ファイアーエムブレム覚醒~Susanoh's lust sin~   作:昆布さん

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たまには冷静沈着なうちのジンにヒャッハァッ!させてみたかった。以上!
では、本編をどうぞ。


十一章 狂気の氷刃

崩れ落ちるリズを抱き留め、ジンは歯噛みした。

「ヨシュア、すまないが先に退がる」

「リズを頼むぞ」

ああ。と頷いて退却。そこへ後方からバジーリオたちが乱入する。

「お前ら、退くぞ!逃げ道は用意してある!」

逡巡するクロムを叱咤しながらヨシュアとフレデリクを殿に退却を開始した。

 

・・・・・

 

行く手を阻むムスタファー将軍を退けてフェリアへ向かうクロム達。

「ムスタファー将軍・・・できれば違う形で会いたかったでござる」

ギャンレルの部下とは思えぬほどに高潔な敵将に思いを馳せるバングの呟きに首肯し、ジンは目を伏せる。そこへスミアが駆けこんでくる。焦りで頬を上気させ、スミアはクロムを呼んだ。

「どうした?」

「ペレジア軍がまた来ます!」

「何ぃっ!?」

獣道を疾走する馬車から身を乗り出して後方を確認すると、竜騎士たちが追ってくるのが見えた。

「っ・・・!迎撃する!」

「無茶いうな!この状況でどうしろっていうんだよ!」

焦りに声を上ずらせながらクロムを窘めるヨシュア。

そんな中、ジンが静かに立ち上がった。

「・・・ジン殿?」

「シシガミ、リズを頼んだ」

ユキアネサに手をかけながら幌の端まで歩いていく。

「貴殿はどうする?」

「アレを退けて帰ってくる。楽な仕事だ」

「止めても?」

「無駄だ」

うむ。と頷きを一つ返すとバングはまっすぐにジンを見た。

「ジン殿。リズ殿を泣かせるような真似だけはしてくれるな」

「無論だ。大体、貴様の言う『イカルガの英雄』が、あの程度の連中に後れを取ると思うか?」

「そうであったな」

「さて、ユキアネサ。少しだけ貴様に体を貸してやる」

ふわ。と雨の降る獣道に身を躍らせると、足元にたまった水がバシャリと撥ねた。

「・・・己を犠牲に仲間を逃がすか」

30の竜騎士が迫る。その先頭がふむ。と声を漏らした瞬間、不気味さに飛龍の手綱を強く引いた。

「ああ、なんだ。来ないのか?来てくれないとちっとも面白くないじゃないか」

それは果たしてジンの言葉だろうか。

「これだけの数なんだから兄さんほどじゃなくても十分楽しめると思うんだけどなあ」

くつくつと喉の奥にこびりついたような笑いをもらすジン。その姿が不意に掻き消え、半瞬遅れて先頭の竜騎士の意識が途絶える。

「――ッ!テメエ!」

僚友を瞬殺され、憤る声を漏らす竜騎士に一瞬驚いたような顔をするジン。だが、すぐに恍惚の表情を浮かべる。

「ああ、いい!今の声!ああまるで兄さんじゃないか!この殺気も兄さんと同じくらい強く感じる!」

「なっ!?何だこいつは・・・」

「イカレてるのか?」

狂ったような声で笑うジンは唇を三日月のように吊り上げ、濁った声で叫んだ。

「さあ、楽しもう!」




今回の主役はジンではなくユキアネサだと思う。
しかしうちの覚醒はDLCのおかげで聖魔時代の「塔ゲー」ならぬ「マミーゲー」になりつつあります。十一章の時点で下位クラスレベル20続出。上位クラス5名。うちレベル10越えが2人・・・わーお。
では次回、十二章 再起する者たちでお会いしましょう。
ちゃおちゃおー。
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