海賊な蛇王龍様   作:エルにー

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5ジャオ そのヒゲ、本当に毛か?

ラダンがビッグマムを海軍本部マリンフォードにポイ捨てしてから二ヶ月、三皇の一人、エドワード・ニューゲート。通称白ひげを探してながらも、小舟で新世界を渡っていた。もちろん、通りかかった島に降りて探検もしていた。船はダラ素材で作ったから頑丈で、海の生物に狙われることもない。

 

ラダン「全く見つからねぇな……新世界だけとはいえ、片っ端から探すには無理があったか……」

 

拠点なんか有ればよかったが……。

そうラダンが思ってると

 

ラダン「お、船か。今度こそ白ひげ海賊団か?」

 

ラダンは見つけた。海賊船に近づき旗を見た。すると

 

ラダン「っシャ!やっと見つけた!」

 

探してた通り白ひげ海賊団にものだった。ラダンは早速その船に小舟とともに飛び乗った。

 

スタッ

 

?「誰だ」

 

ラダン「クラネル・ラダンだ。以後、お見知り置きを」

 

?「ほう、貴様があのビッグマムをマリンフォードに置いておき、さらにマリージョアを襲撃して壊滅させた禁忌のラダンか」

 

?「こいつが……ですか?指名手配も変わったもので顔と何故か大蛇の写真があったが、どういうことだ?」

 

ラダン「噂にあるかわからんが、俺は人間じゃなく、人間の部分も多少ある龍だからだ」

 

?「にわかに信じがたいな」

 

ラダン「ま、当然だ。だが、事実でもある。だから禁忌なんてつけられたんだろうな」

 

?「まぁいい。俺は知っての通り白ひげ海賊団の船長、エドワード・ニューゲート。基本的に二つ名の白ひげで呼ばれるとこが多い」

 

?「俺はマルコ。一番隊隊長だ。トリトリの実モデルフェニックスの能力者だ。親父共々よろしくな」

 

ラダン「親父?」

 

マルコ「あぁ、親父は船員を家族として扱ってくれんだ。俺たちの多くは行き場のないものたちでな、そんな時に親父が俺たちを拾ってくれて息子と言ってくれるんだ。だから俺たちも親父って呼んでんだ」

 

ラダン「ほう、家族か。確かに家族はいいもんだ。俺はまだ愛するものができたことはないが、兄弟は多くてな。騒がしいが、暖かいものだ」

 

白ひげ「グラララララ、それには同意見だ。気に入った。お前も俺の息子になれ」

 

白ひげの発言にラダンも含めて全員が驚いた。あのゴール・D・ロジャーよりも高い金賞金で禁忌と呼ばれるほどに海軍から絶対に手を出したくない相手だ。それを息子になれって言うんだからいくら慣れていても驚かないわけがない。

 

ラダン「まさかこんな得体の知れない奴を息子になれなんて言うとはな」

 

白ひげ「グラララララ、俺は気に入った奴を息子にしたいからな」

 

ラダン「400メートルは超える巨体の大蛇に変身できる、千年も生きているお前達から見たら老人だぞ。これでもまだ全然若いが」

 

白ひげ「それは驚きだ。ずっと年上の息子がいてもいいだろ。例えどんな奴だろうと、悪人でもない限り気に入った奴は息子にすると決めてるんだ」

 

ラダン「覚悟が固いこって。とりあえず、俺はニューゲートの息子にはならん。年もあるし俺の親父はただ一人だけだ」

 

ラダンはそう白ひげに言い放った。

 

白ひげ「そうか。残念だ。俺の息子になりたかったらいつでも来い」

 

ラダン「その気になったらな」

 

白ひげ「それと、ついでだ。お前と会った記念に今日は宴を開こう」

 

ラダン「記念にしなくてもいいんだが」

 

白ひげ「人間になれる龍に出会えたんだ。宴にしないわけないだろう。野郎ども!今日は宴だ!」

 

オオオォォォォォ

 

マルコ「やれやれ、親父にも困ったもんだ。ま、俺もせっかくだし楽しむがな」

 

白ひげ海賊団の船、モビー・ディック号では二日間宴が行われた。ラダンは主に白ひげと酒を飲んでた。そこで昔の話をし合っていた。

 

白ひげ「グラララララ、髪色が違うから子供ではないと荒れたとな」

 

ラダン「同じ種類ならともかく、異種族同士ではランダムで生まれるとは知れなくてな。700年前についに爆発して親父と大喧嘩をした。300年は本当に持ったと思ったよ」

 

白ひげ「喧嘩か。うちではあまり起こらんな。ましては、俺とあいつらではな」

 

ラダン「喧嘩をして本当にスッキリした。うちに秘めた思いを親父にぶつけて、親父はそれを受け止めてくれて俺への愛情をぶつけてくれたからな。本当に親父は偉大で俺にとっては英雄だよ」

 

白ひげ「英雄か。ますますお前の親に会いたいもんだ」

 

ラダン「難しいな。さっきも言った通り俺は別世界から来たし、親父が時折り俺を見ていて、今も見ているなら呼べるかもしれんが……」

 

そういえば……とラダンは何かを思い出したようだ。

ラダンは遺伝で使える魔法であるものを取り出した。

 

白ひげ「水晶か?」

 

ラダン「これは家族全員のエネルギーを集めて親父が作ったものだ。400年前に作ったから忘れていたが、これは離れていても話ができるものだ。例え別世界だろうとな」

 

白ひげ「ほう、デンデンムシの上位互換か。それで父親を呼べるのか?」

 

ラダン「そのはずだ。貰ってから使ったことないがな」

 

ラダンは水晶に自分の古龍エネルギー、ここではダラエネルギーとでも言おう、それを流した。水晶は赫色に輝いた。

 

?『ラダンか?』

 

ラダン「お、繋がった。そうだ、俺だ親父」

 

繋がったのは今作主人公のラダンの父親、ずっとストップ中の前作赫き彗星の主人公、バル・クラネルである。

 

バル『久しぶりだな』

 

ラダン「あぁ、勝手にこの世界に放り出しやがって」

 

バル『まぁ、いいだろ。オラリオのある世界だけでなく、他の世界を探検すれば成長するだろうし』

 

ラダン「もう俺は千年も生きてるんだが?龍の中では若いとはいえ、知性がある分十分成長したと思うが?」

 

バル『だが、お前愛する者も子供いないだろ』

 

ラダン「まぁ、そうだが……」

 

バル『俺はこの世界に来たことで半龍にする力があったが、今はない。そこから、俺の息子や娘も他の世界に行けばその力を得ると思った。実際、それは当たりだった。お前をその世界に送ったのはそう言う意味もある』

 

ラダン「なるほど……そういうことか……」

 

白ひげ「グラララララ、意外にも愉快な父親だな」

 

ラダン「まぁ……愉快って言うか、強引って言うか……」

 

バル『今の声は誰だ?』

 

ラダン「その前にこの世界の説明から入るけど……」

 

ラダンは父親バルにこの世界のことと、来てからやってきた事を話した。

 

バル『やっぱお前は俺の息子だな。奴隷がいることが嫌でその本拠地に攻めるとか』

 

ラダン「それは思う。やっぱ親子だって」

 

バル『んで、その白ひげから息子になれと言われたと』

 

ラダン「あとは、一緒に酒を飲みたいとかだな」

 

バル『まぁ、別に忙しいわけじゃないし────

 

────全然いいぞ」

 

「「「「「!?」」」」」

 

ラダン「はえぇよ……」

 

白ひげ「ほう、貴様がラダンの父親か」

 

バル「あぁ、クラネル・バル。ラダンと違って純粋な龍だ」

 

白ひげ「確かに顔は似てるな」

 

バル「そりゃ、親子だからな。俺の髪色は銀で、こいつの母親、アミッドも銀髪だから余計に荒れ具合が酷くてな」

 

白ひげ「グラララララ、それはわかる。息子にした当初荒れていた者もいたからな」

 

バル「そう言う面ではお前と話が合いそうだ」

 

その後バルも含めて3人で酒を飲んだ。

 

宴が2日も続き、マルコも含めて3人以外が潰れた頃

 

バル「随分長く話したなニューゲート」

 

白ひげ「グラララララ、俺としては親同士の話ができて有意義だったぞ」

 

ラダン「途中から話に参加出来んかったが、俺も楽しかった。またこうして酒を飲みたいものだ」

 

白ひげ「なら、その時を楽しみにしよう」

 

バル「では、俺はもう戻る。また会おう」

 

白ひげ「あぁ、今度はお前の娘の話を中心にしてくれ」

 

バル「了解。ラダンも元気では」

 

ラダン「あぁ、親父達もな」

 

バルはラダンの言葉を聞いて笑顔を浮かべ消えていった。

 

白ひげ「いい父親じゃねぇか」

 

ラダン「あぁ、自慢の親父だよ。少し娘に好かれすぎな気もするがな」

 

白ひげ「いいことじゃねぇか。父親ってのは娘に嫌われやすいと聞くし、嫌われるよりかは好かれすぎな方がいいだろ」

 

ラダン「ま、そうかもな」

 

少し沈黙が流れ

 

ラダン「俺もそろそろ行くわ。焦ってるわけじゃないが、いつまでも居座るわけにはいかねぇからな」

 

白ひげ「そうか。そういえば、お前は海賊ではないんだったな」

 

ラダン「あぁ、探検家が正しいな。指名手配が出てる探検家だがな」クックックッ

 

白ひげ「グラララララ、それは奇妙なものだ。マリージョアを襲った罪があるとはいえ、海賊でも山賊でもないからな」

 

ラダン「まぁ、海賊になるようなことが有れば旗でも考えとく」

 

白ひげ「それは楽しみだ」

 

ラダン「それじゃ、もう行く。また会おう。ニューゲート」

 

白ひげ「あぁ、美味い酒でも準備して待ってる。またな、ラダン」

 

ラダンは船を降り、また小舟で旅を続けた。

 

ラダン「さぁて、次はカイドウだったな。こっちも楽しみだ」

 

因みに、あの髭は付け髭だったらしい。(そういう記実がなかったので、毎度お馴染みのオリジナルでっせby作者)




今回はここまで。
少し短い気もしますが、ここまでにします。白ひげとオリ主のラダンが酒を飲んで喋り、さらに今挫折中の赫き彗星のオリ主バルを登場させました。バルはまた登場するかも知れませんが、他の家族は登場させるつもりはありません。
一章終わりにまた白ひげと酒を飲む事にするつもりです。
ここで、アンケートを取りたいと思います。内容はフィッシャータイガーを助けるか、原作のまま進むかです。
前者はたまたまコアラを故郷に送ってるタイガーと会い、同行する感じです。こっちでもさらに分けて、タイガーを無傷で助けるか、タイガーに人間の血の代わりに自分の血を輸血する。この場合、半龍にはなりません。
後者も別の場所にいて、後にタイガーの死を知るか。タイガーが輸血を拒否して死ぬ。の四つを取ります。
どっちにしろ捕まえにきた黄猿の腕を斬り落とします。当然、後で直しますが。
原作の通りタイガーが死ぬ場合、アーロンを更生させようと思いましたが、そうしたらナミがルフィと会うことがないのでなしにします。
タイガーが生きてる方も、アーロンは自らタイヨウの海賊団から離れ、ハッチを含めて数名の魚人を無理矢理連れて行く事にします。
ベルメールを助けようと思いましたが、自分では無理です。意見が有ればそれを取り入れようと思います。なるべくベルメールが生きてるルートにしたいので。
四つ共通なのは黄猿の腕を斬り落とす事です。それと、アーロンの船を降りる事ですね。後者は本当に意見が有れば変えます。
次はカイドウと会う場面です。そこでヤマトと光月日和とのフラグを建てます。
次回、カイドウとの龍合戦
次回もお楽しみに〜

フィッシャータイガーを助けるか

  • 無傷の状態で助ける
  • タイガーに自分の血を輸血する。
  • タイガーがオリ主の輸血を拒否
  • 後にタイガーの死を知る

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