ファイアーエムブレム覚醒~Susanoh's lust sin~   作:昆布さん

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はいというわけで、実家でバタバタしつつ投稿です。
いや、盆休みは忙しいですが、我が家はいいものですね。
では、本編をどうぞ。


十六章 海より来る者たち

「ジン、何とかしてくれ」

くすんだ金色の髪をした赤ん坊に伸ばした髪をいじられているヨシュアである。

「こにょこをどうにかしふぇくれたらにゃ」

と、ヨシュアの腕の中にいる赤髪の赤ん坊にほっぺたをいじられているジン。

あれから2年が過ぎていた。

ペレジアとの戦争で疲弊したイーリスは聖王代理となったクロムのもとかつての繁栄を取り戻すに至り、ジンとヨシュアもクロムの補佐官として広くその名を知られるようになった。

さて、現在のヨシュアは跳ね回る赤毛を跳ねるに任せ、肩甲骨の下あたりで切りそろえている。不揃いなのはまあ、御愛嬌だ。

一方のジンは銀色にも見える白髪を2年間伸ばし続け、頭頂部のあたりで一本にくくってポニーテイルにしている。長さは大体腰から膝あたりだ。

と、そんな二人の前に、2年前より凛々しさを増したクロムが姿を現した。

「二人とも、少しいいか?」

「何だ?」

クロムが言うには、西のヴァルム大陸からヴァルム帝国と呼ばれる国が攻めてくるという情報がフェリアに入ったので対応を協議したい。とのことだそうだ。

「その情報は確かなのか?」

と、いつも通りに飄然とした態度を崩さずに聞くヨシュア。クロムはそれに頷くと

「スミアもついてくると言っていたのでな、不本意ながらルキナは乳母に預けることになった。リズとコノエも来ると言っていたんだが、おまえたちはどうする?」

と、眉をひそめた。

「・・・選択肢がないな」

「右に同じ。クロムが熱くなりすぎないようについていかなきゃならないしな」

ジン、ヨシュアの順にそれに応じる。

すまないと言って準備に向かうクロムを見送ってから、ジンは腕の中にいる我が子の顔を真正面から見た。

「ラグナ、おまえはルキナとマークのお兄さんだ。二人のことを任せたぞ」

その言葉を理解しているのかいないのかは定かではないが、ラグナはジンのポニーテイルに優しく触れた。

 

・・・・・

 

「お久しぶりです!」

フェリア城につくと、間髪入れずに獅子神忍軍が出迎えてくる。

そんな様子に苦笑している人の前に、相変わらず忍ぶ気のない忍が姿を見せた。

「・・・久しいな、シシガミ=バング」

「バングさん、元気だった?」

「うむ、ジン殿にリズ殿も、よくぞ参られた」

そういって相変わらずの男くさい笑みを浮かべるバング。

そんな彼らのそばではクロムがフラヴィアに出迎えを受けている。

「フラヴィア、ヴァルム大陸から敵が攻め寄せてくると言っていたが・・・」

「ああ・・・と言っても、私も詳しくはわかってないんだけどね・・・バジーリオ!クロムに来てもらったよ!」

と、呼ばれてすぐさまバジーリオの登場である。

「おう、来たか3人とも・・・うん?誰だ?あんた」

と、バジーリオが視線を向けたのは桃色髪の女性、つまりコノエである。

「コノエだ、俺の家内だが、言ってなかったか?」

「ああ、聞いてねえ」

「こんな情勢じゃなけりゃ祝ってやりたいところだねえ」

というフラヴィアの言葉を聞き、ヨシュアは改めてバジーリオに情報の出所を尋ねた。

「詳しい話はこいつから聞いてやってくれ」

と言ってバジーリオは後ろにいる、一頭の飛龍を従えた男女を紹介する。

いや、片方は3人もよく知る人間なのだが。

「やあ諸君。ご機嫌いかがか?それとも初めましてというべきだろうか」

他人の空似ということも考えたが、今の言動でその考えは消え去った。

「ヴィオールか。如何(どう)した?何故其の様に改まる」

仕事モードに入ったジンの問いに続いて、クロムは女性のことを尋ねる。それにヴィオールは、2年前と同様にふっ。と、本人曰く貴族的な笑みを浮かべた。

「ふ。私の貴族的な正体をついに明らかにする時が来たようだ。そう!高貴なる弓兵は世を忍ぶ仮の姿。実は私は「私、ヴィオール公爵にお仕えしているセルジュと申します」セルジュ君!私の名場面を・・・」

がっくりとうなだれるヴィオールを放っておいてクロムはセルジュの方に続きを促す。

曰く、クロム自警団改めイーリス聖騎士団の皆から似非貴族と思われていたヴィオールはヴァルム大陸のロザンヌというところを統治する本物の貴族なのだという(ただし覚えにくければヴィオールごと忘れていいそうだ)。

さて、この胡散臭い貴族がなぜアカネイア大陸に来たのかだが、小国であったヴァルム帝国が急に力を付け、周辺諸国を併呑、ヴィオールは民を連れ、早々と逃げてきたのであった。何とも情けない話である。

そして、一人ヴァルム大陸に残り、帝国の動向をうかがっていたセルジュも領地へとその手を伸ばす帝国を前にいよいよもって危なくなってきたというわけでフェリアの保護下に入ることを決断し、海を渡ってきたのだ。

「いや、無事でよかったよ。死んでしまっては彼らのように結婚もできない。ただでさえ君は婚期をのがっ「私の婚期が何か?」ジョ、ジョークだよセルジュ君。謝罪するから命だけは助けてくれたまえ」

この期に及んでバカなことしかいわないヴィオールはとりあえずほっぽいて問題はヴァルム帝国だ。

「ともかく、ヴァルム帝国はこの大陸にも侵略を進めるつもりです」

セルジュがそういうと、バジーリオが話に加わる。

「数日中にヴァルム帝国の軍艦がうちの港につくらしい。情報が本当かはそれでわかるだろ」

というバジーリオに、セルジュは

「主と私は嘘を申し上げることはありません。万が一偽りがあればその時は私の飛龍がこの主を・・・」

とアピール。後ろにいた飛龍の目がギラリと輝いたのは目の錯覚か否か。

「おおう、セルジュ君、この尋常ではない悪寒は気のせいかね?おかげで貴族的に足がガクガクではないか!」

・・・目の錯覚だと信じたかった。

「わかった、信じよう。バジーリオ、すぐに俺たちも港に向かおう。ジンは全体への連絡を頼む」

クロムの指示を受け、ジンはバングとリズを伴って部隊へ。そしてさっそく戦術を練り始めたヨシュアに助言するつもりなのか、ヴィオールが彼の近くに行く。

「そうそう、ヴァルム帝国は大陸最大最強の騎馬軍を持っている。蹴り飛ばされないように気を付けたまえよ」

「あんたがね」

と、冷ややかにヴィオールを見るコノエなのだった。




ヨシュアの髪型は「ヨシュア 聖魔の光石」で画像検索。あれの帽子をとった感じ。ジンの髪型はズバリ、ハクメンのポニテ部分です。
いやしかしヴィオール、情けないですね・・・
後、これは完全に私事ですが、家庭用アンダーナイトインヴァ―ス。皆さん遊んでますか?わたくし昆布さんはアカツキが使いこなせるように頑張っております。
しかしレポートが昆布さんの行く手を阻む・・・はっ!もしやこれが七難八苦!?
ならばこちらも!即興機関解放!残り半分を埋めるべく、状況を開始する・・・南無三!
とまあ、ここまで事実兼茶番でした。
では次回、十七章 開戦 でお会いしましょう。
ちゃおちゃおー。
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