ファイアーエムブレム覚醒~Susanoh's lust sin~   作:昆布さん

22 / 30
はいというわけで今回も息子世代の参戦になります。
基本的にオリジナル息子世代とマークは本編シナリオで加入させていこうと思いますので、外伝は原作よりも少ないです。
では、本編をどうぞ。


十九章 ヴァルム沖海戦、黒騎士現る

ヨシュアの策。

再結成されたイーリス・フェリア連合軍はその一環としてヴァルム大陸へと船を進めていた。

それを迎え撃つようにして多くの軍船がその影を白波でかすむ海の向こうに見せている。

その数ペレジアの軍船を借りた連合軍の倍はある。

そんな両軍を視界に入れるようにして浮かぶ小舟が一隻。

「奈々子おぉー!」

と、叫んでいるわけではない。いや、厳密に言えば、思わず手元の本に書いてあるセリフを思わず叫んでしまっただけの無造作ヘアーの茶髪の青年がいた。

「いやいや、ジンさん(・・・・)、アンタいったい何読んでたんだよ・・・っと、まだ今は記憶頼りに小説書いてるわけじゃないんだよな」

そう言いながら青年は近くにおいておいた麻袋にごそごそとさっきまで読んでいた本をしまった。

「さって。そんじゃ行きますか!」

軽く頬を叩いて気合を入れると、青年は裏地を赤く染めた黒い外套を翻して黒い大剣を持ち上げた。

 

・・・・・

 

「ぐうぅ・・・こちらは限界です!」

舞台は海上。ヴァルム軍と連合軍の海戦は序盤からヴァルム軍の有利であった。

というのも、軍船の数はどうしたってヴァルム軍の方が上であるわけで、おまけにペレジア軍という大きな兵力はこの戦争に参加していないので、兵の数も足りていない。

現状船と船の間に渡した橋で連合軍がしのいでいるという状況だ。

だが空中からは竜騎兵が迫り、主力の魔法攻撃部隊はそちらにかかりきり。

「よし、橋を一つ落とす。コノエ!」

「任せなさい!」

すぐさま橋をふさいでいた兵士がさがり、空いた空間を強力な火球が走る。それは過たず橋を撃ち抜き、延焼させる暇も与えずに燃やし尽くす。

「ジン!バング!ロンクー!」

続けてほとばしる号令とともに身軽な3人が敵船に乗り移る。

すかさずカラムがそのあいた穴に入るが、重騎士の動きは鈍重で、攻撃をさばき切ることができず、歩兵の侵入だけを防いでいるような状況だ。

「我らに刃向かったことを間違いと知るがいい!」

「ぐわぁっ!」

次々と指揮下の兵士たちが倒れていく中、それでもカラムはその場を動かない。

「まだまだ・・・ここは絶対に護って見せる・・・ジンたちの退路を・・・!」

と、歯を食いしばり、鎧の厚みを最大限利用しつつカラムはヴァルム軍の攻撃をしのぐ。だがそれにもやがて限界が。

ばき。という音を立てて槍が折れ、穂先が海へと落ちていったのだ。

「っ・・・!」

「しめた!これで終わりだ!たたんじまええ!」

好きをついて迫るヴァルム軍の軍勢を前に、カラムは全身に力を込めてその肉体を盾にした。そしてヴァルム軍の攻撃がカラムに・・・

砕龍撃(さいりんげき)!」

突き刺さることなく、頭上から振り下ろされた黒い大剣に薙ぎ払われた。

「なっ・・・!」

大剣の持ち主―先ほど小舟で本を読んでいた茶髪の青年―はだんっ!と力強く着地するとその得物をぐるりと回転させて構えた。

「どうにか間に合ったわけだが・・・どうだ?ここは一つ、俺も混ぜちゃくれねえか?」

ふざけるな。そう怒号を上げてヴァルム軍は突っ込んでくる。

しかし青年は何ら臆することはない。ただ低く、腰だめに剣を構える。刀身に刻まれた文言が鈍く輝くと、

龍覇・獄焔塵(りゅうは・ごくえんじん)!」

思い切りそれを振り上げ、闇色の衝撃波を叩きつけるようにしてはなった。

その威力はすさまじく、橋の上にいた兵士たちを一人残らず吹き飛ばした。

「っはっはー!これがカグラさんの実力ってやつさ」

 

・・・・・

 

「全くカグラ、あの細い橋の上でそんな大剣振り下ろしたら落ちることぐらい考え付くでしょう!?いつも貴方はラグナやマークと違って深く考えるということをしないんですからべらべらべらべらくどくどくどくど」

と、ルキナに説教を受けているカグラ。

「全く、カグラはルキナ殿に気苦労をかけていることを自覚しているのか・・・」

そう言って唇をへの字に曲げているのはバングである。つまるところ、カグラはバングの息子であり、未来からやってきたのだ。

では誰が嫁なのかと興味本位で尋ねるが、そんなヨシュアの問いには答えを渋り、何か言えない事情があるのがまるわかりである。

それに。とジンは視界の隅にとらえたカグラの両手について考える。

怪我をしているわけではないのに包帯を巻き、煤けたからと巻き替えるときにも一人で起用に巻きなおしていた。

(・・・あの手、まさか■■が・・・)

そんな風に考えるジンの視線の先では、火炎弾と化した軍船がヴァルム軍の船を燃やしているのが遠ざかっていく。

説教に交じってウミネコの声が聞こえ始めた。




ジンは何かを察しました。一応伏線めいたものは張ってあるので、どうぞ推理してみてください。
いよいよスマブラ発売!やたー!遊ぶぞー!ルフレとロックマンをガンガン使うぞー!ああでも立派なアカツキ使いになるためにUNIで練習したいし、ジュネスを使いこなせるようにもなりたいし、スタイリッシュテルミも牛の歩みだし、またこの間石神社長が死んじゃったからスパロボUXもフラグ立て頑張らないといけないし、大学始まるし学祭に向けて作品作んないといけないし、車校も行かなきゃだし当然本作の更新だってございます。
あっはっは、増えねえかな、俺。ものっそい増殖したい。いや、ほんと青ダヌキがほしい。羨ましいぞあの眼鏡。
では次回、二十章 上陸ヴァルム大陸 でお会いしましょう。
ちゃおちゃおー。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。