オスカー「必要なもの?」
バスの揺られながら鳶に聞き返す。
鳶「ああ、お前は他のウマ娘と違うから必要なものがある。」
確かに私は脚がない。走るには義足が必要だ。
でも義足ってどこでつけれるのかな?
そもそも義足だけで足りるのかな?
色々うんうん考えているとバスが止まった。
鳶「ここで降りるぞ。」
オスカー「え、ああ、うん」
そのまま車椅子を押され降りるとそこは病院だった。
病院といってもも民間の小さなところだが。
鳶「まずここで義足を作ってもらう。」
オスカー「やっぱ義足か。」
鳶「それだけじゃないけどな。」
オスカー「他にもいるの?」
鳶「まあな。取り敢えずここで義足をつける。義肢装具士に話はつけてあるから行ってこい。」
オスカー「え、一人で。」
鳶「別に自分で動かせるだろ。」
オスカー「そうだけどどこ行くのさ。」
鳶「必要なもの買いに。」
オスカー「ええ〜、まぁわかったよ。」
鳶「じゃ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
義肢装具士「はい、OKですよ〜。」
オスカー「ありがとうございます。」
あの後すぐに義肢装具士に遭うことができ、
簡単な質問を終えた後義足をつけてもらった。
今までの景色と違う無機質な脚。
オスカー「これで走れるのかな、、、」
不安の言葉を溢すと
義肢装具士「走れますよ。」
義肢装具士が返事をくれた。
オスカー「あ、いやただ走りたいんじゃなくて
義肢装具士「レースにも勝てますよ。」
オスカー「え、」
義肢装具士「鳶さんから聞いてますよ。レースに復帰するんですよね。」
オスカー「、、、はい。まだ実感が湧かないですけど。」
義肢装具士「みんな強くなってますよー。」
オスカー「相手にとって不足はないですね。」
義肢装具士「流石の自信ですねー。」
オスカー「はい。元とはいえ三冠バですから。」
義肢装具士「応援してますよー。」
オスカー「ありがとうございます。」
義肢装具士「いえいえー。」
オスカー「あと聞きたいんですけど。」
義肢装具士「んー?」
オスカー「何で病院を移動しなければならないのですか?」
義肢装具士「僕ここの院長だから簡単にほいほい移動できないからー。」
オスカー「医者だったんですか。」
義肢装具士「そだよー。」
他愛のない会話をしながら違和感がないか立ち上がり軽く身体を動かす。
うん問題ない。
まだ走れる気がしないけど取り敢えず立つことはできた。
一歩前進だ。
そんなこと考えながら足踏みしてると聞き覚えのある声が聞こえた。
鳶「ただいま、お、オスカー。脚はどうだ?」
オスカー「問題ないよ。違和感はあんまりない。トレーナーはどこ行ってたの?」
鳶「これ買いに行ってた。」
そういい鳶がビニール袋の中を物色するとサポーターが出てきた。
鳶「オスカー。お前は片膝がまだのこってる。」
確かに僕は膝が残ってる。それもあって義足の形も左右で違う。
鳶「その膝は三冠を達した時の生き残りだ。大切にしないといけねぇ。」
オスカー「うん。でもこっち利き脚じゃないんだよね。」
鳶「どっちにしろ元々脚がねぇんだ。一回の怪我だって命取りだ。サポーターつけたら少しは怪我する可能性が低くなる。」
オスカー「うん。僕も怪我したくないしね。」
鳶「あと定期的に診断を受ける。頼むぜギッサン。」
義肢装具士「あいよー。」
この人ギッサンって言うんだ。
鳶「よし、明日から特訓だ。準備はいいな?」
オスカー「OK。」
ようやく特訓だ。病院に居たときはリハビリだけだったからなぁ。
まだ色々聞きたいことはあるけどいいや。
取り敢えず明日の為に今日はご飯食べて寝よう。
、、、、あれ?そういえば
オスカー「私どこで寝ればいいの?」
鳶「ここの二階が空いてるからそこで生活しろ。」
ギッサン「掃除して最低限のものは置いてありますよー。」
オスカー「トレーナーとギッサンは?」
鳶「別のところで寝るから安心しろ。」
オスカー「ご飯は?」
ギッサン「私が作るか、外食ですねー。」
うーん、まぁ色々ツッコミたいけどまあいいか。
オスカー「じゃご飯食べたい。」
ギッサン「じゃあ近くの定食屋行きますかー。」
そしてご飯を食べた後部屋に向かった。
思っていたよりも小綺麗でベッドや箪笥、必要最低限の家具が置いてあった。
荷物を置きベッドに倒れる。
そしてこれからのことを考える。
本当に走れるのかな。勝てるのかな。
特訓ついていけるかな。
様々なことをうんうん考えるもやはり真っ先に思うことがある。
それはー
三冠レースって一生に一回しか行けないよね?
疑問を残したまま就寝した。
ようやくウマ娘らしいことができる。ご感想お待ちしております。
次回は特訓回及び今後の日程について説明します。お楽しみに。