海賊な蛇王龍様   作:エルにー

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8ジャオ 百獣海賊団の撤退の決定と手枷をつけた少女

ワノ国を散策するつもりだったが、親譲りのトラブルを呼び、そこに突っ込む性のおかげ(せい?)でまたも突っ込んでしまった。

 

ラダン「さて、乗りかかった船だ。お前たちの状況を教えてくれ」

 

河松「ラダン殿、姫様を元気にしてくれたことには感謝してますが、それは言えませぬ」

 

日和「河松、ラダンさんならいいよ」

 

河松「姫様!?」

 

日和「なんとなくだけど、この人なら助けてくれると思う」

 

ラダン「元からそのつもりだ。子供は何よりも大事な宝だ。そんな子供が不幸にあってるのに助けないわけがない。偽善だが、やらない善よりかはマシだ」

 

ラダンはそう言いきる。子供は宝。間違いではない。

 

河松「………わかりました。全部、お話しいたします」

 

ラダンは河松から経緯を聞いた。

九里の元大名、光月おでんは15年前にニューゲートの海賊団に入り、妻の天月トキ、のちの光月トキと出会い、航海中に長男のモモの助、海賊王ゴール・D・ロジャーの海賊団に移った後に日和が産まれた。その5年後に色々あったがワノ国に戻った。

戻ってからは辛いことばっかりだったそうだ。そしてそのまた5年後におでんはカイドウを討つ決心をし、襲撃したが失敗した。おでんは釜茹での刑で亡くなった。

それだけに留まらず百獣海賊団はおでん城を襲い、モモの助、綿えもん、カン十郎雷ぞう、雪の丞はトキの能力で20年後に飛ばされた。日和は飛ばされず河松によって城から脱出し、逃亡生活が続いている。

 

ラダン「なるほど……お前たちはどうしたい」

 

河松「どうとは……どういうことですか?」

 

ラダン「光月トキの言う通り後15年経つのを待つのか、それとも黒炭オロチを討つか。どっちでも協力するぞ。待つなら安全な場所に連れて行くし、オロチを討つなら俺がやってもいいし。カイドウのことは気にしなくていい。襲ってくるなら……あいつの望む死を与える

 

そう言ったラダンに河松と日和はゾッとした。

 

ラダン「さぁ、どっちにする。それとも違うことか?」

 

二人はしばらく考え込む。しばらくすると日和は話し出した。

 

日和「私は……もうこの逃亡生活が嫌……15年後のためとは言え、年々痩せ細っていく河松を見たくない……」ポロポロ

 

河松「姫様……」

 

日和は涙を流しながら言う。

 

日和「お父様やお母様が亡くなって……お兄様たちは20年後に飛んで……河松がいるけど、独りになりたくない…グスッ…河松は私だけに食べ物をくれて自分は食べないし……ヒッグ……こんな生活、もうやだよぉ……」ポロポロ

 

河松「申し訳ございません、姫様……拙者は姫様に生きて欲しくて……」

 

日和「河松が死んじゃったら元も子もないよ!」ポロポロ

 

河松「ですが……」

 

ラダン「ストップだ」

 

ラダンはこのまま喧嘩になりそうだったから二人を止めた。

 

ラダン「とりあえず、日和はこの逃亡生活をやめたい。河松は日和に生きてて欲しい。あってるか?」

 

二人は頷く。

 

ラダン「どちらも安全な場所、食料も充実している場所に連れていけば解決する。ワノ国への帰還の場合には俺が同行する必要があるが」

 

河松「安全な場所とはどこでありますか?」

 

ラダン「ここからだと遠いな。普通の方法ではまず辿り着けない場所だ」

 

河松「そんな場所が……」

 

ラダン「だが、聞いてる感じそこに15年もいられないんだろう?オロチを、カイドウを討つために」

 

河松「そうでございます。モモの助様達が戻るまでに準備をしなければなりませぬ」

 

ラダン「ふむ、なるほど……」

 

ラダンはしばらく考え込む。それを河松と泣き止んだ日和が見ている。

 

ラダン「オロチのことは別に問題ないが、その後のカイドウの動きが問題だな……。カイドウはワノ国を天然の要塞として欲している。俺としてはワノ国の統治をオロチから日和達に移して、カイドウはそのままに協力体制を気付けばいいと思うが……」

 

河松「カイドウをそのままにですか?」

 

ラダン「カイドウの利点は外の情報が入る。外から来る者への威嚇にもなる。カイドウを追い出すというのは無理だな」

 

河松「ぐっ…しかし……」

 

ラダン「自然が汚染されないように工場の位置は、変えさせる。最悪、俺が壊す。カイドウと対立しても問題ない」

 

河松「カイドウを討てないのは悔しいが、姫様のためだ」

 

河松は頭を下げる。

 

河松「ラダン殿。どうかオロチを討ち、姫様に安全な生活を送らせてください」

 

日和「河松……」

 

ラダン「当然だ。俺に任せてくれ」

 

ラダンは二人にその場を離れないように言い、カイドウのいる鬼ヶ島に戻った。

 

ラダン「カイドウ」

 

カイドウ「ラダンか。早い散策だったな」

 

ラダン「ちょっとしたトラブルにあっただけだ。単刀直入に言う、ワノ国をどうするつもりだ?」

 

カイドウ「前にも言った通り拠点にするだけだ。後にオロチには死んでもらう」

 

ラダン「だろうな。てことはワノ国の将軍が変わっても問題ないな?」

 

カイドウ「工場が稼働さえすればいい」

 

ラダン「なら、その工場も場所を移してもらう」

 

ラダンの発言にカイドウは顔を顰める。

 

カイドウ「何故だ」

 

ラダン「ワノ国全体を探知した時に、花の都以外の地は荒れ果てていた。花の都周辺も荒れ果てているがな。それに川の水が汚染されている。それを飲む動物達も毒の侵されている。人間が食べれば人間も毒に侵される」

 

カイドウ「お前はワノ国が欲しいのか?」

 

ラダン「違う。ある少女に幸せになって欲しいだけだ。出来るのか?」

 

ラダンはそうカイドウに聞く。カイドウはその質問にプレッシャーを感じた。回答次第ではカイドウが死ぬことになる。カイドウはそれを知らないが自然とそう思った。

 

カイドウ「……場所が有れば移す」

 

ラダン「そう。それを聞けただけ収穫はある」

 

カイドウ「どうするつもりだ?」

 

そんなの

 

ラダン「そんなの地面を隆起させればいい」

 

そんなこと出来るんだー(棒)さすが古龍ー(棒)

 

カイドウ「お前も突拍子もないことをやるな」

 

ラダン「うちの家系は強引が取り柄だしな」

 

カイドウ「そうか。そういえばちょうどいい。お前に紹介しようと思ってるやつがいる」

 

ラダン「へぇ、誰だ?幹部は大体会ってるが」

 

カイドウ「俺の息子だ」

 

ラダン「お前に息子なんていたんだな」

 

ラダンは目を見開いて言う。

 

カイドウ「フン、あのバカ息子は俺の言うことは全く聞かないがな」

 

ラダン「年頃だろ。俺もそういう時期あったし」

 

カイドウ「まぁいい。反抗ばかりするから監禁している。しょっちゅう脱走しているが」

 

ラダン「子供を監禁しているのかよ……」

 

カイドウ「反抗するヤツが悪い」

 

ラダン「はぁ…まぁいい。とりあえずその息子の所まで案内してくれ。ところで名前は?」

 

カイドウ「ヤマトだ」

 

ラダン「ヤマトだな。覚えた」

 

カイドウ「ついてこい」

 

ラダンはカイドウに牢屋に案内された。中には手枷をつけた

 

ラダン「女の子……?息子じゃなかったのか?」

 

ラダンがそう聞くとその場にいたものが疲れた顔をする。少女の身長は142cmほど。

 

カイドウ「このバカ息子が頑なに男として生きると宣言するからだ。このバカ息子が」

 

カイドウは中にいる息子(娘)に向けて言う。

 

ヤマト「うるさいクソオヤジ!何回も言ってるだろ!」

 

ラダン「なるほど。相当嫌われてるな」

 

カイドウ「このバカ息子に好かれようとも思わん」

 

ヤマト「それはこっちの話だ!」

 

ラダン「とりあえず、お前がヤマトだな?」

 

ヤマト「あぁ!三皇百獣のカイドウの息子、ヤマトだ!将来は光月おでんのようになるのが夢だ!」

 

ラダン「ほう、光月おでんか。俺は詳しく知らないが。何故男として扱ってるんだ?」

 

ヤマト「おでんに憧れているから、彼と同じ男として生きないとおでんのようになれないからだ!」

 

カイドウ「こういうことだ。部下どもも意思を汲み取ったのか根負けしたのか男として扱っている」

 

ラダン「なるほど……まぁ、いいんじゃないか?その憧れの心は痛いほどわかるから。俺も親父と叔父さんに憧れてたし」

 

ヤマト「おぉ!わかるか!」

 

ラダン「まぁな」

 

一方カイドウの方

 

「思ってたよりヤマト様懐きましたね」

 

カイドウ「そうだな」

 

「彼を押し留める道具にできるかわかりませんが、可能性はあるかと」

 

カイドウ「この際、二人を婚姻関係にすれば……」

 

「それもありですね。ヤマト様も落ち着くかもしれませんね」

 

カイドウ「だといいがな……」

 

こんなことが話されていた。

ラダンの方に戻って

 

ラダン「〜〜という感じで俺は憧れたな」

 

ヤマト「おぉ!すごい!ヒーローみたいだ!」キラキラ

 

ヤマトは目をキラキラさせていう。

 

ラダン「手枷つけたままで不自由じゃないか?」

 

ヤマト「正直言って邪魔」

 

ラダン「なら、取るか」

 

ラダンの発言にカイドウ達は驚く。

 

カイドウ「おい、手枷は取るな」

 

ラダン「何故だ?」

 

カイドウ「それはバカ息子を縛るためのものだからだ」

 

ラダン「話にならんな。そんな理由なら俺は取る」

 

ラダンはカイドウの言うことを無視して手枷に手をかざす。すると

 

ガチャンッ

 

ヤマトの手にあった手枷が落ちた。

 

ヤマト「お、おぉ……おぉぉぉ!!手枷が取れた!ありがとう!ええっと……」

 

ラダン「クラネル・ラダンだ。よろしくな」

 

ヤマト「ラダン!昨日クソオヤジと酒を飲んでた時は悪いヤツだと思ったけど、いいヤツだな!」

 

ラダン「そう言って貰って何よりだ」フッ

 

ヤマト「少し走ってくる!」ダッ

 

「ちょっ、ヤマト様!?」

 

カイドウ「行かせてやれ」

 

「ですが……」

 

カイドウ「いいからそうしろ!」

 

「は、はい!」

 

カイドウは声を荒げて部下に命令する。そこにラダンが近づく。

 

ラダン「よかったな、手枷が取れたら爆発する物だとばれなくてさ」

 

カイドウ「……チッ……」

 

ラダンの皮肉にカイドウは舌打ちをする。カイドウはそこそこイラついてるように見える。

 

ラダン「今後の行動次第で親子の縁を切られるぞ。今はまだ親子の情を信じている。バカな真似をするなよ」

 

カイドウ「……気をつける」

 

これで少しでもこの親子の仲が改善すればいいが……。

 

ラダン「ヤマトがいないうちに言っておこう、黒炭オロチはお前の計画関係なく殺すつもりでいる。代わりの将軍は光月家の生き残りがいる」

 

カイドウ「光月家、まだ生きていたのか」

 

ラダン「そこそこ居ると思うぞ。少なくともワノ国の半分は光月家の味方をする」

 

カイドウ「そこまでか。まぁいい。好きにしろ。工場はこの鬼ヶ島に移す。ワノ国を乗っ取るようなことはしない」

 

ラダン「別にこのままワノ国にはいてもいい。ワノ国と協力体制であって欲しい。お前達も拠点は欲しいだろうからな。それと工場はこれから増やす鬼ヶ島周辺の島に移せばいい」

 

カイドウ「わかった。おい!」

 

「はっ!」

 

カイドウ「全員に伝えろ!ワノ国から撤退すると。工場も解体して撤退だ!兎丼にいるクイーンもだ!」

 

「わかりました!」

 

カイドウの部下は走り去った。

 

カイドウ「これでいいだろう」

 

ラダン「あぁ、ワノ国に関してはこっちがやる。ありがとうな」

 

カイドウ「フン」

 

こうしてカイドウ率いる百獣海賊団は全面的にワノ国から撤退することになった。

 

ラダン「次は将軍オロチか。こっちの方がまだ楽だろう」

 

ワノ国がオロチの悪の手から解放されるまで、

 

 

後 三時間

 




今回はここまで。
カイドウを一応主人公の味方ということにしました。ことが起きる15年前ならそこまで悪いヤツということにはならないだろう。光月家とはしばらく溝があるけど、まぁ、問題ないでしょう。
ヤマトって結構でかいから13歳の時点で142cmにしました。
カイドウが味方(一応)になったわけなので、タグにカイドウは味方(一応)をプラスします。
次回は将軍オロチを失脚もとい消します。討ち入りには河松と日和を同行させます。それと、タイミングよく狂死郎がオロチ城にいたことにします。
次回、黒炭オロチの最後
おたのsヤマト「楽しみにしてけな!」 ワリコマナイデ……
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