は驚愕した。

 

ラダン「とまぁ、こんなもんだな」

 

ペロ「どういえばいいか……」

 

カタクリ「驚愕としか言えん……」

 

マム「マッママ〜ッマ!!龍!ドラゴン!それも千年も生きている!ぜひオレのコレクションにしたい!」

 

ラダン「コレクション?お前の道具にはならんぞ」

 

マム「おっと、これは失礼」

 

ペロ「ママは全ての種族が差別なく暮らす国を作りたいという夢がありましてね。珍しい生物を集めるのが趣味でして、ラダン殿が龍なのでついコレクションと言ってしまった次第であります」

 

ラダン「ほぉ、全種族が差別なく暮らす国か。いい夢だと思うぞ」

 

マム「マッママ〜ッマ、ありがとう。それで、うちの国民になるか?」

 

ラダン「いや、俺はこの世界を回るのが親父に言われたことだし、最終的には元の世界に戻るつもりだから断る」

 

マム「そう、残念だ」

 

ラダン「ところで、上陸した時に島民の生命力が比較的に低かったが、どうしてだ?」

 

ペロ「それはですね、ママの能力で木や岩、コーヒーカップといった無生物に命を吹き込むために半年に一ヶ月分、一年で二ヶ月分の寿命を取っているのです。「Leave or Life」安全と引き換えに取っています」

 

それを聞いたラダンは

 

ラダン「は?ふざけてんのか?」

 

寿命を取るという行為を許せなかった。

 

ペロ「この万国(トットランド)で生きていくんだ。対価をもらうのは当然です」

 

カタクリ「そして命を与えたホーミーズが人間同様暮らす」

 

マム「オレの夢の実現に繋がるんだ!マ〜ッママ〜ッマ!」

 

ラダン「国民は幸せだろうが、トップは腐ってるな。恐怖で支配など」

 

マム「これがこの国の決まりだ。お前も大人しくこの国の民に……」

 

ラダン「ウルセェ」

 

ブウウウゥゥゥゥンッ

 

ラダンは覇王色の覇気で黙らせた。その影響でホーミーズは気絶。その場にいたペロスペローらは膝をつき、ビッグマムでさえ硬直した。

 

ラダン「これも一つの正解だろう。が、俺は到底受け入れられねぇ」

 

ペロ「グッ、な……なんていう覇王色の威力だ……」

 

カタクリ「ママより上かもしれん……」

 

ラダンは一歩前に出る。

 

ラダン「ビッグマム」

 

マム「……」

 

ラダン「俺はお前と敵対する。それに懸賞金も欲しいし、お前を海軍に贈れば丁度いいな」

 

マム「オレを倒すだと?」

 

ラダン「お前を倒すなど簡単だ。だが、まぁハンデをやろう。一回だけ好きなだけ寿命を取って見せろ」

 

マム「マッママ〜ッマ、わざわざ死ぬ行為をするなんてな。いいだろう。全寿命奪ってやるよ!!」

 

ビッグマムは能力でラダンの体に手を突っ込み寿命を奪おうとするが

 

バチイイイィィィンッ

 

マム「ぎゃああぁぁ!」

 

「「「ママ!!」」」

 

ラダンの有するエネルギーによって弾かれ、ビッグマムはダメージを受けた。

 

ラダン「やっぱ無理だったか」

 

オーブン「貴様!何をやった!」

 

ラダン「何も、ビッグマムが俺の寿命を取れなかっただけだ」

 

するとビッグマムは起き上がり

 

マム「やろう……まさか寿命が奪えないとは……」

 

ラダン「簡単だ。お前が俺より弱いだけだ」

 

マム「絶対奪ってやる!ゼウス!プロメテウス!ナポレオン!」

 

「「「はい、ママ」」」

 

帽子を被った雲は黒くなり雷を発生させ、にこやかな太陽の形のやつは猛々しい炎になり、ビッグマムの帽子は湾曲剣になった。

 

ラダン「ビッグマムと同じ波長を感じるからビッグマムの寿命で作った奴か」

 

ゼウス「感電させてやる〜!!」

 

バアアァァァンッ

 

ゼウスは雷を撃つが、ラダンはそれを難なく避ける。

 

ラダン「中では戦いにくいな。外に出てもらうぞ」シュンッ

 

マム「ナッ!?」ガシッ

 

ラダンはビッグマムの顔を掴みそのまま壁をぶち破って外に出る。そしてビッグマムを地面に投げた。

 

ガアアァァァンッ

 

ラダン「人化解除!」

 

さらに追撃にラダンは人化を解き、ビッグマムに落ちた。

 

ドガアアアアァァァァァァァァァンッ

 

砂埃が止むと気絶したビッグマムを持っている大蛇がいた。

 

ラダン『こんなもんか。三皇も大したことないな。他の二人に期待するか』

 

ズルズルズル

 

ラダンはビッグマムを口に咥え、水あめの海に入り海軍本部まで泳ぎ始めた。ペロスペローらはすぐさま船で追いかけるがラダンの方が速く、全く追いつけなかった。

1時間後、海軍本部にて

 

ガープ「かああぁぁ!全く敵わんかった!」

 

センゴク「まさか一撃でやられるとはな……」

 

ガープ「奴は三皇より強いぞ。ロジャーよりもな」

 

センゴク「おそらくそうだろう。懸賞金をかけないといかんが、どれほどにするか……」

 

ドタドタ バタンッ

 

「大変です!」

 

ガープ「どうした」

 

「港の奥から何かを咥えた大蛇がこちらに向けて泳いでます!」

 

「「大蛇じゃと!?」」

 

ガープ「センゴク!」

 

センゴク「あぁ!おそらく奴だ!だがなぜだ……」

 

ガープ「ダメ元で話をしてみるか?」

 

センゴク「それしかない。この状態で戦うなど出来ん」

 

ガープとセンゴクは先日の戦いで大怪我し、二人とも松葉杖を付いている。

二人は本部の者全員に指示を出し、港で待機した。

 

ザパアアァァンッ

 

ラダン『流石に気付いて陣形を組むか』

 

ガープ「久しぶりじゃのう、ラダンや」

 

ラダン『一週間ぶりだな」

 

センゴク「単刀直入で聞くが、何故ここに来た」

 

ラダン『懸賞金が欲しいからコイツを連れてきた』

 

ラダンは咥えていたビッグマムを落とす。

 

バンッ

 

ガープ「な!?ビッグマムじゃと!?」

 

ラダン『三皇のくせに弱いけどな』

 

センゴク「ビッグマムで弱い……」

 

ガープ「この世界にお主に勝てる奴はいるのか?」

 

ラダン『この世界にはいねぇな。少し話をしたいが、応接室のような部屋はあるか?』

 

ガープ「あるぞ」

 

ラダン「なら……』

 

ラダンは人化し

 

ラダン「そこを借りれるか?」

 

センゴク「お前は能力者か?」

 

ラダン「それを含めて話をしたい」

 

ガープ「まぁ、ええじゃろう。お主に敵対の意思は感じんしな」

 

センゴク「この状態では何も出来ん。案内する」

 

ラダンは二人について行った。他の海軍も素直に道を開けた。

応接室にて

 

ガープ「んじゃ、早速お主の経歴を教えてくれ」

 

ラダン「その前に」

 

ラダンは二人に手を向け

 

パアアァァァ

 

ガープ「おぉ……おおぉぉぉ!足の骨折が治ったぞ!」

 

センゴク「私もだ……これは一体……」

 

ラダン「さて、俺のことだが……」

 

ラダンはビッグマムにした説明と同じことを二人に話した。そして、プラスして身内内の強さも話した。当然二人は驚愕した。

 

ガープ「色々驚きじゃぞ……他の世界から来たとか兄弟姉妹の中では三番手とか……それにワシらより圧倒的に年上……」

 

センゴク「私としては息子を別世界に放り込む方が驚きだ……」

 

ラダン「俺のことはこんなもんだ。俺は俺や仲間を傷つけるなら許さんが、そうじゃないなら敵対せん。まぁ、ビッグマムとは敵対したわけだが」

 

ガープ「おそらくビッグマムの能力じゃろうな」

 

ラダン「そうだ。天竜人は……言わなくてもいいよな?」

 

センゴク「あぁ、十分に理解している」

 

ラダン「んじゃ、俺はもう行く。懸賞金頼んだぞ〜」

 

ラダンはそう言って窓から出て月歩で去って行った。

 

ガープ「はー……」

 

センゴク「とんでもない人物だ……」

 

ガープ「こちらに敵対意思さえなければ敵対するようなことはない。奴は三皇とは別に絶対に、何があっても敵対してはいけないように扱おう」

 

センゴク「賛成だ。早速元帥にかけあうぞ」

 

二人は元帥にかけあい、政府とも話し合った結果懸賞金は65億!!この世の全てを手に入れた男と言われたゴール・D・ロジャーよりも高いものだった。ロジャーや三皇とは違う危険度。カイドウを圧倒的に上回る生物としての能力、能力者じゃない故に海も泳げる。よって海楼石も効かない。

海軍はラダンを三皇とは違う、何があっても絶対に手を出してはいけないことから、禁忌と枠組みした。指名手配にも「何があっても敵対に手を出してはいけない」「禁忌」と記述されている。これ以降ラダンは禁忌のラダンと呼ばれるようになった。写真も2枚あり、人間状態と龍状態と二つとも指名手配にある。

 

因みに、ビッグマムは海軍本部にポイ捨てされた三日後に起き、収容されていたインペルダウンから脱獄した。ビッグマムはラダンを許さないと宣言しているが、瞬殺されたこともあって手を出せない状態であった。

 

ラダンのことは瞬く間に世界中に広まり、三皇などに海賊、革命軍、天竜人や政府、一般人も知るところになった。さらに大蛇のところをとってお伽話もできた。

 

「かの禁忌には絶対に触れてはいけない。かの者はこの世界とは違うところから来て、天翔ける竜をも喰らう黒い大蛇。その体はリヴァース・マウンテンをも包み、背中の扇刃は赤い壁を裂き、尻尾は大型海王類を簡単に吹き飛ばし、吐く青白い光線は島を一瞬で消滅させる。かの者は蛇王龍ダラ・アマデュラ。禁忌の大蛇である」

 

さぁ、皆は彼をどう扱うか。軽い気持ちで手を出したが最後、禁忌の闇に飲まれるだろう。

 




「かの者は禁忌と呼ばれた大蛇の父。空を光の如く飛び、赫い跡を残す。その腕は山をも砕き、槍のような翼は金剛石を最も簡単に貫き、そのブレスは全てを消滅させる。かの者は天彗龍バルファルク。龍の王である」

「かの者は禁忌の大蛇の兄。父と同じく、空を音を超える速さで飛び、通った場所を一瞬で極寒の地に変える。触れたものを一瞬で凍らせ、そのブレスは地獄の炎をも凍らせる。かの者は冰彗龍イスルク。氷の支配者である」

「かの者は禁忌の大蛇の姉。銀を扱い、全てを液体の銀で飲み込む。槍の形にした銀は山をも貫く。かの者は司銀龍ハルドメルグ。銀の皇女である」

ノリで父のバルに兄と姉も書いてみました。姉が少し雑になりましたが、自分に中では長男は氷属性のバルファルクです。母親は誰かと言いますと、長男はリヴェリア。長女はオリキャラのアイです。

さて、今回はどうだったでしょうか。
一応タイトル通りビッグマムのポイ捨てになってるはずです。懸賞金もどうでしょう?誰も敵わない、手を出してはいけない禁忌だから妥当だと思いますが。
次回、三皇に会うと決め、ビッグマムを海軍本部にポイ捨てしたラダン。次の三皇を探し始めた。今度は月歩ではなく造った小舟で新世界を進んだ。そしてあったのは……
次回、その髭って本当に毛か?
タイトルかもわかる彼です。お楽しみに〜

フィッシャータイガーを助けるか

  • 無傷の状態で助ける
  • タイガーに自分の血を輸血する。
  • タイガーがオリ主の輸血を拒否
  • 後にタイガーの死を知る

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